当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間における当社グループを取り巻く環境は、設備投資意欲の高まりや雇用・所得環境の改善など国内景気は回復傾向が見られるものの、原材料価格の高止まりや物価の上昇、不安定な国際情勢による地政学的リスクに加え、為替相場の急速な変動など、世界経済は先行きが不透明な状況が続いております。
このような環境の下、当社グループでは企業価値である「Smiles for the Public ――人々が笑顔になれる社会をつくる――」の実現に向け、2030年を見据えた経営ビジョンとして、「Dr.Sound -社会の音を良くするプロフェッショナル集団-になる」を掲げております。お客さまに選ばれる良い音体験の継続的提供を通じ、社会課題の特定、解決、改善の一連のサイクルをお客さまと共に実現してゆく頼れるパートナーとして、人々の安心・信頼・感動の価値実現を目指しております。
当中間連結会計期間では、ネットワークカメラシステム「TRIFORAシリーズ」において、PTZカメラを拡充しました。最新の画像センサーの採用による新機能「カラーナイトモード」を搭載し、従来品より暗所での視認性が向上しました。セキュリティレベルの高い施設の防犯用途や、屋外施設における不審者対策への活用など、社会課題の解決を実現いたします。
また、2023年にリニューアルしたコンパクトスピーカーFシリーズに、ハイインピーダンスモデル、ローハイ兼用の防滴モデル、サブウーハーのラインナップを拡充しました。空間に調和するシンプルなデザインとスムーズな施工性を実現し、フラットな音響特性により様々な施設でBGMやアナウンスなどの利用シーンに合わせた空間演出に貢献します。
さらに、創業90周年を迎えた2024年9月には「未来の街に届けるネクストコミュニケーション」をテーマとした内覧会「TOA NEXT COMMUNICATION」を開催し、当社が描いた、デジタル技術により人々や施設がつながる「少し先の未来の街」をコンセプトとし、価値に共感していただくことを通じて、より良い未来社会の実現に向けたアイデアを共創しています。
このような状況の下、当中間連結会計期間における売上高は22,769百万円(前年同期比+878百万円、4.0%増)となりました。利益については、営業費用は増加しましたが、営業利益は704百万円(前年同期比+10百万円、1.6%増)、為替の影響もあり、経常利益は766百万円(前年同期比△425百万円、35.7%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は139百万円(前年同期比△600百万円、81.2%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(日本)
売上高は12,366百万円(前年同期比+553百万円、4.7%増)、セグメント利益(営業利益)は1,922百万円(前年同期比△165百万円、7.9%減)となりました。
道路や鉄道などの交通市場やオフィスビル、教育市場向けの売上が伸長したことなどにより、セグメント全体での売上高は増加しました。売上高は増加しましたが、営業費用の増加によりセグメント利益は減少しました。
(アジア・パシフィック)
売上高は5,033百万円(前年同期比+394百万円、8.5%増)、セグメント利益(営業利益)は1,009百万円(前年同期比+191百万円、23.4%増)となりました。
ベトナムでは大型都市開発プロジェクトや官公庁向けの納入が進み売上高は増加しました。インドネシアではスポーツ施設、タイでは鉄道施設や教育市場、商業施設への納入が進みました。為替の影響もあり、セグメント全体の売上高は増加し、セグメント利益は増加しました。
(欧州・中東・アフリカ)
売上高は3,141百万円(前年同期比+22百万円、0.7%増)、セグメント利益(営業利益)は401百万円(前年同期比△3百万円、0.8%減)となりました。
イギリスでは鉄道施設向け、中東では官公庁向け、アフリカではオフィスビルやスポーツ施設向けの納入が進みました。ドイツなど欧州での市況の停滞はありましたが、為替の影響もあり、セグメント全体の売上高は増加しました。売上高は増加しましたが、営業費用の増加によりセグメント利益は減少しました。
(アメリカ)
売上高は1,397百万円(前年同期比+110百万円、8.6%増)、セグメント利益(営業利益)は155百万円(前年同期比+72百万円、86.3%増)となりました。
アメリカでは小売店向け、カナダでは病院向けの納入が進みました。為替の影響もあり、セグメント全体の売上高は増加し、セグメント利益は増加しました。
(中国・東アジア)
売上高は831百万円(前年同期比△202百万円、19.6%減)、セグメント利益(営業利益)は22百万円(前年同期比△67百万円、75.4%減)となりました。
香港では官公庁向けの納入が進みました。台湾では引き続き半導体を中心とした工場向けの納入が進みましたが、前年同期の納入額が大きかったため売上高は減少しました。中国の不動産不況による販売の伸び悩みもあり、セグメント全体の売上高は減少し、セグメント利益は減少しました。
