当社グループの事業内容は水晶関連製品の一貫製造とその販売であり、区分すべき事業セグメントが存在しないため、報告セグメントは単一となっております。なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、日本では輸出の回復や国内需要の持ち直しから回復基調が継続しており、欧州でも堅調な個人消費を背景に景気は緩やかに回復しております。米国では法人税率引き下げを柱とする税制改革により内需が刺激され、引き続き景気拡大が見込まれています。世界経済の回復で中国では輸出が好転し、高い経済成長率を維持しております。このような世界的な景気拡大を受け、景気の押し上げ要因の一つとなっていた低金利環境は転換点を迎えており、今後の各国の政策運営に留意する必要があります。
当社を取り巻く事業環境につきましては、車載市場では、電装化の進展とADAS(先進運転支援システム)機器を搭載する自動車数の増加に伴い、1台当たりの水晶デバイス搭載数は増えております。一方、スマートフォン(スマホ)市場は中国における生産調整からの回復が予想以上に遅れております。
このような状況の下、当社においては、車載市場向けの販売が堅調であったことにより、売上高は前年同期比で増加しました。しかしながら、売上高の増加を見込んでいた中国スマホメーカー向けの販売が振るわない結果となったため、設備投資増に伴って増加したコストを吸収できず、第2四半期に続き、第3四半期においても損失を計上することとなりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は33,208百万円(前年同四半期比0.8%増)、営業損失は516百万円(前年同四半期は営業利益403百万円)、税引前四半期損失は494百万円(前年同四半期は税引前四半期利益132百万円)、四半期損失は723百万円(前年同四半期は四半期利益104百万円)となりました。また、在外営業活動体の換算損益が743百万円増加する等、税引後その他の包括利益が804百万円となったことから、四半期包括利益合計は81百万円(前年同四半期は四半期包括損失合計337百万円)となりました。
事業の品目別の業績を示すと、次のとおりであります。
車載市場において、車載用カメラ等のADAS機器向けを中心に水晶振動子の売上高が増えました。また、最先端スマホやウェアラブル向けの小型水晶振動子の売上高が増えました。その結果、売上高は19,499百万円(前年同四半期比5.3%増)となりました。
車載市場において、車載用カメラ等のADAS機器向けを中心に水晶発振器の売上高が増えました。しかしながら、中国スマホメーカー向けのTCXO(温度補償水晶発振器)販売が低調であったことにより、水晶機器の販売は減少いたしました。その結果、売上高は10,657百万円(前年同四半期比8.5%減)となりました。
宇宙・特機向け高付加価値品の販売が増加いたしました。その結果、売上高は3,051百万円(前年同四半期比10.1%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における資産、負債及び資本の、前連結会計年度末に対する主な増減は以下のとおりであります。
前連結会計年度末に比べ、総資産は、現金及び現金同等物の減少3,507百万円、営業債権の増加862百万円、棚卸資産の増加2,451百万円、有形固定資産の増加3,531百万円等により3,122百万円増加して71,953百万円となりました。負債は、借入金等の増加2,989百万円、営業債務その他の未払勘定の増加880百万円等により3,433百万円増加して47,030百万円となりました。親会社の所有者に帰属する持分は、四半期包括利益合計81百万円、剰余金の配当392百万円等により311百万円減少して24,922百万円となりました。
これらの結果、当第3四半期連結会計期間末の親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末の36.7%から2.1ポイント低下して34.6%となりました。
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、プラス要因として、減価償却費及び償却額3,019百万円、長期借入れによる収入11,500百万円があったものの、マイナス要因として、棚卸資産の増加2,253百万円、有形固定資産の取得による支出5,583百万円、長期借入金の返済による支出7,497百万円があったこと等により、前連結会計年度末に比較し3,507百万円減少の9,842百万円(前年同四半期比5,649百万円のマイナス)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における営業活動による資金は、プラス要因として、減価償却費及び償却額3,019百万円があったものの、マイナス要因として、棚卸資産の増加2,253百万円があったこと等により、869百万円のマイナス(前年同四半期比3,445百万円のマイナス)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における投資活動による資金は、マイナス要因として、有形固定資産の取得による支出5,583百万円があったこと等により、5,463百万円のマイナス(前年同四半期比2,508百万円のマイナス)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間における財務活動による資金は、マイナス要因として、長期借入金の返済による支出7,497百万円、短期借入金の純減少1,000百万円があったものの、プラス要因として、長期借入れによる収入11,500百万円があったこと等により、2,643百万円のプラス(前年同四半期比3,864百万円のプラス)となりました。
当第3四半期連結累計期間において、経営方針、経営戦略並びに事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,321百万円であります。