第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において,当四半期報告書に記載した事業の状況,経理の状況等に関する事項のうち,投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において,経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は,当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間における日本経済は,設備投資は緩やかな回復傾向にあるものの,中国の景気減速の影響や,新興国の景気の不透明感から一部で投資を先送りする動きもあり,足踏み状態となりました。
 そのような中で,当社グループの主要な販売市場である工作機械,ロボット,半導体製造装置などの設備産業業界においては,需要が伸び悩みました。
 その結果,当第3四半期連結累計期間における連結売上高は60,108百万円(前年同期比10.6%減)となり,連結営業利益は4,053百万円(前年同期比21.5%減),連結経常利益は4,232百万円(前年同期比30.2%減),親会社株主に帰属する四半期純利益は2,741百万円(前年同期比36.0%減)となりました。
 受注高は60,196百万円(前年同期比15.0%減),受注残高は12,814百万円(前年同期比26.2%減)となりました。

 

なお,従来,連結財務諸表の作成にあたっては,海外連結子会社14社の3ヶ月前の財務諸表を使用し,連結会計上必要な調整を行っていましたが,連結財務諸表のより正確な把握を図るために,2015年3月期より海外連結子会社においても当社と同時期の財務諸表を使用する方法に変更しています。 
  このため,前第3四半期実績には,海外連結子会社の2014年1月1日から同3月31日までの3ヶ月間の業績も含まれています。当第3四半期実績と前第3四半期実績に含まれる海外連結子会社の2014年1月1日から同3月31日までの実績を除いた9ヶ月間の実績との比較は以下の表のとおりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

2016年3月期

第3四半期実績

2015年3月期

第3四半期実績

2014年1月~3月
海外連結子会社
実績

2015年3月期
第3四半期実績
(調整後)

調整後
前年同期比

 売上高

60,108

67,202

4,641

62,560

△3.9%

 営業利益

4,053

5,164

434

4,729

△14.3%

 経常利益

4,232

6,060

425

5,635

△24.9%

親会社株主に帰属
する四半期(当期)
純利益

2,741

4,284

313

3,970

△31.0%

 

 

セグメントの業績は次のとおりです。(注1)
①日本
 日本には,当社および連結子会社の山洋工業株式会社,山洋電気テクノサービス株式会社があります。セグメント売上高は59,548百万円(前年同期比5.3%減)となり,セグメント利益は2,867百万円(前年同期比25.7%減)となりました。
②北米
 北米には,連結子会社のSANYO DENKI AMERICA,INC.があります。セグメント売上高は6,382百万円(前年同期比12.4%減)となり,セグメント利益は187百万円(前年同期比8.1%減)となりました。

 

③ヨーロッパ

ヨーロッパには,連結子会社のSANYO DENKI EUROPE S.A.およびSANYO DENKI GERMANY GmbHがあります。セグメント売上高は3,491百万円(前年同期比20.5%減)となり,セグメント利益は238百万円(前年同期比38.9%減)となりました。

④東アジア

東アジアには,連結子会社の山洋電气(上海)貿易有限公司,山洋電氣(香港)有限公司,台灣山洋電氣股份有限公司,SANYO DENKI KOREA CO.,LTD.および山洋電气(上海)貿易有限公司の子会社である上海山洋電气技術有限公司,山洋電氣(香港)有限公司の子会社である山洋電气貿易(深圳)有限公司,中山市山洋電气有限公司,山洋電气精密機器維修(深圳)有限公司があります。セグメント売上高は9,412百万円(前年同期比20.5%減)となり,セグメント利益は90百万円(前年同期比80.0%減)となりました。

⑤東南アジア

東南アジアには,連結子会社のSANYO DENKI PHILIPPINES,INC.,SANYO DENKI SINGAPORE PTE.LTD.,SANYO DENKI INDIA PRIVATE LIMITEDおよびSANYO DENKI SINGAPORE PTE.LTD.の子会社であるSANYO DENKI (THAILAND) CO.,LTD.があります。セグメント売上高は12,374百万円(前年同期比17.3%減)となり,セグメント利益は430百万円(前年同期比37.9%増)となりました。
 

(注1)上記②から⑤のセグメント売上高,セグメント利益について,前第3四半期の経営成績に含まれていた海外連結子会社の2014年1月1日から同3月31日までの実績を差し引いた9ヶ月間の実績と当第3四半期の経営成績を比較した場合の前年同期比は以下のとおりです。
   セグメント売上高  北米 17.6%増,ヨーロッパ  5.5%増,東アジア  3.9%減,東南アジア   9.5%増
    セグメント利益    北米 58.8%増,ヨーロッパ 17.1%減,東アジア 75.9%減,東南アジア 167.7%増

 

