当連結会計年度における日本経済は、企業収益や雇用情勢の改善を背景に緩やかな回復基調が続きましたが、不安定な海外経済の動向や年明け以降に為替相場が円高基調で推移するなど先行き不透明感が強まりつつあります。
世界経済につきましては、米国経済は雇用情勢や個人消費の改善など内需が底堅く回復基調が続き、欧州経済も金融緩和などを追い風に緩やかな回復基調を続ける一方で、中国経済の減速およびその他新興国経済の減速懸念など先行き不透明な状況が強まりました。
工業用ミシン業界におきましては、繊維産業の集積地であった中国からその他のアジアや消費地に近い国々へ縫製拠点を移転させる動きが継続しており、アジア市場や中米を含む米国市場での需要が引き続き堅調に推移いたしました。自動車部品を中心とするダイカスト部品につきましては、一部ばらつきが見られるものの総じて需要が底堅く推移いたしました。
このような環境のもとで、当連結会計年度の売上高は191億88百万円(前年同期比18.4%増)となりました。
利益面につきましては、市場環境の変化に応じた販売戦略および生産体制を展開したことや、当連結会計期間中の対米ドル為替相場が円安傾向で推移したこともあり、営業利益は23億56百万円(前年同期比36.7%増)、経常利益は23億88百万円(前年同期比9.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は21億60百万円(前年同期比7.2%減)となりました。
当連結会計年度における子会社の動向につきましては、工業用ミシン事業は、市場や生産環境の変化に対応して、「PEGASUS VIETNAM SEWING MACHINE CO.,LTD.」での生産機種の一層の拡大を図り、「ペガサス(天津)ミシン有限公司」では、生産体制の効率化と高級機種の一層の生産拡大に努めました。ダイカスト部品事業では、増加するダイカスト部品需要に対応するために、「天津ペガサス嶋本自動車部品有限公司」および「PEGASUS-SHIMAMOTO AUTO PARTS(VIETNAM) CO., LTD.」にて生産能力の増強を図るとともに、米国市場の需要に対応するためメキシコに「PEGASUS AUTO PARTS MONTERRY S.A. DE C.V.」を設立いたしました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 工業用ミシンにつきましては、縫製産地の流動化に応じた販売戦略の展開に努めたほか、高級機種需要など市場のニーズに対応した生産体制の整備に注力した結果、売上高164億45百万円(前年同期比20.2%増)、営業利益30億83百万円(前年同期比33.2%増)となりました。
② ダイカスト部品につきましては、高品質を維持しつつ、一昨年開業したベトナム拠点での生産を拡大した結果、売上高27億43百万円(前年同期比9.7%増)となりましたが、現状操業度が低いことから費用負担が増加し、営業利益3億2百万円(前年同期比28.2%減)となりました。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は55億98百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億91百万円の減少となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額4億96百万円、たな卸資産の増加額、未払金の減少額などがありましたが、税金等調整前当期純利益24億14百万円、減価償却費、仕入債務の増加額、保険返戻金の受取額などより23億14百万円の収入となり、前連結会計年度に比べ3億34百万円の収入の増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の償還による収入1億29百万円などがありましたが、有形固定資産の取得による支出6億56百万円、定期預金の預入及び払戻の収支の減少、投資有価証券の取得による支出などにより12億64百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ9億62百万円の支出の増加となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入3億円などがありましたが、長期借入金の返済による支出9億12百万円、社債の償還による支出、配当金の支払などにより18億40百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ13億79百万円の支出の増加となりました。
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 | |
生産高(千円) | 前年同期比(%) | |
工業用ミシン | 8,221,445 | +9.9 |
