第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用環境が緩やかに改善する中、景気は回復基調にあります。企業の設備投資は、依然として慎重な動きがみられるものの、底堅く推移いたしました。半導体市場においては、生成AI関連を中心に投資が増加しておりますが、本格的な回復は、下期後半から来年度以降と予想されております。また、自動車市場においては、世界的な電動化の流れを受け、メーカー各社による国内外での投資が継続しております。そして、FA業界では、市場全体において在庫の消化が進みつつあり、景気は緩やかに回復へと向かっております。
 海外では、米国経済は、半導体市場において、生成AI関連や自動車以外の半導体需要は依然低調に推移しております。一方、自動車市場においては、EV需要の停滞を受けて発売計画や生産投資を見直す動きがあるものの、中長期的には投資の拡大が見込まれております。また、中国経済は、半導体国産化の動きが拡大し、投資の継続が見込まれます。

このような状況のもとで、当社グループの当中間連結会計期間の業績は、売上高75,761百万円 (前年同期比13.9%増) 、営業利益9,164百万円 (前年同期比51.2%増) 、経常利益9,223百万円 (前年同期比51.9%増) 、親会社株主に帰属する中間純利益6,340百万円 (前年同期比60.1%増) となりました。

 

セグメント別の業績は、次のとおりであります。

① 自動機械部門

国内におけるジェネリック医薬品の供給不安を背景に、安定供給に向けた投資が継続し、薬品包装機の売上高が増加いたしました。また、日系自動車メーカーの車載用電池への投資が増加していることから、リチウムイオン電池製造システムの売上高が増加いたしました。

その結果、売上高は13,386百万円 (前年同期比87.1%増) 、セグメント利益は収益改善の効果にセールスミックスも加わり、2,925百万円 (前年同期比300.3%増) となりました。

 

② 機器部門

国内市場では、世界的に旺盛な生成AI関連の投資を背景に、半導体・電子部品業界の一部の顧客で在庫消化が進み、半導体製造装置向け機器の売上高が増加いたしました。また、自動機械部門と同様に、国内メーカーの車載用電池への投資増加を受け、二次電池製造工程向け機器の売上高が増加いたしました。
 海外市場では、半導体製造装置の国産化が進む中国や、HBM関連投資が旺盛だった韓国、半導体や半導体製造装置の重要な供給拠点となったシンガポールやマレーシアで売上高が増加いたしました。

その結果、売上高は62,375百万円 (前年同期比5.1%増) 、セグメント利益は売上増加により、8,576百万円 (前年同期比12.3%増) となりました。

 

当中間連結会計期間における総資産は、前連結会計年度末に比べ790百万円増加209,075百万円となりました。これは主に、現金及び預金が180百万円、商品及び製品が2,634百万円、仕掛品が292百万円、原材料及び貯蔵品が1,530百万円、流動資産のその他に含まれる未収消費税等が596百万円、無形固定資産が226百万円、投資その他の資産に含まれる投資有価証券が2,680百万円それぞれ減少したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が3,860百万円、電子記録債権が5,122百万円それぞれ増加したことによるものであります。

 

負債は、前連結会計年度末に比べ1,572百万円減少77,614百万円となりました。これは主に、未払法人税等が2,178百万円、賞与引当金が2,846百万円、流動負債のその他に含まれる未払消費税等が1,020百万円それぞれ増加したものの、流動負債のその他に含まれる設備関係未払金が846百万円、未払賞与が2,422百万円、前受金が2,608百万円、長期借入金が621百万円、固定負債のその他に含まれる繰延税金負債が807百万円それぞれ減少したことによるものであります。

純資産は、前連結会計年度末に比べ2,362百万円増加131,461百万円となりました。

自己資本比率につきましては、前連結会計年度末に比べ0.9ポイント増加の62.9%となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物 (以下、「資金」といいます。) は、前連結会計年度末に比べ685百万円減少27,054百万円となりました。
 当中間連結会計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動による資金の増加は、6,834百万円 (前年同期比84.0%増) となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益9,223百万円、減価償却費3,182百万円、賞与引当金の増加2,848百万円、棚卸資産の減少4,320百万円、仕入債務の増加771百万円による資金の増加、未払賞与の減少2,422百万円、売上債権及び契約資産の増加9,256百万円、前受金の減少2,608百万円による資金の減少によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動による資金の減少は、4,347百万円 (前年同期比65.7%減) となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3,803百万円による資金の減少によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動による資金の減少は、2,956百万円 (前年同期は14,781百万円の増加) となりました。これは主に、短期借入金の純減額418百万円、長期借入金の返済による支出559百万円、配当金の支払額1,734百万円による資金の減少によるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は、1,605百万円であります。 

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6) 生産、受注及び販売の実績

当中間連結会計期間において、自動機械部門の販売高が著しく増加しております。これは、主に薬品向け自動包装システム及びリチウムイオン電池製造システムの受注高の増加に伴い、販売高が増加したことによるものであります。自動機械部門の当中間連結会計期間における販売高は13,386百万円 (前年同期比87.1%増) となりました。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。