当社グループの事業内容は水晶関連製品の一貫製造とその販売であり、区分すべき事業セグメントが存在しないため、報告セグメントは単一となっております。なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、底堅い個人消費に支えられた米国において金融政策の正常化が進むなか、中国を始めとするアジア新興国経済の減速及び原油など資源価格の下落などにより、先行きに対する不透明感が強まっております。我が国経済においては設備投資が緩やかに持ち直すなど、景気回復基調が続いておりますが、不安定な外部環境の影響を受けて景気が下振れする懸念があります。
水晶デバイス市場では、価格競争が激化するなか、当社においては価格下落による収益性の低下に対して、数量増により利益を確保するというこれまでのビジネスモデルから脱却し、収益体質の強化を図るべく、高信頼で高付加価値な商品を開発し、その拡販に取り組みました。
産業用高付加価値商品においては、携帯電話基地局用途で中国向け顧客の生産調整があった影響により前年同四半期比減収減益となりました。一方、車載用高信頼性商品は、先進運転支援システム(ADAS)等の新用途向け需要が順調に伸びたことから、前年同四半期比増収増益となりました。また、民生機器用途においては、移動体通信向けを中心に採算性を重視した営業活動を展開したことにより、前年同四半期比減収となりましたが、収益構造は改善し、光学製品も原価低減努力により損失は縮小しました。
その結果、当社の当第3四半期連結累計期間の売上高は34,169百万円(前年同四半期比6.1%減)、営業利益は344百万円(前年同四半期比34.0%減)、税引前四半期利益は379百万円(前年同四半期比39.3%減)、四半期利益は347百万円(前年同四半期比3.6%増)となりました。
営業利益及び税引前利益は、前第3四半期連結累計期間にて計上した土地使用権売却益や当第3四半期連結累計期間における在庫の評価損などの一過性要因により前年同四半期比で減少しましたが、実質的な収益構造は、採算性の向上や固定費削減により着実に改善しております。
なお、主にマレーシアリンギット安及び中国人民元安による影響により在外営業活動体の換算損益が894百万円減少する等、税引後その他の包括損失が1,012百万円となったことから、四半期包括損失合計は664百万円(前年同四半期は四半期包括利益合計2,171百万円)となりました。
事業の品目別の業績を示すと、次のとおりであります。
水晶振動子の販売は、自動車向けの販売は増加しましたが、パソコンやテレビ向けの販売が減少した他、移動体通信向けにつきましては、採算性重視の営業活動を展開した影響で販売が減少しました。その結果、売上高は20,710百万円(前年同四半期比5.0%減)となりました。
水晶機器の販売は、自動車向けGPS等の水晶発振器が増加しました。しかしながら、携帯電話基地局向け水晶発振器の販売が減少した他、移動体通信向けにつきましては、採算性重視の営業活動を展開した影響で販売が減少しました。その結果、売上高は10,046百万円(前年同四半期比11.8%減)となりました。
光学デバイス向けの販売が減少しましたが、超音波機器向けの販売は増加しました。その結果、売上高は3,412百万円(前年同四半期比6.1%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における資産、負債及び資本の、前連結会計年度末に対する主な増減は以下のとおりであります。
前連結会計年度末に比べ、総資産は、現金及び現金同等物の増加1,977百万円、棚卸資産の減少1,461百万円、有形固定資産の減少2,107百万円等により3,729百万円減少して67,940百万円となりました。負債は、借入金等の減少753百万円、営業債務その他の未払勘定の減少1,298百万円等により2,671百万円減少して41,490百万円となりました。親会社の所有者に帰属する持分は、四半期包括損失合計664百万円、剰余金の配当による利益剰余金の減少392百万円等により1,057百万円減少して26,449百万円となりました。
これらの結果、当第3四半期連結会計期間末の親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末の38.4%から0.5ポイント上昇して38.9%となりました。
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比較して1,977百万円増加の16,341百万円(前年同四半期比1,040百万円の減少)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における営業活動による資金は、減価償却費及び償却額2,699百万円、棚卸資産の減少1,214百万円等により、4,098百万円の増加(前年同四半期比3,224百万円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における投資活動による資金は、投資有価証券その他の資産の売却による収入1,866百万円があったものの、投資有価証券その他の資産の取得による支出1,551百万円、有形固定資産の取得による支出1,255百万円等により、725百万円の減少(前年同四半期比103百万円の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における財務活動による資金は、長期借入れによる収入6,500百万円に対し、長期借入金の返済による支出8,175百万円を行ったこと等により、1,132百万円の減少(前年同四半期比7百万円の増加)となりました。
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,451百万円であります。