【要約中間連結財務諸表注記】

1.報告企業

三井海洋開発株式会社(以下「当社」という。)は、日本に所在する株式会社であります。当社の連結財務諸表は、当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)、並びに当社グループの関連会社及び共同支配の取決めに対する持分から構成されております。当社グループの主な事業内容は、FPSO、FSO及びTLPといった浮体式海洋石油・ガス生産設備の設計・建造・据付、販売、リース、チャーター及びオペレーションであります。

 

2.作成の基礎

(1) IFRSに準拠している旨

当社グループの要約中間連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第1条の2第2号に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第312条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。

要約中間連結財務諸表は、年次連結財務諸表で要求される全ての情報が含まれていないため、前連結会計年度に係る連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。

本要約中間連結財務諸表は、2025年8月6日に当社代表取締役社長 宮田裕彦及び当社取締役常務執行役員 鈴木亮によって承認されております。

 

(2) 測定の基礎

当社グループの要約中間連結財務諸表は、前連結会計年度に係る連結財務諸表の「注記3.重要性がある会計方針」に記載のとおり、公正価値で測定する金融商品及び確定給付負債等を除き、取得原価を基礎として作成しております。

 

(3) 機能通貨及び表示通貨

当社グループの要約中間連結財務諸表は、当社の機能通貨である米ドルを表示通貨としており、千米ドル未満の端数は切り捨てております。

 

(4) 判断及び見積りの使用

IFRSに準拠した要約中間連結財務諸表を作成する際に、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額、及び報告期間の末日における偶発負債の開示に影響を及ぼす会計上の重要な判断、見積り及び仮定の設定を行っておりますが、実績がこれらの見積りとは異なることがあります。見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直され、見直しによる影響は、見直しを行った期間又はそれ以降の期間において認識されます。

要約中間連結財務諸表における重要な会計上の判断、見積り及び仮定は、前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様であります。

 

(5) 会計方針の変更

 該当事項はありません。

 

 

3.重要性がある会計方針

当社グループが要約中間連結財務諸表において適用する重要性がある会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。

 

 

4.セグメント情報

当社グループの事業は、浮体式石油生産設備の建造及びこれに関連する各種サービスの提供を中心としたほぼ単一のセグメントであるため、記載を省略しております。

 

5.配当金

 配当金の支払額は、以下のとおりであります。

前中間連結会計期間(自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり
配当額

(円)

基準日

効力発生日

配当の原資

2024年3月27日

定時株主総会

普通株式

1,366

20.00

2023年12月31日

2024年3月28日

利益剰余金

 

(注) 配当金の総額には、「役員向け株式報酬制度」が保有する当社株式に対する配当金744千円が含まれております。

 

当中間連結会計期間(自  2025年1月1日  至  2025年6月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり
配当額

(円)

基準日

効力発生日

配当の原資

2025年3月27日

定時株主総会

普通株式

3,417

50.00

2024年12月31日

2025年3月28日

利益剰余金

 

(注) 配当金の総額には、「役員向け株式報酬制度」が保有する当社株式に対する配当金1,861千円が含まれております。

 

基準日が当中間連結会計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当中間連結会計期間の末日後となるものは、以下のとおりであります。

前中間連結会計期間(自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり
配当額

(円)

基準日

効力発生日

配当の原資

2024年8月8日

取締役会

普通株式

2,050

30.00

2024年6月30日

2024年9月10日

利益剰余金

 

(注) 配当金の総額には、「役員向け株式報酬制度」が保有する当社株式に対する配当金1,116千円が含まれております。

 

当中間連結会計期間(自  2025年1月1日  至  2025年6月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり
配当額

(円)

基準日

効力発生日

配当の原資

2025年8月7日

取締役会

普通株式

4,100

60.00

2025年6月30日

2025年9月9日

利益剰余金

 

(注) 配当金の総額には、「役員向け株式報酬制度」が保有する当社株式に対する配当金216千円が含まれております。

 

 

6.売上収益

顧客との契約から生じた収益の分解及び地域別の内訳は、以下のとおりであります。

(1) 収益の分解

(単位:千米ドル)

 

前中間連結会計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年6月30日)

当中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

至 2025年6月30日)

建造工事

1,271,493

1,397,659

オペレーション

582,237

655,021

その他

24,017

21,614

合計

1,877,747

2,074,296

 

 (注) グループ会社間の内部取引控除後の金額を表示しております。

 

(2) 地域別に関する情報

(単位:千米ドル)

 

前中間連結会計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年6月30日)

当中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

至 2025年6月30日)

ブラジル

839,443

1,265,421

ガイアナ

759,136

481,494

コートジボワール

52,710

115,359

セネガル

89,561

76,555

モザンビーク

-(注)2

38,076

オーストラリア

45,632

-(注)2

メキシコ

29,469

-(注)2

その他

61,794

97,388

合計

1,877,747

2,074,296

 