ダイカスト部品 | 2,132,809 | +11.5 |
合計 | 10,354,255 | +10.2 |
(注) 1 上記の金額は、製造原価によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当社企業グループは、受注生産形態をとらないため、該当事項はありません。
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 | |
売上高(千円) | 前年同期比(%) | |
工業用ミシン | 16,445,074 | +20.2 |
ダイカスト部品 | 2,743,802 | +9.7 |
合計 | 19,188,876 | +18.4 |
(注) 1 売上高は、外部顧客に対する売上高であります。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当社企業グループは、主力事業である工業用ミシン事業を中心として、自動車部品をはじめとするダイカスト部品事業へ参入することにより、事業の拡大発展に努めておりますが、当社企業グループの製造販売する製品、部品は全世界のユーザーを対象としていることから、世界経済の動向、多様な顧客のニーズへの対処などの様々な課題に対し、適切な対応を求められています。このような経営環境のもと、当社企業グループは以下の課題に取り組み、効率的なグループ経営を実現するとともに、収益性の向上に取り組んでまいります。
工業用ミシン事業は、世界中において各国のメーカーと熾烈な競争をおこなっており、それに勝ち抜くため、製品、品質、サービスの3つの差別化を徹底的に推進してまいります。製品では開発テーマを明確にし、新製品をタイムリーに開発することを目指しております。品質では、ITを駆使した品質の見える化活動を推進し、日々品質向上に努めます。サービスでは、永年培われた技術を縫製業者の問題解決に活かす、ソリューションビジネスを強化してまいります。
工業用ミシンの主力市場は、これまでの中国からバングラデシュやインドといった他のアジア各国に移動してきております。一方、アパレル製品に対する高付加価値化などの要求から、品質向上に貢献する高級機種や、効率化を可能にする省力化機器への需要も一段と高まっております。それらに対応すべく、地域ニーズに即応した戦略を立案し、販売網の強化や人材育成に注力することで、新たな市場を開拓してまいります。
当社企業グループは、成長戦略の第2の柱として自動車用部品を中心としたダイカスト部品事業に参入し、収益力の拡大を図ってまいりました。新興国における富裕層の増加などにより、年々自動車生産は増加しており、当事業への需要は更に拡大していくとみております。それに対応すべく、中国とベトナムに加え、2016年に新たにメキシコにてダイカスト部品事業を立ち上げました。今後は生産能力の増強と高付加価値化への対応に併せ、自動車用部品以外の部品提供にチャレンジし、セールスエンジニア投入による販路拡大を目指しながら、事業を更に拡大してまいります。
当社企業グループは、工業用ミシン事業、ダイカスト部品事業とも、製造拠点によるリスク回避を目的として中国、ベトナムに生産拠点を稼働させてまいりました。今後は、それぞれの地域特性を活かした生産体制を構築し、一層の効率化による原価低減を推進してまいります。
当社企業グループは、変化の激しい経営環境にあって企業としての基礎体力を向上させるため、財務体質の強化を中期経営計画の重点課題として経営を行ってまいりました。今後もキャッシュ・フローに重点をおいた経営に注力し、財務体質の強化に努める所存であります。
当社企業グループの事業等に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。なお、当社はこれらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当連結会計年度末現在において当社企業グループが判断したものであります。
当社製品は、工業用ミシンの中でも環縫いミシンと呼ばれるミシンに特化しており、ユーザーであるアパレル産業の景況によっては、当社企業グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
アパレル製品の生産はグローバル化が進んでおり、海外生産品の品質、価格、納期などの変化及びアパレル産業の生産方針の変更により、当社製品、技術がそのニーズを満たさない、あるいは市場から認められない場合には、当社の販売戦略及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、自動車安全ベルトのリトラクター(巻き取り装置)部品等の製造子会社を嶋本ダイカスト株式会社との共同出資により、平成19年1月に中国・天津市、平成25年4月にベトナム・ドンナイ省に設立、また平成28年2月には独資にてメキシコ・モンテレイ市に新拠点を設立いたしました。
