文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、「Smart Solutions & Services for Your Manufacturing」をコーポレートスローガンとし、「優れた技術・サービスを提供することで、人々の豊かな暮らしの実現に貢献します」を経営理念にしております。このコーポレートスローガン、経営理念のもと、半導体、FPD(Flat Panel Display)、電子部品、光学薄膜などの用途向けに製造装置の開発からサービスまでトータルソリューションを提供し、持続可能な社会ならびに人々の豊かな暮らしの実現に貢献できるようESG(環境、社会、ガバナンス)を重視した経営を行い、企業価値を高めることでステークホルダーの皆様の期待に応えてまいります。
(2)経営戦略等
当社グループは、これからのありたい姿として、IoT、5G、AIと、これから更に広がるデータ社会に向けて、半導体・FPD製造装置を通じた先端技術で貢献できるよう、「ものづくり」から様々な「価値づくり」に取り組むとともに、SPE(Semiconductor Production Equipment)分野でグローバルニッチトップ、FPD分野で主要サプライヤとして存在感を示せる企業グループへの成長を目指してまいります。
そのためにまずSPE分野ではグローバルニッチトップ製品の更なる成長と利益率向上から事業の拡大を図り、次の成長へとつなげてまいります。また、FPD分野では主要サプライヤであり続けるべく主力製品の競争力強化を図り、更に新しいディスプレイ対応の製品開発を行ってまいります。
(3)経営環境
当社グループの2022年度(2023年3月期)の事業環境は、引き続き部品や部材の供給面における不安定な状況が懸念されるものの、半導体業界においては、今後も引き続きIoT、5G、AIなどの強い需要を受けロジック/ファウンドリ向け、メモリ向け、パワーデバイス向け、及びウェーハ向けとも設備投資が順調に推移すると見込まれます。FPD業界においては、モニタ向け、車載向けなどを中心に、堅調な投資が期待されます。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
事業面に関しては、引き続き部品や部材の供給面における不安定な状況が懸念されるものの、様々な取り組みを行い事業への影響が最小限となるよう進めてまいります。
財務面に関しては、SPE分野など高付加価値製品の更なる拡大や標準化の推進、運営維持に関わる固定費の削減などにより、引き続き利益率の向上を図ってまいります。
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、収益力、資産効率、株主価値の向上を重視しております。
経営指標としては、ROS(売上高営業利益率)、ROE(自己資本当期純利益率)の向上を目指してまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の予防と発生時の対策に努力する所存であります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経済状況による影響
当社グループが販売する製造装置の需要は、その製造装置で生産される半導体・FPD等のエレクトロニクス製品の需給状況に影響を受け、特にエレクトロニクス製品が消費されている国の経済状況の影響を受けております。従って北米、欧州、アジア、日本等の国の景気後退と需要の縮小により、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(2)海外販売に潜在するリスク
当社グループの海外売上高比率は約67%となっており、その大部分は中国、台湾、韓国に集中しております。
従って、中国、台湾、韓国等の海外市場への販売活動において、各国の政治状況の急変、法律・税制の予期しない変更、経済状況の急変、急激な通貨変動・インフレーション等の価格変動、雇用の困難と人件費の急騰、地震・台風・洪水・感染症の自然災害及びテロ・戦争等の社会的混乱等のリスクが顕在化した場合、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
(3)価格競争による影響
当社グループの主要顧客であるエレクトロニクス業界は、各製品の価格競争も激しく製造装置への投資コストも抑制される傾向にあります。当社グループでは、SPE分野のグローバルニッチトップ製品や、FPD分野の新しいディスプレイ対応製品を中心に、技術的に進化した高精度、高品質の高付加価値製品をいち早く開発し市場に送り出すべく活動を実施しておりますが、今後競合メーカーや新規メーカーの参入状況によっては、競争が激化し当社グループの計画に相違が生じることが考えられます。さらに、素材や購入品の価格高騰による製品の原価上昇という結果をもたらす可能性があります。価格面での過度の競争は、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
(4)他社との提携によるリスク