 (注)1  売上収益は製品及びサービスの最終提供地を基礎として分類しております。

2  該当年度においては重要性が低いため、記載を省略しております。 

 

7.1株当たり利益

  基本的1株当たり中間利益及び希薄化後1株当たり中間利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。

 

 

前中間連結会計期間

(自 2024年1月1日

  至 2024年6月30日)

当中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

  至 2025年6月30日)

基本的1株当たり中間利益の計算に使用する

中間利益(千米ドル)

124,018

145,076

 中間利益調整額(千米ドル)

希薄化後1株当たり中間利益の計算に使用する
中間利益(千米ドル)

124,018

145,076

基本的1株当たり中間利益の計算に使用する

普通株式の加重平均株式数(千株)

68,307

68,317

希薄化効果を有する潜在的普通株式の影響

 株式報酬(千株)

37

26

希薄化後1株当たり中間利益の計算に使用する
普通株式の加重平均株式数(千株)

68,344

68,344

 

(注)株式給付信託に係る信託口が保有する当社株式は、基本的1株当たり中間利益の算定上、加重平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております。当中間連結会計期間における当該株式の加重平均株式数は、26千株(前中間連結会計期間は37千株)であります。

 

 

8.金融商品の公正価値

① 公正価値及び帳簿価額

償却原価で測定する金融商品の公正価値及び帳簿価額は、以下のとおりであります。

なお、貸付金、社債及び借入金以外の償却原価で測定する金融資産及び金融負債は、帳簿価額が公正価値と近似していると考えられるため、含めておりません。

 

 

(単位:千米ドル)

 

前連結会計年度
(2024年12月31日)

当中間連結会計期間
(2025年6月30日)

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

貸付金

314,163

292,666

315,164

297,330

社債及び借入金

514,434

503,033

419,540

400,514

 

(注) 1年内回収予定の貸付金及び1年内返済予定の借入金は、それぞれ貸付金、社債及び借入金に含めて表示しております。

 

② 金融商品の公正価値

公正価値の算定方法

(貸付金)

貸付金の公正価値は、契約別に将来キャッシュ・フローを国債利回り等適切な指標に信用スプレッドを上乗せした利率で割り引いた現在価値により算定しております。

(社債及び借入金)

固定金利によるものについては、元利金の合計額を同様の新規借入を公正価値評価時点で行った場合に想定される利率で割り引いて算定する方法によっております。変動金利によるものについては、短期間で市場金利を反映することから、帳簿価額が公正価値に近似していると考えられるため、当該帳簿価額によっております。

貸付金、社債及び借入金は、公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類しております。

 

③ 金融商品の公正価値ヒエラルキー

当初認識後に経常的に公正価値で測定する金融商品は、測定に使用したインプットの観察可能性及び重要性に応じて3つの公正価値ヒエラルキー・レベルに分類しており、その定義は、以下のとおりであります。

レベル1: 活発な市場における公表価格

レベル2: レベル1以外の直接又は間接的に観察可能なインプット

レベル3: 観察可能でないインプット

 

公正価値ヒエラルキーのレベル間の振り替えは、各報告期間の期首時点で発生したものとして認識しております。

なお、前連結会計年度及び当中間連結会計期間において、レベル間の振り替えはありません。

 

経常的に公正価値で測定している資産は、以下のとおりであります。

前連結会計年度(2024年12月31日)

 

 

 

 

(単位:千米ドル)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ資産

1,216

1,216

その他

410

410

合計

1,626

1,626

金融負債

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

17,356

17,356

合計

17,356

17,356

 

 

 

当中間連結会計期間(2025年6月30日)

 

 

 

 

(単位:千米ドル)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ資産

10,305

10,305

その他

410

410

合計

10,715

10,715

金融負債

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

4,412

4,412

合計

4,412

4,412

 

 

当社グループのデリバティブ資産及びデリバティブ負債は、活発な市場で取引されていないため、それらの公正価値測定に際し、当社グループは、独自の見積りには可能な限り依存せず、入手可能な範囲で観察可能な市場データを最大限に利用しております。デリバティブ資産及びデリバティブ負債は、すべての重要なインプットが観察可能であることから、レベル2に分類しております。

デリバティブ資産及びデリバティブ負債の公正価値は、当社グループの公正価値評価方針及び測定手続に従い、当社グループの財務担当部門が測定しております。測定結果は、財務担当部門の責任者が承認しております。

 

9.後発事象

該当事項はありません。

 

 

2 【その他】

2025年8月7日開催の取締役会において、当期中間配当に関し、次のとおり決議いたしました。

(1)中間配当による配当金の総額     4,100百万円

(2)1株当たりの金額          60円00銭