13.保険関連科目

(1) 保険ビジネスに含まれる主な資産、負債、収益、及び費用

① 保険契約

 金融分野に含まれる生命保険子会社が引受ける保険契約は、ほとんどが長期契約に分類され、主に終身保険、定期保険及び傷害・医療保険契約、変額保険及び変額年金から構成されています。2020年度及び2021年度における生命保険料収入は、それぞれ913,361百万円及び943,092百万円です。金融分野に含まれる損害保険子会社が引受ける保険契約は、短期契約に分類され、主に自動車保険契約から構成されています。2020年度及び2021年度における損害保険料収入は、それぞれ123,574百万円及び132,908百万円です。

 報告日において保険事故が未発生かつ解約オプションが行使されていない場合は、保険契約負債は非流動負債として分類されます。ただし、保険事故が発生、あるいは解約オプションが行使された場合、ソニーはこれらの支払いを延期する権利を失います。この保険契約負債は報告期間後12ヵ月以内に決済される予定であるため、流動負債として分類しています。

 

② 繰延保険契約費

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在の生命保険ビジネスにおける非伝統的保険商品の繰延保険契約費は、それぞれ179,894百万円、220,254百万円及び261,475百万円です。

 

③ 保険契約債務

 後述の最低保証給付に対する債務を除き、保険契約債務は、主として個人保険契約に関連しており、保有する契約から将来発生が予測される債務に見合う額が引当てられています。これらの債務はマネジメントの高度な判断と見積りを必要とし、将来の資産運用利回り、罹患率、死亡率及び解約率等についての予測にもとづき平準純保険料式の評価方法により算定されます。保険契約債務は0.5%から4.5%の範囲の利率を適用して計算されており、市場環境や期待投資利益などの要素が反映されています。保険契約債務の見積りに使用される罹患率、死亡率及び解約率は、保険子会社の実績あるいは保険数理上の種々の統計表に拠っています。通常は、これらの仮定は契約時に固定されますが、仮定と実績が大きく異なる場合、あるいは仮定を大きく変更する場合には、ソニーは保険契約債務の追加計上を必要とする可能性があります。

 保険契約債務には変額年金保険契約及び変額保険契約における最低保証給付に対する債務を含んでいます。最低保証に係る詳細は下記⑤に記載しています。また、このうち一部の保険契約債務は公正価値で測定しています。詳細については(4)に記載しています。

 

④ 生命保険ビジネスにおける契約者勘定

 生命保険ビジネスにおける契約者勘定は、勘定預り金累積元本に付与利息を加えたものから、引出額、経費及び危険保険料を差し引いた額を表しており、ユニバーサル保険及び投資契約等から構成されています。投資契約はIFRS第4号の規定に従い従前の会計基準で定義された保険契約です。ユニバーサル保険には、利率変動型終身保険及び変額保険が含まれています。利率変動型終身保険に対する付与利率は1.7%から2.0%です。変額保険契約については、保険契約の価値は投資ユニットの観点から表示されます。各ユニットは資産ポートフォリオに関連しており、ユニットの価値の増減は、関連する資産ポートフォリオの価値にもとづいています。投資契約には、主に一時払養老保険契約、一時払学資保険契約、変額年金保険契約及び年金開始後契約が含まれています。投資契約(変額個人年金保険を除く)に対する付与利率は、0.01%から6.3%です。変額年金保険契約については、保険契約の価値は投資ユニットの観点から表示されます。各ユニットは資産ポートフォリオに関連しており、ユニットの価値の増減は、関連する資産ポートフォリオの価値にもとづいています。生命保険ビジネスにおける契約者勘定には最低保証が付帯する変額年金保険契約及び変額保険契約に関する債務を含んでいます。また、このうち一部の生命保険ビジネスにおける契約者勘定は公正価値で測定しています。詳細については(4)に記載しています。

 

 生命保険ビジネスにおける契約者勘定の内訳は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

ユニバーサル保険

2,611,577

3,067,791

3,278,148

投資契約

883,429

1,101,614

1,393,257

その他

145,004

159,489

119,890

合計

3,640,010

4,328,894

4,791,295

⑤ 変額年金保険契約及び変額保険契約における最低保証

 変額年金保険契約及び変額保険契約に関して、ソニーは最低保証(死亡、年金原資など)を行っており、契約上定められた最低給付額を保険契約者に支払う義務を負っています。ソニーは最低保証が付帯する変額年金保険契約を公正価値で測定しています。詳細については(4)に記載しています。公正価値で測定している部分を除き、当該最低保証給付に係る保険契約債務は、報告日時点における最善の見積りの仮定を使用して、契約の存続期間全体の予想される超過支払いの現在価値を予想される総徴収の現在価値で除した比率にもとづいて計算しています。当該計算の重要な仮定には、死亡率、解約率、割引率及び資産運用利回りが含まれています。また、2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在における保険種類別の契約者勘定、正味危険保険金相当額、最低保証給付に対する保険契約債務及び平均到達年齢は以下のとおりです。

 

項目

2020年4月1日

金額(百万円)

変額年金保険

変額保険

合計

契約者勘定

464,093

1,096,935

1,561,028

正味危険保険金相当額

71,685

4,564,214

4,635,899

最低保証給付に対する保険契約債務

64,045

79,860

143,905

 

項目

2020年4月1日

変額年金保険

変額保険

平均到達年齢(歳)

60

45

 

 

項目

2021年3月31日

金額(百万円)

変額年金保険

変額保険

合計

契約者勘定

490,152

1,486,001

1,976,153

正味危険保険金相当額

50,861

5,074,637

5,125,498

最低保証給付に対する保険契約債務

42,309

58,246

100,555

 

項目

2021年3月31日

変額年金保険

変額保険

平均到達年齢(歳)

61

45

 

 

 

項目

2022年3月31日

金額(百万円)

変額年金保険

変額保険

合計

契約者勘定

467,924

1,686,488

2,154,412

正味危険保険金相当額

58,961

6,361,770

6,420,731

最低保証給付に対する保険契約債務

37,382

63,392

100,774

 

項目

2022年3月31日

変額年金保険

変額保険

平均到達年齢(歳)

63

45

 

⑥ 生命保険ビジネスにおけるシャドウの負債十分性テスト

 保険契約負債に対応してその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産を保有する場合に、保険契約負債と金融資産の会計上のミスマッチを解消することを目的に、当該金融資産をあたかも報告期間の末日時点で売却して評価損益を実現したものとして保険関連科目を評価するシャドウ・アカウンティングを適用しており、四半期ごとに生命保険契約におけるシャドウの負債十分性テストを実施しています。

 シャドウの負債十分性テストにおける評価額の重要な仮定には、死亡率、罹患率、解約率及び割引率が含まれています。

 シャドウの負債十分性テストの結果として、2020年4月1日において、繰延保険契約費が386,528百万円減額され、保険契約債務その他が268,748百万円増額され、その変動はその他の包括利益で認識されています。なお、2021年3月31日及び2022年3月31日においては、保険契約債務から繰延保険契約費を差し引いた金額に不足はなく、繰延保険契約費の減額や保険契約債務の増額は行っていません。

 

 

(2) 保険契約負債及び繰延保険契約費の変動

① 保険契約負債の変動

 保険契約負債の変動は以下のとおりです。

 

項目

金額(百万円)

保険契約債務その他

生命保険ビジネスにおける契約者勘定

合計

2020年4月1日残高

6,646,656

3,640,010

10,286,666

流動 *1

127,079

127,079

非流動

6,519,577

3,640,010

10,159,587

純保険料等

786,916

319,240

1,106,156

保険金支払等による取り崩し

△465,997

△195,202

△661,199

利息及び保険関係費用による変動 *2

157,379

465,769

623,148

将来計算基礎率の変更

△69,332

△6,401

△75,733

シャドウ・アカウンティングによる調整

△258,953

△3,954

△262,907

その他

△68,340

90,575

22,235

為替換算調整

21,121

18,857

39,978

2021年3月31日残高

6,749,450

4,328,894

11,078,344

流動 *1

134,865

134,865

非流動

6,614,585

4,328,894

10,943,479

純保険料等

813,856

468,299

1,282,155

保険金支払等による取り崩し

△539,586

△251,169

△790,755

利息及び保険関係費用による変動 *2

149,869

201,797

351,666

将来計算基礎率の変更

△11,144

946

△10,198

シャドウ・アカウンティングによる調整

△15,692

△3,169

△18,861

その他

△65,198

29,328

△35,870

為替換算調整

110,485

16,369

126,854

2022年3月31日残高

7,192,040

4,791,295

11,983,335

流動 *1

153,006

153,006

非流動

7,039,034

4,791,295

11,830,329

(注)*1 保険契約債務その他の流動部分は、連結財政状態計算書上、その他の流動負債に含まれています。

*2 保険負債に係る利息に加えて、主に経費及び危険保険料の徴収による増減を含みます。

 

② 繰延保険契約費の変動

 繰延保険契約費の変動は以下のとおりです。

 

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

期首残高

194,116

631,231

流動 *

6,212

7,245

非流動

187,904

623,986

新規繰延新契約費

96,638

109,320

当期の償却額

△44,738

△69,237

シャドウ・アカウンティングによる調整

383,731

4,505

為替換算調整

1,484

8,017

期末残高

631,231

683,836

流動 *

7,245

7,310

非流動

623,986

676,526

(注)* 繰延保険契約費の流動部分は、連結財政状態計算書上、その他の流動資産に含まれています。

 

 

(3) 保険契約に関する重要な仮定

① 重要な仮定

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、保険契約債務の計算に用いた重要な仮定及びその範囲は以下のとおりです。

 

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

割引率

△0.061%~6.25%

△0.046%~6.25%

△0.075%~6.25%

 

 上記以外の重要な仮定として、死亡率、解約率があります。

 

② 仮定を変更したことによる影響

 

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

純損益への影響

△11,064

31,076

6,643

経済仮定の変更

△14,048

25,704

7,091

非経済仮定の変更

2,984

5,372

△448

資本への影響

△465,869

477,642

18,087

経済仮定の変更

△472,171

467,478

16,874

非経済仮定の変更

6,302

10,164

1,213

 

 割引率を含む経済仮定ならびに死亡率、罹患率、解約率及び事業費率等を含む非経済仮定は各時点の最善の見積りにもとづき、商品ごとに設定しています。最善の見積り仮定とは過去、現在の実績及び将来期待される仮定を考慮することによって設定されます。仮定に対して将来期待される変化は、十分な根拠が見込まれるときだけ考慮されるものです。死亡率及び罹患率については悪化トレンドを織り込みましたが、それ以外に使用した最善の見積り仮定には将来期待される変化は見込まれていません。

 

 

(4) 公正価値で測定される保険関連科目

 ソニーは、公正価値で測定される保険契約債務及び生命保険ビジネスにおける契約者勘定の公正価値を決定するにあたり、死亡率、解約率、割引率、資産運用利回り及びその他の保険数理上の仮定を使用した将来見積キャッシュ・フローの現在価値を使用しています。主に観察可能でないインプットを使用しているため、これらの公正価値の階層はレベル3に分類されます。

 

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、保険契約債務及び生命保険ビジネスにおける契約者勘定の公正価値は、以下のとおりです。

 

年度

金額(百万円)

 

連結財政状態計算書計上科目

公正価値

保険契約債務その他

生命保険ビジネスにおける

契約者勘定

2020年4月1日

532,191

64,045

468,146

2021年3月31日

536,189

42,309

493,880

2022年3月31日

507,699

37,382

470,317

 

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、公正価値で測定される保険契約債務及び生命保険ビジネスにおける契約者勘定の公正価値測定に用いた評価技法、重要な観察可能でないインプット、及びその範囲は以下のとおりです。

 

評価技法

重大な観察可能でない

インプット

範囲

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

将来見積

キャッシュ・フロー

の現在価値

クレジット・スプレッド *

64.4bp

37.9bp

47.5bp

死亡率

0.004%~44.865%

0.004%~44.865%

0.003%~35.693%

解約率

1.000%~7.500%

1.000%~7.500%

0%~7.500%

(注)* bp=ベーシス・ポイント

 

 公正価値はクレジット・スプレッドの上昇(低下)、死亡率の上昇(低下)及び解約率の上昇(低下)により減少(増加)します。なお、公正価値で測定される保険契約債務及び生命保険ビジネスにおける契約者勘定について、重大な観察可能でないインプットを、合理的に考え得る代替的な仮定を反映するように変更した場合の公正価値の変動は重要ではありません。

 

 2020年度及び2021年度における公正価値で測定される保険契約債務及び生命保険ビジネスにおける契約者勘定の公正価値の変動は、以下のとおりです。

 

 

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

期首残高

532,191

536,189

利得又は損失 *1

 

 

純損益に含まれる金額 *2

16,475

830

その他の包括利益に含まれる金額 *3

3,120

△797

発行

1,996

決済

△17,593

△28,523

期末残高

536,189

507,699

純損益に含まれる金額のうち、年度末に保有する保険契約債務及び生命保険ビジネスにおける契約者勘定に係る未実現利益(損失)*2

△29,205

△13,638

(注)*1 利得を負の値、損失を正の値で表示しています。

*2 連結損益計算書上、金融ビジネス収入又は金融ビジネス費用に含まれています。

*3 連結包括利益計算書上、保険契約評価調整額に含まれています。

 

(5) 保険及び市場リスク

① リスク管理方針とエクスポージャー

 生命保険子会社は、以下の方法で様々な市場関連リスクを管理しています。

 

(i)保険リスクの管理

(a) 保険リスク

 保険引受リスクに関しては、責任準備金積立状況、自己資本の水準等にもとづき、必要に応じて保険種類ごとの給付限度額を設定するなど、適切なポートフォリオ管理を行っています。また、商品ごとの引受基準、再保険基準、受再会社選定基準、及びそれぞれの改廃基準等を社内規程として明確に定め、定期的に見直しています。

 

(b) 保険リスクの集中

 保険契約ポートフォリオは、過度に集中した保険リスクを有しておりません。

 

(ⅱ)市場リスクの管理

(a) 金利リスクの管理

 リスク管理部門は、金利リスクに関するリスク管理方法や手続等の詳細を規程に明記して管理しており、生命保険子会社の経営会議において対応等の協議を行い、ここで決定されたALMに関する方針にもとづき、同社の取締役会において実施状況の把握・確認を行っています。また、金融商品の金利や期間を総合的に把握し、VaRを用いたリスク量の分析等によりモニタリングを行い、これらの情報を同社の取締役会及び経営会議において定期的に報告しています。

 ALM管理において、保険契約債務の特性に見合った金融資産への投資を一体として行っており、これにより金利リスクを可能な限り削減しています。ポートフォリオに含まれる金融資産の売買を通じて、金融資産と保険契約債務の金利感応度(デュレーション)を極力合わせることにより、期限到来時の保険金等の支払原資を十分に確保することを目的としています。

 

(b) 為替リスクの管理

 リスク管理部門は、為替リスクに関するリスク管理方法や手続等の詳細を規程に明記して管理しており、これらの情報を生命保険子会社の取締役会及び経営会議において定期的に報告しています。

 

(c) 株式の市場価格変動リスクの管理

 リスク管理部門は、株式の市場価格変動リスクに関するリスク管理方法や手続等の詳細を規程に明記して管理しており、これらの情報を生命保険子会社の取締役会及び経営会議において定期的に報告しています。

 

(d) デリバティブ取引

 リスク管理部門は、デリバティブ取引に関するリスク管理方法や手続等の詳細を規程に明記して管理しており、これらの情報を生命保険子会社の取締役会及び経営会議において定期的に報告しています。

 

② 感応度分析

(i)市場リスク

 生命保険ビジネスにおいては、企業価値の安定的・持続的な向上を目的として生命保険事業の企業価値を評価する指標の一つである、European Insurance CFO Forum Market Consistent Embedded Value Principles©(以下「MCEV Principles」)に準拠した市場整合的エンベディッド・バリュー(Market Consistent Embedded Value、以下「MCEV」)を利用しており、MCEVにて市場リスク及び保険リスクの感応度分析を行っています。

 MCEVは対象事業のリスク全体について十分な考慮をした上で、対象事業に割り当てられた資産から発生する現在及び将来における株主への分配可能利益を現在価値評価したもので、修正純資産と保有契約価値から構成されています。修正純資産は、計算基準日において対象事業に割り当てられた資産で、その時価が法定責任準備金及びその他の負債を超過する額として計算されています。保有契約価値は、確実性等価利益現価、オプションと保証の時間価値、フリクショナル・コスト、そしてヘッジ不能リスクに係る費用から構成されています。計算の主要な前提条件である保険事故発生率、解約率、事業費率等は最善の見積りにもとづき、商品ごとに設定しています。生命保険子会社の取締役会は、ここに開示するMCEVは、主に以下の非準拠項目を除き、MCEV Principlesに定められた手法に準拠して計算されていることを認証しています。主な非準拠項目として、MCEV Principlesでは参照金利としてスワップレートを用いることと定められていますが、本MCEV計算値では参照金利として国債レートを用いています。

 MCEVは、「公正価値」の見積りではなく、将来販売される新規契約の価値が含まれません。また生命保険事業のみで損害保険事業、銀行事業は含まれません。また、経済・事業環境、税制、その他多くの仮定に依存し、その多くは、個別会社の管理能力を超えた領域に属します。一般に、仮定と将来の実現値は異なり、仮定と実現値の乖離は、計算結果に重大な影響を及ぼす場合があります。

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在において、それぞれの仮定を以下のとおり変動させた場合、MCEVへのセンシティビティは以下のとおりです。

 

前提条件

前提条件等の変化

2020年4月1日

MCEV(百万円)

変化額(百万円)

