第3【設備の状況】

1【設備投資等の概要】

当連結会計年度におきましては、売上拡大に向けた生産能力増強投資及び新製品開発を加速する試験設備、環境対応投資など、総額851億85百万円を投資しました。主な内容は次のとおりです。

<エネルギー>

エネルギーマネジメント事業では、千葉工場で環境負荷の少ない新型受変電設備の開発リードタイムを短縮するため大容量短絡試験設備を稼働させました。また、器具事業では、吹上工場で小形化及び省電力化を実現した電磁開閉器(新商品SC-NEXT)の全自動組立ラインを導入し量産を開始しました。

<インダストリー>

オートメーション事業では、鈴鹿工場で競争力ある新型交流電動機(75kw~)を市場投入するためアルミダイカスト設備の更新投資を実施しました。また富士電機メーターで電力量や電圧を高粒度に計量計測できる第2世代スマートメーターの組立ラインを導入しました。

<半導体>

マレーシア富士電機社で自動車の電動化や再生可能エネルギーの需要拡大に対応するためパワー半導体Siチップ生産ライン能力増強の投資をしました。また松本工場では更なる小型・軽量・高効率化に向けたパワー半導体SiCチップの生産能力増強投資を実施しています。富士電機パワーセミコンダクタ北陸工場では自動車向けIGBTモジュール組立ラインの能力増強投資を実施しました。

<食品流通>

三重工場で自動販売機や釣銭機に搭載されるプリント基板の組立ラインの合理化投資を行いました。また温室効果ガス削減に向けた太陽光発電設備を工場内に設置しました。

 

 

セグメントの名称

設備投資金額(百万円)

エネルギー

10,149

インダストリー

6,055

半導体

64,362

食品流通

2,325

その他

2,294

合計

85,185

 

2【主要な設備の状況】

 富士電機は、多種多様な事業を国内外で行っており、その設備の状況をセグメントごとの数値とともに主たる設備の状況を開示する方法によっております。

 当連結会計年度末における状況は、次のとおりであります。

(1)セグメント内訳

セグメントの名称

帳簿価額(百万円)

従業員数

[外、平均臨時雇用人員数]

(人)

建物及び構築物

機械装置及び運搬具

土地

(面積千㎡)

リース資産

その他

合計

エネルギー

23,036

16,581

22,455

(1,010)

2,210

8,932

73,217

8,006

[813]

インダストリー

25,272

8,679

4,008

(518)

2,008

7,419

47,388

9,808

[768]

半導体

54,571

77,997

5,486

(496)

19,473

47,621

205,149

6,198

[405]

食品流通

6,574

2,577

805

(284)

1,530

1,921

13,407

1,860

[535]

その他

4,438

17

3,264

(64)

143

47

7,911

1,519

[326]

合計

113,893

105,853

36,019

(2,374)

25,367

65,941

347,074

27,391

[2,847]

(注)帳簿価額「その他」は、工具器具備品及び建設仮勘定等であります。

(2)提出会社の状況

提出会社事業所名

(主な所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数

(人)

建物及び構築物

機械装置及び運搬具

土地

(面積千㎡)

リース資産

その他

合計

千葉工場

(千葉県市原市)

エネルギー

製造設備等

6,006

1,185

8,315

(294)

117

632

16,255

475

川崎工場

(川崎市川崎区)

エネルギー

製造設備等

5,318

2,051

6,409

(178)

444

397

14,620

417

神戸工場

(神戸市西区)

エネルギー

製造設備等

1,470

927

1,673

(66)

202

556

4,832

299

筑波工場

(茨城県阿見町)

エネルギー

製造設備等

1,141

177

1,280

(56)

162

182

2,945

214

東京工場

(東京都日野市)

インダストリー

製造設備等

11,380

636

0

(81)

120

571

12,709

607

鈴鹿工場

(三重県鈴鹿市)

インダストリー

製造設備等

7,627

1,466

95

(269)

1,215

1,832

12,238

816

松本工場

(長野県松本市)

半導体

製造設備等

22,429

10,554

721

(142)

12,283

32,379

78,368

1,549

山梨工場

(山梨県南アルプス市)

半導体

製造設備等

6,927

2,021

2,564

(162)

3,803

1,178

16,495

345

三重工場

(三重県四日市市)

食品流通

製造設備等

3,954

1,663

260

(258)

664

1,372

7,915

733

設備技術センター

(埼玉県鴻巣市)

事務所

・倉庫他

2,318

1

2,397

(56)

1

66

4,785

46

 

(3)国内子会社の状況

子会社事業所名

(主な所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数

(人)