現時点では、製造した製品の大部分を特定の取引先に販売しているため、取引先の業況や部材の調達方針に変化が生じた場合は、当社企業グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
現在、当社企業グループは、販売の大半を海外市場に依存しておりますが、工業用ミシンを使用する縫製産業は、労働集約型産業の典型であることから、賃金水準の低い国、地域がその主要な生産地となっており、各国の縫製産業に対する政策の違いや物流面の条件などにより、生産拠点が特定の国、地域に集中する傾向も見られます。当社企業グループの販売先であるこのような国々の中には政治的、地政学的、経済的に不安定な国もあり、労働争議、テロ、戦争、内戦、通貨危機、地震等の自然災害などによっては、為替取引の凍結、債務不履行、投資資産の接収などにより、事業継続や海外拠点経営が困難になる可能性があります。
さらに、各国の繊維製品の輸出入に関する規制の強化、あるいは急激な規制緩和が実施されることにより、工業用ミシン市場の需給関係が崩れ、当社企業グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、移転価格税制等をはじめとする規制・税制等の変更のような、予測できない事態の発生により、当社企業グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
工業用ミシン事業における製造拠点の中国集中によるリスク回避を目的として、ベトナム・ハイズン省に製造子会社を設立したことにより、ミシン事業の製造拠点は、日本、中国、ベトナムの3カ国に分散されることになり、製造拠点の集中リスクは緩和されております。ダイカスト部品事業におきましても、ベトナム・ドンナイ省に製造子会社を設立しており、さらには、将来の生産体制の強化も視野に入れ、メキシコ・モンテレイ市に拠点を設立しております。
しかしながら、自動車用部品の製造を含め、依然として中国天津市に主力となる製造拠点が存在しているため、中国及びベトナムにおけるカントリーリスクをカバーすべく、独立行政法人日本貿易保険の海外投資保険に加入しておりますが、政治的要因による法的規則や商習慣の違いから予測不可能な事態が生じた場合、当社企業グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、地震等の天変地異、電力事情の悪化、その他の予測不可能な事象が発生すれば、同時に工場の操業を一時的に停止せざるを得ない事態が懸念され、併せて従業員の確保や従業員への教育が十分に行き届かなかった場合などは、当社企業グループの財政状態及び経営成績に多大な影響を及ぼす可能性があります。
当社企業グループは、グローバルな事業展開をしており、取引通貨の多くは円以外の通貨となっております。各地域における売上高、費用、資産等の現地通貨建ての項目は、連結財務諸表作成のため円換算しており、換算時の為替レートの変動が当社企業グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、当社は外貨建て取引について、為替変動に対処するため、為替予約、インパクトローンによってリスクを軽減させる措置を講じておりますが、為替水準の予測を超えた変動が、当社企業グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当社企業グループは、他社製品と差別化できる技術の開発及び知識の蓄積に努めており、保有する独自技術や製品に係る商標については、権利取得による保護を積極的に図っております。しかしながら、それら知的財産権の保護には限界があり、第三者による知的財産権の侵害や模造品の製造販売によって、当社企業グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
一方、当社企業グループでは、第三者の知的財産権を侵害しないように努めておりますが、当社企業グループの認識していない知的財産権に関し訴訟等を提起される可能性があります。このような訴訟等が発生しますと、損害賠償の発生や事業活動に制約が生じるなど、当社企業グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当社企業グループは、独自の品質管理基準にしたがって各種の製品を製造しております。過去においても製品の欠陥による重大な事故は発生しておりませんが、すべての製品について欠陥がなく、将来にリコールが発生しないという保証はなく、当社製品やサービスに関連した欠陥や問題に対して責任を負う可能性があります。製造物責任賠償については保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を充分にカバーできるという保証はありません。
