第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

①  概況

当第3四半期連結累計期間(平成27年3月21日~平成27年12月20日)の当社グループを取り巻く経営環境は、期後半にかけて中国を中心とした新興国経済の失速、資源価格の大幅下落、地政学的リスクの高まりなどにより、減速感が強まりましたが、全体としては米国・欧州を中心とした先進国の堅調な需要に支えられ、底堅い推移となりました。また、国内経済につきましては、世界経済の先行き不透明感が強まる中、市場ごとに強弱混在の様相を呈したものの、総じて緩やかな回復基調が続いております。

このような状況下、当社グループは新規事業領域の開拓や新製品の積極投入による競争力・採算性の向上により、事業の拡大を図ってまいりました。

 

この結果、当第3四半期連結累計期間の当社グループの業績は、売上高3,064億21百万円(前年同期比6.6%増)、営業利益271億90百万円(同23.3%増)、経常利益276億13百万円(同15.9%増)、四半期純利益182億45百万円(同1.9%増)となり、売上高・利益ともに過去最高を達成しました。

 

②  セグメントの状況

当社グループでは、事業内容を4つのセグメントに分けております。

各セグメント別の業績動向はつぎのとおりです。

 

〔モーションコントロール〕

ACサーボモータ・コントローラにおいては、中国経済の減速影響によりスマートフォン関連の売上が伸び悩んだものの、米国を中心に工作機や半導体市場向けの販売が好調となりました。また、新製品「Σ-7シリーズ」への切り替えが進んだことから、収益性は改善しました。

インバータにおいては、米国におけるオイル・ガス関連や中国のインフラ関連市場において需要の低迷が継続した一方、米国子会社Solectria Renewables,LLCが太陽光発電用パワーコンディショナの売上を伸ばしたため、全体としては堅調に推移しました。

この結果、前年同期比で、売上高、営業利益ともに増加し、セグメント全体では売上高1,438億29百万円(前年同期比3.8%増)、営業利益173億77百万円(同4.9%増)となりました。

 

〔ロボット〕

溶接・塗装ロボット等の主力製品を展開する自動車関連分野においては、中国市場の落ち込みがみられたものの、欧米を中心に旺盛な需要が継続したことから全体では好調に推移し、収益性は大幅に改善しました。また、お客様やシステムインテグレータがロボットの新たな活用を検討・検証する施設としてロボットセンタをグローバルに展開し、自動車関連以外の一般産業分野へロボットの適用範囲を拡大させるなど、積極的な販売活動を行いました。

この結果、前年同期比で、売上高、営業利益ともに大幅に増加し、セグメント全体では売上高1,143億21百万円(前年同期比16.5%増)、営業利益122億48百万円(同63.4%増)となりました。

 

〔システムエンジニアリング〕

鉄鋼プラントシステム・社会システム事業においては、需要低迷が続く中、設備の更新ニーズを的確に捉え、拡販に努めました。また、環境・エネルギー分野では、前年度に行ったThe Switch Engineering Oyの子会社化に伴い、大型風力発電関連の売上が欧州・中国などで増加しましたが、のれん償却負担等もあり営業損失は拡大しました。

この結果、セグメント全体では売上高274億12百万円(前年同期比14.5%増)、営業損失21億83百万円となりました。

 

〔その他〕

当セグメントには情報関連事業および物流サービス等の事業が含まれております。

セグメント全体では、売上高208億57百万円(前年同期比22.1%減)、営業利益6億14百万円(同6.1%減)となりました。

 

(2) 資産、負債および純資産の状況

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、3,894億82百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億77百万円増加しました。これは、主に現預金、たな卸資産等の増加により、流動資産が前連結会計年度末に比べ9億67百万円増加したことによるものであります。

負債合計は、1,996億14百万円となり、前連結会計年度末に比べ134億0百万円減少しました。これは、仕入債務の減少等により、流動負債が前連結会計年度末に比べ67億66百万円減少したことと転換社債型新株予約権付社債の転換および長期借入金の約定弁済により、固定負債が前連結会計年度末に比べ66億33百万円減少したことによるものであります。

純資産合計は、1,898億68百万円となり、前連結会計年度末に比べ146億77百万円増加しました。これは、主に転換社債型新株予約権付社債の転換および株式交換による株式会社ワイ・イー・データの完全子会社化等により資本金、資本剰余金が合わせて69億49百万円増加したこと、利益剰余金が100億55百万円増加したこと、その他有価証券評価差額金が11億29百万円減少したことによるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、224億51百万円の収入で、営業利益が増大したことなどにより、前年同期に比べ78億43百万円の収入増となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、167億8百万円の支出で前年同期に比べ18億98百万円支出額が減少しました。これは、固定資産の取得による支出は増加しましたが、子会社株式等の取得による支出が減少したことによるものであります。

この結果、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合算したフリー・キャッシュ・フローは、57億42百万円の収入となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の約定弁済、配当金の支払などにより、34億94百万円の支出となりました。

上記の結果、現金及び現金同等物は、268億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ25億1百万円増加しました。

 

(4) 事業上および財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間は、中期経営計画「Realize 100」の最終年度にあたり、コア事業のさらなるグローバル展開と新規事業の拡大・コア事業化に向けて研究開発活動を進めております。次世代インバータの製品化を始め、サーボドライブ、ロボットなどの新機種の開発・製品化を進めるとともに、環境・エネルギー事業領域での自然エネルギー活用に貢献する機器の技術・製品開発、ロボティクス ヒューマンアシスト事業領域でのリハビリ装置や人との共存を実現するロボットの技術・製品開発を進めております。

当第3四半期連結累計期間の研究開発費は126億59百万円であります。