当社グループでは、新規事業、事業拡大の一環として、経営資源を最適化し、相乗効果を引き出すため、他社とのコラボレーション、技術提携、合弁を実施していきます。当社グループでは、引き続きこのような活動を続けてまいりますが、当事者間で不一致が発生した場合、当初の計画どおりに業績を上げられず、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
(5)品質に関するリスク
当社グループでは、ISO9001に基づいた品質保証体制のもと、最先端技術を新製品に搭載し、いち早く市場に投入することで、当社製品を多くの顧客に提供しております。しかし、当社製品が最先端技術を活用したものであることから未知の分野での技術が多く存在し、予期せぬ不具合が発生し事故につながることも考えられます。そのために当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
(6)経営戦略遂行に関するリスク
当社グループでは、当社の製造装置の最終製品となるエレクトロニクス製品の市場の拡大と新技術の進歩に遅れることなく新製品を市場に投入し、安定した収益を上げることが最も重要と考えております。そのため、市場動向、技術動向等の調査を随時実施しますが、リスクのある事業でも先の成長性を見込んで事業遂行していくことがあります。競合の存在、開発投資額の増加、開発の遅れ、市場の急激な変化等により、その事業の経営計画に相違が生じることがあります。
(7)知的所有権に関するリスク
当社グループでは、当社製造装置について特許となりうるものに関しては、積極的に権利の獲得を目指すとともに、その製品に関する特許レビューを実施しております。しかしながら第三者から思わぬ特許侵害訴訟を提訴され損害を被るリスクがあります。
(8)環境保全に関するリスク
当社グループでは、全事業所・工場で環境マネジメントシステム(ISO14001)の認証を取得し、環境に配慮した活動を行っております。しかし、事業活動を行う上では環境負荷の高い物質を使用する場合もあり、昨今の環境法規制の新規規制及び法改正等により規制されることがあります。
また、地球温暖化防止を目的とした環境税の導入・CO2の排出規制等新たな法規制が発効され、経済的負担が増えることもあります。さらに現在は使用しておりませんが過去に使用した実績のある有機溶剤等が土壌中に残留していることがあり、土地を有効活用する場合、これらを適切に処理するための処分費用負担が生じることがあります。
(9)大規模災害の影響
当社グループの国内生産拠点は神奈川県下と福井県小浜地区に所在しております。これらの地区において大規模災害が発生した場合には、生産設備の破損、物流機能の麻痺等が生じ、生産拠点の操業停止等により生産能力に重大な影響を被る可能性があります。
(10)減損会計適用による影響
固定資産の減損会計適用に伴い、当社グループの業績及び財務状況に影響を受ける可能性があります。
(11)退職給付債務について
当社グループの退職給付費用および債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待運用収益に基づき算出されております。実際の結果が前提条件と異なる場合、前提条件が変更された場合、または年金資産の運用利回りが低下した場合、その影響は累積され将来にわたって規則的に認識されるため、一般的には将来期間において認識される費用および計上される債務に影響を及ぼします。割引率や運用利回りに変動が生じた場合、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
(12)情報管理について
当社グループは、事業遂行にあたり各種技術情報、顧客情報、個人情報を有しております。当社グループではこれらの情報についての全社管理体制として、情報セキュリティポリシーの制定と情報セキュリティ委員会にて情報管理強化に努めております。しかしながら、IT化の進展により膨大な情報が行き交う中、コンピュータウイルスの感染・サイバー攻撃等による不正アクセスや従業員の過誤等の不測の事態により、これらの情報が流出するリスクが存在します。流出した場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
(13)財務制限条項について
当社の借入金に係る契約のうち一部の契約には財務制限条項が付されており、特定の条項に抵触した場合には、借入先金融機関の請求により、当該借入金について期限の利益を喪失する可能性があります。当社が借入金について期限の利益を喪失した場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における当社グループの事業環境は、半導体業界においては、引き続きIoT、5G、AIなどの強い需要を受け、ロジック/ファウンドリ向け、メモリ向け、パワーデバイス向けなどの設備投資がいずれも順調に推移しました。FPD業界においては、一部顧客に投資計画再開の動きがありました。また、部品や部材供給の不安定な状況が続きました。
このような環境の中、当連結会計年度の業績は以下のとおりです。
売上高は、前年度に比べ半導体分野が増加したもののFPD分野が減少し、49,272百万円(前年同期比10.0%増)となりました。利益面では、半導体分野の売上増加と利益率の改善により営業利益が5,050百万円(前年同期比70.8%増)、経常利益が4,877百万円(前年同期比73.0%増)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、当社横浜事業所内再開発の一環として老朽化した建物を取り壊したことに伴い第1四半期連結会計期間において特別損失613百万円を計上しましたが、2,983百万円(前年同期比51.5%増)と増益が確保できました。