変化率

ベースケース

なし

1,713,544

金利 *

50bp低下

1,675,351

△38,193

△2.23%

50bp上昇

1,723,260

9,716

0.57%

株価・不動産の時価

10%下落

1,687,104

△26,439

△1.54%

維持費

10%下落

1,742,146

28,603

1.67%

解約・失効率

10%下落

1,661,415

△52,128

△3.04%

死亡率(死亡保険)

5%下落

1,781,851

68,308

3.99%

死亡率(第三分野・年金)

5%下落

1,697,478

△16,066

△0.94%

罹患率

5%下落

1,786,439

72,895

4.25%

為替レート

10%円高

1,684,219

△29,324

△1.71%

(注)* bp=ベーシス・ポイント

 

 

前提条件

前提条件等の変化

2021年3月31日

MCEV(百万円)

変化額(百万円)

変化率

ベースケース

なし

1,966,570

金利 *

50bp低下

1,972,839

6,269

0.32%

50bp上昇

1,936,227

△30,343

△1.54%

株価・不動産の時価

10%下落

1,942,875

△23,695

△1.20%

維持費

10%下落

1,994,729

28,158

1.43%

解約・失効率

10%下落

1,965,268

△1,302

△0.07%

死亡率(死亡保険)

5%下落

2,032,004

65,434

3.33%

死亡率(第三分野・年金)

5%下落

1,952,436

△14,134

△0.72%

罹患率

5%下落

2,038,626

72,055

3.66%

為替レート

10%円高

1,941,841

△24,729

△1.26%

(注)* bp=ベーシス・ポイント

 

 

前提条件

前提条件等の変化

2022年3月31日

MCEV(百万円)

変化額(百万円)

変化率

ベースケース

なし

2,066,357

金利 *

50bp低下

2,107,521

41,164

1.99%

50bp上昇

2,004,841

△61,516

△2.98%

株価・不動産の時価

10%下落

2,049,089

△17,268

△0.84%

維持費

10%下落

2,097,153

30,796

1.49%

解約・失効率

10%下落

2,083,260

16,903

0.82%

死亡率(死亡保険)

5%下落

2,136,304

69,948

3.39%

死亡率(第三分野・年金)

5%下落

2,052,870

△13,487

△0.65%

罹患率

5%下落

2,136,413

70,057

3.39%

為替レート

10%円高

2,051,249

△15,108

△0.73%

(注)* bp=ベーシス・ポイント

 

③ 流動性リスク

(i)リスク管理方針とエクスポージャー

 「流動性リスク管理規程」に則り、保険子会社の経理部門は各部署からの報告にもとづき適時に資金繰り計画を作成・更新し、資金繰りの管理を行い、同社のリスク管理部門は流動性リスクを管理しています。経理部門及びリスク管理部門は、これらの情報を保険子会社の取締役会及び経営会議において定期的もしくは必要に応じて報告しています。

 

(ⅱ)満期分析

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在における保険契約負債から生じる残存割引前純額キャッシュ・フローの推定タイミング、及び保険子会社が保有する有価証券から生じる残存割引前キャッシュ・フローの契約上のタイミングは以下のとおりです。なお、保険契約負債のキャッシュ・フローは、保険負債の帳簿価額の見積りと整合的な罹患率、死亡率及び解約率等に関する前提にもとづいています。

 

項目

2020年4月1日

金額(百万円)

合計

期限の定めなし

1年以内

1年超~

2年以内

2年超~

3年以内

3年超~

4年以内

4年超~

5年以内

5年超

保険契約負債

17,292,920

58,958

79,164

136,924

178,881

223,072

16,615,921

保険子会社が保有する

有価証券

15,459,087

1,005,229

645,257

188,889

187,273

238,590

352,546

12,841,303

 

項目

2021年3月31日

金額(百万円)

合計

期限の定めなし

1年以内

1年超~

2年以内

2年超~

3年以内

3年超~

4年以内

4年超~

5年以内

5年超

保険契約負債

22,097,488

127,728

148,972

189,784

224,574

262,433

21,143,997

保険子会社が保有する

有価証券

17,014,630

1,584,670

670,402

198,858

245,184

342,846

328,947

13,643,723

 

項目

2022年3月31日

金額(百万円)

合計

期限の定めなし

1年以内

1年超~

2年以内

2年超~

3年以内

3年超~

4年以内

4年超~

5年以内

5年超

保険契約負債

25,561,549

165,028

155,586

198,370

234,987

263,679

24,543,899

保険子会社が保有する

有価証券

18,536,483

2,008,071

656,948

223,111

348,527

335,791

311,466

14,652,569

 

 上記は割引前の金額のため、合計額が連結財政状態計算書の保険契約負債と金融分野における投資及び貸付に含まれる有価証券の金額を上回っています。

 

14.短期借入金及び長期借入債務

 短期借入金及び長期借入債務の内訳は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

帳簿価額

(百万円)

加重平均利率

満期

短期借入金

824,045

0.74%

 

長期借入債務

 

 

 

長期借入金

254,916

0.26%

2020-2030

無担保社債

259,441

0.29%

2020-2029

無担保転換社債型新株予約権付社債

117,359

-%

2022

リース負債

406,237

2.48%

 

 合計

1,037,953

 

 

控除:1年以内に返済期限の到来する長期借入債務

98,923

 

 

 合計

939,030

 

 

 

項目

2021年3月31日

帳簿価額

(百万円)

加重平均利率

満期

短期借入金

1,201,747

0.14%

 

長期借入債務

 

 

 

長期借入金

526,790

0.62%

2021-2030

無担保社債

289,491

0.28%

2021-2029

無担保転換社債型新株予約権付社債

40,738

-%

2022

リース負債

402,023

2.12%

 

 合計

1,259,042

 

 

控除:1年以内に返済期限の到来する長期借入債務

205,406

 

 

 合計

1,053,636

 

 

 

 

 

項目

2022年3月31日

帳簿価額

(百万円)

加重平均利率

満期

短期借入金

1,976,553

0.18%

 

長期借入債務

 

 

 

長期借入金

693,603

0.70%

2022-2056

無担保社債

189,608

0.25%

2022-2029

無担保転換社債型新株予約権付社債

26,495

-%

2022

リース負債

465,349

2.10%

 

 合計

1,375,055

 

 

控除:1年以内に返済期限の到来する長期借入債務

171,409

 

 

 合計

1,203,646

 

 

 

 金融分野の子会社は、短期借入金と長期借入債務に対して担保を設定しています。担保に供している資産は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

有価証券

740,331

1,036,855

1,490,663

銀行ビジネスにおける住宅ローン

374,314

553,722

782,175

 

 上記のほか、金融分野の子会社において短期の債券貸借取引として貸し付けている有価証券は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

有価証券

361,278

521,912

 

 また、金融分野の子会社において為替決済、デリバティブ等の取引の担保として差し入れている有価証券は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

有価証券

14,672

17,355

21,271

 

 2015年7月21日、ソニーは、発行価額120,000百万円、2022年9月28日満期の130%コールオプション条項付無担保転換社債型新株予約権付社債(ゼロクーポン)(以下「本社債」)を発行しました。本社債の社債権者は、2015年9月1日から2022年9月28日までの間、本社債を普通株式に転換する権利があります。当初の転換価額は5,008円でした。転換価額は希薄化防止条項の対象となり、時価を下回る払込金額をもって当社普通株式を引受ける者を募集する場合、株式分割若しくは株式の無償割当を行う場合、又は、事業年度の1株当たり配当額が25円を超える場合など、特定の場合に転換価額が調整されます。また、合併や会社分割等の組織再編や当社普通株式の上場廃止を目的とする株式公開買付けの成立等により繰上償還が行われます。転換価額は、当初の償還日までの時間価値を社債権者に補償するために、繰上償還日より前の一定期間にわたって減額されます。減額後転換価額は、満期までの期間と当社の株価にもとづく一定の計算式にしたがって決定されます。減額後転換価額の上限は5,008円、下限は3,526.5円です。2021年度の1株当たり配当額が25円を上回り65円となったため、2022年6月10日以降、転換価額は1株当たり4,952.8円に調整されました。繰上償還日に残存する本社債は額面金額の100%で償還されます。本社債の新株予約権は、主契約から分離され資本に区分されます。

 ソニーは、2020年7月21日以降、株式会社東京証券取引所における当社普通株式の終値が、20連続取引日にわたり当該各取引日に適用のある転換価額の130%以上であった場合、その選択により、残存する本社債の全部を額面金額の100%で繰上償還する権利を有します。ソニーは、当該権利が主契約と密接に関連しているため、主契約から分離していません。

 本社債には、重大な不利益を及ぼす財務制限条項は存在しません。

 

 また、その他の短期借入金及び長期借入債務に、重大な不利益を及ぼす財務制限条項やクロスデフォルト条項は存在しません。

 

15.デリバティブ及びヘッジ活動

 ソニーは通常の事業において取得した、金融資産・負債を含む金融商品を所有しています。これらの金融商品は為替変動及び金利変動に起因する市場リスクにさらされています。これらのリスクを軽減するため、ソニーは一貫したリスク管理方針にしたがい、先物為替予約、スワップ契約、通貨オプション契約及び金利スワップ契約(金利通貨スワップ契約を含む)を含むデリバティブを利用しています。金融分野においては、資産負債の総合管理(以下「ALM」)の一環として、その他のデリバティブも利用しています。これらのデリバティブは信用度の高い金融機関との間で取引されており、ほとんどの外国為替に係る契約は米ドル、ユーロ及びその他の主要国の通貨で構成されています。金融分野においてALMの一環として利用されている一部のデリバティブを除き、ソニーは、売買もしくは投機目的でこれらのデリバティブを利用していません。金融分野においてALMの一環として利用されているデリバティブ取引は、あらかじめ定めたリスク管理方針にしたがい、一定の極度の範囲内で行われています。

 

 ソニーが保有するデリバティブの利用目的及び区分は下記のとおりです。

 

先物為替予約、スワップ契約及び通貨オプション契約

 ソニーは主として、外貨建て取引及び外貨建て営業債権・営業債務から生じるキャッシュ・フローの為替変動によるリスクを低減するため、先物為替予約、スワップ契約、買建て通貨オプション契約及び売建て通貨オプション契約を利用しています。なお、売建て通貨オプション契約は主に、買建て通貨オプション契約との組み合わせオプションとして行われており、対応する買建て通貨オプション契約と同月内に行使日を迎えるものです。

 また、ソニーは一部の外貨建ての売上及び仕入に係る予定取引から生じるキャッシュ・フローを固定するため、先物為替予約及びレンジフォワード契約を利用しましたが、2020年度及び2021年度においてヘッジ関係の非有効部分には重要性はありません。したがって、これらのデリバティブは、キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段として指定されました。

 一方、ヘッジとして指定されていないその他の先物為替予約及び通貨オプション契約の公正価値変動は、金融収益・金融費用として直ちに純損益に計上されています。

 なお、一部の金融子会社が保有する先物為替予約、通貨オプション契約及びスワップ契約の公正価値変動は、金融ビジネス収入として直ちに純損益に計上されています。

 

金利スワップ契約(金利通貨スワップ契約を含む)

 金利スワップ契約は、主に資金調達コストの引き下げ、資金調達手段の多様化、金利及び外国為替レートの不利な変動ならびに金融商品の公正価値変動がもたらす借入債務及び負債性証券に係るリスクを軽減するために利用されています。金融分野で締結している一部の金利スワップ契約は、固定金利付負債性証券の公正価値変動に起因するリスクを軽減するために利用されています。

 

 一部の金融子会社がALMの一環として保有する金利スワップ契約の公正価値変動は、金融ビジネス収入として直ちに純損益に計上されています。

 

 上記以外のヘッジとして指定されていない金利スワップ契約は、変動金利付借入債務の金利変動に起因するリスク軽減のために利用されており、その公正価値変動は、金融収益・金融費用として直ちに純損益に計上されています。

 

その他の契約

 一部の金融子会社がALMの一環として保有する株式先物契約、エクイティスワップ契約、債券先物契約、コモディティ先物契約、金利スワップション契約、その他の外国為替契約及び複合金融商品の公正価値変動は、金融ビジネス収入として直ちに純損益に計上されています。組込デリバティブをともなう複合金融商品は、組込デリバティブを分離せず、複合金融商品全体として公正価値で評価しています。複合金融商品は、負債性証券として注記5に記載されています。

 

 ソニーの保有するデリバティブの公正価値は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

デリバティブ

資産

デリバティブ

負債

デリバティブ

資産

デリバティブ

負債

デリバティブ

資産

デリバティブ

負債

金利契約

 

 

 

 

 

 

金利スワップ

1,604

17,621

12,788

14,757

26,795

6,455

金利スワップション

58

205

1,075

外国為替契約

 

 

 

 

 

 

先物為替予約

10,023

6,822

7,820

13,241

14,687

34,284

スワップ契約

6,020

7,027

4,912

4,422

11,897

925

買建て通貨オプション

7

15

42

売建て通貨オプション

5

1,790

172

その他の外国為替契約

5,453

2,482

2,944

780

3,578

1,201

株式契約

 

 

 

 

 

 

株式先物契約

605

1,476

240

986

11,903

エクイティスワップ

18,280

4,171

16,105

買建てオプション

4,081

10,177

4,024

その他

 

 

 

 

 

 

その他の契約

391

375

17

2

 デリバティブ合計

46,464

35,866

38,913

40,354

61,023

72,120

 

 ソニーの保有するヘッジ手段として指定しているデリバティブの想定元本の満期分析情報及び公正価値は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

金額(百万円)

想定元本

公正価値

連結財政状態

計算書上の

表示科目

1年以内

1年超

デリバティブ

資産

デリバティブ

負債

キャッシュ・フロー

・ヘッジ

 

 

 

 

 

 

先物為替予約

173,398

173,398

1,799

その他の金融資産(流動)

平均レート(円/米ドル)

108.9

 

 

 

 

 

項目

2021年3月31日

金額(百万円)

想定元本

公正価値

連結財政状態

計算書上の

表示科目

1年以内

1年超

デリバティブ

資産

デリバティブ

負債

キャッシュ・フロー

・ヘッジ

 

 

 

 

 

 

先物為替予約

100,177

100,177

4,221

その他の金融負債(流動)

平均レート(円/米ドル)

106.0

 

 

 

 

買建て通貨オプション

32,754

32,754

8

その他の金融資産(流動)

平均レート(円/米ドル)

103.0

 

 

 

 

売建て通貨オプション

33,390

33,390

1,779

その他の金融負債(流動)

平均レート(円/米ドル)

105.0

 

 

 

 

金利スワップ

132,852

132,852

10,438

その他の金融資産(非流動)

平均レート

1.5%

 

 

 

 

 

 

 

項目

2022年3月31日

金額(百万円)

想定元本

公正価値

連結財政状態

計算書上の

表示科目

1年以内

1年超

デリバティブ

資産

デリバティブ

負債

キャッシュ・フロー

・ヘッジ

 

 

 

 

 

 

先物為替予約

138,135

138,135

7,618

その他の金融負債(流動)

平均レート(円/米ドル)

115.3

 

 

 

 

買建て通貨オプション

4,830

4,830

28

その他の金融資産(流動)

平均レート(円/米ドル)

115.0

 

 

 

 

売建て通貨オプション

4,975

4,975

161

その他の金融負債(流動)

平均レート(円/米ドル)

118.5

 

 

 

 

金利スワップ

146,778

146,778

17,987

その他の金融資産(非流動)

平均レート

1.5%

 

 

 

 

 

 2020年度及び2021年度における、累積その他の包括利益の累計額に計上されたキャッシュ・フロー・ヘッジを適用しているヘッジ手段の公正価値の変動内容は以下のとおりです。

項目

金額(百万円)

外国為替契約

金利契約

合計

2020年4月1日残高

1,248

1,248

その他の包括利益に認識したヘッジ手段の公正価値の変動

△2,672

10,153

7,481

純損益への組替額*1,2

△5,119

△2,109

△7,228

税効果

2,261

△2,463

△202

2021年3月31日残高

△4,282

5,581

1,299

その他の包括利益に認識したヘッジ手段の公正価値の変動

△14,645

6,942

△7,703

純損益への組替額*1,2

12,886

1,643

14,529

税効果

538

△2,629

△2,091

2022年3月31日残高

△5,503

11,537

6,034

(注)*1 純損益への組替額は、連結損益計算書において、外国為替契約は「売上高」、金利契約は「金融費用」に計上されています。

*2 純損益に認識したヘッジの非有効部分の金額に重要性はありません。

 

16.金融資産と金融負債の相殺

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在の金融資産及び金融負債の総額、相殺額、連結財政状態計算書の計上額、及び取引相手との間の法的強制力のあるマスターネッティング契約又は類似契約の対象となっている金融資産及び金融負債は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

金額(百万円)

認識した金融

資産及び金融

負債の総額

連結財政状態

計算書で相殺

した金額

連結財政状態

計算書に表示

している純額

連結財政状態計算書で

相殺されない金額

純額

金融商品

現金担保

デリバティブ資産 *1

38,281

38,281

12,614

20,545

5,122

営業債権

15,833

3,497

12,336

6,743

5,593

資産合計

54,114

3,497

50,617

19,357

20,545

10,715

デリバティブ負債 *1

31,896

31,896

7,086

23,873

937

営業債務

30,749

3,497

27,252

6,743

20,509

短期借入金 *2

567,194

567,194

564,874

2,320

負債合計

629,839

3,497

626,342

578,703

23,873

23,766

 

項目

2021年3月31日

金額(百万円)

