第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

(1)事業等のリスク

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

(2)重要事象等について

 当社グループは、前連結会計年度において14期連続の営業損失を計上し、当第3四半期連結累計期間においても、営業損失3億55百万円及び親会社株主に帰属する四半期純損失2億81百万円を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。

 なお、当該状況を解消又は改善するため、当社グループは経営スローガンを「ピンチをチャンスに変える ワンチームで!」とし、ハードセールス主体の収益モデルから、ハード+システム+情報・保守サービスのソリューション型収益モデルの拡充を図り、更に市場ニーズと顧客満足度を高めてまいります。

 当社グループは、上半期より準備を進めてきた「withコロナビジネス」を本格化いたしました。十分な業績寄与に至っておりませんが、病院・クリニック・介護施設・ホテル施設の必需品となり始めたサーモセンサー(検温システム)は、神戸ホテル・労災病院(横浜・浜松)等の納入実績も出始め、コロナ対策を表示するLEDサイネージなど、国及び自治体からの助成金が支給されるビジネスに積極的に取り組んでおります。

 また、3密防止、人員不足解消のロボットも、共同企画開発した配膳ロボットが回転寿司及びゴルフ場へ納品され好評となりました。

 「コロナ禍」により経営環境が激変しています。これを契機に新たなニーズに適応したビジネスモデルとして、ハード販売主体からレンタル、更に情報サービス等のソリューションビジネスに取り組んでおります。

 事業資金面について、当第3四半期連結会計期間末時点における現金及び預金残高は4億18百万円であり、資金繰りに係る問題は生じておりません。また、流動比率も高水準を維持しており当面の事業資金は確保していると判断しております。ただし、今後も「コロナ禍」による業績不安を想定し、在庫圧縮による資金化及び政府主導による様々な助成金・支援金の導入を図り、財務体質の悪化を補完いたします。

 以上により、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断し、四半期連結財務諸表への注記は記載しておりません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における世界経済情勢は、新型コロナウイルスの感染再拡大が止まらず変異コロナウイルスも発生し、世界経済及び社会情勢は混迷が続きました。更にアメリカ大統領選挙による米国内分断現象、米中経済摩擦激化と不確実性が高い情勢でした。

 日本経済も、新型コロナウイルスの感染再拡大により国内の経済活動は再度縮小し始め、経済動向はK字型傾向となりました。IT関連企業は増収となった反面、中小料飲食店の営業自粛、外国との交流停止によりインバウンド客は99.9%減となり、旅行業、ホテル・旅館などの観光業及びデパート・小売店は大不振となりました。

 このような情勢下、当社グループは国の政策に全面的協力を行い、社員のリモートワーク、時差出勤、一時休業を実施し「3密」を避ける対策に継続して取り組み、お客様及び社員の安全を図りつつ、コロナ禍での新常態(ニューノーマル)に経営体制を適応させ、新たな需要の獲得に向けてwithコロナビジネス事業に取り組みました。当第3四半期連結会計期間は、第2四半期連結会計期間と比べ売上高は増加し、営業損失も縮小いたしました。また、営業外収益に雇用調整助成金等を計上し経常損失も縮小いたしました。

 

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間は、売上高18億43百万円(前年同期比24.5%減)、営業損失3億55百万円(前年同期は52百万円の営業損失、3億2百万円の悪化)、経常損失2億94百万円(前年同期は80百万円の経常損失、2億13百万円の悪化)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億81百万円(前年同期は1億1百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失、1億79百万円の悪化)と厳しい業績となりました。

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

[LED&ECO事業]

 当第3四半期はコロナ禍の厳しい市況のなか、中小料飲食店舗においては、新型コロナウイルス感染症対策の表示や、宅配・テイクアウトサービス等への業態変更の告知が可能となるデジタルサイネージの訴求効果が高く評価され導入の後押しとなりました。国ならびに各自治体の助成策を活用したwithコロナにおけるソリューション営業を新たに開始いたしました。また、大型商業施設向け大型LEDビジョンの導入支援や5G関連サイネージ等来期より本格化する行政関連の商品及びシステム開発に取り組み、サンプル出荷が始まりました。当第3四半期の当該事業の業績は回復し始めました。

 その結果、売上高は10億23百万円(前年同期比5.9%増)、セグメント損失は、1億7百万円(前年同期は4百万円のセグメント損失、1億3百万円の悪化)となりました。

 

[SA機器事業]

 当第3四半期は軽減税率対策補助金特需の反動を引き続き受け、更に、中小料飲食業及びサービス業のコロナ禍による景況の悪化により売上高の回復は遅れ大幅減収となりました。なお、大手調剤薬局向けセルフレジソリューションを受注し第4四半期より導入が始まります。また、高速道路パーキング施設への継続的な導入がありました。カプセル型ホテル「MAYUDAMA CABIN横浜関内」は、コロナ禍による訪日客の減少により大幅な減収となりました。対応策として、日本エアーテック株式会社(東証1部)の協力のもと、「withコロナ ホテルソリューション」と銘打ったクリーンエアーシステム「まゆ玉クリーン」を開発し、実証実験を開始し良好な結果を得ています。新規用途としてエッセンシャルワーカーの仮眠室等の開拓に取り組んでいます。

 その結果、売上高は8億12百万円(前年同期比44.6%減)、セグメント損失は、2億47百万円(前年同期は48百万円のセグメント損失、1億98百万円の悪化)となりました。

 今後は、第4四半期に開催される「国際ホテル・レストランショー」及び「リテールテックJAPAN2021」に出展いたします。非対面・非接触を実現するセルフレジや配膳ロボット、政府・自治体の助成金条件に対応した分煙ボックスなどにより増収を図って参ります。

 

(2)財政状態の分析

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末より2億5百万円減少して、17億83百万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少1億78百万円、受取手形及び売掛金の回収による減少28百万円、原材料及び貯蔵品の減少23百万円によるものであります。

 負債は、前連結会計年度末より93百万円増加して、7億73百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の支払による減少21百万円、未払消費税の納税猶予及び両替事業による預り金の増加等により流動負債のその他の増加92百万円、連結子会社での融資申し込みによる長期借入金の増加28百万円によるものであります。

 純資産は、前連結会計年度末より2億99百万円減少して、10億9百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失による利益剰余金の減少2億81百万円、非支配株主持分の減少19百万円によるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億77百万円減少し、当第3四半期連結会計期間末には4億16百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果、資金の減少は1億54百万円(前年同期は5百万円の増加)となりました。これは主に、その他の負債の増加額1億15百万円により資金が増加しましたが、税金等調整前四半期純損失2億91百万円により資金が減少したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果、資金の減少は38百万円(前年同期は13百万円の増加)となりました。これは主に、研究開発設備である有形固定資産の取得による支出42百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果、資金の増加は14百万円(前年同期比91.1%減)となりました。これは主に、長期借入れによる収入40百万円、長期借入金の返済による支出15百万円、割賦債務の返済による支出9百万円によるものであります。

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について直近の状況を踏まえ変更を行っております。変更後は以下のとおりであります。

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積もりが必要な事項については、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。

 なお、定資産の減損等の会計上の見積りにおいて、新型コロナウイルス感染症による影響は、今後一定期間をかけて徐々に回復していくという仮定に基づき、会計上の見積りを行っております。

 

(5)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は11百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。