なお、受注高は、半導体分野は前工程、後工程とも顧客の旺盛な投資を受け、特に第3四半期連結会計期間において高水準となるなど好調に推移しました。また、FPD分野は前工程が低水準の一方で、後工程は順調に推移しました。この結果、当連結会計年度における受注高は70,880百万円(前年度比68.9%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(ファインメカトロニクス部門)
売上高は、半導体前工程では、ロジック/ファウンドリ向け装置、パワーデバイス向け装置、及びウェーハ洗浄向け装置が堅調に推移し、前年度に比べ増加しました。一方、FPD前工程では、前年度から受注が低調であったため、前年度に比べ減少しました。この結果、部門全体では前年度に比べ増収となり、31,402百万円(前年同期比5.9%増)となりました。
セグメント利益は、半導体前工程では売上増加により増益、FPD前工程では売上減少により減益となり、部門全体では2,977百万円(前年同期比49.4%増)となりました。
なお、受注高は、半導体前工程がウェーハ洗浄向け装置、パワーデバイス向け装置を中心に好調に推移し、特に、顧客の旺盛な投資から第3四半期連結会計期間においては想定を上回りました。FPD前工程は、大型パネル向け装置、中小型パネル向け装置とも低水準で推移しました。ヘルスケア分野のインクジェット錠剤印刷装置ではまとまった受注がありました。この結果、部門全体では前年度に比べ受注高が増加し、47,907百万円(前年度比64.3%増)となりました。
(メカトロニクスシステム部門)
売上高は、半導体後工程では、先端パッケージ向け装置、FO-PLP向け装置、ディスプレイドライバIC向け装置などいずれも継続的な投資があるなど全体として好調に推移し、前年度に比べ大幅に増加しました。FPD後工程では、大型パネル向け装置、中小型パネル向け装置とも堅調であったものの、一部顧客の投資計画後ろ倒しの影響により前年度に比べ減少しました。真空応用装置は、電子部品向け装置が堅調に推移しました。この結果、部門全体では前年度に比べ増収となり、13,803百万円(前年同期比22.3%増)となりました。
セグメント利益は、半導体後工程の売上増加と利益率の改善により、2,044百万円(前年同期比158.1%増)と大幅な増益となりました。
なお、受注高は、半導体後工程では先端パッケージ向け装置、FO-PLP向け装置などいずれも継続的な受注があり、好調に推移しました。FPD後工程も大型パネル向け装置を中心に順調に推移し、中型パネル向けでは車載用途での受注が進みました。真空応用装置では、電子部品向け装置の受注が進みました。この結果、部門全体では前年度に比べ受注高が増加し、18,454百万円(前年度比103.1%増)となりました。
(流通機器システム部門)
新型コロナウイルス感染症の影響が緩やかに回復し受注は好調に推移しましたが、部品不足によるリードタイムの長期化がありました。この結果、売上高は2,185百万円(前年同期比11.9%増)、セグメント利益は52百万円(前年同期比537.4%増)となりました。
(不動産賃貸部門)
不動産賃貸収入は概ね計画どおり推移し、売上高は1,881百万円(前年同期比1.5%減)、セグメント利益は528百万円(前年同期比7.2%減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ6,715百万円増加し26,301百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は8,297百万円(前年同期は7,669百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上、仕入債務の増加、前受金の増加等により資金が増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は507百万円(前年同期は258百万円の減少)となりました。これは主に、固定資産の取得等により資金が減少したことによるものです。
なお、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合わせたフリー・キャッシュ・フローは、7,790百万円の増加(前年同期は7,411百万円の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は1,205百万円(前年同期は553百万円の減少)となりました。これは主に、短期借入金の返済及び配当金の支払いにより資金が減少したことによるものです。
③生産、受注及び販売の実績
イ.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
ファインメカトロニクス(百万円) |
18,017 |
99.4 |
|
メカトロニクスシステム(百万円) |
13,649 |
99.8 |
|
流通機器システム(百万円) |