認識した金融

資産及び金融

負債の総額

連結財政状態

計算書で相殺

した金額

連結財政状態

計算書に表示

している純額

連結財政状態計算書で

相殺されない金額

純額

金融商品

現金担保

デリバティブ資産 *1

15,159

15,159

10,666

2,008

2,485

営業債権

9,944

2,704

7,240

7,240

資産合計

25,103

2,704

22,399

10,666

2,008

9,725

デリバティブ負債 *1

38,966

38,966

11,052

16,225

11,689

営業債務

27,003

2,704

24,299

24,299

短期借入金 *2

917,792

917,792

911,881

5,911

負債合計

983,761

2,704

981,057

922,933

16,225

41,899

 

 

項目

2022年3月31日

金額(百万円)

認識した金融

資産及び金融

負債の総額

連結財政状態

計算書で相殺

した金額

連結財政状態

計算書に表示

している純額

連結財政状態計算書で

相殺されない金額

純額

金融商品

現金担保

デリバティブ資産 *1

37,847

37,847

24,504

10,782

2,561

営業債権

30,370

26,739

3,631

3,631

資産合計

68,217

26,739

41,478

24,504

10,782

6,192

デリバティブ負債 *1

72,004

72,004

33,514

29,530

8,960

営業債務

60,056

26,739

33,317

33,317

短期借入金 *2

1,272,040

1,272,040

1,269,188

2,852

負債合計

1,404,100

26,739

1,377,361

1,302,702

29,530

45,129

(注)*1 一部の子会社は国際スワップデリバティブ協会(以下「ISDA」)マスター契約を中心としたマスターネッティング契約又は類似の契約を結んでいます。ISDAマスター契約は、複数のデリバティブ契約を結んでいる二者間の契約で、一方当事者について期限の利益喪失事由又は解約事由が発生した場合、これらのデリバティブ契約の中で対象となる契約について解約時の価額を算出し、両当事者間の決済を単一の通貨にて単一の純額決済で行うことができます。相殺の権利はマスターネッティング契約から生じますが、その権利は契約により自動的に付与されるものではありません。

*2 短期借入金の金額は、債券貸借取引に関連するものです。

 

17.従業員給付

(1) 確定給付制度及び退職金制度

 当社及び国内子会社の従業員は、通常、退職時に以下のような退職一時金又は年金の受給資格を付与されます。当社及び一部の子会社では、1年間の従業員個別の貢献を反映したポイントが毎年加算されるポイント制度を採用しています。このポイント制度のもとでは自己都合退職、会社都合退職にかかわらず、過去の勤務にもとづく累積ポイントと累積ポイントをベースに加算される利息ポイントの合計にもとづいて退職金支給額が計算されます。

 

 この年金制度のもとでは、一般的には現行の退職金規則による退職金の65%がこの制度により充当されます。残りの部分については、会社が支払う退職一時金により充当されます。年金給付は退職する従業員の選択により一時払いあるいは月払いの年金として支給されます。年金基金へ拠出された資金は、関係法令にしたがい数社の金融機関により運用されています。

 

 2012年4月1日より、当社及びほぼ全ての国内子会社は、終身年金を有期年金に変更するなどの現行年金制度の改定を行いました。また、確定拠出年金制度を導入し、2012年4月1日以降の入社者は確定給付年金制度には加入しません。

 

 2019年10月1日より、当社及びほぼ全ての国内子会社は、確定給付年金制度の改定を行い、制度改定前の退職者を除き、確定拠出年金制度に全て移行しました。

 

 いくつかの海外子会社は、ほぼ全従業員を対象とする確定給付年金制度あるいは退職一時金制度を有し、拠出による積立てを行うか又は引当金を計上しています。これらの制度にもとづく給付額は、主に現在の給与と勤続年数によって計算されます。

 

連結財政状態計算書で認識された確定給付負債(資産)の純額

 連結財政状態計算書の確定給付負債(資産)の純額は以下のとおりです。

項目

国内制度(百万円)

海外制度(百万円)

2020年

4月1日

2021年

3月31日

2022年

3月31日

2020年

4月1日

2021年

3月31日

2022年

3月31日

確定給付制度債務の現在価値

658,863

640,061

614,763

357,096

371,239

277,903

制度資産の公正価値

△437,206

△476,411

△474,933

△277,719

△288,394

△198,791

最低積立要件及び資産上限額の影響

1,898

3,990

4,870

14,241

13,156

2,491

確定給付負債(資産)の純額

223,555

167,640

144,700

93,618

96,001

81,603

連結財政状態計算書の金額

 

 

 

 

 

 

確定給付資産

△1,493

△1,757

△21,057

△9,818

△714

△6,544

確定給付負債

225,048

169,397

165,757

103,436

96,715

88,147

確定給付負債(資産)の純額

223,555

167,640

144,700

93,618

96,001

81,603

 

確定給付制度債務の現在価値

 2020年度及び2021年度における確定給付制度債務の変動は以下のとおりです。

項目

国内制度(百万円)

海外制度(百万円)

2020年度

2021年度

2020年度

2021年度

期首残高

658,863

640,061

357,096

371,239

当期勤務費用

12,763

12,868

2,605

2,424

過去勤務費用

4

157

△34

利息費用

3,684

3,751

6,410

5,117

再測定:

 

 

 

 

人口統計上の仮定の変更

3,091

△536

△1,568

630

財務上の仮定の変更

△2,820

△8,594

10,694

△16,789

その他

△95

2,002

△91

外貨換算調整額

26,669

19,372

従業員による拠出額

258

333

退職給付支払額

△35,563

△32,909

△24,075

△38,923

縮小・清算による影響額 *

△9,009

△65,375

その他

43

213

期末残高

640,061

614,763

371,239

277,903

(注)* 2021年度の海外制度の縮小・清算による影響額は、主に一部の米国子会社における確定給付型年金制度終了に

ともなう減少です。

 

 2020年度及び2021年度における確定給付制度債務の加重平均デュレーションは以下のとおりです。

項目

国内制度

海外制度

2021年3月31日

2022年3月31日

2021年3月31日

2022年3月31日

確定給付制度債務の加重平均デュレーション

11.9年

11.5年

11.8年

15.7年

 

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在の確定給付制度債務の現在価値の算定に用いた重要な数理計算上の仮定は以下のとおりです。

項目

国内制度

海外制度

2020年

4月1日

2021年

3月31日

2022年

3月31日

2020年

4月1日

2021年

3月31日

2022年

3月31日

割引率

0.6%

0.6%

0.7%

2.1%

1.4%

2.5%

 

 重要な数理計算上の仮定の変化による確定給付制度債務の感応度分析は以下のとおりです。

仮定の変動

国内制度

海外制度

金額(百万円)

金額(百万円)

2020年

4月1日

2021年

3月31日

2022年

3月31日

2020年

4月1日

2021年

3月31日

2022年

3月31日

割引率

 

 

 

 

 

 

0.25% 減少

20,722

19,965

18,069

10,619

11,281

11,055

0.25% 増加

△18,277

△16,825

△15,372

△9,914

△10,431

△10,439

 

 感応度分析の算定にあたっては、連結財政状態計算書に計上された確定給付負債の算定方法と同一の方法を適用しており、他の全ての変数は一定であると仮定しています。

 

制度資産の公正価値

 ソニーの年金運用方針は、確定給付制度債務の性質が長期的であることにより見込まれる債務の増加や変動リスク、各資産クラスの収益とリスクの分散及びその相関を考慮して定められます。各資産の配分は、慎重かつ合理的に考慮した流動性及び投資リスクの水準に沿って、収益を最大化するように設定されます。年金運用方針は、直近のマーケットのパフォーマンス及び過去の収益を適切に考慮して定められているのに対し、ソニーが使用する運用前提条件は、対応する確定給付制度債務の性質が長期的であるのに合わせて長期的な収益を達成できるように設定されています。

 

 ソニーの制度資産における運用方針は、将来の債務支払要求を満たすことができる運用収益を生み出すように策定されています。これらの債務の正確な決済金額は、制度加入者の退職日及び平均余命を含む将来の事象に左右されます。これらの債務は、現在の経済状況及びその他の関連する要因にもとづく数理計算上の仮定を使用して見積もられます。ソニーの投資戦略は、資本性証券のような潜在的に高利回りの資産と確定利付証券のようなボラティリティの低い資産をバランスよく組み込むことで、運用収益要求とポートフォリオにおけるリスク管理の必要性とのバランスをとっています。リスクには特にインフレーション、資本性証券資産価値のボラティリティ、年金積立水準に不利に影響し結果としてソニーの拠出額への依存性が増加するような金利の変動が含まれます。潜在的な制度資産のリスク集中を緩和するために、業種及び地域間のポートフォリオバランスを考慮しつつ、金利感応度、経済成長への依存性、為替、及び運用収益に影響するその他の要因にも配慮しています。2022年3月31日における当社及び大部分の国内子会社の年金制度の政策資産配分は、資産・負債総合管理の結果として、株式16%(2020年4月1日時点:17%、2021年3月31日時点:20%)、確定利付証券52%(2020年4月1日時点:54%、2021年3月31日時点:51%)、その他の投資32%(2020年4月1日時点:29%、2021年3月31日時点:29%)となっています。また、海外子会社の加重平均政策資産配分は、株式1%(2020年4月1日時点:14%、2021年3月31日時点:7%)、確定利付証券22%(2020年4月1日時点:63%、2021年3月31日時点:32%)、その他の投資77%(2020年4月1日時点:23%、2021年3月31日時点:61%)となっています。

 

 2020年度及び2021年度における制度資産の変動は以下のとおりです。

項目

国内制度(百万円)

海外制度(百万円)

2020年度

2021年度

2020年度

2021年度

期首残高

437,206

476,411

277,719

288,394

利息収益

2,623

3,026

5,118

3,955

再測定:

 

 

 

 

利息収益を除く制度資産に係る収益

56,913

17,617

△28,024

△10,121

外貨換算調整額

24,158

13,880

会社による拠出額

2,333

2,476

37,880

4,573

従業員による拠出額

258

333

退職給付支払にともなう払出額

△22,664

△24,597

△22,488

△37,545

制度からの返還

△5,005

縮小・清算による影響額 *

△6,227

△59,673

期末残高

476,411

474,933

288,394

198,791

(注)* 2021年度の海外制度の縮小・清算による影響額は、主に一部の米国子会社における確定給付型年金制度終了に

ともなう減少です。

 

 ソニーは、制度資産の公正価値、制度資産の期待収益、及び確定給付制度債務の現在価値を勘案し、マネジメントにより適当と判断された場合に、確定給付年金制度への拠出を行っています。2022年度における拠出額の見込みは、国内制度で約60億円、海外制度で約40億円です。

 

 国内及び海外制度における制度資産の公正価値は以下のとおりです。

資産クラス

国内制度

金額(百万円)

2020年4月1日

活発な市場における相場価格

現金及び現金同等物

13,349

13,349

株式 *1

24,715

21,377

3,338

確定利付証券:

 

 

 

政府債 *2

7,833

1,087

6,746

社債 *3

3,952

20

3,932

合同運用ファンド *4

303,030

303,030

プライベートエクイティ

35,866

35,866

ヘッジファンド

48,461

48,461

合計

437,206

35,833

401,373

 

 

 

資産クラス

国内制度

金額(百万円)

2021年3月31日

活発な市場における市場相場価格

現金及び現金同等物

44,317

44,317

株式 *1

32,269

28,288

3,981

確定利付証券:

 

 

 

政府債 *2

9,820

1,149

8,671

社債 *3

3,635

19

3,616

合同運用ファンド *4

295,963

295,963

プライベートエクイティ

43,023

43,023

ヘッジファンド

47,384

47,384

合計

476,411

73,773

402,638

 

 

資産クラス

国内制度

金額(百万円)

2022年3月31日

活発な市場における市場相場価格

現金及び現金同等物

13,843

13,843

株式 *1

31,660

28,175

3,485

確定利付証券:

 

 

 

政府債 *2

10,005

1,122

8,883

社債 *3

4,222

31

4,191

合同運用ファンド *4

316,319

316,319

プライベートエクイティ

49,777

49,777

ヘッジファンド

49,107

49,107

合計

474,933

43,171

431,762

(注)*1 主に国内株式です。

*2 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、国内の国債及び地方債を約82%、84%及び84%、海外の国債及び地方債を約18%、16%及び16%含みます。

*3 国内及び海外の社債及び政府系機関債を含みます。

*4 合同運用ファンドは、主に投資信託を含む合同資金による機関投資です。

 

 

資産クラス

海外制度

金額(百万円)

2020年4月1日

活発な市場における市場相場価格

現金・現金同等物

3,940

3,940

株式 *1

17,591

16,973

618

確定利付証券:

 

 

 

政府債 *2

93,826

93,826

社債 *3

32,080

32,080

資産担保証券

1,320

1,320

保険契約 *4

16,722

16,722

合同運用ファンド *5

78,972

78,972

不動産及びその他

33,268

33,268

合計

277,719

20,913

256,806

 

 

資産クラス

海外制度

金額(百万円)

2021年3月31日

活発な市場における市場相場価格

現金・現金同等物

2,642

2,642

株式 *1

11,349

10,631

718

確定利付証券:

 

 

 

政府債 *2

18,843

18,843

社債 *3

59,071

59,071

資産担保証券

120

120

保険契約 *4

129,491

129,491

合同運用ファンド *5

63,118

63,118

不動産及びその他

3,760

3,760

合計

288,394

13,273

275,121

 

 

 

資産クラス

海外制度

金額(百万円)

2022年3月31日

活発な市場における市場相場価格

現金・現金同等物

2,350

2,350

株式 *1

61

61

確定利付証券:

 

 

 

政府債 *2

19,141

19,141

社債 *3

23,546

23,546

資産担保証券

63

63

保険契約 *4

129,084

432

128,652

合同運用ファンド *5

22,316

22,316

不動産及びその他

2,230

8

2,222

合計

198,791

2,851

195,940

(注)*1 主に海外株式を含みます。

*2 主に海外の国債及び地方債を含みます。

*3 主に海外の社債を含みます。

*4 主に年金保険契約あるいは利益分配型年金保険契約及び団体保険契約を含みます。

*5 合同運用ファンドは、主に投資信託を含む合同資金による機関投資です。

 

最低積立要件及び資産上限額の影響

 2020年度及び2021年度における最低積立要件及び資産上限額の影響は以下のとおりです。

項目

国内制度(百万円)

海外制度(百万円)

2020年度

2021年度

2020年度

2021年度

期首残高

1,898

3,990

14,241

13,156

利息収益

11

25

271

187

再測定:

 

 

 

 

利息収益を除く資産上限額の変動

2,081

855

△2,447

△11,018

外貨換算調整額

1,091

166

期末残高

3,990

4,870

13,156

2,491

 

(2) 確定拠出制度

 2020年度及び2021年度における確定拠出年金費用は以下のとおりです。

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

国内制度

10,992

11,137

海外制度

9,639

11,154

 

 

(3) 従業員給付費用

 2020年度及び2021年度における、連結損益計算書の「売上原価」、「販売費及び一般管理費」及び「金融ビジネス費用」に含まれる従業員給付費用は以下のとおりです。

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

従業員給付費用合計

1,187,119

1,253,148

 

 従業員給付費用には、給与、賞与、株式報酬費用、社会保険料、法定福利費及び退職給付に係る費用等を含めています。

 

18.映画分野における未払分配金債務

 2021年度における未払分配金債務の変動は以下のとおりです。

項目

2021年度

金額(百万円)

期首残高

277,970

流動

161,433

非流動

116,537

未払分配金債務の計上額

254,916

期中支払額

△159,836

外貨換算調整額

37,225

期末残高

410,275

流動

190,162

非流動

220,113

 

 金額的に重要性のある割引による変動及び期中に戻し入れられた未払額はありません。

 

19.その他の資産及び負債

(1) その他の資産

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在におけるその他の資産の内訳は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

前払金及び前払費用

237,643

300,237

384,299

未収還付法人所得税及びその他の未収税金

186,718

118,914

169,580

その他

185,408

184,548

208,241

合計

609,769

603,699

762,120

流動資産

441,974

396,210

473,070

非流動資産

167,795

207,489

289,050

 

(2) その他の負債

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在におけるその他の負債の内訳は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

契約負債

271,286

294,911

366,227

未払短期従業員給付

245,054

321,553

347,023

返金負債

168,739

186,875

197,791

未払費用

222,028

192,396

177,404

法人所得税以外の未払税金

128,037

133,672

163,316

保険契約債務その他

127,079

134,865

153,006

製品保証引当金

31,807

32,851

28,606

その他

157,234

163,426

161,596

合計

1,351,264

1,460,549

1,594,969

流動負債

1,263,944

1,367,527

1,488,488

非流動負債

87,320

93,022

106,481

 

 2021年度における製品保証引当金の変動は以下のとおりです。

項目

2021年度

金額(百万円)

期首残高

32,851

製品保証引当金の計上額

27,810

期中に使用された金額

△23,432

期中に戻し入れられた未使用金額

△10,659

外貨換算調整額

2,036

期末残高

28,606

 

20.資本

(1) 資本金

 2020年度及び2021年度における授権株式数は、3,600,000,000株です。

 

 2020年度及び2021年度における発行済株式数の変動は以下のとおりです。当社の発行する株式は、全て無額面の普通株式であり、発行済株式は全額払込済です。

項目

株式数(株)

2020年度

2021年度

期首残高

1,261,058,781

1,261,058,781

新株の発行

23,000

期末残高

1,261,058,781

1,261,081,781

 

 上記の発行済株式数に含まれる自己株式数は、2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、それぞれ40,898,841株、21,831,206株、24,078,136株です。

 

 当社は会社法にもとづき取締役会の決議により随時分配可能額まで自己株式を取得することが可能です

 当社は2020年8月4日付の取締役会決議により会社法及び当社定款の規定にもとづき自己株式の取得枠を設定し ましたが2021年3月31日までに、当該取得枠にもとづく自己株式の取得は行われませんでした