さらに、経済合理性のある条件で当社企業グループがこのような保険を契約期間満了後も更新できるとは限りません。大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥が生じた場合は、当社企業グループの財政状態及び経営成績ほか、ブランドイメージに影響を及ぼす可能性があります。
工業用ミシンはアパレルの生産地域の動向やファッションの動向により、使用されるミシンの種類(本縫いミシン、環縫いミシン)に変化が生じる場合があり、環縫いミシンへの需要に変化を及ぼす場合には、当社企業グループの売上高に影響を及ぼす可能性があります。
また、当社企業グループが製造している環縫いミシンにも多くの種類があり、製品ごとの単価や収益率が異なるため、製品の販売構成比が変化した場合にも、当社企業グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
工業用ミシン事業におきましては、当社企業グループが製造及び販売する各製品の多くは、同業他社の類似製品と競合状態にあります。将来、これらの製品の品質が向上し、当社企業グループの製品の優位性が低下すれば、販売実績に影響を及ぼす可能性があります。一方、新興国メーカーの普及価格帯製品の価格下落が進み、価格競争に巻き込まれ当社企業グループの財政状態及び経営成績に多大な影響を及ぼす可能性があります。
ダイカスト部品事業におきましては、自動車部品業界の価格動向の影響を強く受けるため、特定取引先への依存度低減や原価低減などに取り組んでおりますが、企業努力を上回る価格抑制圧力を受けた場合や取引先の経営状況によっては、当社企業グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(10)金融市場の変動について
当社企業グループは平成28年3月末で合計約40億12百万円の短期・長期の有利子負債があります。固定金利調達を行うことにより、金利変動リスクの影響を軽減していますが、市場金利率の上昇は、有利子負債のうち変動金利部分の支払利息を増加させ、当社企業グループの収益を減少させるリスクがあります。また、事業の拡大や技術革新を目指し、新たな投資などによる資金が必要となった際、金融市場の大幅な変化等動によっては、資金調達条件が悪化する可能性があります。さらに、当社企業グループの年金資産に関しては、市場性のある証券の公正価値や金利率等、金融市場における変動が、年金制度の積立不足金額や債務を増加させ、当社企業グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(11)人材の確保について
当社企業グループは、海外売上高比率や生産に占める海外比率が高く、成長分野として力を入れているダイカスト部品事業においてもそれは顕著です。激しい競争の中で事業を継続的に発展させるためには、高い専門性をもった世界で活躍できる技術者や、グローバルな経営戦略や組織運営に優れた人材を確保し、育成していく必要があります。しかしながら、日本国内における少子高齢化や労働人口の減少により、人材の確保及び育成が難航した場合、長期的には当社企業グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。
特記すべき事項はありません。
工業用ミシン事業は、主にニット衣料等の縫製に使用される環縫いミシンの有力メーカーとして研究開発に注力し、当社独自の固有技術の創出をもって他社との差別化を図ってまいりました。アパレル業界は、デザインや素材の変化が著しく、アパレルの生産現場である縫製工場では日々新しい問題に直面しております。縫製工場が抱える問題に対して、ソリューションを迅速に提供することを研究開発の使命と位置付け、専門のスタッフを配置すると共に新製品の企画から市場投入までのリードタイム短縮に取り組んでおります。開発リードタイムの短縮に向け、当社は販売部門と研究開発部門を同一傘下の本部に組織し、販売部門から得た市場ニーズを同本部内の研究開発部門に繋げ、よりスピーディーな商品開発が可能な組織としております。
当連結会計年度における実績について、産業財産権(特許・実用新案・意匠)に関しては日本国内で出願4件、海外で出願6件及び登録6件です。また、研究開発費の総額は、4億61百万円であります。なお、研究開発費総額には、消費税等は含まれておりません。
当社独自のセミドライ技術を従来の針棒、上ルーパーの各メカに加え、業界初となる上送りメカにも同技術を付加して油汚れ対策を施した上下送りミシンと、縫製品の品質、及び生産性向上に貢献する各種付帯省力装置の開発を行い、国際アパレル機器展JIAM2016へ出品し、来場者から高い評価を得ました。
フラットシーマミシンによる縫製品質の向上を目指し、かつオペレーターの脱技能化の両立が可能な業界初となる特殊生地送りメカの開発を行い、国際アパレル機器展JIAM2016へ出品、来場者から高い評価を得ました。
