第4【経理の状況】

1.要約中間連結財務諸表の作成方法について

 当社の要約中間連結財務諸表は、第1種中間連結財務諸表であり、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第312条の規定により、国際会計基準(以下「IAS」という。)第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。

 

2.監査証明について

 当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、中間連結会計期間(2024年4月1日から2024年9月30日まで)に係る要約中間連結財務諸表について、有限責任監査法人トーマツによる期中レビューを受けております。

 

3.連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組み及びIFRSに基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができる体制の整備について

 当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組み及びIFRSに基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができる体制の整備を行っております。その内容は以下のとおりであります。

 

(1)会計基準等の内容を適切に把握し、又は会計基準等の変更等について的確に対応できる体制を整備するため、

公益財団法人財務会計基準機構へ加入し、同機構及び監査法人等が主催するセミナー等に参加しております。

 

(2)IFRSの適用については、国際会計基準審議会が公表するプレスリリースや基準書を随時入手し、最新の基準の把握を行っております。また、IFRSに基づく適正な連結財務諸表等を作成するために、IFRSに準拠したグループ会計方針を作成し、それらに基づいて会計処理を行っております。

 

1【要約中間連結財務諸表】

(1)【要約中間連結財政状態計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

前連結会計年度末

(2024年3月31日)

当中間連結会計期間末

(2024年9月30日)

(資産の部)

    

 

 

流動資産

    

 

 

現金及び現金同等物

 

622,007

571,702

営業債権

 

292,736

311,565

棚卸資産

513,024

485,065

その他の金融資産

12

19,532

22,991

その他の流動資産

 

52,463

53,823

流動資産合計

 

1,499,762

1,445,146

 

 

 

 

非流動資産

 

 

 

有形固定資産

13

1,184,608

1,177,534

使用権資産

 

59,402

56,309

のれん

 

137,144

130,925

無形資産

13

39,049

38,206

持分法で会計処理されている投資

 

87

122

その他の金融資産

12

47,346

47,032

繰延税金資産

 

47,454

51,588

その他の非流動資産

 

23,043

23,275

非流動資産合計

 

1,538,133

1,524,991

 

 

 

 

資産合計

 

3,037,895

2,970,137

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

前連結会計年度末

(2024年3月31日)

当中間連結会計期間末

(2024年9月30日)

(負債の部)

 

 

 

流動負債

 

 

 

社債及び借入金

12

50,400

690

営業債務

    

67,620

65,702

リース負債

 

9,256

8,974

その他の金融負債

12

56,116

38,739

未払法人所得税

 

26,966

41,365

繰延収益

 

883

882

引当金

 

1,529

1,739

その他の流動負債

 

104,847

101,061

流動負債合計

 

317,617

259,152

 

 

 

 

非流動負債

 

 

 

社債及び借入金

12

2,436

2,541

リース負債

 

43,848

41,786

その他の金融負債

12

4,131

3,242

繰延収益

 

20,387

19,710

退職給付に係る負債

 

70,679

72,069

引当金

 

8,034

8,655

繰延税金負債

 

10,946

11,202

その他の非流動負債

 

4,208

4,135

非流動負債合計

 

164,669

163,340

負債合計

 

482,286

422,492

 

 

 

 

(資本の部)

 

 

 

資本金

 

69,444

69,444

資本剰余金

 

121,231

99,619

利益剰余金

2,332,018

2,391,879

その他の資本の構成要素

 

166,895

130,315

自己株式

133,441

142,279

親会社の所有者に帰属する持分合計

 

2,556,147

2,548,978

非支配持分

 

538

1,333

資本合計

 

2,555,609

2,547,645

 

 

 

 

負債及び資本合計

 

3,037,895

2,970,137

 

(2)【要約中間連結損益計算書及び要約中間連結包括利益計算書】

【要約中間連結損益計算書】

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年9月30日)

 

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

売上収益

10

810,350

 

883,481

売上原価

    

487,167

 

515,021

売上総利益

 

323,183

 

368,460

販売費及び一般管理費

 

119,540

 

135,139

研究開発費

 

66,337

 

73,565

その他の収益

 

3,925

 

11,167

その他の費用

 

2,309

 

12,751

営業利益

 

