当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀による金融緩和を背景に緩やかな景気の回復が見られました。しかしながら、中国をはじめとする新興国等の景気の下振れ懸念が増すなど、依然として不透明な状況で推移しております。
外食産業におきましては、消費者の食に対する安全・安心への意識は高く、節約志向によって消費者マインドの持ち直しには足踏みがみられるなど、引き続き厳しい状況が続いております。
このような情勢の中、当社グループは、お客様にとっての「ファーストコールマシナリー」となること、そして「信頼され、信頼に応えられる企業」を目指し、高付加価値製品の開発や更なる販売体制の強化を行ってまいりました。また、製品の品質性能を直接ご理解いただくために、国内における国際規模の展示会に出展するとともに、当社独自の展示会として「スズモフェア」を国内主要都市にて計画通り開催いたしました。
当期の販売状況につきましては、主力製品である店舗向け小型ロボットや大型機をベースに顧客満足を追求した上で、お客様の目線に立った上でのきめ細やかな活動を展開してまいりました。海外につきましては、寿司文化の浸透を世界に働きかけるため、大規模な国際展示会に参加するとともに海外販売店との円滑な展開を収めました。また、シンガポール現地企業との合弁にてSuzumo Singapore Corporation(SSC)を設立し、他のアセアン地域を含む現地ユーザーとのパートナーシップを通じて積極的に高品質なサービスを開始いたしました。
子会社では、株式会社セハージャパンは、アルコール系製剤や離型油等の販売拡大を積極的に展開し、Suzumo International Corporation(SIC)は、新たに米国ニュージャージー州に東部支店を開設した上で、小型ロボットを中心に積極的な販売活動を行いました。
生産面におきましては、高付加価値製品の開発を行うために、技術による設計品質基準の確立および品質保証体制の向上に取り組みました。管理部門におきましても、変化に対応出来る会社基盤を整えるとともに、予算管理の徹底を行い、当期も全社的な経費削減に取り組み成果を上げることで業績向上と経営基盤の強化に努めました。
このような結果、当期の連結売上高合計は83億77百万円(前期比108.5%)と増収となりました。製品内訳は、寿司・おむすびロボット等の製品売上高64億3百万円(前期比107.0%)、炊飯関連機器および食品資材等の売上高17億30百万円(前期比111.5%)、その他売上高2億42百万円(前期比129.5%)となりました。また、利益につきましては、営業利益は12億72百万円(前期比109.7%)、経常利益は12億82百万円(前期比109.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億79百万円(前期比115.0%)となりました。
事業のセグメントの概況は、次のとおりです。
<米飯加工機械関連事業>
米飯加工機械関連事業は主力製品を中心に営業活動を積極的に展開した結果、売上高77億25百万円(前期比108.8%)、営業利益12億46百万円(前期比110.5%)となりました。
<衛生資材関連事業>
衛生資材関連事業は売上高6億51百万円(前期比104.3%)、営業利益25百万円(前期比81.9%)となりました。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3億59百万円増加し38億40百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額4億55百万円、たな卸資産の増加2億6百万円、未払消費税等の減少81百万円等による資金の減少はありましたが、税金等調整前当期純利益12億64百万円、減価償却費2億56百万円、仕入債務の増加1億2百万円等による資金の増加の結果、9億92百万円の資金の増加(前年同期比2億53百万円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得2億20百万円、投資有価証券の取得1億42百万円、無形固定資産の取得88百万円等による資金の減少の結果、5億29百万円の資金の減少(前年同期比4億8百万円の減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払90百万円、リース債務の返済による支出25百万円等による資金の減少の結果、1億16百万円の資金の減少(前年同期比4百万円の減少)となりました。
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 生産高(千円) | 前年同期比(%) |
米飯加工機械関連事業 | 6,315,271 | 107.4 |
合計 | 6,315,271 | 107.4 |
(注) 1 金額は販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3 衛生資材関連事業は仕入取引であるため生産実績には含めておりません。
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
米飯加工機械関連事業 | 7,615,112 | 106.4 | 93,830 | 45.9 |
衛生資材関連事業 | 651,659 | 104.3 | ― | ― |
合計 | 8,266,771 | 106.2 | 93,830 | 45.9 |
(注) 1 金額は販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 販売高(千円) | 前年同期比(%) |
米飯加工機械関連事業 | 7,725,691 | 108.8 |
衛生資材関連事業 | 651,659 | 104.3 |
合計 | 8,377,350 | 108.5 |
(注) 1 金額は販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当社グループは、経営環境の急激な変化やお客様の多様なニーズ等に対応するため、以下の5つの項目を平成28年度の重要課題として取り組み、成長路線を継続していくことで企業価値の向上を図ってまいります。
①高付加価値製品の開発
外食・中食業界の機械化・省力化のニーズを先取りした当社独自の高付加価値な製品開発に引き続き取り組んでまいります。また、圧倒的なシェアを持つ小型ロボットの分野のみならず、食品工場向けの大型機械の開発強化も図ってまいります。
②海外展開の加速とマーケティングの強化