1,526 |
109.1 |
|
合計(百万円) |
33,193 |
100.0 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の金額によります。
2.不動産賃貸の生産高計上はありません。
ロ.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
受注高 (百万円) |
前年同期比(%) |
受注残高 (百万円) |
前年同期比(%) |
|
ファインメカトロニクス |
47,907 |
164.3 |
38,473 |
175.1 |
|
メカトロニクスシステム |
18,454 |
203.1 |
10,473 |
179.9 |
|
流通機器システム |
2,636 |
145.5 |
811 |
225.2 |
|
不動産賃貸 |
1,881 |
98.5 |
- |
- |
|
合計 |
70,880 |
168.9 |
49,758 |
176.8 |
ハ.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
ファインメカトロニクス(百万円) |
31,402 |
105.9 |
|
メカトロニクスシステム(百万円) |
13,803 |
122.3 |
|
流通機器システム(百万円) |
2,185 |
111.9 |
|
不動産賃貸(百万円) |
1,881 |
98.5 |
|
合計(百万円) |
49,272 |
110.0 |
(注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ.経営成績等
a 財政状態
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ10,559百万円増加し68,854百万円となりました。これは主に、現金及び預金が6,715百万円、受取手形、売掛金、契約資産が2,396百万円増加したことによるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ7,800百万円増加し44,240百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金、電子記録債務が3,576百万円、前受金が3,179百万円増加したことによるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ2,759百万円増加し24,614百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により2,983百万円増加したことによるものです。
b 経営成績
(売上高及び営業利益)
売上高は、前連結会計年度に比べ10.0%増収の49,272百万円となりました。国内向け売上高は、前連結会計年度に比べ13.7%増収の16,204百万円となり、国内売上高比率は32.9%となりました。一方、海外向け売上高は8.3%増収の33,068百万円となり、海外売上高比率は67.1%となりました。
なお、部門別連結売上高の概況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
売上原価は、売上高の増加に伴い、前連結会計年度に比べ4.4%増加の32,464百万円となりました。売上原価率は、標準化の推進、リードタイム短縮などのコスト構造改革の実行や機種構成の変化などから、前連結会計年度に比べ3.5ポイント減少し65.9%となりました。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ9.5%増加の11,756百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度は5,050百万円の営業利益(前年同期比70.8%増)となりました。
(営業外損益及び経常利益)
営業外収益は、為替差益などにより前連結会計年度に比べ137百万円増加の252百万円となりました。
営業外費用は、デリバティブ評価損などにより前連結会計年度に比べ173百万円増加の425百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度は4,877百万円の経常利益(前年同期比73.0%増)となりました。
(特別損益)
特別損失に、当社横浜事業所内再開発の一環として老朽化した建物の解体費用等398百万円および減損損失214百万円を事業構造改善費用613百万円として計上いたしました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度は、売上高の増加及び売上原価率の改善等により2,983百万円の親会社株主に帰属する当期純利益(前年同期比51.5%増)となりました。
また、1株当たり当期純利益は675.41円となりました。
ロ.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、経営指標としてROS(売上高営業利益率)、ROE(自己資本当期純利益率)の向上を目指しております。当連結会計年度の数値目標および経営成績、達成状況は下記のとおりです。
|
指標 |
