第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生はありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、国内需要を中心に緩やかに回復しているものの、世界的な金融引き締めに伴う欧米の景気減速や中国の不動産市場悪化などによる下振れが懸念されます。当社グループにおきましては、空調市場の在庫調整継続や半導体需要の低迷などの影響により、回転機事業の受注環境は厳しい状況が続いています。

こうした状況の中、当社グループは「中期経営計画2023 ~確かな技術で未来をひらく~ 変革と挑戦」の最終年度として、次世代デジタル制御製品や新型モータ・応用機器の開発、変圧器工場リニューアルによる生産性向上・低コスト・短納期の実現に努めるとともに、車載空調圧縮機用モータの生産能力増強やパッケージ基板用コア(プリント配線板)の新工場立上げなどに取り組んでおります。

連結業績につきましては、電力機器事業が堅調に推移しましたが、回転機事業が建物空調圧縮機用モータの受注低迷により大幅な減収となりました。この結果、売上高は前年同期比2.7%減の537億8千8百万円、営業利益は29.9%減の32億5千8百万円、経常利益は27.1%減の43億4千7百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は21.4%減の30億1千5百万円となりました。

セグメント別の業績につきましては、以下のとおりです。

<電力機器事業>

売上高は前年同期比11.8%増の145億7千6百万円、セグメント利益は前年同期比33.8%増の16億1千3百万円となりました。中型変圧器が送配電会社向け、一般産業向けともに堅調であったことやプラント工事が国内で増加したことにより、増収増益となりました。

<回転機事業>

売上高は前年同期比7.2%減の392億1千1百万円、セグメント利益は前年同期比40.4%減の26億9百万円となりました。車載空調圧縮機用モータやプリント配線板は前年同期を上回りましたが、建物空調圧縮機用モータが国内・海外向けともに大幅減となったことにより、減収減益となりました。

 

当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ43億5千7百万円増加し1,277億3千5百万円となりました。

流動資産は、前連結会計年度末と比べ19億9千8百万円増加し866億5千8百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加55億2千1百万円、売上債権の減少32億8千4百万円、その他に含まれる未収消費税の減少1億9千3百万円によるものであります。

固定資産は、前連結会計年度末と比べ23億5千9百万円増加し410億7千7百万円となりました。これは主に、有形固定資産の増加18億3千9百万円、投資その他の資産の増加5億4千1百万円によるものであります。

負債合計は、前連結会計年度末と比べ7億8千8百万円増加し556億5千3百万円となりました。

流動負債は、前連結会計年度末と比べ9億7千2百万円減少し386億7百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の減少25億2千6百万円、電子記録債務の増加8億1百万円、短期借入金の増加4億4千9百万円によるものであります。

固定負債は、前連結会計年度末と比べ17億6千1百万円増加し170億4千6百万円となりました。これは主に、長期借入金の増加18億2千3百万円によるものであります。

純資産合計は、前連結会計年度末と比べ35億6千8百万円増加し720億8千2百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加22億5千6百万円、その他有価証券評価差額金の増加4億9千7百万円、為替換算調整勘定の増加7億6百万円によるものであります。

自己資本比率は、前連結会計年度末と比べ0.9%増加し55.3%となりました。

 

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比べ55億2千1百万円増加し、257億7千2百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金の増加は、74億5千4百万円(前年同期37億2千9百万円)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益44億4千万円、減価償却費22億2千3百万円、売上債権の減少額45億9千4百万円などの資金の増加と仕入債務の減少額19億7千9百万円、法人税等の支払額11億6千8百万円などの資金の減少によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による資金の減少は、36億3百万円(前年同期35億3千8百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出35億7千7百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動による資金の増加は、13億6千1百万円(前年同期2億9千万円)となりました。これは主に、長期借入れによる収入24億円、配当金の支払額7億5千8百万円などによるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社及び連結子会社に新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題はありません。

 

(5)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は4億5百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。