 また、当社は2021年4月28日開催の取締役会において会社法及び当社定款の規定にもとづき自己株式の取得枠の設定を決議し、2022年3月31日までに自己株式7,400,600株を88,281百万円で取得しました

 

(2) 資本剰余金

 資本剰余金は、資本取引から生じた金額のうち資本金に含まれない金額で構成され、主な内訳は資本準備金です。日本の会社法は、株式の発行に対する払込み又は給付に係る金額の2分の1以上を資本金に組み入れ、残りを資本準備金に組み入れることを規定しています。資本準備金は、株主総会の決議により、資本金に組み入れることができます。

 

(3) 利益剰余金

 利益剰余金は、利益準備金とその他の剰余金により構成されます。日本の会社法は、利益剰余金を原資とする配当を行う日において、配当額の10分の1を、資本準備金及び利益準備金の合計が資本金の4分の1に達するまで、資本準備金又は利益準備金として積み立てることを規定しています。利益準備金は、株主総会の決議により、取り崩すことができます。

 

 基準日が2021年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌年度となるものは以下のとおりです。

(決議)

株式の種類

配当金の総額

配当の原資

1株当たり

配当額

基準日

効力発生日

2022年5月10日

取締役会

普通株式

43,295

百万円

利益剰余金

35円00銭

2022年3月31日

2022年6月3日

 

(4) その他の包括利益

 2020年度及び2021年度における累積その他の包括利益(税効果考慮後)の項目別の変動は以下のとおりです。

項目

金額(百万円)

2020年4月1日

現在残高

当社株主に

帰属する

その他の包括利益

利益剰余金への

振替額

非支配持分株主

との取引

及びその他

2021年3月31日

現在残高

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品の変動

△8,882

144,544

6,085

△2,125

139,622

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融商品の変動

985,234

△179,251

458,754

1,264,737

キャッシュ・フロー・ヘッジ

1,248

51

1,299

確定給付制度の再測定

11,555

△11,555

在外営業活動体の換算差額

113,771

130

113,901

保険契約評価調整額

1,973

△2,537

476

△88

持分法によるその他の包括利益

△97

885

△2

786

合計

979,476

89,018

△5,472

457,235

1,520,257

 

項目

金額(百万円)

2021年4月1日

現在残高

当社株主に

帰属する

その他の包括利益

利益剰余金への

振替額

非支配持分株主

との取引

及びその他

2022年3月31日

現在残高

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品の変動

139,622

△106,426

△5,784

27,412

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融商品の変動

1,264,737

△416,904

847,833

キャッシュ・フロー・ヘッジ

1,299

4,735

6,034

確定給付制度の再測定

33,641

△33,641

在外営業活動体の換算差額

113,901

223,777

337,678

保険契約評価調整額

△88

599

511

持分法によるその他の包括利益

786

2,078

2,864

合計

1,520,257

△258,500

△39,425

1,222,332

 

 2020年度及び2021年度におけるその他の包括利益の内訳及び対応する税効果額(非支配持分を含む)は以下のとおりです。

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

純損益に振り替えられることのない項目

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品の変動

 

 

当期発生額

191,122

△139,511

税効果考慮前

191,122

△139,511

税効果

△46,382

33,085

税効果考慮後

144,740

△106,426

確定給付制度の再測定

 

 

当期発生額

17,856

43,134

税効果考慮前

17,856

43,134

税効果

△6,301

△9,493

税効果考慮後

11,555

33,641

持分法によるその他の包括利益

 

 

当期発生額

98

869

税効果考慮前

98

869

税効果

△11

△292

税効果考慮後

87

577

 合計

156,382

△72,208

純損益に振り替えられる可能性のある項目

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融商品の変動

 

 

当期発生額

△285,504

△572,692

純損益への組替額

△98

△6,408

税効果考慮前

△285,602

△579,100

税効果

80,053

162,196

税効果考慮後

△205,549

△416,904

キャッシュ・フロー・ヘッジ

 

 

当期発生額

7,481

△7,703

純損益への組替額

△7,228

14,529

税効果考慮前

253

6,826

税効果

△202

△2,091

税効果考慮後

51

4,735

 

 

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

保険契約評価調整額

 

 

当期発生額

△3,081

807

純損益への組替額

△39

△10

税効果考慮前

△3,120

797

税効果

△198

税効果考慮後

△3,120

599

在外営業活動体の換算差額

 

 

当期発生額

115,304

227,017

純損益への組替額

17

△742

税効果考慮前

115,321

226,275

税効果

税効果考慮後

115,321

226,275

持分法によるその他の包括利益

 

 

当期発生額

798

1,501

純損益への組替額

税効果考慮前

798

1,501

税効果

税効果考慮後

798

1,501

 合計

△92,499

△183,794

その他の包括利益合計

63,883

△256,002

 

(5) 非支配持分株主との資本取引

 2020年度において、当社は連結子会社であるSFGIの普通株式及び新株予約権の全てを取得し、SFGIは当社の完全子会社となりました。かかる取得の対価は396,698百万円です。当該対価と、非支配持分簿価の減少額1,046,380百万円及び累積その他の包括利益の増加額457,072百万円との差額192,610百万円は、資本剰余金の増加として認識されています。なお、2021年10月1日付で、SFGIはSFHから商号変更しています。

 

21.株式にもとづく報酬

 ソニーは2020年度及び2021年度において、株式にもとづく報酬に係る費用として、それぞれ8,892百万円及び11,105百万円を計上しました。

 

 当社は、当社の執行役及び従業員ならびに当社子会社の取締役その他の役員及び従業員に対する株式にもとづくインセンティブとして、新株予約権を発行するストック・オプション制度を有しています。ストック・オプション制度で交付される新株予約権は、一般に、付与日から3年間にわたり段階的に権利が確定し、付与日より10年後まで権利行使が可能です。なお、権利行使にあたり、当社は新たに普通株式を発行、もしくは自己株式を処分しています。

 

 2020年度及び2021年度において付与された新株予約権の付与日現在の1株当たり加重平均公正価値は、それぞれ2,207円及び2,994円です。2020年度及び2021年度における報酬費用を認識するにあたって、新株予約権の付与日現在の公正価値は、ブラック・ショールズ・オプション・プライシング・モデルにもとづいて、以下の加重平均想定値を使用して見積もられています。

項目

2020年度

2021年度

付与日現在の加重平均株価

9,202円

14,361円

加重平均リスク・フリー利子率

0.17%

0.60%

加重平均見積権利行使期間

5.41年

5.33年

加重平均見積ボラティリティ *

26.97%

22.47%

加重平均見積配当率

0.34%

0.29%

(注)* 加重平均見積ボラティリティは、新株予約権の加重平均見積権利行使期間における当社普通株式のヒストリカル・ボラティリティです。

 

 2020年度及び2021年度におけるストック・オプション制度の実施状況は以下のとおりです。

項目

2020年度

2021年度

株式数(株)

加重平均

権利行使価格

(円)

株式数(株)

加重平均

権利行使価格

(円)

期首現在未行使残高

12,876,700

4,982

14,022,400

6,653

付与

4,534,600

9,221

4,876,400

14,188

権利行使

3,178,300

3,911

1,944,900

5,313

資格喪失もしくは期限切れ

210,600

6,280

409,600

9,484

期末現在未行使残高

14,022,400

6,653

16,544,300

9,397

期末現在行使可能残高

5,800,700

4,535

7,044,700

5,883

 

 2020年度及び2021年度において権利行使された新株予約権の権利行使時点での加重平均株価はそれぞれ9,311円及び12,627円です。

 

 2020年度及び2021年度における新株予約権の未行使残高の状況は以下のとおりです。

付与日

行使期間

行使価格

(円)

期末現在未行使残高

(株)

2020年度

2021年度

第22回

2011年11月22日

2012年11月22日から

2021年11月21日まで

1,523

24,700

第23回

2011年11月22日

2012年11月22日から

2021年11月21日まで

米ドル

77,500

19.44

第24回

2012年12月4日

2013年12月4日から

2022年12月3日まで

932

24,000

14,700

第25回

2012年12月4日

2013年12月4日から

2022年12月3日まで

米ドル

102,600

77,900

11.23

第26回

2013年11月20日

2014年11月20日から

2023年11月19日まで

2,007

88,500

47,000

第27回

2013年11月20日

2014年11月20日から

2023年11月19日まで

米ドル

140,900

127,300

20.01

第28回

2014年11月20日

2015年11月20日から

2024年11月19日まで

2,410.5

243,700

190,900

第29回

2014年11月20日

2015年11月20日から

2024年11月19日まで

米ドル

167,300

154,100

20.67

第30回

2015年11月19日

2016年11月19日から

2025年11月18日まで

3,404

323,900

252,600

第31回

2015年11月19日

2016年11月19日から

2025年11月18日まで

米ドル

218,800

170,800

27.51

第32回

2016年11月22日

2017年11月22日から

2026年11月21日まで

3,364

672,100

516,300

第33回

2016年11月22日

2017年11月22日から

2026年11月21日まで

米ドル

446,200

367,900

31.06

第34回

2017年11月21日

2018年11月21日から

2027年11月20日まで

5,231

872,800

572,500

第35回

2017年11月21日

2018年11月21日から

2027年11月20日まで

米ドル

787,200

676,400

45.73

第36回

2018年2月28日

2019年2月28日から

2028年2月27日まで

5,442

5,800

4,500

第37回

2018年2月28日

2019年2月28日から

2028年2月27日まで

米ドル

15,000

15,000

50.39

第38回

2018年11月20日

2019年11月20日から

2028年11月19日まで

6,440

1,290,600

977,800

第39回

2018年11月20日

2019年11月20日から

2028年11月19日まで

米ドル

987,300

826,800

56.22

第40回

2019年11月20日

2020年11月20日から

2029年11月19日まで

6,705

1,645,300

1,389,700

第41回

2019年11月20日

2020年11月20日から

2029年11月19日まで

米ドル

1,393,400

1,190,800

60.99

第42回

2020年4月17日

2021年4月17日から

2030年4月16日まで

米ドル

20,000

13,300

63.75

第43回

2020年11月18日

2021年11月18日から

2030年11月17日まで

9,237

2,252,000

2,193,000

第44回

2020年11月18日

2021年11月18日から

2030年11月17日まで

米ドル

2,222,800

1,974,800

87.48

第45回

2021年11月18日

2022年11月18日から

2031年11月17日まで

14,350

2,399,100

第46回

2021年11月18日

2022年11月18日から

2031年11月17日まで

米ドル

2,391,100

124.90

 

22.収益

(1) 契約残高

 顧客との契約から生じた債権、契約資産及び契約負債の残高は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

顧客との契約から生じた債権 *1

1,127,622

1,177,027

1,382,377

契約資産 *2

13,985

12,204

16,785

契約負債 *3

271,286

294,911

366,227

(注)*1 顧客との契約から生じた債権は、連結財政状態計算書のうち、営業債権、その他の債権及び契約資産、及び非流動のその他の金融資産に含まれています。

*2 契約資産は、連結財政状態計算書のうち、営業債権、その他の債権及び契約資産、及びその他の非流動資産に含まれています。

*3 契約負債は、連結財政状態計算書のうち、その他の流動負債及びその他の非流動負債に含まれています。

 

 契約負債は、主に契約の履行以前に顧客から受領した対価に関する残高です。2020年4月1日時点における契約負債残高のうち216,931百万円を、2021年3月31日時点における契約負債残高のうち231,274百万円を、2020年度及び2021年度それぞれにおいて収益として認識しています。2020年4月1日以前の期間に充足した履行義務から76,405百万円を、2021年3月31日以前に充足した履行義務から78,149百万円を、2020年度及び2021年度それぞれにおいて収益として認識しています。

 

(2) 履行義務

 残存履行義務(未充足又は部分的に未充足)は、未履行の受注残高であり、将来の履行にともなって収益として認識されます。ソニーは実務上の便法を適用し、当初の予想期間が1年以内の契約を開示対象より除外しています。以下の表は、2021年3月31日及び2022年3月31日時点で充足していない履行義務に配分された取引価額の要約であり、そのうち50%以上が1年以内に、また、ほとんど全てが3年以内に収益として認識されるものと見込まれています。変動対価は、認識した収益の累計額の重大な戻入れが生じない可能性が非常に高い範囲で、取引価格に含めています。

項目

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

映画-映画製作及びテレビ番組制作 *1

644,569

705,974

映画-メディアネットワーク

20,346

17,568

音楽 *2

57,904

127,530

その他

47,211

57,948

(注)*1 映画分野における映画製作及びテレビ番組制作については、契約期間にかかわらず全ての契約を含めています。

*2 音楽分野に含まれている金額は、主に更新され続けるコンテンツライブラリへの継続的なアクセス権のライセンス契約における、ロイヤルティの最低保証料又は固定収入です。

 

(3) 契約コスト

 契約コストの残高は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

契約獲得の増分コスト

7,464

8,348

7,336

 

 ソニーは、資産として認識するはずの契約獲得の増分コストの償却期間が1年以内である場合、発生時に費用として認識することを認める実務上の便法を適用しています。2020年度及び2021年度において認識された償却費は、それぞれ7,271百万円、6,917百万円です。契約獲得の増分コストは主にEP&S分野におけるインターネット関連サービス事業で認識され、契約期間にわたり償却されます。

 

(4) 収益の分解

 売上高及び金融ビジネス収入のセグメント別、製品カテゴリー別及び地域別の内訳については注記4に記載しています。

 

23.連結損益計算書についての補足情報

(1) その他の営業損(益)(純額)

 ソニーは、取引の性質又はソニーのコアビジネスとの関連性等を考慮し、その他の営業損(益)(純額)を計上しています。

 

 その他の営業損(益)(純額)の内訳は以下のとおりです。

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

GSN Games譲渡益 *1

70,020

子会社及び関連会社株式の取得及び売却にともなう損失

(利益)(純額)

18,868

4,593

資産の除売却損(益)及び減損(純額)*2

32,122

8,316

その他

996

803

14,250

65,494

(注)*1 注記31参照

*2 注記9及び11参照

 

(2) 研究開発費

 2020年度及び2021年度の費用に計上された研究開発費は、それぞれ545,357百万円及び618,368百万円です。

 

(3) 広告宣伝費

 2020年度及び2021年度の販売費及び一般管理費に計上された広告宣伝費は、それぞれ261,391百万円及び347,709百万円です。

 

(4) 物流費用

 2020年度及び2021年度の販売費及び一般管理費に計上された製品の物流費用は、それぞれ82,708百万円及び70,858百万円で、ソニーグループ内での製品運搬費用も含まれています。

 

24.金融収益及び費用

金融収益

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

受取利息

 

 

償却原価で測定する金融資産

7,610

6,996

受取配当金

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産

1,566

2,792

資本性金融商品の再評価益

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産*1

61,259

その他

13,357

9,516

83,792

19,304

 

金融費用

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

支払利息

 

 

償却原価で測定する金融負債

5,916

6,377

その他

8,292

8,223

為替差損(純額)*2

16,191

1,612

資本性金融商品の再評価損

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産*1

66,177

その他

10,683

21,751

41,082

104,140

(注)*1 ソニーは、Spotify Technology S.A.(以下「Spotify」)の株式を純損益を通じて公正価値で測定することが要求される資本性証券として保有しています。ソニーが保有するSpotify株式については、2020年度及び2021年度において、株価の変動からアーティストとレーベルへの分配見込額を調整し、それぞれ51,310百万円(480百万米ドル)の再評価益、45,017百万円(395百万米ドル)の再評価損を計上しました。

   *2 為替差損(純額)は外国為替契約から生じる利得及び損失を含みます。

 

25.法人所得税

 税引前利益及び法人所得税の内訳は以下のとおりです。

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

税引前利益

997,965

1,117,503

法人所得税

 

 

当期税金

156,592

238,602

繰延税金

△202,523

△9,505

法人所得税合計

△45,931

229,097

 

 2020年度及び2021年度の税率の変更に係る繰延税金は、それぞれ△722百万円及び△2,136百万円です。

 2020年度及び2021年度の繰延税金資産の評価減又は以前に計上した評価減の戻入れに係る繰延税金は、それぞれ

△287,590百万円及び△33,415百万円です。

 

 日本の法定税率と実効税率との差は以下のとおり分析されます。

項目

2020年度

2021年度

法定税率

31.5%

31.5%

損金に算入されない費用

0.2

0.2

税額控除

△1.4

△1.9

法定税率の変動

△0.1

△0.2

未認識の繰延税金資産の変動(以下の繰延税金資産の以前に計上した評価減の戻入れを除く)

△5.5

△3.7

米国の連結納税グループにおける繰延税金資産の以前に計上した評価減の戻入れ

△6.6

日本の連結納税グループにおける法人税に係る繰延税金資産の以前に計上した評価減の戻入れ

△21.5

海外関係会社の未分配利益に係る繰延税金負債の変動

0.7

1.0

日本における生命保険及び損害保険事業に適用される軽減税率

△0.5

△0.4

海外との税率差

△4.4

△5.5

税金引当にともなう調整

△0.4

0.8

外国子会社合算税制

3.0

△1.8

その他

0.4

0.5

実効税率

△4.6%

20.5%

 

 ソニーは、一時差異、繰越欠損金及び繰越税額控除に対する繰延税金資産について、将来それらを利用できる課税所得が稼得される可能性が高い範囲内で認識しています。繰延税金資産の回収可能性は、関連する税務管轄における将来課税所得の発生によって決定されます。

 ソニーは、2020年度において、米国の連結納税グループにおける試験研究費の税額控除及び外国税額控除に対する繰延税金資産の回収可能性を見直し、以前に計上した評価減を戻入れました。