前連結会計年度 (2021年3月期) 実績 |
当連結会計年度(2022年3月期) |
||||||
|
目標 |
実績 |
差異 (実績-目標) |
||||||
|
売上高 |
44,794 |
百万円 |
48,000 |
百万円 |
49,272 |
百万円 |
1,272 |
百万円 |
|
営業利益 |
2,957 |
百万円 |
4,250 |
百万円 |
5,050 |
百万円 |
800 |
百万円 |
|
親会社株主 に帰属する 当期純利益 |
1,969 |
百万円 |
2,500 |
百万円 |
2,983 |
百万円 |
483 |
百万円 |
|
ROS (売上高 営業利益率) |
6.6% |
8.9% |
10.3% |
1.4ポイント |
||||
|
ROE (自己資本 当期純利益率) |
9.5% |
11.0% |
12.8% |
1.8ポイント |
||||
(注)当連結会計年度の数値目標は、2021年11月5日公表の2022年3月期第2四半期決算短信及び2022年3月期第2四半期決算説明資料に記載している2021年度業績予想であります。
ROS(売上高営業利益率)は、半導体分野の売上増加と利益率の改善により1.4ポイント増となりました。
ROE(自己資本当期純利益率)は、主に当期純利益の増加などにより1.8ポイント増となりました。
ハ.セグメント別の経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容
(ファインメカトロニクス部門)
当連結会計年度における当セグメントの売上高は、前連結会計年度比5.9%増の31,402百万円となりました。半導体前工程ではロジック/ファウンドリ向け装置、パワーデバイス向け装置、及びウェーハ洗浄向け装置が堅調に推移して売上高が増加した一方、FPD前工程では前年度から受注が低調であったため売上高が減少したことが、主な背景であります。
セグメント利益は、前連結会計年度比49.4%増の2,977百万円となりました。増加の主な要因は半導体前工程の売上高の増加であります。
2022年度(2023年3月期)は、半導体前工程ではSiウェーハ製造向け枚葉式洗浄装置、ウェーハプロセス向け枚葉式リン酸エッチング装置のトップシェア維持・拡大を図るとともに、特にパワーデバイス向けで投資継続が期待されるケミカルドライエッチング装置の受注拡大に向け取り組みを加速してまいります。
FPD前工程では各設備投資案件での収益性を重視した堅実な受注とともに、FPD前工程のコア技術を活かした新規製品であるインクジェット錠剤印刷装置の拡販を図ってまいります。
(メカトロニクスシステム部門)
当連結会計年度における当セグメントの売上高は、前連結会計年度比22.3%増の13,803百万円となりました。半導体後工程では、先端パッケージ向け装置、FO-PLP向け装置、ディスプレイドライバIC向け装置などいずれも継続的な投資があるなど全体として好調に推移して売上高が増加したこと、FPD後工程では、大型パネル向け、中小型パネル向けとも堅調であったものの一部顧客の投資計画後ろ倒しの影響により売上高が減少したこと、真空応用装置では、電子部品向け装置が堅調に推移したことが主な背景であります。
セグメント利益は、前連結会計年度比158.1%増の2,044百万円となりました。増加の主な要因は、半導体後工程の売上増加と利益率の改善であります。
2022年度(2023年3月期)は、半導体後工程では引き続きモジュールプロセス向けの高精度フリップチップボンダの更なるシェア拡大を図ってまいります。また、高精度ボンダの技術と知見を活かしたμLEDディスプレイ向けの高精度μLEDボンダの拡販を図り、市場発展に貢献します。FPD後工程では、各設備投資案件での確実な受注とともに車載向けなどで堅調な投資が期待される中型OLB装置のシェア拡大を図ってまいります。また、μLEDディスプレイ向けの新規製品の開発を進め、高精度μLEDボンダとともに市場発展に貢献してまいります。
(流通機器システム部門)
当連結会計年度における当セグメントの売上高は、前連結会計年度比11.9%増の2,185百万円となりました。新型コロナウイルス感染症の影響が緩やかに回復し受注が好調に推移したことが主な要因であります。
セグメント利益は、前連結会計年度比537.4%増の52百万円となりました。販売機種構成の変化や新500円改鋳対応役務の増加が主な要因であります。
2022年度(2023年3月期)は、キャッシュレス機能を搭載した高付加価値商品の拡販、他社との連携強化による新規市場への拡販を図ってまいります。
また、部品や部材の価格上昇による影響の抑制、リードタイム短縮などにより、利益率の改善を図ってまいります。
(不動産賃貸部門)
当連結会計年度における当セグメントの売上高は、前連結会計年度比1.5%減の1,881百万円、セグメント利益は、前連結会計年度比7.2%減の528百万円となりました。
なお、各セグメントにおいては、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大等の影響により消費や企業の経済活動が停滞し、商談・受注の停滞、部品や部材の入荷の遅れや価格高騰、装置の出荷・現地立上作業の停滞などにより、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料、部品の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等であります。
