第2 【事業の状況】

 

(注) 1 当社グループは、設備工事業の単一セグメントであります。

2 「第2 事業の状況」における各事項の記載については、消費税等抜きの金額で記載しております。

 

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国の経済は、政府の各種経済政策の取り組みの下、雇用・所得環境が改善し、緩やかな回復基調で推移しました。

建設業界におきましては、設備投資は高水準ながらも弱めの動きがみられ、労働者不足や建設コストの上昇傾向が続くなど、当社グループを取り巻く経営環境は厳しい状況で推移しました。

当社グループは、企業体質のさらなる強化を図るため、当期スタートした「中期経営計画2016-2020」における①電力分野の強化・充実、②事業領域の拡大と新たな事業の開拓、③エネルギー・トータル・ソリューションの展開と挑戦の3つの成長戦略のもと、一般大型工事の営業活動を強力に展開するとともに、生産性向上の取り組みに加え、経営全般にわたり徹底した効率化に努めました。

このような状況のなか、当連結会計年度の業績につきましては、受注高は再生可能エネルギー関連大型工事などの受注により過去最高となりましたが、工事の大型化・長期化に伴う次期繰越工事が増加したことなどにより、売上高及び利益については、いずれも前連結会計年度を下回り、減収減益となりました。

なお、業績の具体的数値は次のとおりであります。

 

受注高      548億54百万円(前年同期比  6.0%増)
売上高      481億57百万円(前年同期比  3.5%減)
営業利益       8億49百万円(前年同期比 30.2%減)
経常利益      10億11百万円(前年同期比 26.6%減)

親会社株主に帰属する        
当期純利益      6億39百万円(前年同期比 39.6%減)

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、37億86百万円となり、前連結会計年度に比べ20億60百万円の減少となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は、売上債権の増加などがあったものの、税金等調整前当期純利益や減価償却費などにより、6億74百万円(前連結会計年度に比べ2億5百万円の減少)となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、短期貸付金の増加などにより25億41百万円(前連結会計年度に比べ

1億98百万円の減少)となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、配当金の支払いなどにより1億93百万円(前連結会計年度に比べ18百万円の増加)となりました。

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

当社グループが営んでいる設備工事業においては、生産実績を定義することが困難であり、請負形態をとっているため販売実績という定義は実態にそぐわないものであります。
 したがって、受注及び販売の状況については「1 業績等の概要」において記載しております。

 

なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりであります。

 

設備工事業における受注工事高及び完成工事高の状況

(1)受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高

 

期別

区分

前期繰越
工事高
(千円)

当期受注
工事高
(千円)


(千円)

当期完成
工事高
(千円)

次期繰越
工事高
(千円)

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

配電線工事

5,430,778

28,222,157

33,652,935

27,177,928

6,475,007

屋内配線工事

3,008,130

6,471,838

9,479,969

6,509,300

2,970,669

通信工事

875,921

3,194,421

4,070,343

3,390,844

679,498

その他工事

3,142,079

13,397,746

16,539,826

12,374,951

4,164,874

12,456,910

51,286,164

63,743,074

49,453,025

14,290,049

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

配電線工事

6,475,007

29,603,488

36,078,495

26,946,001

9,132,494

屋内配線工事

2,970,669

6,755,025

9,725,694

4,300,035

5,425,658

通信工事

679,498

3,840,399

4,519,897

3,627,569

892,328

その他工事

4,164,874

14,171,422

18,336,296

12,794,333

5,541,962

14,290,049

54,370,335

68,660,384

47,667,939

20,992,444

 

(注) 1  前事業年度以前に受注した工事で、契約の更改により請負金額に増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含めております。したがいまして、当期完成工事高にも係る増減額が含まれております。

2  次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致しております。

 

(2)受注工事高の受注方法別比率

工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。

 

期別

区分

特命(%)

競争(%)

計(%)

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

配電線工事

99.9

0.1

100.0

屋内配線工事

4.3

95.7

100.0

通信工事

94.6

5.4

100.0

その他工事

95.2

4.8

100.0

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

配電線工事

100.0

0.0

100.0

屋内配線工事

2.7

97.3

100.0

通信工事

97.3

2.7

100.0

その他工事

92.7

7.3

100.0

 

(注)  百分比は請負金額比であります。

 

 

(3)完成工事高

 

期別

区分

北海道電力
株式会社
(千円)

官公庁
(千円)

一般民間
(千円)

合計
(千円)

前事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

配電線工事

25,264,833

20,887

1,892,207

27,177,928

屋内配線工事

259,030

1,391,923

4,858,346

6,509,300

通信工事

792,138

172,838

2,425,867

3,390,844

その他工事

10,181,421

138,630

2,054,899

12,374,951

36,497,424

1,724,280

11,231,320

49,453,025

当事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

配電線工事

24,685,263

9,807

2,250,929

26,946,001

屋内配線工事

100,649

450,482

3,748,903

4,300,035

通信工事

1,061,695

104,963

2,460,910

3,627,569

その他工事

11,106,018

8,287

1,680,028

12,794,333

36,953,628

573,540

10,140,770

47,667,939

 

