第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

(a) 当四半期の経営成績

当第3四半期連結累計期間(平成29年3月21日~平成29年12月20日)における当社グループの業績は、製造業における生産設備の高度化・自動化を背景とした旺盛な需要を受け、中国をはじめ海外を中心に好調な推移となりました。特にモーションコントロールセグメントの販売が伸長したことから、前年同期比で大幅な増収増益となり、第3四半期累計期間としては過去最高の業績となりました。

 

なお、当期の当社グループを取り巻く経営環境は以下のとおりです。

日 本:       製造業を中心に、中国向けなどの海外輸出が高い水準で推移したことに加え、設備の更新や生産能力の増強を目的とした設備投資の拡大が続きました。

米 国:       堅調な経済成長を背景に、半導体関連の需要は好調に推移し、オイル・ガス市場も回復基調が継続しました。

欧 州:       自動車関連を中心に設備投資の需要は堅調に推移しました。

中 国:       スマートフォン関連市場を中心に、生産設備の高度化・自動化が加速したことに加え、インフラ投資の回復により需要は好調に推移しました。

中国除くアジア: 韓国を中心に有機ELをはじめとする半導体関連の設備投資が堅調に推移しました。

 

この結果、当期の業績は以下のとおりです。

 

平成29年3月期

第3四半期累計期間

平成30年2月期

第3四半期累計期間

前年同期比

売上高

2,846億79百万円

3,398億49百万円

+19.4%

営業利益

216億18百万円

415億77百万円

+92.3%

経常利益

224億91百万円

416億18百万円

+85.0%

親会社株主に帰属する

四半期純利益

147億21百万円

296億51百万円

+101.4%

米ドル平均レート

106.35円

111.70円

+5.35円

ユーロ平均レート

118.46円

127.05円

+8.59円

 

(b) セグメント別の状況

当社グループでは、事業内容を4つのセグメントに分けています。

当期の各セグメント別の業績動向は以下のとおりです。

なお、第1四半期連結会計期間より、環境・エネルギー分野のさらなる拡大を図る目的で組織変更を行い、セグメント区分を見直しています。従来「モーションコントロール」に含めていました太陽光発電用パワーコンディショナを「システムエンジニアリング」に含めています。これにより各セグメントの前年同期比については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた上で算出しています。

 

 

モーションコントロール

売 上 高  1,640億88百万円   (前年同期比  30.5%増)

営業損益    322億40百万円   (前年同期比  91.0%増)

モーションコントロールセグメントは、ACサーボモータ・コントローラ事業とインバータ事業で構成されています。

ACサーボモータ・コントローラ事業が好調に推移したことに加え、インバータ事業の需要回復により、売上高・営業利益は前年同期比で大幅に増加しました。

〔ACサーボモータ・コントローラ事業〕

・生産設備の自動化加速やスマートフォン関連の堅調な需要を受け、半導体・電子部品向けを中心に大幅な増収増益となりました。

〔インバータ事業〕

・米国でのオイル・ガス関連需要や中国におけるインフラ投資の回復が続いたことから、売上は前年同期比で伸長し、収益性も改善しました。

ロボット

売 上 高  1,205億40百万円   (前年同期比  18.1%増)

営業損益    135億1百万円   (前年同期比  70.3%増)

海外からの需要増加を背景に、売上高は堅調に推移しました。また、好調な受注を受け生産量が高い水準で推移したことから生産性が改善し、営業利益は大幅に伸長しました。

・溶接・塗装ロボットなどの主力製品を展開する自動車関連向けの売上は、海外で堅調に推移しました。

・自動車関連以外の一般産業分野向けの売上は、スマートフォン・家電などの生産自動化に伴う旺盛な需要を受け、中国を中心に拡大しました。

システムエンジニアリング

売 上 高    408億50百万円   (前年同期比  1.7%増)

営業損益   △30億64百万円   (前年同期比  13億58百万円悪化)

売上高は前年同期比で僅かに増加したものの、営業損益は悪化しました。

・鉄鋼プラントシステム・社会システム分野は設備の更新ニーズを的確に捉え、堅調に推移しました。

・環境・エネルギー分野では、大型風力発電関連の売上が堅調に推移した一方、日本・米国市場における太陽光発電用パワーコンディショナ関連の販売減少により、収益低迷が継続しました。

