第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における世界経済及び日本経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により急減速した企業収益、個人消費等が持ち直しの動きとなったものの、景気の回復にはやや鈍化の兆しが見え、依然として厳しい状況となりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響は、期後半にかけて再び拡大の傾向にあり、不透明な状況が続いております。

 当社グループの属する自動車業界におきましては、こうした世界経済の停滞により、世界の自動車生産台数が日本、アジア、北中米、欧州、全ての市場において前年同期に比べ減産となったものの、足元での自動車生産台数は回復の傾向にあります。

 このような状況のもと、当社グループは足元における収益確保及びコスト競争力の強化を目的として、新たに「第二次コスト構造改革計画」を2020年4月に策定し、収益力の向上に取り組んでまいりました。「第二次コスト構造改革計画」では、2016年4月~2018年3月の2か年で取り組んでまいりました第一次コスト構造改革計画における材料費の削減等の施策を更に深堀すると共に、徹底した経費削減等、事業活動に係る全てのコストに関し、一段上の抜本的な構造の改革を断行してまいりました。

 一方、中長期的な視点では、コネクテッドが実現する豊かなカーライフに貢献することを目指し、「新たな成長への挑戦」を基本戦略とした4か年(2019年4月~2023年3月)の中期経営計画「NEW GROWTH」に基づき、各施策の実行に注力してまいりました。「NEW GROWTH」では、「車載アンテナビジネスの強化」、「新しい価値づくり、新しい顧客創造」、「更なる成長の土台となる組織基盤の強化」の3つの戦略を掲げ、コスト構造改革の更なる進化による一層の収益力の向上に加え、自動運転時代到来に向けたものづくりの高度化等、特に「車載アンテナビジネスの強化」に係る諸施策を推進してまいりました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界的な経済の停滞による世界の自動車生産台数の減少等により239億70百万円(前年同期比23.4%減)となったものの、当第3四半期連結会計期間における売上高は、足元における自動車生産台数の回復もあり100億円となりました。

 利益面につきましては、売上高の減少に伴う収益への影響を最小限に抑えるべく、固定費の抑制や徹底した経費の削減等に取り組んだものの、営業損失は12億14百万円(前年同期は営業利益6億15百万円)、経常損失は13億67百万円(前年同期は経常利益5億7百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は11億38百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益2億6百万円)となりました。しかしながら、固定費の抑制や徹底した経費の削減、また、「第二次コスト構造改革計画」における材料費の削減をはじめとした各施策を推進し、効率化を含む事業活動に係る全てのコストに関する抜本的な構造の改革に取り組んだことにより、当第3四半期連結会計期間における営業利益は2億68百万円となりました。また、同期間の経常利益は2億80百万円となり、前年における同期間の経常利益に比べ50.0%の増加となりました。

 

 

 セグメントの経営成績は次のとおりであります。

(イ) 日本

 日本市場における自動車生産台数は、期初からの減少後、回復傾向にあるものの、前年同期に比べ減少したこと等により、外部売上高は91億90百万円(前年同期比18.6%減)、セグメント間の内部売上高は14億60百万円(同28.5%減)、営業損失は4億65百万円(前年同期は営業損失68百万円)となりました。

 

(ロ) アジア

 中国市場における自動車生産台数は、期初における減少後、回復しているものの、前年同期に比べ減少したことや為替の影響等により、外部売上高は52億15百万円(前年同期比24.5%減)、セグメント間の内部売上高は84億20百万円(同25.3%減)、営業損失は5億57百万円(前年同期は営業利益1億64百万円)となりました。

 

(ハ) 北中米

 北米市場における自動車生産台数は、前四半期までの大幅な減少から回復しているものの、前年同期に比べ減少したことや為替の影響等により、外部売上高は68億71百万円(前年同期比30.3%減)、セグメント間の内部売上高は2億円(同418.7%増)、営業損失は2億74百万円(前年同期は営業利益2億3百万円)となりました。

 

(ニ) 欧州

 欧州市場における自動車生産台数は、前四半期までの大幅な減少から回復しつつあるものの、前年同期に比べ大幅に減少したことや為替の影響等により、外部売上高は26億93百万円(前年同期比17.1%減)、セグメント間の内部売上高は6億42百万円(同33.7%減)、営業損失は59百万円(前年同期は営業利益2億51百万円)となりました。

 

 なお、セグメントの売上については外部顧客に対する売上高とセグメント間の内部売上高を記載しております。

 

② 財政状態の分析

 当社グループは財務体質の改善目標として営業利益率など収益性の改善ももちろんのことでありますが、当社グループの課題である経営の安全性を高めるため、有利子負債の削減、たな卸資産の圧縮、自己資本の充実等に努めてまいりました。この結果、次のとおりの財政状態となりました。

 

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は229億24百万円(前連結会計年度末248億84百万円)となり、19億59百万円減少いたしました。これは主に「受取手形及び売掛金」が4億12百万円増加し、「現金及び預金」が14億23百万円、「原材料及び貯蔵品」が3億39百万円減少したことによるものであります。固定資産は95億19百万円(前連結会計年度末95億53百万円)となり、33百万円減少いたしました。これは「投資その他の資産」が3億9百万円増加し、「有形固定資産」が2億64百万円、「無形固定資産」が79百万円減少したことによるものであります。

 この結果、総資産は324億43百万円(前連結会計年度末344億37百万円)となり、19億93百万円減少いたしました。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は183億86百万円(前連結会計年度末188億65百万円)となり、4億79百万円減少いたしました。これは主に「短期借入金」が12億60百万円増加し、「1年内返済予定の長期借入金」が9億68百万円、「支払手形及び買掛金」が4億1百万円、「未払法人税等」が2億68百万円減少したことによるものであります。固定負債は18億78百万円(前連結会計年度末18億45百万円)となり、32百万円増加いたしました。これは主に「退職給付に係る負債」が64百万円減少し、「長期借入金」が1億63億円増加したことによるものであります。

 この結果、負債合計は202億65百万円(前連結会計年度末207億11百万円)となり、4億46百万円減少いたしました。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は121億78百万円(前連結会計年度末137億26百万円)となり、15億47百万円減少いたしました。これは主に「利益剰余金」が13億1百万円、「為替換算調整勘定」が2億66百万円減少したことによるものであります。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(3) 経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(5) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、9億27百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。