(注) 1  完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。

前事業年度

北海道電力㈱

・北斗今別直流幹線新設のうち第2次鉄塔工事(北海道1工区)

北海道電力㈱

・石狩火力幹線新設工事のうち第1次鉄塔工事

㈱陸別ソーラーマネジメント

・陸別太陽光発電所建設工事

エネワンソーラーパーク千歳共同事業体

・エネワンソーラーパーク千歳建設工事

三井物産プラントシステム㈱

・浜厚真太陽光発電所建設工事

 

当事業年度

㈱大林組

・釧路町トリトウシ原野太陽光発電所建設工事

北海道電力㈱

・北斗今別直流幹線新設のうち第3次鉄塔工事(北海道1工区)

紋別バイオマス発電㈱

・紋別バイオマス発電所 架空・埋設送電線敷設工事

㈱カイトー商会

・標茶太陽光発電所建設工事

ソフトバンク㈱

・ATMリング解体工事

 

2  完成工事高総額に対する割合が百分の十以上の相手先の完成工事高及びその割合は次のとおりであります。

前事業年度

北海道電力㈱

36,497,424千円

73.8%

 

当事業年度

北海道電力㈱

36,953,628千円

77.5%

 

 

(4)次期繰越工事高(平成29年3月31日現在)

 

区分

北海道電力株式会社
(千円)

官公庁
(千円)

一般民間
(千円)

合計
(千円)

配電線工事

6,668,486

2,464,008

9,132,494

屋内配線工事

109,432

1,055,038

4,261,188

5,425,658

通信工事

189,367

702,961

892,328

その他工事

3,474,443

2,067,519

5,541,962

10,441,728

1,055,038

9,495,677

20,992,444

 

(注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりであります。

㈱大林組

・天北風力発電所建設工事

平成30年1月完成予定

北海道ガス㈱

・(仮称)石狩電源コージェネレーション設備工事 自営送電線敷設工事

平成30年5月完成予定

北海道電力㈱

・今別変換所 新設工事

平成31年7月完成予定

北海道電力㈱

・石狩火力幹線新設工事のうち第2次鉄塔工事

平成29年11月完成予定

北海道電力㈱

・北斗変換所 新設工事

平成31年7月完成予定

 

 

3 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

当社グループを取り巻く経営環境は、主要な営業エリアとなる北海道において、ここ数年堅調に推移してきた太陽光発電関連工事の減少、資材価格や労務費の上昇、加えて、電力業界における電力システム改革の進展による電気事業体制の変革、競争環境の拡大など、不透明かつ厳しい状況が続くことが予想されます。
 このような状況のもと、当社グループは、「ビジョン2025」において、「優れた技術と誠意で、お客さまに選ばれ、信頼される総合設備企業として発展し、地域・社会に貢献する。」をビジョンとして定め、この実現のため具体的な行動計画として策定した「中期経営計画2016-2020」(2020年度数値目標:売上高550億円、営業利益10億円)の目標達成に向けた取り組みを、なお一層加速してまいります。

 

(中期経営計画の基本方針)

・ほくでんグループの一員として、電力システム改革への適切かつ積極的な対応を通じて電力の安定供給に貢献する。

・エネルギー・トータル・ソリューションを展開するとともに、新たな事業を開拓し、総合設備企業として、さらなる発展を目指す。

・企業体質のさらなる強化を図る。

 

(中期経営計画の成長戦略)

・電力分野の強化・充実 (競争力・エンジニアリング力の強化)

・事業領域の拡大と新たな事業の開拓(首都圏の営業基盤強化、メンテナンス・更新工事等の拡大)

・エネルギー・トータル・ソリューションの展開と挑戦(新エネルギー関連工事の受注拡大ほか)

 

当社グループは、親会社である北海道電力株式会社を中心とした「ほくでんグループ」の一員として、電力流通設備の工事・保守を主とする電力分野を基軸としながら、顧客と事業分野の多様化を図り、経営環境の大きな変化にも柔軟かつ迅速に対応できる企業構造への変革を推し進めてまいります。

 

4 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努めてまいります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)北海道電力株式会社からの受注の減少

電気事業の情勢変化などから同社の設備投資が予想を上回って削減された場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

(2)官庁・民間からの受注の減少

公共投資並びに民間の設備投資について、著しい環境変化などから予想を上回る削減が行われた場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

(3)大規模自然災害リスク

大規模地震及び津波等の自然災害の発生により、当社グループにおいて従業員及び社屋・車両・工事用機材等の設備が被害を受けた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

6 【研究開発活動】

特記すべき事項はありません。

 

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態の分析

当連結会計年度末における資産合計は、現金預金は減少したものの、受取手形・完成工事未収入金や短期貸付金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ8億45百万円増加し、346億68百万円となりました。

負債合計は、工事損失引当金は減少したものの、未払費用や未成工事受入金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ3億78百万円増加し、142億1百万円となりました。

純資産合計は、利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ4億66百万円増加し、204億66百万円となりました。

この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.1ポイント減少し、59.0%となりました。

 

(2) 経営成績の分析

「1 業績等の概要 (1) 業績」を参照願います。

 

(3) キャッシュ・フローの分析

「1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」を参照願います。