当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(平成30年4月~平成30年6月)の世界経済は、米国では、雇用環境の改善や個人消費の増加を背景に景気は回復が続いております。欧州においても、緩やかな景気回復が続いており、中国でも、景気は安定的な拡大が継続しております。日本経済につきましても、個人消費は持ち直し、輸出の伸びや為替の円安傾向を背景に製造業の業績も回復しております。しかしながら、為替相場につきましては、米中間、米欧間の貿易摩擦により先行き不透明となっており、各地域の景気につきましても予断を許さない状況となっております。
当社グループの属する電子部品業界におきましては、自動車関連向けや産業機器向けは堅調に推移し、スマートフォン向けにつきましても一時と比べ徐々に回復基調になりつつあります。また、足元の円安も追い風となっております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の連結売上高は616億9百万円(前年同期比10.0%増)、営業利益は22億41百万円(前年同期比1.2%増)、経常利益は44億58百万円(前年同期比95.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は34億37百万円(前年同期比85.5%増)となりました。
報告セグメントの売上高及びセグメント利益は、次のとおりであります。
機構部品につきましては、アミューズメント関連向け、移動体通信関連向けが増加したことにより、売上高は611億87百万円(前年同期比19.0%増)、セグメント利益は22億86百万円(前年同期比4.5%増)となりました。
音響部品につきましては、自動車関連向けが増加したことにより、売上高は46億5百万円(前年同期比9.7%増)となったものの、セグメント利益は3億81百万円(前年同期比11.2%減)となりました。
表示部品につきましては、自動車関連向けが減少したことにより、売上高は22億円(前年同期比16.8%減)、セグメント利益は79百万円(前年同期比56.8%減)となりました。
複合部品その他につきましては、健康機器関連向けが増加したことにより、売上高は12億89百万円(前年同期比40.9%増)、セグメント利益は74百万円(前年同期は41百万円のセグメント損失)となりました。
(注)各セグメント別の売上高は、外部顧客への売上高にセグメント間の内部売上高又は振替高を加算したものです。
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金、売上債権、たな卸資産の増加等により前連結会計年度末比212億20百万円増の1,594億13百万円となりました。又、負債につきましては、仕入債務の増加等により前連結会計年度末比192億84百万円増の704億84百万円となりました。
なお、純資産は、利益剰余金の増加等により前連結会計年度末比19億35百万円増の889億28百万円となり、自己資本比率は55.8%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ30億23百万円増加(前年同期は50億32百万円の減少)し、554億28百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は、54億11百万円の増加(前年同期は27億59百万円の減少)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益46億99百万円(前年同期は税金等調整前四半期純利益22億80百万円)、売上債権の増加33億91百万円(前年同期は53億36百万円の増加)、たな卸資産の増加138億62百万円(前年同期は114億72百万円の増加)、仕入債務の増加184億20百万円(前年同期は124億29百万円の増加)、法人税等の支払11億10百万円(前年同期は5億73百万円)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は、9億98百万円の減少(前年同期は17億76百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出11億63百万円(前年同期は15億43百万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は、12億2百万円の減少(前年同期は4億55百万円の減少)となりました。これは主に、短期借入金の減少3億7百万円(前年同期は1億58百万円)、配当金の支払8億91百万円(前年同期は2億97百万円)によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの対処すべき課題について重要な変更はありません。
当社の会社の支配に関する基本方針の概要は以下のとおりであります。
上場会社である当社の株式は株主、投資家の皆様による自由な取引が認められており、当社の株式に対する大規模買付提案またはこれに類似する行為があった場合においても、一概に否定するものではなく、最終的には株主の皆様の自由な意思により判断されるべきであると考えます。
当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方としては、経営の基本理念、企業価値のさまざまな源泉、当社を支えるステークホルダーとの信頼関係を十分に理解し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に確保、向上させる者でなければならないと考えております。従いまして、企業価値ひいては株主共同の利益を毀損するおそれのある不適切な大規模買付提案またはこれに類似する行為を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であると判断し、このような考え方をもって、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針といたしております。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、5億18百万円であります。
また、当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の状況の変更内容は、次の通りであります。
機構部品における研究開発
・ウェアラブル端末などの小型機器向けに「磁界共鳴方式の超小型無接点充電器」を開発いたしました。磁界共鳴方式により、送受信コイルの位置依存性を低減し、充電距離10mmまでの無接点給電を可能にいたしました。複数の機器を同時に充電でき、電磁誘導方式では困難であった自由度の高い充電位置での小型機器への給電を可能にし、受電ユニットは、独自の受電コイルの極小化技術と小型リチウムイオン電池の内蔵により超小型化を進めており、無接点化によるセットの防水性を高めるためには効果的であります。
複合部品その他における研究開発
・当社はアゼアス株式会社と共同して、ホシデンのMEDiTAGおよびクラウドシステムを活用して、アゼアス社が展開する「アゼアス・スマート・プロテクション・システム(“ASPS”)」のサービス提供を行います。ASPSは現場で働く作業者の身を守るための防護服などで防護された環境下で、熱中症などにつながる心身への負荷や健康・安全への取り組みを支援するため、高性能なリストバンド式のバイタルモニタービーコンMEDiTAGが、着用者の心拍数や姿勢などのデータをリアルタイムでモニターしながら、解析した結果をゲートウェイ経由でクラウドに蓄積し、体調やストレスの変化をPC画面などに表示し、アラートを通知することで着用者の安全をサポートするものとなっております。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間の生産、受注及び販売の実績における著しい増減は、次の通りであります。
生産実績において、複合部品が著しく増加しました。これは主として健康機器関連向けの増加によるもので、複合部品の生産実績は12億31百万円(前年同期比31.9%増)となりました。
受注実績において、複合部品が著しく増加しました。これは主として健康機器関連向けの増加によるもので、複合部品の受注実績は10億75百万円(前年同期比139.4%増)となりました。
販売実績において、複合部品が著しく増加しました。これは主として健康機器関連向けの増加によるもので、複合部品の販売実績は12億72百万円(前年同期比38.9%増)となりました。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 2経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資本の流動性につきましては、次の通りです。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は、自己資金及び銀行等金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、自己資金、銀行等金融機関からの借入及び新株予約権付社債の発行などによる調達を基本としております。