 2020年9月30日時点で、新型コロナウイルス感染拡大による影響はあったものの、2020年度第2四半期連結会計期間に完了したSFGIの完全子会社化により、日本の当社及びその連結納税グループにおいて安定的なさらなる収益性の改善が期待されることを踏まえ、特に直近の利益推移や将来利益予測に関する入手可能な証拠を評価した結果、ソニーは、2020年度第2四半期連結会計期間において、一時差異及び一部の繰越欠損金に対する日本の連結納税グループにおける相当部分の繰延税金資産について以前に計上した評価減を戻入れ、連結損益計算書上、法人所得税を214,346百万円減額しました。なお、2021年10月1日付で、SFGIはSFHから商号変更しています。

 また、主に外国税額控除に対する繰延税金資産については、その使用制限や比較的短い繰越可能期間による影響を考慮し、引き続き繰延税金資産を認識しておりません。

 

 繰延税金資産・負債の主な発生原因別の内訳及び変動は以下のとおりです。

項目

2020年度

金額(百万円)

期首残高

純損益

として認識

その他の

包括利益

として認識

企業結合に

よる変動

直接資本

として認識

その他 *

期末残高

繰延税金資産

 

 

 

 

 

 

 

税務上繰越欠損金

34,308

50,453

1,409

86,170

退職給付に係る負債

33,601

34,373

△6,301

753

62,426

コンテンツ資産を含む償却費

64,465

△20,432

218

44,251

リース負債

99,360

△9,413

871

90,818

製品保証引当金及び未払費用

51,811

76,032

1,806

129,649

棚卸資産

2,929

26,549

236

29,714

減価償却費

15,973

23,787

471

40,231

繰越税額控除

16,120

31,944

251

48,315

損失評価引当金

8,505

△1,391

51

7,165

投資の減損

1,506

5,441

△147

6,800

前受収益

24,420

△326

408

24,502

その他

95,874

53,236

2,261

1,478

△607

152,242

繰延税金資産合計

448,872

270,253

△4,040

1,478

5,720

722,283

繰延税金負債

 

 

 

 

 

 

 

繰延保険契約費

△54,312

△14,978

△107,445

△10

△176,745

保険契約負債

△77,359

△89

△73,614

1

△151,061

映画分野におけるその他の非流動債権

△26,214

17,984

336

△7,894

使用権資産

△96,978

13,149

△899

△84,728

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品

△4,916

2,296

△46,382

△2,009

△51,011

純損益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品

△36,160

△53,736

2,178

△87,718

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融商品

△766,567

△459

261,112

△505,914

株式交換により取得した無形資産

△23,949

△23,949

EMI Music Publishing買収に係る無形資産

△89,909

1,556

△5,128

△93,481

海外関連会社の未分配利益

△24,498

△12,740

△1,928

△39,166

エムスリーへの投資

△38,303

△3,044

△41,347

その他

△40,530

△17,669

△11

△224

357

△2,110

△60,187

繰延税金負債合計

△1,279,695

△67,730

33,660

△224

357

△9,569

△1,323,201

(注)* その他の主な内容は、在外営業活動体の換算差額です。

 

 

項目

2021年度

金額(百万円)

期首残高

純損益

として認識

その他の

包括利益

として認識

企業結合に

よる変動

直接資本

として認識

その他 *

期末残高

繰延税金資産

 

 

 

 

 

 

 

税務上繰越欠損金

86,170

△16,573

1,490

71,087

退職給付に係る負債

62,426

20,721

△9,493

1,640

△2,729

72,565

コンテンツ資産を含む償却費

44,251

△20,323

2,831

26,759

リース負債

90,818

5,091

1,244

△1,053

96,100

製品保証引当金及び未払費用

129,649

8,389

134

3,172

141,344

棚卸資産

29,714

△547

379

29,546

減価償却費

40,231

2,539

161

258

43,189

繰越税額控除

48,315

△12,007

2,576

38,884

損失評価引当金

7,165

98

2

483

7,748

投資の減損

6,800

3,418

△402

9,816

前受収益

24,502

3,779

2,904

31,185

その他

152,242

△32,131

△538

13,304

△125

7,842

140,594

繰延税金資産合計

722,283

△37,546

△10,031

14,845

1,515

17,751

708,817

繰延税金負債

 

 

 

 

 

 

 

繰延保険契約費

△176,745

△13,182

△1,261

△286

△191,474

保険契約負債

△151,061

△10,796

△5,480

△167,337

映画分野におけるその他の非流動債権

△7,894

8,009

△115

使用権資産

△84,728

25,955

△1,245

452

△59,566

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品

△51,011

1,841

33,085

116

△15,969

純損益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品

△87,718

36,915

△2,336

△53,139

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融商品

△505,914

9,822

168,937

△204

△327,359

株式交換により取得した無形資産

△23,949

△23,949

EMI Music Publishing買収に係る無形資産

△93,481

△1,209

△6,904

△101,594

海外関連会社の未分配利益

△39,166

△15,031

△1,834

△56,031

エムスリーへの投資

△41,347

△1,345

△42,692

その他

△60,187

6,072

△292

△15,230

765

1,262

△67,610

繰延税金負債合計

△1,323,201

47,051

194,989

△16,475

765

△9,849

△1,106,720

(注)* その他の主な内容は、在外営業活動体の換算差額です。

 

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在において、ソニーは、繰延税金資産の回収可能性の評価の結果、日本の一部の子会社、ならびにスウェーデンのSony Mobile Communications AB、英国のSony Europe B.V.、ブラジルにおける一部の子会社及び他の税務管轄における一部の子会社の繰延税金資産を認識しておりません。

 

 2022年3月31日現在の繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異の金額は税額ベースで26,600百万円(2020年4月1日時点:222,135百万円、2021年3月31日時点:44,032百万円)です。なお、将来減算一時差異の税額ベースの金額は、平均で約21%の税率にもとづき計算しています(2020年4月1日時点の平均税率:約27%、2021年3月31日時点の平均税率:約11%)。

 

 2022年3月31日現在、繰延税金資産を認識していない繰越欠損金の金額は税額ベースで195,091百万円(2020年4月1日時点:312,499百万円、2021年3月31日時点:217,624百万円)です。このうち、繰越可能期間が1年超5年以内の金額が55,197万円、6年超10年以内が34,207百万円、11年超15年以内が4,181百万円、15年超が505百万円、無期限が101,001百万円です。なお、2020年4月1日及び2021年3月31日時点における、繰越期間が無期限の金額はそれぞれ82,106百万円及び89,420百万円です。各年度における繰越欠損金の発生及び解消については、各繰越可能期間別において重要な変動はありません。なお、繰越欠損金の税額ベースの金額は、平均で約14%の税率にもとづき計算しています(2020年4月1日時点の平均税率:約28%、2021年3月31日時点の平均税率:約13%)。

 

 2022年3月31日現在、繰延税金資産を認識していない繰越税額控除の金額は19,066百万円(2020年4月1日時点:78,914百万円、2021年3月31日時点:15,369百万円)です。無期限に繰越可能な税額控除を除き、大部分は5年以内に期限切れとなります。なお、無期限に繰越が可能な税額控除の金額は1,803百万円(2020年4月1日時点:694百万円、2021年3月31日時点:974百万円)です。

 

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在において、一部の海外関係会社の未分配利益のうち、将来配当することを予定していない将来加算一時差異365,925百万円に対して、5,855百万円の税金引当を行っていません。また、1991年11月の㈱ソニー・ミュージックエンタテインメントの公募による株式発行により計上された子会社株式売却益61,544百万円と2018年11月のEMI Music Publishingの取得にともなう既存持分の再評価益116,939百万円を含む、子会社における会計と税務の差異に起因する利益に関する将来加算一時差異に対しては、税務戦略にもとづき所有株式の処分から発生する重大な課税を見込んでいないため税金引当を行っていません。

 

 また、上記の他、2021年3月31日及び2022年3月31日現在において、繰延税金資産を認識していない在外営業活動体の換算差額に関する将来減算一時差異はそれぞれ50,110百万円及び92,252百万円、繰延税金負債を認識していない在外営業活動体の換算差額に関する将来加算一時差異はそれぞれ164,011百万円及び429,930百万円です。

 

26.基本的及び希薄化後EPSの調整表

 2020年度及び2021年度における基本的及び希薄化後EPSの調整計算は以下のとおりです。

項目

2020年度

2021年度

利益

(百万円)

加重平均

株式数

(千株)

EPS

(円)

利益

(百万円)

加重平均

株式数

(千株)

EPS

(円)

基本的EPS

 

 

 

 

 

 

当社株主に帰属する当期純利益

1,029,610

1,230,480

836.75

882,178

1,239,299

711.84

希薄化効果

 

 

 

 

 

 

新株予約権

4,474

 

5,470

 

転換社債型新株予約権付社債(ゼロクーポン)

385

15,392

 

163

6,491

 

希薄化後EPS

 

 

 

 

 

 

計算に用いる当社株主に帰属する当期純利益

1,029,995

1,250,346

823.77

882,341

1,251,260

705.16

 

 2020年度及び2021年度において、希薄化後EPSの計算から除いた潜在株式数はそれぞれ4,475千株及び4,790千株です。2020年度及び2021年度において、新株予約権の権利行使価格が当期間における当社の普通株式の市場平均株価を上回っている場合は希薄化効果がないと認め、その潜在株式をこの計算から除外しています。

 

27.キャッシュ・フローに関する補足情報

(1) 金融分野おけるキャッシュ・フローの分類

 ソニーは、保険事業及び銀行業に関連する投資及び貸付、顧客預金、契約者勘定、借入金・債務等の資産及び負債の変動に係るキャッシュ・フローを連結キャッシュ・フロー計算書上、営業活動によるキャッシュ・フローに分類しています。

 

(2) コンテンツ資産に係るキャッシュ・フローの分類

 ソニーは、コンテンツ資産の増加及び処分に係るキャッシュ・フローについて、主たる収益獲得活動から生じる変動であると捉え、連結キャッシュ・フロー計算書上、営業活動によるキャッシュ・フローに分類しています。

 

(3) 利息及び配当

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

受取利息

 

 

金融ビジネス収入

198,310

208,170

金融収益

8,409

6,988

受取配当金

 

 

金融ビジネス収入

19,299

27,075

金融収益

1,559

2,800

支払利息

 

 

金融ビジネス費用

9,659

6,607

金融費用

8,172

8,843

(注)上記は利息及び配当から生じるキャッシュ・フローの金額が含まれる連結損益計算書の表示科目です。

ソニーは、上記の利息及び配当から生じるキャッシュ・フローについて、連結キャッシュ・フロー計算書上、営業活動によるキャッシュ・フローに分類しています。

 

(4) 現金収支をともなわない投資及び財務活動

 2020年度及び2021年度において、リース契約締結にともなう使用権資産の増加及び転換社債の株式への転換がありました。詳細は(5)財務活動から生じる負債の調整表をご参照ください。

 また、2021年度において、Game Show Network, LLCの一部事業譲渡にともない対価の一部を株式で受け取りました。詳細は注記31をご参照ください。

 

(5) 財務活動から生じる負債の調整表

項目

金額(百万円)

短期借入金

長期借入債務

2020年4月1日残高

66,631

817,919

財務活動によるキャッシュ・フロー(純額)

△18,334

147,017

企業結合による取得

59

非資金項目

 

 

転換社債型新株予約権付社債の株式への転換

△78,342

リース契約締結にともなう資産の取得

56,247

為替換算調整

106

15,514

その他

4,134

10,630

変動額合計

△14,094

151,125

2021年3月31日残高

52,537

969,044

財務活動によるキャッシュ・フロー(純額)

408

△163,104

企業結合による取得

8,346

非資金項目

 

 

転換社債型新株予約権付社債の株式への転換

△14,597

リース契約締結にともなう資産の取得

121,937

為替換算調整

1,659

35,652

その他

1,487

△6,045

変動額合計

3,554

△17,811

2022年3月31日残高

56,091

951,233

(注)連結キャッシュ・フロー計算書上、営業活動によるキャッシュ・フローに分類されている保険事業及び銀行業に関連する短期借入金及び長期借入債務の金額は、上記の金額から除外しています。

 

(6) 現金及び現金同等物の内訳

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

現金及び預金

1,034,265

902,036

1,824,912

当初満期3ヵ月以内の定期預金

369,428

635,848

72,270

マネー・マーケット・ファンド

108,830

249,098

71,554

コールローン

80,900

合計

1,512,523

1,786,982

2,049,636

(注)現金及び預金、当初満期3ヵ月以内の定期預金及びコールローンは、償却原価で測定する金融資産に分類されており、短期取引であり帳簿価額は公正価値と近似しています。また、マネー・マーケット・ファンドは、短期の流動性の高い投資であり、価値変動リスクが僅少なものです。マネー・マーケット・ファンドは、純損益を通じて公正価値で測定することが要求される金融資産に分類され、公正価値の階層はレベル1に分類されます。

 

28.ストラクチャード・エンティティ

 ソニーは、適宜ストラクチャード・エンティティとの間で各種の取り決めを結んでいます。

 

(1) 連結しているストラクチャード・エンティティ

 ソニーは金融分野において投資信託をストラクチャード・エンティティとして連結しています。当該ストラクチャード・エンティティは支配の決定に際して議決権又は類似の権利が支配の決定的な要因とならないように設計されていますが、ソニーが支配していると判断したものです。ソニーは、当該投資信託に対する契約上の義務なしに、連結している組成された企業に対する重要な財務的支援又はその他の重要な支援を提供したことはなく、提供する意図もありません。金融分野において連結しているストラクチャード・エンティティの資産及び負債は、契約上の取り決めによって、その利用目的が制限されています。2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、これらのストラクチャード・エンティティの資産の総額は、それぞれ542,777百万円、616,578百万円、及び628,297百万円です。

 ソニーは音楽分野及び映画分野においても複数のストラクチャード・エンティティを連結しています。ソニーは、契約上の義務なしに、これらのストラクチャード・エンティティに対する重要な財務的支援又はその他の重要な支援の提供をしたことはなく、提供する意図もありません。これらのストラクチャード・エンティティの資産及び負債がソニーの財政状態に与える金額的重要性はありません。

 

(2) 非連結のストラクチャード・エンティティ

 一部の営業債権売却プログラムにはストラクチャード・エンティティが関与しています。これらのストラクチャード・エンティティは全てスポンサー銀行に関連する特別目的会社です。定性的評価にもとづき、ソニーはこれらのストラクチャード・エンティティの活動を指揮する力、損失を負担する義務又は残存利益を受け取る権利がないためこれらのストラクチャード・エンティティを連結対象とはしていません。なお、ソニーの最大損失額は僅少と考えられます。

 金融分野の子会社においては、住宅ローン債権の一部について流動化取引を行っており、当該取引には非連結のストラクチャード・エンティティが関与しています。なお、金融資産のキャッシュ・フローを受け取る契約上の権利が移転する又はキャッシュ・フローを受け取る契約上の権利を保持しているものの、そのキャッシュ・フローを再投資せず重要な遅滞なく他の当事者に支払う契約上の義務を負う場合であって、金融資産の所有に係るリスクと経済価値のほとんど全てを移転している場合には、金融資産の認識を中止します。本流動化取引においては、この金融資産の認識の中止の要件を満たさないため、当該流動化資産の認識の中止を行っていません。当年度末において、このような譲渡債権を金融分野における投資及び貸付に182,417百万円計上しています。また、譲渡により発生した負債として1年以内に返済期限の到来する長期借入債務及び長期借入債務に183,886百万円計上しています。当該負債は、譲渡資産に対して支払いが行われた場合に決済されることとなりますが、その間、ソニーは当該譲渡資産を利用できません。なお、譲渡債権の譲受人は譲渡資産のみに遡及権を有しており、当年度末における譲渡債権及び譲渡により発生した負債の公正価値はそれぞれ187,555百万円、186,702百万円です。

 上記に加えて、金融分野においては、非連結のストラクチャード・エンティティに対し、投資を行っています。そのようなストラクチャード・エンティティに対するソニーの投資には、証券化商品、外国社債、その他の投資が含まれます。以下の表は、2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日における非連結のストラクチャード・エンティティに対する投資の帳簿価額、連結財政状態計算表上の科目、及び最大損失のエクスポージャーを表しています。なお、最大損失のエクスポージャーは、不利な環境変化から実際に発生すると見積もられる損失額を表したものでも、その損失額を減少させる効果のある経済的ヘッジ取引を反映したものでもありません。ストラクチャード・エンティティに対するソニーの関与に関わるリスクは帳簿価額及びコミットメントの金額に限定されます。

 

 

 

2020年4月1日

 

金額(百万円)

 

帳簿価額

最大損失の

エクスポー

ジャー

 

金融分野に

おける投資及び

貸付(流動)

金融分野に

おける投資及び

貸付(非流動)

その他の

金融資産

(流動)

証券化商品

224,232

224,232

外国社債 *1

41,452

41,036

82,488

その他の投資 *2

135,743

21,000

164,955

合計

41,452

401,011

21,000

471,675

 

 

 

2021年3月31日

 

金額(百万円)

 

帳簿価額

最大損失の

エクスポー

ジャー

 

金融分野に

おける投資及び

貸付(流動)

金融分野に

おける投資及び

貸付(非流動)

その他の

金融資産

(流動)

証券化商品

270,920

270,920

外国社債 *1

49,011

31,026

80,037

その他の投資 *2

224,765

21,000

266,825

合計

49,011

526,711

21,000

617,782

 

 

2022年3月31日

 

金額(百万円)

 

帳簿価額

最大損失の

エクスポー

ジャー

 

金融分野に

おける投資及び

貸付(流動)

金融分野に

おける投資及び

貸付(非流動)

その他の

金融資産

(流動)

証券化商品

356,862

356,862

外国社債 *1

28,412

168,167

196,579

その他の投資 *2

2

247,394

24,697

286,662

合計

28,414

772,423

24,697

840,103

(注)*1 外国社債には、主にリパッケージ債が含まれています。

*2 その他の投資には、主に投資信託が含まれています。

 

29.連結子会社

(1) 主要な連結子会社

 当社が直接的又は間接的に保有する主要な連結子会社は以下のとおりです。

名称

所在地

議決権の

所有割合(%)

(2022年3月31日現在)

㈱ソニー・インタラクティブエンタテインメント

日本

100.0

㈱ソニー・ミュージックエンタテインメント

日本

100.0

ソニー㈱

日本

100.0

ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ㈱

日本

100.0

ソニーセミコンダクタソリューションズ㈱

日本

100.0

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング㈱

日本

100.0

ソニーネットワークコミュニケーションズ㈱

日本

100.0

ソニーマーケティング㈱

日本

100.0

ソニーストレージメディアソリューションズ㈱

日本

100.0

ソニーフィナンシャルグループ㈱

日本

100.0

ソニー生命保険㈱

日本

100.0

ソニー銀行㈱

日本

100.0

ソニー損害保険㈱

日本

100.0

Sony Corporation of America

米国

100.0

Sony Interactive Entertainment LLC

米国

100.0

Sony Music Entertainment

米国

100.0

Sony Music Publishing LLC

米国

100.0

Sony Pictures Entertainment Inc.