建物及び構築物

機械装置及び運搬具

土地

(面積千㎡)

リース資産

その他

合計

富士電機機器制御㈱

吹上工場

(埼玉県鴻巣市)

エネルギー

製造設備等

3,652

3,090

482

(156)

832

2,123

10,182

558

富士電機機器制御㈱

大田原工場

(栃木県大田原市)

エネルギー

製造設備等

630

641

1,574

(117)

195

263

3,305

183

富士電機津軽セミコンダクタ㈱ 津軽工場

(青森県五所川原市)

半導体

製造設備等

6,059

16,013

550

(82)

31

6,673

29,328

289

富士電機パワーセミコンダクタ㈱

大町工場

(長野県大町市)

半導体

製造設備等

779

596

176

(18)

1,440

748

3,740

241

富士電機パワーセミコンダクタ㈱

北陸工場

(富山県滑川市)

半導体

製造設備等

1,080

2,880

366

(27)

1,661

2,536

8,526

195

富士電機パワーセミコンダクタ㈱

飯山工場

(長野県飯山市)

半導体

製造設備等

477

492

118

(18)

178

78

1,344

142

富士オフィス&ライフサービス㈱

研修施設等

(東京都日野市)

その他

研修施設他

643

0

2,854

(13)

4

0

3,502

富士オフィス&ライフサービス㈱ 本社

(東京都品川区)

その他

事務所他

580

15

2,514

(1)

19

5

3,135

75

 

(4)在外子会社の状況

子会社事業所名

(主な所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額(百万円)

従業員数

(人)

建物及び構築物

機械装置及び運搬具

土地

(面積千㎡)

リース資産

その他

合計

富士電機マニュファクチャリング(タイランド)社

(タイ)

エネルギー

製造設備等

5,057

747

2,130

(127)

0

330

8,265

740

富士電機大連社

(中国)

エネルギー

製造設備等

316

2,404

(-)

712

3,433

537

常熟富士電機社

(中国)

エネルギー

製造設備等

1

1,620

(-)

763

2,385

370

富士電機インド社

(インド)

インダストリー

製造設備等

422

939

522

(6)

1,829

3,714

1,293

富士電機馬達(大連)社

(中国)

インダストリー

製造設備等

246

1,778

(-)

1

129

2,154

326

マレーシア富士電機社

(マレーシア)

半導体

製造設備等

12,433

38,264

(-)

0

1,327

52,025

1,545

富士電機(深圳)社

(中国)

半導体

製造設備等

820

3,522

(-)

703

5,046

895

フィリピン富士電機社

(フィリピン)

半導体

製造設備等

1,981

766

(-)

0

711

3,460

539

大連富士冰山自動販売機社

(中国)

食品流通

製造設備等

1,757

74

(-)

826

102

2,761

231

 

3【設備の新設、除却等の計画】

富士電機は、多種多様な事業を国内外で行っており、連結会計年度末時点ではその設備の新設・拡充の計画を個々のプロジェクトごとに決定しておりません。そのため、セグメントごとの数値を開示する方法によっております。

2025年3月31日現在において実施及び計画している設備の新設、拡充の状況は次のとおりであります。

セグメントの名称

計画額

(百万円)

設備等の主な内容・目的

エネルギー

17,086

火力発電、地熱発電、水力発電、燃料電池、変電設備、エネルギーマネジメントシステム、蓄電システム、太陽光発電、風力発電、無停電電源装置(UPS)、電機盤、受配電・制御機器 等の生産能力増強及び新製品・新機種開発並びに生産合理化等

インダストリー

10,080

インバータ、FAコンポーネント、計測機器、センサ、FAシステム、駆動制御・計測制御システム、原子力関連設備、放射線機器・システム、鉄道車両用駆動システム・ドアシステム、船舶・港湾用システム、電気工事、空調設備工事、ICTに関わる機器・ソフトウエア 等の生産能力増強及び新製品・新機種開発並びに生産合理化等

半導体

42,120

産業用・自動車用パワー半導体等の生産能力増強及び新製品・新機種開発並びに生産合理化等

食品流通

2,156

飲料自販機、食品・物品自販機、店舗設備機器、金銭機器等の生産能力増強及び新製品・新機種開発並びに生産合理化等

その他

1,131

研究開発設備等

合計

72,573

 

(注)1.経常的な設備の更新のための除却・売却を除き、重要な設備の除却・売却の計画はありません。

2.上記設備計画の今後の所要資金は、主に自己資金によりますが、必要に応じて借入等を実施する予定であります。