当社が得意とする環縫いによる、ポスト型、及びフラットベッド型の非アパレルミシンの開発を行い、
国際アパレル機器展JIAM2016へ出品、来場者から高い評価を得ました。
従来の上級、及び中級オーバーロック・安全縫いミシンに当社独自のオイルブロック技術による油汚れ対策を施したシリーズの開発を完了しました。
ダイカスト部品事業は、製品の効率的かつ安定的な生産に向けた研究開発活動を主として、生産工程における生産技術及び治具工具の素材研究に取り組んでおります。
当連結会計年度における総資産は、前連結会計年度に比べ2億86百万円減少し292億37百万円となりました。流動資産につきましては、主として原材料及び貯蔵品が2億16百万円、仕掛品が1億44百万円、繰延税金資産が1億31百万円、受取手形及び売掛金が1億4百万円それぞれ増加し、現金及び預金が3億38百万円、商品及び製品が1億8百万円それぞれ減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ59百万円増加し215億93百万円となりました。固定資産につきましては、投資その他の資産が2億57百万円、有形固定資産が46百万円、無形固定資産が42百万円それぞれ減少したことにより、前連結会計年度に比べ3億45百万円減少し76億44百万円となりました。流動負債につきましては、主として短期借入金が3億50百万円、1年内返済予定の長期借入金が2億19百万円それぞれ減少し、支払手形及び買掛金が5億54百万円増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ39百万円減少し55億60百万円となりました。固定負債につきましては、主として社債が4億86百万円、長期借入金が3億92百万円、その他固定負債が3億16百万円、繰延税金負債が2億69百万円それぞれ減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ13億9百万円減少し27億65百万円となりました。純資産の部につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加、為替換算調整勘定の減少などにより209億11百万円となりました。
当連結会計年度における売上高は191億88百万円となり、前連結会計年度に比べ29億82百万円の増収となりました。主な要因は、前連結会計年度に引き続きアジアの新興国及び中米諸国での縫製企業の設備投資が活発であり、当連結会計期間中の対米ドル為替相場も円安傾向で推移したことなどによります。
当連結会計年度における営業利益は23億56百万円となり、前連結会計年度と比べ6億33百万円の増加となりました。主な要因は、市場環境の変化に応じた販売戦略及び生産体制を展開したことや、売上高が増加したことによります。
当連結会計年度における経常利益は23億88百万円となり、前連結会計年度と比べ1億99百万円の増加となりました。主な要因は、年明け以降に対米ドルの為替相場が円高基調で推移したため為替差益が減少したことによります。
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は21億60百万円となり、前連結会計年度と比べ1億68百万円の減少となりました。主な要因は、固定資産売却益が減少したことなどによります。
営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度に比べ3億34百万円増加し23億14百万円となりました。これは主として法人税等の支払額4億96百万円、たな卸資産の増加額4億11百万円、未払金の減少額2億89百万円、売上債権の増加額1億67百万円に対し、税金等調整前当期純利益24億14百万円、減価償却費6億24百万円、仕入債務の増加額5億82百万円、保険返戻金の受取額1億97百万円などによります。
投資活動の結果支出した資金は、前連結会計年度に比べ9億62百万円増加し12億64百万円となりました。これは主として投資有価証券の償還による収入1億29百万円に対し、有形固定資産の取得による支出6億56百万円、定期預金の預入及び払戻の収支の減少6億7百万円、投資有価証券の取得による支出1億24百万円などによります。
財務活動の結果支出した資金は、前連結会計年度に比べ13億79百万円増加し18億40百万円となりました。これは主として長期借入れによる収入額3億円に対し、長期借入金の返済による支出額9億12百万円、社債の償還による支出額4億82百万円、配当金の支払額3億72百万円、短期借入金の純減少額2億95百万円などによります。
これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より8億91百万円減少し、当連結会計年度末には55億98百万円となりました。