米国

100.0

Sony Electronics Inc.

米国

100.0

Sony Europe B.V.

英国

100.0

Sony Interactive Entertainment Europe Ltd.

英国

100.0

Sony Global Treasury Services Plc

英国

100.0

Sony Overseas Holding B.V.

オランダ

100.0

索尼(中国)有限公司

中国

100.0

Sony EMCS (Malaysia) Sdn. Bhd.

マレーシア

100.0

Sony Electronics (Singapore) Pte. Ltd.

シンガポール

100.0

 

(2) 重要な非支配持分がある連結子会社

 当社は、SFGIに対して、重要な非支配持分を有していました。2020年度、当社はSFGIの株式を追加取得したことにともない、株式の所有割合が65.1%から100%に上昇しました。したがって、2020年4月1日現在の要約財務情報のみを開示しています。なお、要約財務情報はグループ内取引消去前の金額です。なお、2021年10月1日付で、SFGIはSFHから商号変更しています。

 

ソニーフィナンシャルグループ㈱及びその連結子会社

項目

2020年4月1日

金額(百万円)

非支配持分の保有持分割合

34.9%

非支配持分の累積額

1,074,469

 

項目

2020年4月1日

金額(百万円)

流動資産

1,124,209

非流動資産

16,809,378

流動負債

3,406,291

非流動負債

11,470,701

 

30.企業結合

(1) Ellation Holdings, Inc.の取得

 2021年8月9日、ソニーの完全子会社であるSony Pictures Entertainment Inc.(以下「SPE」)は、Funimation Global Group, LLC(以下「Funimation」)を通じて、AT&T Inc.の子会社でアニメ事業「Crunchyroll」を運営するEllation Holdings, Inc.(以下「Ellation」)の持分の100%を取得しました。Funimationは、SPEと株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下の株式会社アニプレックスとの合弁会社です。本取得の対価135,938百万円(1,237百万米ドル)は、現金により支払われました。本取得の結果、Ellationはソニーの完全子会社となりました。2022年2月24日、Funimationは社名をCrunchyroll, LLCに変更しました。

 Crunchyrollは、200以上の国や地域のアニメファン・マンガファンとつながるDTC(Direct to Consumer)サービスで、定額制ビデオ・オン・デマンド、広告型ビデオ・オン・デマンド、モバイルゲーム、マンガ、イベント、キャラクターグッズ及び配信サービスなどを提供しています。ソニーは、本取得により、Funimation及びCrunchyrollの二つのアニメ配信ブランドを連携させることで、ファンを重視したサービスをより広く提供することが可能となりました。二つのブランドとサービスは、2022年3月より世界的にCrunchyrollに統合されています。

 本取得の結果、ソニーは取得法にもとづきEllationを連結し、取得した識別可能資産、引受負債及びその残余としてののれんを公正価値で計上しました。映画分野に計上されたEllationの資産及び負債に割り当てられた最終評価の公正価値の集計は以下のとおりです。測定期間調整は軽微でした。

 

項目

金額(百万円)

現金及び現金同等物

8,379

営業債権、その他の債権及び契約資産

3,714

棚卸資産

3,295

使用権資産

4,962

のれん

81,250

コンテンツ資産

36,266

その他の無形資産

35,697

その他

2,512

資産合計

176,075

営業債務及びその他の債務

17,365

その他の流動負債

7,723

長期借入債務

4,386

繰延税金負債

9,408

その他

659

負債合計

39,541

 

 コンテンツ資産及びその他の無形資産には主にライセンス契約及び顧客関係が含まれています。のれんは、新たな収益の流入による将来の成長やソニーの既存の資産や事業とのシナジー等の識別不能無形資産を表しており、取得した有形資産や無形資産の見積公正価値に対する購入価格の超過する部分として計算され、税務上損金に算入されません。本取得により計上されたのれんは映画分野に含まれます。

 ソニーの連結損益計算書に含まれるEllationが計上した取得日以降の売上高と純利益及びプロフォーマ情報は、本取得の与える影響が軽微なため、開示を省略しています。

 

(2) その他の取得

 2020年度においてソニーはその他いくつかの取得を行いました。支払われた対価の合計は18,258百万円であり、主として現金で支払われました。将来変更される可能性がある重要な条件付対価はありません。これらの取得により、ソニーはのれん15,679百万円と無形資産6,061百万円を計上しました。

 

 2021年度においてソニーはその他いくつかの取得を行いました。支払われた対価の合計は175,878百万円であり、主として現金で支払われました。将来変更される可能性がある重要な条件付対価はありません。これらの取得により、ソニーはのれん116,394百万円と無形資産64,348百万円を計上しました。

 

 これらの取得に関して重要な仕掛研究開発費への価格割当はありません。上記の全ての取得企業及び事業はそれぞれの取得日よりソニーの業績に連結されています。その他の取得は、個別及び総計で重要性がないため、プロフォーマ情報等は表示していません。

 

31.事業売却

Game Show Network, LLCの一部事業譲渡

 2021年12月6日、ソニーは、映画分野の完全子会社であるGame Show Network, LLCの一部門であるGSN GamesのScopely, Inc.(以下「Scopely」)への譲渡を完了しました。本取引の対価は115,054百万円(1,011百万米ドル)で、当該対価のうち58,131百万円(511百万米ドル)は現金で、56,923百万円(500百万米ドル)はScopelyの優先株式で受け取りました。

 当該優先株式は資本性金融商品として公正価値で測定し、その事後的な変動はその他の包括利益に計上されます。ソニーは、本取引の完了により、2021年度において、かかる譲渡に関連する利益70,020百万円(615百万米ドル)を連結損益計算書のその他の営業損(益)(純額)に含めて計上しています。

 

32.関連当事者との取引

(1) 持分法を適用している関連会社及び共同支配企業との取引残高及び取引高

 持分法を適用している関連会社及び共同支配企業との取引残高及び取引高は以下のとおりです。

項目

2020年4月1日

2021年3月31日

2022年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

売掛金及び未収入金

 

 

 

関連会社

6,236

6,875

9,587

共同支配企業

7,383

1,953

5,143

 計

13,619

8,828

14,730

その他の流動資産

 

 

 

関連会社

9,757

16,097

7,042

共同支配企業

 計

9,757

16,097

7,042

買掛金

 

 

 

関連会社

1,437

1,356

1,219

共同支配企業

60

53

157

 計

1,497

1,409

1,376

短期借入金

 

 

 

関連会社

2,847

2,131

共同支配企業

31,557

18,520

20,132

 計

31,557

21,367

22,263

リース負債等

 

 

 

関連会社

36,957

50,748

64,552

共同支配企業

 計

36,957

50,748

64,552

有形固定資産 未払金

 

 

 

関連会社

68

1,566

7,189

共同支配企業

 計

68

1,566

7,189

 

 

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

売上高

 

 

関連会社

15,087

20,385

共同支配企業

17,985

27,374

 計

33,072

47,759

仕入高

 

 

関連会社

3,083

3,271

共同支配企業

1

785

 計

3,084

4,056

支払リース料等

 

 

関連会社

8,028

11,180

共同支配企業

 計

8,028

11,180

有形固定資産の購入

 

 

関連会社

1,272

12,052

共同支配企業

 計

1,272

12,052

 ソニーは関連会社に対して将来現金出資を行うことを当該関連会社の株主間で契約しており、かかる契約にもとづく2022年3月31日現在の出資コミットメント残高は39,231百万円です。

 

(2) 主要な経営幹部に対する報酬

 2020年度及び2021年度における主要な経営幹部に対する報酬は以下のとおりです。

項目

2020年度

2021年度

金額(百万円)

金額(百万円)

短期従業員給付

1,202

1,480

株式にもとづく報酬

2,329

1,597

合計

3,531

3,077

(注) 主要な経営幹部に対する報酬は、当社の取締役(社外取締役を含む)及び執行役に対する報酬です。

 

33.パーチェス・コミットメント、偶発債務及びその他

(1) ローン・コミットメント

 金融子会社は、顧客に対する貸付契約にもとづき、貸付与信枠を有しています。2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、これらのうち貸付未実行残高はそれぞれ34,306百万円、37,322百万円及び33,587百万円です。

 

(2) パーチェス・コミットメント

 2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在のパーチェス・コミットメントの残高は、それぞれ合計で680,739百万円、629,474百万円及び1,000,833百万円です。これらのパーチェス・コミットメントの残高には、有形固定資産、無形資産、その他物品又は役務提供を受けるサービスに対する購入対価が含まれています。パーチェス・コミットメントの残高のうち、主要なものは以下のとおりです。

 映画分野の一部の子会社は、製作関係者との間で映画の製作及びテレビ番組の制作を行う契約を締結し、また第三者との間で完成した映画作品もしくはそれに対する一部の権利を購入する契約、スポーツイベントの放映権を購入する契約を締結しています。これらの契約は多様な期間にわたりますが、主として、それぞれの会計期間末から3年以内の期間に関するものです。2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、これらの契約にもとづく支払予定額はそれぞれ126,917百万円、105,921百万円及び101,284百万円です。

 音楽分野の一部の子会社は、音楽アーティスト、作詞家ならびに音楽ソフトやビデオの制作・販売会社との間で、将来の音楽作品の制作・配信・ライセンシングに関する契約を締結しています。これらの契約は多様な期間にわたりますが、主として、それぞれの会計期間末から5年以内の期間に関するものです。2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、これらの契約にもとづく支払予定額はそれぞれ128,678百万円、149,021百万円及び153,920百万円です。

 ゲーム&ネットワークサービス(以下「G&NS」)分野の一部の子会社は、ゲームソフトウェアの開発、販売及び配信に関する長期契約を締結しています。これらの契約は多様な期間にわたりますが、主として、それぞれの会計期間末から7年以内の期間に関するものです。2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、これらの契約にもとづく支払予定額はそれぞれ29,243百万円、32,959百万円及び34,842百万円です。

 上記の他、ソニーは、有形固定資産及び無形資産の購入契約を締結しています。2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、これらの契約にもとづく支払予定額はそれぞれ199,145百万円、135,297百万円及び246,263百万円です。

 ソニーは、部材の調達契約を締結しています。2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在、これらの契約にもとづく支払予定額はそれぞれ115,670百万円、96,589百万円及び265,518百万円です。

 

(3) 訴訟

 当社及び一部の子会社は、複数の訴訟の被告又は政府機関による調査の対象となっています。しかし、ソニーが現在知り得るかぎりの情報にもとづき、それらの訴訟その他の法的手続により生じ得る結果は、ソニーの業績及び財政状態に重要な影響を与えることはないと考えています。

 

(4) 保証債務

 ソニーは、ある特定の事象又は状況が発生した場合に、被保証者への支払要求に対して保証を行っています。2020年4月1日、2021年3月31日及び2022年3月31日現在の保証債務にもとづく将来の潜在的支払債務は、それぞれ最大で2,214百万円、529百万円及び501百万円です。

 

34.初度適用

 ソニーは、2021年度第1四半期連結会計期間より、IFRSを適用しています。米国会計基準に準拠して作成された直近の連結財務諸表は、2021年3月31日に終了した連結会計年度に関するものであり、移行日は2020年4月1日です。

 

(1)IFRS第1号の免除規定

 IFRS第1号はIFRSを初めて適用する会社(以下「初度適用企業」)に対して遡及的にIFRSを適用することを要求しています。ただし、IFRS第1号は基準の一部について、初度適用企業が遡及適用しないことを選択できる免除規定を定めています。ソニーが採用した免除規定は以下のとおりです。

 

① 企業結合

 初度適用企業は、移行日前に行われた企業結合に対して、IFRS第3号「企業結合」(以下「IFRS第3号」)を遡及適用しないことを選択することが認められています。ソニーは、当該免除規定を適用し、移行日前に行われた企業結合に対して、IFRS第3号を遡及適用しないことを選択しています。この結果、移行日前の企業結合から生じたのれんの帳簿価額は、米国会計基準の移行日現在の帳簿価額にもとづいたものとなっています。

 ソニーは、のれんについて減損の兆候の有無に関わらず、移行日現在で減損テストを行っています(注記3 I (10) 非金融資産の減損参照)。

 

② 在外営業活動体の換算差額

 初度適用企業は、移行日現在の在外営業活動体の換算差額の累計額をゼロとみなすことを選択することが認められています。ソニーは、当該免除規定を適用し、在外営業活動体の換算差額の累計額を移行日現在でゼロとみなすことを選択しています。

 

③ 移行日前に認識した金融商品の指定

 初度適用企業は、移行日時点で存在する事実にもとづき、IFRS第9号「金融商品」にしたがって、資本性金融商品に対する投資を、その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定することができます。ソニーは、当該免除規定を適用し、移行日において、一部の資本性金融商品に対する投資についてその他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定しています。

 

④ 使用権資産及びリース負債の認識

 初度適用企業は、借手のリースにおける使用権資産及びリース負債を認識する際に、全てのリース取引について使用権資産及びリース負債を移行日において測定することが認められています。ソニーは、リース負債を移行日において測定しており、当該リース負債について、残りのリース料を移行日における借手の追加借入利率で割り引いた現在価値としています。また、使用権資産を移行日において測定しており、リース負債と同額としています。

 

(2)IFRS第1号の強制的な例外規定

 IFRS第1号では、「見積り」、「非支配持分」及び「金融商品の分類及び測定」等について、IFRSの遡及適用を禁止しています。ソニーは、これらの項目について移行日より将来に向かって適用しています。

 

(3)調整表

 IFRSの初度適用において開示が要求されている調整表は以下のとおりです。「表示組替」には利益剰余金及び包括利益に影響を及ぼさない項目を、「認識・測定の差異」には利益剰余金及び包括利益に影響を及ぼす項目を含めて表示しています。

 

① 移行日(2020年4月1日)の資本に対する調整

米国会計基準

表示科目

金額(百万円)

注記

IFRS

表示科目

米国会計

基準*

表示組替

認識・測定

の差異

IFRS

(資産の部)

 

 

 

 

 

(資産の部)

流動資産

 

 

 

 

 

流動資産

 現金・預金及び現金同等物

1,512,357

-

166

1,512,523

 

  現金及び現金同等物

 有価証券

1,847,772

△1,847,772

-

-

a

 

 

-

327,092

-

327,092

a,f

  金融分野における投資及び貸付

 受取手形、売掛金及び契約資産

1,028,793

△1,028,793

-

-

b

 

 

-

1,195,228

△894

1,194,334

b,c

  営業債権、その他の債権及び

  契約資産

 損失評価引当金

△26,153

26,153

-

-

b

 

 棚卸資産

558,452

-

1,327

559,779

 

  棚卸資産

 未収入金

188,076

△188,076

-

-

c

 

 

-

135,265

217

135,482

d

  その他の金融資産

 前払費用及びその他の流動資産

594,009

△153,473

1,438

441,974

d

  その他の流動資産

 流動資産合計

5,703,306

△1,534,376

2,254

4,171,184

 

 流動資産合計

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

非流動資産

繰延映画製作費

458,853

△458,853

-

-

e

 

投資及び貸付金

 

 

 

 

 

 

  関連会社に対する投資及び

  貸付金

207,922

△608

△3,023

204,291

 

  持分法で会計処理されている

  投資

  投資有価証券その他

12,526,990

△12,526,990

-

-

f

 

  損失評価引当金

△6,341

6,341

-

-

 

 

 

-

13,906,535

2,445,750

16,352,285

a,f,D

  金融分野における投資及び貸付

有形固定資産

 

 

 

 

 

 

  土地

81,482

△81,482

-

-

 

 

  建物及び構築物

659,556

△659,556

-

-

 

 

  機械装置及びその他の

  有形固定資産

1,725,720

△1,725,720

-

-

 

 

  建設仮勘定

76,391

△76,391

-

-

 

 

  減価償却累計額

△1,634,505

1,634,505

-

-

 

 

 

-

921,513

△4,315

917,198

 

  有形固定資産

その他の資産

 

 

 

 

 

 

  オペレーティング・リース

  使用権資産

359,510

△359,510

-

-

g

 

  ファイナンス・リース

  使用権資産

33,100

△33,100

-

-

g

 

 

-

376,998

△3,716

373,282

g

  使用権資産

  無形固定資産

906,310

△906,310

-

-

e

 

  営業権

783,888

-

△92,959

690,929

C

  のれん

 

-

991,611

1,033

992,644

e

  コンテンツ資産

 

-

373,552

3,948

377,500

e

  その他の無形資産

  繰延保険契約費

600,901

-

△412,997

187,904

E

  繰延保険契約費

  繰延税金

210,417

87

△171

210,333

 