その他

売 上 高    143億70百万円   (前年同期比  14.1%減)

営業損益         82百万円   (前年同期比  6億27百万円改善)

その他セグメントは、情報関連事業および物流サービス事業などで構成されています。

経営の効率化を目的とした構造改革を進めたことにより、売上高は前年同期比で減少したものの、収益性は改善しました。

 

(2) 資産、負債および純資産の状況

(a) 資産  4,301億23百万円(前連結会計年度末比 426億11百万円増加)

受取手形及び売掛金、たな卸資産等の増加により、流動資産が前連結会計年度末に比べ333億9百万円増加したことに加え、有形固定資産や投資有価証券等の増加により、固定資産が前連結会計年度末に比べ93億2百万円増加しました。

 

(b) 負債  2,005億5百万円(前連結会計年度末比 136億91百万円増加)

長期借入金等の減少により、固定負債が前連結会計年度末に比べ46億39百万円減少した一方、支払手形及び買掛金等の増加により、流動負債が前連結会計年度末に比べ183億31百万円増加しました。

 

(c) 純資産 2,296億18百万円(前連結会計年度末比 289億20百万円増加)

主な要因として、利益剰余金が216億54百万円増加したことに加え、為替換算調整勘定が39億82百万円増加し、その他有価証券評価差額金が37億28百万円増加しました。

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、264億98百万円(前連結会計年度末比で32億36百万円減)となりました。

当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。

 

(a)営業活動によるキャッシュ・フロー

売上債権、たな卸資産などの運転資金や法人税等の支払額は増加しましたが、営業利益の増加等により257億37百万円の収入(前年同期比13億25百万円収入減)となりました。

 

(b)投資活動によるキャッシュ・フロー

有形及び無形固定資産の取得による支出および投資有価証券等の取得による支出等により、155億55百万円の支出(前年同期比2億10百万円支出増)となりました。

 

(c)財務活動によるキャッシュ・フロー

長期借入金の約定弁済や配当金の支払等により130億61百万円の支出(前年同期比1億37百万円支出減)となりました。

 

※営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合算したフリー・キャッシュ・フローは101億81百万円の収入となりました。

 

(4) 事業上および財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当社は、「電動機(モータ)とその応用」を事業領域に定め、“世界初”“世界一”にこだわった製品・技術の研究開発を行っています。また、創立100周年を迎えた2015年に発表した長期経営計画「2025年ビジョン」の実現に向けた最初のステップとして、中期経営計画「Dash 25」(2016年度~2018年度)では、コア事業領域で世界一を追求するための新たな仕掛けを行うとともに、「食」の生産自動化など新領域・新ビジネスモデルに挑戦しています。これまでのコア技術をさらに進化・発展させるべく、“メカトロニクス事業”を軸に、“クリーンパワー事業”“ヒューマトロニクス(*1)事業”といった新領域・市場への事業拡大を目指しています。

“メカトロニクス事業”においては、AI(人工知能)技術を活用し、IoT(Internet of Things)に対応した新製品の開発を進めるとともに、新たな産業自動化革命の実現に向けた取組みに注力しています。また、人協働ロボットなどの開発により、自動車関連以外でのロボット市場拡大に取組んでいます。“クリーンパワー事業”では、大型風力発電関連ビジネスや太陽光発電用パワーコンディショナ、EV用電気駆動システムなどの分野で、新製品開発を加速しています。“ヒューマトロニクス事業”においては、医療・福祉分野へメカトロニクス技術を応用し、リハビリ装置やバイオメディカルロボット等、将来にわたって社会に貢献できる製品の開発に取り組んでいます。

また、これらの3つの事業領域においてはオープンイノベーションを積極活用することで、今後の事業拡大に向けた研究開発活動を加速していきます。

以上の取り組みにより当第3四半期連結累計期間の研究開発費は139億20百万円となりました。

 

 

平成29年3月期

第3四半期連結累計期間

平成30年2月期

第3四半期連結累計期間

研究開発費

133億92百万円

139億20百万円

売上高研究開発費比率

4.7%

4.1%

 

(*1) ヒューマトロニクス(Humatronics):人間(Human)とメカトロニクス(Mechatronics)を掛け合わせた造語。