当中間連結会計期間末における総資産は64,871百万円となり、前連結会計年度末に比べ136百万円の増加となりました。資産の部は、売上債権の減少などありましたが、現金及び預金や棚卸資産、投資有価証券の増加などにより増加しました。負債及び純資産の部は、仕入債務の減少や配当金の支払いなどによる利益剰余金の減少、未払法人税等の減少などありましたが、為替換算調整勘定の増加などにより増加しました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、営業活動では1,130百万円の資金の増加、投資活動では491百万円の資金の減少、財務活動では1,146百万円の資金の減少となり、これらに加え現金及び現金同等物に係る換算差額により前連結会計年度末と比べ410百万円増加し、14,501百万円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
仕入債務が854百万円減少したものの、売上債権が1,811百万円減少したことなどにより営業活動による資金の増加は1,130百万円となりました。
前中間連結会計期間との比較では、棚卸資産の減少による資金の増加が1,480百万円多かったものの、仕入債務の減少による資金の減少が884百万円多かったこと、税金等調整前中間純利益が425百万円少なかったこと、未払金の減少による資金の減少が256百万円多かったことなどにより、197百万円の収入の減少となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
生産設備および情報インフラ基盤などの固定資産の取得による支出349百万円、定期預金の預入および払戻による支出125百万円などにより、投資活動による資金の減少は491百万円となりました。
前中間連結会計期間との比較では、関係会社株式取得の取得による支出が400百万円少なかったものの、定期預金の預入・払戻による支出が1,096百万円多かったことなどにより、597百万円の支出の増加となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
配当金600百万円の支払いやファイナンス・リース債務の返済による支出241百万円、短期借入金の減少213百万円などにより、財務活動による資金の減少は1,146百万円となりました。
前中間連結会計期間との比較では、短期借入金の純増減による資金の減少が824百万円少なかったことなどにより、906百万円の支出の減少となりました。
(3)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,521百万円であります。
なお、これらの研究開発活動は全報告セグメントを対象とするものであり、当中間連結会計期間における主な成果は以下のとおりです。
・超大規模防火対象物向け非常用放送設備「FS-A2500シリーズ」から、非常断24V出力拡張パネル「FS-A2500EM」を発売しました。
「FS-A2500シリーズ」は、場所や危険度に合わせた放送を行うことができる段階鳴動機能を搭載しており、火災などの非常時に安全で円滑な避難誘導を実現します。本製品を「FS-A2500シリーズ」に接続することで、放送エリアと連動した非常制御信号の制御と出力系統の拡張が可能になり、危険度の低いエリアや特定施設の放送を止めない運用により、避難時の混乱を最小限に抑えることができます。
・多彩なバリエーションからシーンを選ばずに利用可能なコンパクトスピーカー「Fシリーズ」から、ハイインピーダンスモデル6機種、ローハイ兼用の防滴モデル6機種と、サブウーハー2機種を発売しました。
2023年にリニューアルした「Fシリーズ」は完全自社設計のスピーカーユニットの導入、取付金具の改良などにより、空間に調和するシンプルなデザインとスムーズな施工性を実現し、フラットな音響特性により様々な施設でBGMやアナウンスなどの利用シーンに合わせた空間演出に貢献します。
・「TRIFORAシリーズ」から屋内外用のPTZカメラ2機種を発売しました。
「TRIFORAシリーズ」は、LANなどのネットワークに直接接続し、映像の監視・制御を行うネットワークカメラシステムです。ネットワークプロトコルを利用した外部機器との柔軟な連携が可能なため、防犯用途に限らない幅広いソリューションを実現します。
今回発売した2機種はいずれも光学30倍ズームと12倍電子ズームにより遠くの被写体でも鮮明に監視可能なほか、最新の画像センサーの採用により夜間でもカラー映像の撮影が可能となる新機能「カラーナイトモード」を搭載し、従来品と比較して暗所での視認性が向上しました。これによりセキュリティレベルの高い施設の防犯用途や、屋外施設における不審者対策への活用など、社会課題の解決を実現します。
・高解像度防犯カメラシステム「4メガAHDカメラシリーズ」から、新型屋外ドームカメラ「AH-C2800R3」とデジタルレコーダー「AH-R216-16」を発売しました。
「4メガAHDカメラシリーズ」は、AHD規格を採用した「AHDカメラシステム」のシリーズで、4メガピクセル(2560×1440pixel)での撮影が可能な防犯カメラシステムです。
「AH-C2800R3」は、IP66規格の防塵・防水性能や赤外線照明による夜間監視機能を備え、低温環境(-30℃)での使用にも対応しているため、寒冷地や冷凍倉庫などの監視に活用できます。
「AH-R216-16」は最大16台のカメラを接続できるため、高解像度の映像を複数同時に記録することが可能です。また、従来アナログ規格のカメラにも対応しているため既存のNTSCカメラ/AHDカメラや同軸ケーブルを活用した設備リニューアルが可能です。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。