  繰延税金資産

 

-

298,469

23,252

321,721

f,h,D

  その他の金融資産

  その他

339,284

△154,853

△16,636

167,795

h,B

  その他の非流動資産

 

17,329,478

1,526,238

1,940,166

20,795,882

 

 非流動資産合計

 資産合計

23,032,784

△8,138

1,942,420

24,967,066

 

 資産合計

 

 

米国会計基準

表示科目

金額(百万円)

注記

IFRS

表示科目

米国会計

基準*

表示組替

認識・測定

の差異

IFRS

(負債の部)

 

 

 

 

 

(負債の部)

流動負債

 

 

 

 

 

流動負債

  短期借入金

810,176

13,869

-

824,045

 

  短期借入金

  1年以内に返済期限の到来する

  長期借入債務

29,807

69,116

-

98,923

i

  1年以内に返済期限の到来する

  長期借入債務

  1年以内に返済期限の到来する

  長期オペレーティング・リース

  負債

68,942

△68,942

-

-

i

 

  支払手形及び買掛金

380,810

△380,810

-

-

j

 

 

-

1,340,573

△30,037

1,310,536

j,k,m

  営業債務及びその他の債務

  未払金・未払費用

1,630,197

△1,630,197

-

-

k

 

  銀行ビジネスにおける顧客預金

2,440,783

△93,396

-

2,347,387

l

  銀行ビジネスにおける顧客預金

  未払法人税及びその他の

  未払税金

145,996

△60,650

-

85,346

 

  未払法人所得税

 

-

163,007

-

163,007

k

  映画分野における未払分配金

  債務

 

-

56,152

-

56,152

k,m

  その他の金融負債

  その他

733,732

527,859

2,353

1,263,944

k,m

  その他の流動負債

 流動負債合計

6,240,443

△63,419

△27,684

6,149,340

 

 流動負債合計

 

 

 

 

 

 

非流動負債

長期借入債務

634,966

305,871

△1,807

939,030

i

  長期借入債務

長期オペレーティング・リース

負債

314,836

△314,836

-

-

i

 

未払退職・年金費用

324,655

4,355

611

329,621

B

  退職給付に係る負債

繰延税金

548,034

87

493,035

1,041,156

F

  繰延税金負債

保険契約債務その他

6,246,047

-

273,530

6,519,577

E

  保険契約債務その他

生命保険ビジネスにおける

契約者勘定

3,642,271

-

△2,261

3,640,010

E

  生命保険ビジネスにおける

  契約者勘定

 

-

122,706

△3,004

119,702

n

  映画分野における未払分配金

  債務

 

-

146,834

-

146,834

l,n,o

  その他の金融負債

その他

289,285

△201,969

4

87,320

n

  その他の非流動負債

 

12,000,094

63,048

760,108

12,823,250

 

 非流動負債合計

 負債合計

18,240,537

△371

732,424

18,972,590

 

 負債合計

償還可能非支配持分

7,767

△7,767

-

-

o

 

(資本の部)

 

 

 

 

 

(資本の部)

当社株主に帰属する資本

 

 

 

 

 

当社株主に帰属する資本

  資本金

880,214

-

-

880,214

 

  資本金

  資本剰余金

1,289,719

-

7,835

1,297,554

 

  資本剰余金

  利益剰余金

2,765,187

-

△815,490

1,949,697

G

  利益剰余金

  累積その他の包括利益

△580,980

-

1,560,456

979,476

A,B,D

E,F

  累積その他の包括利益

  自己株式

△232,503

-

-

△232,503

 

  自己株式

 当社株主に帰属する資本合計

4,121,637

-

752,801

4,874,438

 

 当社株主に帰属する資本合計

非支配持分

662,843

-

457,195

1,120,038

F

非支配持分

 資本合計

4,784,480

-

1,209,996

5,994,476

 

 資本合計

 負債及び資本合計

23,032,784

△8,138

1,942,420

24,967,066

 

 負債及び資本合計

(注)*「米国会計基準」列には米国会計基準に準拠した2020年3月31日に終了した連結会計年度の連結財務諸表に対して、米国財務会計基準審議会(Financial Accounting Standards Board)が公表した2020年4月1日時点で発効済の会計基準アップデート(Accounting Standards Updates)を適用したことによる影響を調整した金額を表示しています。

 

② 2020年度連結会計年度末(2021年3月31日)現在の資本に対する調整

米国会計基準

表示科目

金額(百万円)

注記

IFRS

表示科目

米国会計

基準

表示組替

認識・測定

の差異

IFRS

(資産の部)

 

 

 

 

 

(資産の部)

流動資産

 

 

 

 

 

流動資産

 現金・預金及び現金同等物

1,786,982

-

-

1,786,982

 

  現金及び現金同等物

 有価証券

2,902,438

△2,902,438

-

-

a,p

 

 

-

412,016

△34

411,982

a,f

  金融分野における投資及び貸付

 受取手形、売掛金及び契約資産

1,099,300

△1,099,300

-

-

b

 

 

-

1,366,991

△1,498

1,365,493

b,c

  営業債権、その他の債権及び

  契約資産

 損失評価引当金

△29,406

29,406

-

-

b

 

 棚卸資産

637,391

-

△723

636,668

 

  棚卸資産

 未収入金

283,499

△283,499

-

-

c

 

 

-

117,522

160

117,682

d

  その他の金融資産

 前払費用及びその他の流動資産

538,540

△141,517

△813

396,210

d

  その他の流動資産

 流動資産合計

7,218,744

△2,500,819

△2,908

4,715,017

 

 流動資産合計

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

非流動資産

繰延映画製作費

459,426

△459,426

-

-

e

 

投資及び貸付金

 

 

 

 

 

 

  関連会社に対する投資及び

  貸付金

226,218

△1,132

-

225,086

 

  持分法で会計処理されている

  投資

  投資有価証券その他

14,046,196

△14,046,196

-

-

f

 

  損失評価引当金

△8,419

8,419

-

-

 

 

 

-

15,639,456

1,657,090

17,296,546

a,f,D

  金融分野における投資及び貸付

有形固定資産

 

 

 

 

 

 

  土地

79,557

△79,557

-

-

 

 

  建物及び構築物

683,249

△683,249

-

-

 

 

  機械装置及びその他の

  有形固定資産

1,748,961

△1,748,961

-

-

 

 

  建設仮勘定

100,728

△100,728

-

-

 

 

  減価償却累計額

△1,627,061

1,627,061

-

-

 

 

 

-

994,676

△4,135

990,541

 

  有形固定資産

その他の資産

 

 

 

 

 

 

  オペレーティング・リース

  使用権資産

337,322

△337,322

-

-

g

 

  ファイナンス・リース

  使用権資産

39,772

△39,772

-

-

g

 

 

-

365,641

△7,607

358,034

g

  使用権資産

  無形固定資産

996,305

△996,305

-

-

e

 

  営業権

827,149

△398

△100,642

726,109

C

  のれん

 

-

1,062,865

△318

1,062,547

e

  コンテンツ資産

 

-

392,862

△1,807

391,055

e

  その他の無形資産

  繰延保険契約費

657,420

-

△33,434

623,986

E

  繰延保険契約費

  繰延税金

207,470

△2,649

10,848

215,669

 

  繰延税金資産

 

-

663,105

32,659

695,764

f,h,D

  その他の金融資産

  その他

361,803

△137,916

△16,398

207,489

h,B

  その他の非流動資産

 

19,136,096

2,120,474

1,536,256

22,792,826

 

 非流動資産合計

 資産合計

26,354,840

△380,345

1,533,348

27,507,843

 

 資産合計

 

 

米国会計基準

表示科目

金額(百万円)

注記

IFRS

表示科目

米国会計

基準

表示組替

認識・測定

の差異

IFRS

(負債の部)

 

 

 

 

 

(負債の部)

流動負債

 

 

 

 

 

流動負債

  短期借入金

1,187,868

13,879

-

1,201,747

 

  短期借入金

  1年以内に返済期限の到来する

  長期借入債務

131,699

73,582

125

205,406

i

  1年以内に返済期限の到来する

  長期借入債務

  1年以内に返済期限の到来する

  長期オペレーティング・リース

  負債

73,362

△73,362

-

-

i

 

  支払手形及び買掛金

599,569

△599,569

-

-

j

 

 

-

1,632,952

△36,389

1,596,563

j,k,m

  営業債務及びその他の債務

  未払金・未払費用

1,756,833

△1,756,833

-

-

k

 

  銀行ビジネスにおける顧客預金

2,773,885

△91,729

-

2,682,156

l

  銀行ビジネスにおける顧客預金

  未払法人税及びその他の

  未払税金

165,406

△82,594

1,619

84,431

 

  未払法人所得税

 

-

164,005

△2,572

161,433

k

  映画分野における未払分配金

  債務

 

-

54,341

-

54,341

k,m,o

  その他の金融負債

  その他

1,126,802

234,441

6,284

1,367,527

k,m,p

  その他の流動負債

 流動負債合計

7,815,424

△430,887

△30,933

7,353,604

 

 流動負債合計

 

 

 

 

 

 

非流動負債

長期借入債務

773,294

281,086

△744

1,053,636

i

  長期借入債務

長期オペレーティング・リース

負債

290,259

△290,259

-

-

i

 

未払退職・年金費用

254,103

12,364

755

267,222

B

  退職給付に係る負債

繰延税金

366,761

△2,649

452,475

816,587

F

  繰延税金負債

保険契約債務その他

6,599,977

-

14,608

6,614,585

E

  保険契約債務その他

生命保険ビジネスにおける

契約者勘定

4,331,065

-

△2,171

4,328,894

E

  生命保険ビジネスにおける

  契約者勘定

 

-

120,712

△4,175

116,537

n

  映画分野における未払分配金

  債務

 

-

139,417

-

139,417

l,n,o

  その他の金融負債

その他

294,302

△201,551

271

93,022

n

  その他の非流動負債

 

12,909,761

59,120

461,019

13,429,900

 

 非流動負債合計

 負債合計

20,725,185

△371,767

430,086

20,783,504

 

 負債合計

償還可能非支配持分

8,179

△8,179

-

-

o

 

(資本の部)

 

 

 

 

 

(資本の部)

当社株主に帰属する資本

 

 

 

 

 

当社株主に帰属する資本

  資本金

880,214

-

-

880,214

 

  資本金

  資本剰余金

1,486,721

-

2,876

1,489,597

 

  資本剰余金

  利益剰余金

3,857,152

-

△942,649

2,914,503

G

  利益剰余金

  累積その他の包括利益

△524,020

-

2,044,277

1,520,257

A,B,C

D,E,F

  累積その他の包括利益

  自己株式

△124,228

-

-

△124,228

 

  自己株式

 当社株主に帰属する資本合計

5,575,839

-

1,104,504

6,680,343

 

 当社株主に帰属する資本合計

非支配持分

45,637

△399

△1,242

43,996

 

非支配持分

 資本合計

5,621,476

△399

1,103,262

6,724,339

 

 資本合計

 負債及び資本合計

26,354,840

△380,345

1,533,348

27,507,843

 

 負債及び資本合計

 

③ 2020年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)の純損益に対する調整

米国会計基準

表示科目

金額(百万円)

注記

IFRS

表示科目

米国会計

基準

表示組替

認識・測定

の差異

IFRS

売上高及び営業収入

 

 

 

 

 

売上高及び金融ビジネス収入

 純売上高

7,252,766

79,293

1,611

7,333,670

q

 売上高

 金融ビジネス収入

1,661,520

13,512

△10,041

1,664,991

r,D

 金融ビジネス収入

 営業収入

85,074

△85,074

-

-

q

 

 

8,999,360

7,731

△8,430

8,998,661

 

売上高及び金融ビジネス収入合計

売上原価、販売費・一般管理費

及びその他の一般費用

 

 

 

 

 

売上原価、販売費・一般管理費

及びその他の一般費用

 売上原価

5,072,596

△3,850

△2,867

5,065,879

B

 売上原価

 販売費及び一般管理費

1,469,955

61

3,138

1,473,154

B

 販売費及び一般管理費

 金融ビジネス費用

1,488,963

12,503

208

1,501,674

r,D

 金融ビジネス費用

 その他の営業損(純額)

7,468

△720

7,502

14,250

C

 その他の営業損(益)(純額)

 

8,038,982

7,994

7,981

8,054,957

 

売上原価、販売費・一般管理費

及びその他の一般費用合計

持分法による投資利益

11,487

-

64

11,551

D

持分法による投資利益(損失)

営業利益

971,865

△263

△16,347

955,255

 

営業利益

その他の収益

 

 

 

 

 

 

 受取利息及び受取配当金

10,457

△10,457

-

-

 

 

 持分証券に関する利益(純額)

247,026

△247,026

-

-

 

 

 その他

6,752

△6,752

-

-

 

 

 

-

264,692

△180,900

83,792

s,D

金融収益

その他の費用

 

 

 

 

 

 

 支払利息

12,185

△12,185

-

-

 

 

 為替差損(純額)

16,056

△16,056

-

-

 

 

 純期間退職・年金費用

  (勤務費用以外)

8,811

△8,811

-

-

 

 

 その他

6,678

△6,678

-

-

 

 

 

-

43,924

△2,842

41,082

s,B

金融費用

税引前利益

1,192,370

-

△194,405

997,965

H

税引前利益

法人税等

995

-

△46,926

△45,931

I

法人所得税

当期純利益

1,191,375

-

△147,479

1,043,896

 

当期純利益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当期純利益の帰属

当社株主に帰属する当期純利益

1,171,776

-

△142,166

1,029,610

 

 当社株主

非支配持分に帰属する当期純利益

19,599

-

△5,313

14,286

 

 非支配持分

 

④ 2020年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)の包括利益に対する調整

米国会計基準

表示科目

金額(百万円)

注記

IFRS

表示科目

米国会計

基準

表示組替

認識・測定

の差異

IFRS

包括利益

 

 

 

 

 

包括利益

 当期純利益

1,191,375

-

△147,479

1,043,896

 

 当期純利益

  その他の包括利益

  (税効果考慮後)

 

 

 

 

 

  その他の包括利益

  (税効果考慮後)

 

 

 

 

 

 

    純損益に振り替えられる

    ことのない項目

 

-

-

144,740

144,740

D

      その他の包括利益を通じ

      て公正価値で測定する

      資本性金融商品の変動

  年金債務調整額

12,965

-

△1,410

11,555

 

      確定給付制度の再測定

 

-

-

87

87

 

      持分法によるその他の

      包括利益

 

 

 

 

 

 

    純損益に振り替えられる可

    能性のある項目

  未実現有価証券評価損

△102,492

-

△103,057

△205,549

D,E,F

      その他の包括利益を通じ

      て公正価値で測定する

      負債性金融商品の変動

  未実現デリバティブ評価益

1,513

-

△1,462

51

 

      キャッシュ・フロー・

      ヘッジ

  金融負債評価調整額

△3,120

-

-

△3,120

 

      保険契約評価調整額

  外貨換算調整額

106,826

△798

9,293

115,321

 

      在外営業活動体の

      換算差額

 

-

798

-

798

 

      持分法によるその他の

      包括利益

 

15,692

-

48,191

63,883

 

  その他の包括利益

  (税効果考慮後)合計

  包括利益

1,207,067

-

△99,288

1,107,779

 

  包括利益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  包括利益の帰属

当社株主に帰属する包括利益

1,198,836

-

△80,208

1,118,628

 

    当社株主

非支配持分に帰属する包括利益

8,231

-

△19,080

△10,849

 

    非支配持分

 

(4)調整に関する注記

① 表示組替

a.米国会計基準で区分掲記していた「有価証券」について、IFRSでは流動資産の「金融分野における投資及び貸付」へ組み替えています。また、「有価証券」に含めていた生命保険ビジネスにおける変額保険及び変額年金に対する投資について、IFRSではIAS第1号「財務諸表の表示」(以下「IAS第1号」)第66項にしたがって、保険負債に関する投資の目的にもとづき流動・非流動を考慮した上で、流動資産あるいは非流動資産の「金融分野における投資及び貸付」へ組み替えています。

b.米国会計基準で区分掲記していた「受取手形、売掛金及び契約資産」及び「損失評価引当金」について、IFRSでは「営業債権、その他の債権及び契約資産」へ組み替えています。

c.米国会計基準で区分掲記していた「未収入金」について、IFRSでは「営業債権、その他の債権及び契約資産」へ組み替えています。

d.米国会計基準で「前払費用及びその他の流動資産」に含めていた「その他の金融資産」について、IFRSでは区分掲記しています。

e.米国会計基準で区分掲記していた「繰延映画製作費」及び「無形固定資産」に含めていたミュージック・カタログ、アーティスト・コントラクト、音楽配信権及びその他コンテンツ資産について、IFRSでは「コンテンツ資産」として合わせて区分掲記しています。また、「無形固定資産」のうち「コンテンツ資産」として区分掲記したもの以外を、IFRSでは「その他の無形資産」へ組み替えています。

f.米国会計基準で区分掲記していた「投資有価証券その他」について、IFRSでは金融分野に係るものは非流動資産の「金融分野における投資及び貸付」へ組み替えており、金融分野以外に係るものは非流動資産の「その他の金融資産」へ組み替えています。また、「投資有価証券その他」に含めていた銀行ビジネスにおける住宅ローンについて、IAS第1号第66項にしたがって契約条件にもとづき流動・非流動を考慮した上で、流動資産あるいは非流動資産の「金融分野における投資及び貸付」へ組み替えています。

g.米国会計基準で区分掲記していた「オペレーティング・リース使用権資産」及び「ファイナンス・リース使用権資産」について、IFRSでは「使用権資産」へ組み替えています。

h.米国会計基準でその他の資産の「その他」に含めていた「その他の金融資産」について、IFRSでは区分掲記しています。

i.米国会計基準で区分掲記していた「1年以内に返済期限の到来する長期オペレーティング・リース負債」及び「長期オペレーティング・リース負債」について、IFRSでは「1年以内に返済期限の到来する長期借入債務」及び「長期借入債務」へそれぞれ組み替えています。

j.米国会計基準で区分掲記していた「支払手形及び買掛金」について、IFRSでは「営業債務及びその他の債務」へ組み替えています。

k.米国会計基準で区分掲記していた「未払金・未払費用」について、IFRSでは内容に応じ「営業債務及びその他の債務」「映画分野における未払分配金債務」「その他の金融負債」又は「その他の流動負債」へ組み替えています。

l.米国会計基準で区分掲記していた「銀行ビジネスにおける顧客預金」について、IFRSではIAS第1号第69項にしたがって契約条件にもとづき非流動に分類すべきものを、非流動負債の「その他の金融負債」へ組み替えています。

m.米国会計基準で流動負債の「その他」に含めていた「営業債務及びその他の債務」及び「その他の金融負債」について、IFRSでは区分掲記しています。

n.米国会計基準で流動負債以外の負債の「その他」に含めていた「映画分野における未払分配金債務」及び「その他の金融負債」について、IFRSでは区分掲記しています。

o.米国会計基準で区分掲記していた「償還可能非支配持分」について、IFRSでは「その他の金融負債」へ組み替えています。

p.米国会計基準では、2021年3月31日時点において、債券貸借取引において受け入れた現金以外の担保373,274百万円を「有価証券」及び返還義務として流動負債の「その他」に計上しています。IFRSでは受け入れた現金以外の担保について、当該担保が売却された場合や譲渡人が債務不履行になった場合に連結財政状態計算書に認識しますが、2021年3月31日時点において、これらに該当する金額はありません。

q.米国会計基準で区分掲記していた「営業収入」について、IFRSでは「売上高」へ組み替えています。

r.IFRSでは、表示規定にもとづき、役務取引等に係る収入及び費用を総額表示しており「金融ビジネス収入」及び「金融ビジネス費用」は同額増加しています。

s.IFRSでは、表示規定にもとづき、金融収益及び金融費用を区分掲記しています。

 