当社グループは、事業活動に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入により資金を調達しております。
金融機関からの借入のうち、短期借入は主に営業取引に係る資金調達であり、長期借入は主に資金の長期的な安定化を確保することを目的とした資金調達であります。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は10,201百万円となっております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。
当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表の作成のための重要な会計方針等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載および以下のとおりであります。
イ.貸倒引当金の計上基準
当社グループは、債権の貸倒に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。
前受金の受領及び信用状の利用等により信用リスクの管理を行っていますが、顧客の財政状態が悪化し、支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。
ロ.棚卸資産の評価基準
当社グループは、製品、商品及び原材料は主として移動平均法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下による簿価切下げの方法により算定)、半製品及び仕掛品は主として個別法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下による簿価切下げの方法により算定)を採用しております。
将来における実際の需要または市況が見積りより悪化した場合には、評価損の追加計上が必要となる可能性があります。
ハ.繰延税金資産の回収可能性
当社グループは、繰延税金資産の回収可能性について、課税所得の額を合理的に見積ることにより判断しております。
将来の不確実な経済条件の変動等により見積りの見直しが必要となった場合、繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に影響を与える可能性があります。
ニ.固定資産の減損処理
当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。
将来の不確実な経済条件の変動等により見積りの見直しが必要となった場合、減損損失が発生する可能性があります。
ホ.退職給付債務の算定
当社グループの退職給付費用および債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待運用収益率等に基づき算定されております。
将来の不確実な経済条件の変動等により割引率及び期待運用収益率等の見直しが必要となった場合、退職給付に係る負債及び退職給付費用の金額に影響を与える可能性があります。
へ.顧客との契約に基づき行う工事の総原価の見積り
当社グル-プは、顧客の契約に基づき他の用途に転用できない機械装置の製造及び据付工事契約について、一定の期間にわたり収益を認識しております。
将来の状況の変化によって総原価の見積りと実績が乖離した場合、損益に影響を与える可能性があります。
該当事項はありません。
当社グループは、要素技術から製品の開発まで、積極的な研究開発活動を行なっております。
現在、研究開発は当社の研究開発部門と事業部の開発・設計部門及び連結子会社の技術部門が推進しております。当社グループの研究開発スタッフは約280名であります。
また、東芝グループ及びビジネスパートナーと連携・協力関係を強化の上、先進技術の研究開発と商品化を効率的に進めております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は
各セグメント別の研究成果、研究開発費は次のとおりであります。
(1)ファインメカトロニクス
フラットパネル製造装置では、高精細・中小型パネル対応のウェットプロセス装置及びフレキシブルOLED向け真空焼成炉の開発等をあげることができます。半導体製造装置では、次世代デバイス対応洗浄装置、枚葉式窒化膜ウェットエッチング装置、ウエハ洗浄装置、マスク用ウエット洗浄装置及びマスク用ドライエッチング装置の開発等をあげることができます。
研究開発費は
(2)メカトロニクスシステム
液晶、OLEDモジュール組立装置では、中小型パネル用及び大型高精細パネル用OLB装置の開発を、半導体組立装置ではFO-WLP/PLP用、2.5Dパッケージ用、μLED用高速高精度ボンディング装置の開発等をあげることができます。電子・真空機器分野では、電子部品向け対応スパッタリング装置の開発等をあげることができます。
研究開発費は
(3)流通機器システム
券売機分野では、現金とキャッシュレス決済に対応した機種構成拡充の開発をあげることができます。
研究開発費は