また,事業部門別の営業概況は次のとおりです。(注2)
①クーリングシステム事業
  クーリングシステム製品「San Ace」は,通信業界およびサーバ業界向けの需要が増加しました。一方,環境業界の太陽光発電用パワーコンディショナ向け,およびファクトリーオートメーション業界の工作機械向けなどの需要が減少しました。
 その結果,売上高は16,108百万円(前年同期比11.2%減),受注高16,110百万円(前年同期比11.0%減),受注残高2,935百万円(前年同期比6.2%増)となりました。
 
②パワーシステム事業
  パワーシステム製品「SANUPS」は,太陽光発電の系統連系協議に長時間を要するケースが増えたことにより,パワーコンディショナの需要が期初より停滞しています。一方,官公庁向けエンジン発電機および情報通信分野,産業分野向けの無停電電源装置の需要は堅調に推移しました。
 その結果,売上高は7,674百万円(前年同期比18.3%減),受注高9,059百万円(前年同期比18.4%減),受注残高3,670百万円(前年同期比14.4%減)となりました。
 
③サーボシステム事業
  サーボシステム製品「SANMOTION」は,中国市場での経済減速の影響により国内外の工作機械,ロボットメーカの中国向け需要が期初より停滞しています。一方,半導体製造装置向けの需要は,前工程向けの設備投資の増加により回復基調に入りました。
 その結果,売上高は27,914百万円(前年同期比13.3%減),受注高25,943百万円(前年同期比21.2%減),受注残高4,259百万円(前年同期比21.6%減)となりました。

 

④電気機器販売事業

産業用電気機器,制御機器および電機材料の販売は,産業機器向けは順調に推移しましたが,工作機械,ロボットおよび医療機器向けが停滞しました。一方で太陽光発電用制御盤の需要は前期に引き続き旺盛でした。

鉄鋼関連事業においては,老朽化した生産設備機器の更新需要,および重要設備の予備品の需要が堅調に継続しました。
 なお,代理人として行う取引については,2015年3月期までは売上高および売上原価を総額で計上していましたが,当期の第1四半期より売上高と売上原価を相殺する純額表示へ変更しています。
  その結果,売上高は6,730百万円(前年同期比16.2%増),受注高7,111百万円(前年同期比10.3%増),受注残高1,042百万円(前年同期比71.6%減)となりました。

 

⑤電気工事事業

製鉄所内における工場設備の更新工事と補修工事は計画どおり実施されました。
 また,太陽光発電設備の工事は,太陽光発電の買取価格の低下の影響により受注が減少しました。
 その結果,売上高は1,681百万円(前年同期比1.6%増),受注高1,971百万円(前年同期比10.4%減),受注残高907百万円(前年同期比25.3%減)となりました。
 

(注2)上記①から③の事業別部門の売上高,受注高について,前第3四半期の経営成績に含まれていた海外連結子会社の2014年1月1日から同3月31日までの実績を差し引いた9ヶ月間の実績と当第3四半期の経営成績を比較した場合の前年同期比は以下のとおりです。
 売上高  クーリングシステム事業 0.6%増,パワーシステム事業 17.9%減,サーボシステム事業  6.2%減
  受注高  クーリングシステム事業 0.9%増,パワーシステム事業 18.0%減,サーボシステム事業 14.9%減

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結累計期間における財政状態は,前連結会計年度末と比較して,総資産で4,912百万円の減少,負債で6,379百万円の減少,純資産では1,467百万円の増加となりました。
 総資産の主な変動要因は,受取手形及び売掛金の減少3,109百万円,現金及び預金の減少1,144百万円,建設仮勘定の増加575百万円によるものです。
 負債の主な変動要因は,支払手形及び買掛金の減少2,117百万円,未払法人税等の減少1,872百万円,長期借入金の減少552百万円によるものです。
 純資産の主な変動要因は,利益剰余金の増加1,623百万円,その他有価証券評価差額金の減少158百万円,退職給付に係る調整累計額の増加149百万円によるものです。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は,12,114百万円となり,前連結会計年度末より1,037百万円減少いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間の営業活動による資金の増加は,2,454百万円(前年同期間は3,503百万円の増加)となりました。これは主に,税金等調整前四半期純利益4,232百万円,売上債権の減少額3,271百万円,法人税等の支払額3,360百万円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間の投資活動による資金の減少は,1,686百万円(前年同期間は3,005百万円の減少)となりました。これは主に,生産設備等の有形固定資産の取得による支出1,558百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間の財務活動による資金の減少は,1,700百万円(前年同期間は1,069百万円の減少)となりました。これは主に,配当金の支払額1,117百万円,長期借入金の返済による支出853百万円,短期借入金の増加額512百万円によるものです。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,890百万円です。