② 認識・測定の差異
A. 在外営業活動体の換算差額

 IFRS第1号では、移行日現在の在外営業活動体の換算差額の累計額をゼロとみなすことを選択することが認められています。ソニーは、当該免除規定を適用し、移行日における在外営業活動体に係る累積換算差額の全額を利益剰余金に振り替えています。

 当該変更による影響は以下のとおりです。

項目

移行日

(2020年4月1日)

2020年度末

(2021年3月31日)

金額(百万円)

金額(百万円)

(連結財政状態計算書)

 

 

累積その他の包括利益

△509,872

△510,091

利益剰余金(△は減額)

△509,872

△510,091

 

B. 退職後給付

 米国会計基準では、過去勤務費用及び数理計算上の差異の発生額を累積その他の包括利益として認識し、将来の一定期間にわたり純損益として認識しています。

 IFRSでは、過去勤務費用は発生時に純損益として認識しています。数理計算上の差異等の確定給付負債又は資産の純額の再測定にともなう調整額は、発生時にその他の包括利益として認識し、直ちに利益剰余金に振り替えており、その後の期間に純損益に組み替えることができません。

 また、制度資産の公正価値が確定給付制度債務の現在価値を超過している場合、資産計上額は、利用可能な制度からの返還及び将来掛金の減額の現在価値を上限としています。

 当該変更による税効果考慮前の影響は以下のとおりです。

項目

移行日

(2020年4月1日)

2020年度末

(2021年3月31日)

金額(百万円)

金額(百万円)

(連結財政状態計算書)

 

 

その他の非流動資産

△16,829

△17,083

退職給付に係る負債

30

△62

累積その他の包括利益

△300,385

△277,379

利益剰余金(△は減額)

△317,184

△294,524

 

項目

 2020年度

(自 2020年4月1日

  至 2021年3月31日)

金額(百万円)

(連結損益計算書)

 

売上原価

△2,193

販売費及び一般管理費

△244

金融費用

9,476

税引前利益調整額の増減(△は減額)

7,039

 

C. のれんの減損

 米国会計基準とIFRSではのれんの減損テストの実施単位が異なります。米国会計基準において、のれんは、報告単位ごとに減損テストが実施されます。報告単位は、ソニーのオペレーティング・セグメントあるいはその一段階下のレベルを指します。この報告単位は、他と区分された財務情報が入手可能で、セグメント管理者によって定期的にレビューされる単位であるという性質を有しています。IFRSにおいて、のれんは、内部管理目的で管理されている最小単位である資金生成単位あるいは資金生成単位グループごとに減損テストが実施され、この資金生成単位は、米国会計基準における報告単位よりも小さい単位となる場合があります。資金生成単位は、他の資産又は資産グループのキャッシュ・インフローからおおむね独立したキャッシュ・インフローを生成する最小の識別可能な資産グループです。

 IFRS移行時に、ソニーは、米国会計基準における報告単位をIFRSにおいて複数の資金生成単位に分割すべきか評価を行いました。その結果、ソニーは、いくつかの資金生成単位を米国会計基準における報告単位よりも小さい単位としました。加えて、ソニーは、減損の兆候の有無にかかわらず移行日時点で、当該時点の状況にもとづいて減損テストを実施しました。当該減損テストの際に、ソニーは、過去の企業結合にもとづきそれぞれの資金生成単位あるいは資金生成単位グループに帰属した米国会計基準にもとづくのれん残高を使用しています。米国会計基準では、報告単位内の事業が処分(売却予定資産に分類された場合を含む)された際、のれんは公正価値の比率をもとに残存事業と処分済事業とに按分され、処分済事業に按分されたのれんのみが減損されます。IFRSでは、処分済事業のうちいくつかの事業は単一の資金生成単位あるいは資金生成単位グループであるため、それらの事業に係る全てののれんは、処分時に減損されていたと考えられます。当該減損テストにより、移行日より前に処分された事業の資金生成単位あるいは資金生成単位グループに関して、減損損失を認識する結果となりました。加えて、移行日時点で継続している事業の資金生成単位あるいは資金生成単位グループに関しても、回収可能価額が帳簿価額を下回ると評価された事業については、減損損失を認識する結果となりました。

 この結果、移行日におけるのれんが96,817百万円減少し、利益剰余金が同額減少しました。当該変更による影響は、主にI&SS分野及び映画分野によるもので、以下に記載のとおりです。

 I&SS分野では、移行日において、ソニーは43,376百万円の減損損失を認識し、利益剰余金を減額しました。当該減損損失は、移行日より前に処分された事業及びInternet of Things(“IoT”)関連事業の資金生成単位あるいは資金生成単位グループに配分されたのれんに係るものです。移行日現在で事業を継続しているIoT関連事業の回収可能価額の測定は使用価値にもとづいており、9.8%の税引前割引率を使用しています。

 映画分野では、移行日において、ソニーは48,749百万円の減損損失を認識し、利益剰余金を減額しました。当該減損損失は、移行日より前に処分された事業及び米国のテレビネットワーク事業の資金生成単位あるいは資金生成単位グループに配分されたのれんに係るものです。移行日現在で事業を継続している米国のテレビネットワーク事業の回収可能価額の測定は使用価値にもとづいており、15.9%の税引前割引率を使用しています。

 

 当該変更による影響は以下のとおりです。

項目

移行日

(2020年4月1日)

2020年度末

(2021年3月31日)

金額(百万円)

金額(百万円)

(連結財政状態計算書)

 

 

のれん

△96,817

△100,727

累積その他の包括利益

-

2,942

利益剰余金(△は減額)

△96,817

△97,785

 

項目

 2020年度

(自 2020年4月1日

  至 2021年3月31日)

金額(百万円)

(連結損益計算書)

 

その他の営業損(益)(純額)

△968

税引前利益調整額の増減(△は減額)

△968

 

 

D. 資本性金融商品及び負債性金融商品

 米国会計基準では、持分証券は公正価値で計上されており、未実現評価損益は純損益に含まれています。また、容易に算定できる公正価値を持たない持分証券について、取得原価から減損を控除し、同じ発行体の同一又は類似投資の秩序ある取引における観察可能な価格変動を加減した金額で測定しています。

 加えて、米国会計基準では、主に生命保険ビジネスにおける負債証券のうち、満期保有目的の証券を、償却原価で計上しています。

 IFRSでは、資本性金融商品は公正価値で認識され、事後的な変動を純損益として認識します。ただし、資本性金融商品のうち売買目的以外で保有する資本性金融商品に対する投資については、当初認識時に、公正価値の事後の変動をその他の包括利益に表示するという取消不能の選択を行う場合があります。当該金融資産は公正価値で測定し、その事後的な変動はその他の包括利益に計上されます。

 加えて、IFRSでは、主に生命保険ビジネスにおける負債性金融商品のうち、契約上のキャッシュ・フローを回収することと売却の両方を事業上の目的として保有され、かつ金融資産の契約条件により所定の日に元本及び元本残高に対する利息の支払いのみによるキャッシュ・フローを生じさせる金融資産を、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類しています。当該金融資産は当初認識後の公正価値の変動を、減損利得、減損損失及び為替差損益を除き、その他の包括利益として認識しています。

 当該変更による税効果考慮前の影響は以下のとおりです。

項目

移行日

(2020年4月1日)

2020年度末

(2021年3月31日)

金額(百万円)

金額(百万円)

(連結財政状態計算書)

 

 

その他の金融資産(非流動)

22,110

31,627

金融分野における投資及び貸付(非流動)

2,439,946

1,649,660

累積その他の包括利益

△2,424,510

△1,840,980

利益剰余金(△は減額)

37,546

△159,693

 

項目

 2020年度

(自 2020年4月1日

  至 2021年3月31日)

金額(百万円)

(連結損益計算書)

 

金融ビジネス収入

△12,547

金融ビジネス費用

△854

持分法による投資利益(損失)

△30

金融収益

△178,677

税引前利益調整額の増減(△は減額)

△192,108

 

E. 保険関連科目

 保険契約に関しては、IFRS第4号を初度適用した移行日より、同基準の規定に準拠し、従前より適用していた米国会計基準にもとづき会計処理を行っています。IFRSでは、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産が増加した影響を受け、生命保険ビジネスにおいて、シャドウ・アカウンティングによる保険関連科目の計上額に変動がありました。主に、移行日において、シャドウの負債十分性テストの結果、保険負債の不足が認識されたことによるものです。

 当該変更による税効果考慮前の影響は以下のとおりです。

項目

移行日

(2020年4月1日)

2020年度末

(2021年3月31日)

金額(百万円)

金額(百万円)

(連結財政状態計算書)

 

 

繰延保険契約費

△412,997

△33,434

保険契約債務その他

△273,530

△14,609

生命保険ビジネスにおける契約者勘定

2,261

2,170

累積その他の包括利益

684,266

45,873

 

F. 生命保険ビジネスにおける負債性金融商品の測定方法変更にともなう繰延税金負債及び非支配持分への影響

 「D.  資本性金融商品及び負債性金融商品」及び「E.  保険関連科目」に関連して、生命保険ビジネスにおける負債性金融商品の測定方法の変更ならびにシャドウ・アカウンティングによる保険関連科目の計上額の変動にともない累積その他の包括利益が変動しています。

 これによる繰延税金負債及び非支配持分への影響は以下のとおりです。

項目

移行日

(2020年4月1日)

2020年度末

(2021年3月31日)

金額(百万円)

金額(百万円)

(連結財政状態計算書)

 

 

繰延税金負債

△489,839

△452,189

非支配持分

△440,099

-

累積その他の包括利益

929,938

452,189

 

G. 利益剰余金

 利益剰余金に関する差異調整の主な項目は以下のとおりです。

項目

移行日

(2020年4月1日)

2020年度末

(2021年3月31日)

金額(百万円)

金額(百万円)

米国会計基準の利益剰余金

2,765,187

3,857,152

1 在外営業活動体の換算差額 *A

△509,872

△510,091

2 退職後給付 *B

△317,184

△294,524

3 のれんの減損 *C

△96,817

△97,785

4 資本性金融商品及び負債性金融商品 *D

37,546

△159,693

5 その他

6,616

13,249

各項目に係る税効果

64,221

106,195

合計

△815,490

△942,649

IFRSの利益剰余金

1,949,697

2,914,503

 

H. 税引前利益

 税引前利益に関する差異調整の主な項目は以下のとおりです。

項目

 2020年度

(自 2020年4月1日

  至 2021年3月31日)

金額(百万円)

米国会計基準の税引前利益

1,192,370

1 退職後給付 *B

7,039

2 のれんの減損 *C

△968

3 資本性金融商品及び負債性金融商品 *D

△192,108

4 その他

△8,368

 合計

△194,405

IFRSの税引前利益

997,965

 

I. 法人所得税

 IFRS適用にともない認識・測定された各種調整仕訳に対する税効果及びその他の税効果を計上したことにより法人所得税が変動しています。

 

(5)2020年度の連結キャッシュ・フロー計算書に対する調整

 

 連結キャッシュ・フロー計算書に関する差異調整の主な項目は以下のとおりです。

項目

 2020年度

(自 2020年4月1日

  至 2021年3月31日)

金額(百万円)

営業活動による

キャッシュ・フロー

投資活動による

キャッシュ・フロー

財務活動による

キャッシュ・フロー

米国会計基準の連結キャッシュ・フロー計算書

1,350,150

△1,781,516

666,967

1.オペレーティング・リース負債の元本

  部分の支払 *1

72,098

-

△72,098

2.コンテンツ資産の取得及び処分 *2

△34,751

34,751

-

3.金融分野における資産及び負債の

  変動 *3

 

 

 

(1) 金融分野における投資及び貸付

  の変動

△1,181,744

1,181,744

-

(2) 銀行ビジネスにおける顧客預金

    の変動

332,987

-

△332,987

(3) 生命保険ビジネス及び銀行ビジネス

  における借入債務の変動

463,783

-

△463,783

(4) 生命保険ビジネスにおける契約者勘

  定の変動

134,299

-

△134,299

4.その他

3,395

1,111

△2,333

 合計

△209,933

1,217,606

△1,005,500

IFRSの連結キャッシュ・フロー計算書

1,140,217

△563,910

△338,533

 

*1 オペレーティング・リース負債の元本部分の支払

 米国会計基準において、リース契約の借手は、リースをオペレーティング・リースとファイナンス・リースに分類して会計処理を行っており、オペレーティング・リース負債の元本部分の支払は、連結キャッシュ・フロー計算書上、営業活動によるキャッシュ・フローに区分されます。IFRSにおいては、リース契約の借手におけるオペレーティング・リースとファイナンス・リースの分類がなく、リース負債の元本部分の支払は、連結キャッシュ・フロー計算書上、全て財務活動によるキャッシュ・フローに区分されます。

 

*2 コンテンツ資産の取得及び処分

 米国会計基準において、繰延映画製作費の取得及び処分に係るキャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書上、営業活動によるキャッシュ・フローに区分され、ミュージック・カタログ、アーティスト・コントラクト、音楽配信権及びその他コンテンツ資産の取得及び処分に係るキャッシュ・フローについては、無形資産の取得及び処分という取引の性質から、連結キャッシュ・フロー計算書上、投資活動によるキャッシュ・フローに区分されます。一方で、IFRSにおいては、これらの無形資産はコンテンツ資産と位置付けられ、その取得及び処分が主たる収益獲得活動から生じる変動であると捉えられ、企業結合や事業分離による取得及び処分を除き、連結キャッシュ・フロー計算書上、営業活動によるキャッシュ・フローに区分されます。

 

*3 金融分野における資産及び負債の変動

 米国会計基準において、金融分野における投資及び貸付等の資金運用、債券貸借取引等の資金調達、銀行ビジネスにおける顧客預金及び生命保険ビジネスにおける契約者勘定の増加及び減少については、取引の性質ごとに区分されます。一方で、IFRSにおいては、これらは主たる収益獲得活動から生じる変動であると捉えられ、連結キャッシュ・フロー計算書上、営業活動によるキャッシュ・フローに区分されます。

 

35.重要な後発事象

 自己株式の取得枠設定

 当社は、2022年5月10日開催の取締役会において、以下のとおり、会社法及び当社定款の規定にもとづき、自己株式の取得枠を設定することを決議しました。

①取得し得る株式の総数:2,500万株(上限)

②株式の取得価額の総額:2,000億円(上限)

③取得期間:2022年5月11日~2023年5月10日

 

⑥【連結附属明細表】
【社債明細表】

 連結財務諸表注記「14.短期借入金及び長期借入債務」に記載しています。

【借入金等明細表】

 連結財務諸表注記「14.短期借入金及び長期借入債務」に記載しています。

【資産除去債務明細表】

 2022年3月31日現在における資産除去債務の金額に重要性がないため、記載を省略しています。

 

(2)【その他】

① 当連結会計年度における四半期情報等

(累計期間)

第1四半期

第2四半期

第3四半期

当連結会計年度

売上高及び金融ビジネス収入

(百万円)

2,256,843

4,626,208

7,657,527

9,921,513

税引前利益(百万円)

283,210

566,309

1,027,878

1,117,503

当社株主に帰属する四半期

(当期)純利益(百万円)

211,829

424,935

771,096

882,178

基本的1株当たり当社株主に帰属する四半期(当期)純利益(円)

170.95

342.80

622.03

711.84

 

(会計期間)

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

基本的1株当たり当社株主に帰属する四半期純利益(円)

170.95

171.85

279.23

89.71

 

② 訴訟

 訴訟事件等については、「第5 経理の状況」連結財務諸表注記『33.パーチェス・コミットメント、偶発債務及びその他』に記載のとおりです。