海外市場においては、すでに当社子会社が進出している北米(Suzumo International Corporation)およびアセアン(Suzumo Singapore Corporation)のみならず、当社を通じてその他アジアおよび欧州地域の営業も強化し、現地のニーズに対応した製品・サービスの提供に努めてまいります。
③販売およびサービス体制の強化と積極的な提案営業の推進
全国の販売・サービス拠点を強化・拡大して、常にお客様のニーズを踏まえた提案営業活動と更にきめ細かいタイムリーなサービスの提供を推進してまいります。
④生産能力の増強と効率的な生産体制の構築
生産設備の増設・改善と組織的・継続的な人材育成により生産性の向上を図るとともに、製造・販売・管理の各部門間の連携を強化することにより、お客様のニーズに応える製品の提供をしてまいります。
⑤人材育成による企業体質の強化
当社グループの持続的な成長を実現させるための人材は重要な資産であり、人材の育成は重要な経営課題であります。自ら変化を先取りし、果敢に挑戦できる次期リーダーの育成に注力してまいります。また、中長期的な視点から、新卒採用および中途採用を積極的に推進し、人材基盤の強化を図ってまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)ユーザーの出店計画等に対するリスク
当社は、回転寿司、テイクアウト寿司店の他、様々なレストランおよびスーパーマーケット等を主力ユーザーとしております。広域的に店舗展開している大手回転寿司や外食チェーン等については、継続的に当社製品を採用頂いております。
当社は、お客様に対する提案営業の充実やお客様のニーズに基づいた新製品の市場投入等を随時行っておりますが、お客様の出店等の設備投資計画が当社の営業成績に大きな影響を与える可能性があります。
(2)他社との競合に対するリスク
当社が主要な事業領域としている寿司ロボット市場については、当社の他、業務用食品加工機械を製造している業者等数社が参入しておりますが、当社においては、他社に先駆けて昭和56年より寿司ロボットの製造販売を開始し、既に一定の市場シェアを有しているものと考えております。
これまでにおいても、小型寿司ロボットの改良型のほか、お櫃型ロボットに改良を加えた寿司・おむすび兼用お櫃型ロボット、ご飯を正確に計量し盛り付けるシャリ弁ロボ、超小型包装寿司ロボット等を発売し、製品の差別化とともに市場のシェア拡大に努めております。
今後におきましても、新製品の市場投入による市場占有率の拡大、部品点数の削減等による原価低減を図るとともに、主に惣菜業者を対象としたコンビニエンスストア向けの大型のおむすびロボットの提案等を行うことにより、業績拡大を図る方針であります。
ただし、将来においても、当社の市場シェアを維持できる保証はなく、更に競合が激化した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社においては、お櫃型ロボットをはじめとした各主要製品について、特許権及び実用新案権を取得し、競争力の維持に努めておりますが、他社が当該特許に抵触しない類似製品を市場投入する可能性もあり、その場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
(3)自然災害に対するリスク
台風や地震による自然災害で工場および営業施設が損壊し事業が中断することで、売上げの減少に繋がる可能性があります。
該当事項はありません。
当社グループは、回転寿司・テイクアウト・スーパーマーケットおよびコンビニエンス等の効率化・省力化にお応えできるよう、常に高付加価値製品の研究開発に取り組んでおります。
研究開発活動は、営業部門が把握したお客様のニーズをもとに、新製品の開発、既存製品の性能の向上等を目的として、東京工場の技術部門が中心となり、開発を行っております。
当連結会計年度における研究開発費は86百万円であり、セグメントごとの研究開発活動は、米飯加工機械関連事業において次のとおりであります。
今期は、ご飯の保温・保湿性能が更にアップされ、アイドルタイムでも確かな計量にてふわっと美味しいご飯が盛り付けられる「シャリ弁ロボ」(GST-HMA)をお客様の視点にたった上で新たに製品化いたしました。
(1)財政状態
当社グループは、事業活動のための資金確保、および健全なバランスシートの維持を財務方針としております。
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ8億86百万円増加し104億7百万円となりました。流動資産は6億3百万円増加し65億45百万円、固定資産は2億82百万円増加し38億62百万円となりました。流動資産の増加の主な要因は、現金及び預金の増加3億59百万円、たな卸資産の増加2億7百万円などであり、固定資産の増加の主な要因は、投資有価証券の増加1億39百万円、工具、器具及び備品の増加1億3百万円などであります。
負債は、買掛金の増加1億20百万円などが主な要因で、前連結会計年度末に比べ1億98百万円増加し、17億30百万円となりました。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ6億87百万円増加し、86億77百万円となりました。自己資本比率は83.4%(前期83.9%)となっております。
(2)経営成績
当連結会計年度は、販売競争が厳しさを増す中、主力製品を中心とした拡大販売活動やきめ細かな新規開拓、さらに当社独自のスズモフェアの開催など総力を挙げて取り組みました。また、お客様からのご提案・ご要望などを経営に反映させるべく、お客様満足度調査を数年にわたり実施しております。
また、生産面においては、原価低減活動や工程管理の合理化、品質保証体制の充実に取り組みました。管理部門におきましても、業務の効率化や経費削減に取り組み業績向上と経営基盤の強化に努めました。
このような結果、当連結会計年度の売上高は、83億77百万円となりました。セグメント別の内訳は、米飯加工機械関連事業の売上高77億25百万円、衛生資材関連事業の売上高6億51百万円となりました。
売上総利益は39億90百万円で、売上総利益率は47.6%となりました。
販売費及び一般管理費は27億18百万円で、売上高販管費比率は32.5%となりました。
営業利益は12億72百万円で、営業利益率は15.2%となりました。
経常利益は12億82百万円で、経常利益率は15.3%となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は7億79百万円で、親会社株主に帰属する当期純利益率は9.3%となりました。その結果、1株当たり当期純利益は、128円74銭となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、1業績等の概要(2)キャッシュ・フローの状況に記載のとおりであります。