138,922

 

158,172

金融収益

 

23,180

 

9,114

金融費用

 

877

 

3,292

持分法による投資損益(△は損失)

 

1

 

35

税引前中間利益

 

161,224

 

164,029

法人所得税費用

 

36,301

 

34,375

中間利益

 

124,923

 

129,654

 

 

 

 

 

中間利益の帰属

 

 

 

 

親会社の所有者

 

125,153

 

130,320

非支配持分

 

230

 

666

中間利益

 

124,923

 

129,654

 

 

 

 

 

1株当たり中間利益

11

 

 

 

基本的1株当たり中間利益(円)

 

66.25

 

69.45

 

【要約中間連結包括利益計算書】

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年9月30日)

 

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

中間利益

 

124,923

 

129,654

 

 

 

 

 

その他の包括利益(税効果考慮後)

 

 

 

 

純損益に振り替えられることのない項目

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

12

1,010

 

1,203

純損益に振り替えられることのない項目合計

 

1,010

 

1,203

 

 

 

 

 

純損益に振り替えられる可能性のある項目

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

12

10

 

0

在外営業活動体の換算差額

 

82,864

 

35,392

純損益に振り替えられる可能性のある項目合計

 

82,874

 

35,392

その他の包括利益(税効果考慮後)合計

 

83,884

 

36,595

中間包括利益

 

208,807

 

93,059

 

 

 

 

 

中間包括利益の帰属

 

 

 

 

親会社の所有者

 

208,984

 

93,740

非支配持分

 

177

 

681

中間包括利益

 

208,807

 

93,059

 

(3)【要約中間連結持分変動計算書】

前中間連結会計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

注記

番号

 

親会社の所有者に帰属する持分

 

非支配

持分

 

資本合計

 

 

 

資本金

資本

剰余金

利益

剰余金

その他の

資本の

構成要素

自己株式

合計

 

 

2023年4月1日残高

 

 

 

69,444

121,116

2,246,258

56,661

133,494

2,359,985

 

43

 

2,359,942

中間利益

 

 

 

125,153

125,153

 

230

 

124,923

その他の包括利益

 

 

 

83,831

83,831

 

53

 

83,884

中間包括利益合計

 

 

 

125,153

83,831

208,984

 

177

 

208,807

自己株式の取得

 

 

 

5

5

 

 

5

自己株式の処分

 

 

 

0

0

0

 

 

0

自己株式の消却

 

 

 

 

 

配当金

 

 

47,229

47,229

 

67

 

47,296

株式報酬取引

 

 

 

25

64

89

 

 

89

その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替

 

 

 

231

231

 

 

所有者との取引額合計

 

 

 

25

46,998

231

59

47,145

 

67

 

47,212

2023年9月30日残高

 

 

 

69,444

121,141

2,324,413

140,261

133,435

2,521,824

 

287

 

2,521,537

 

当中間連結会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

注記

番号

 

親会社の所有者に帰属する持分

 

非支配

持分

 

資本合計

 

 

 

資本金

資本

剰余金

利益

剰余金

その他の

資本の

構成要素

自己株式

合計

 

 

2024年4月1日残高

 

 

 

69,444

121,231

2,332,018

166,895

133,441

2,556,147

 

538

 

2,555,609

中間利益

 

 

 

130,320

130,320

 

666

 

129,654

その他の包括利益

 

 

 

36,580

36,580

 

15

 

36,595

中間包括利益合計

 

 

 

130,320

36,580

93,740

 

681

 

93,059

自己株式の取得

 

 

50,003

50,003

 

 

50,003

自己株式の処分

 

 

 

0

0

0

 

 

0

自己株式の消却

 

 

20,813

19,450

40,263

 

 

配当金

 

 

51,009

51,009

 

114

 

51,123

株式報酬取引

 

 

799

902

103

 

 

103

その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替

 

 

 

 

 

所有者との取引額合計

 

 

 

21,612

70,459

8,838

100,909

 

114

 

101,023

2024年9月30日残高

 

 

 

69,444

99,619

2,391,879

130,315

142,279

2,548,978

 

1,333

 

2,547,645

 

(4)【要約中間連結キャッシュ・フロー計算書】

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年9月30日)

 

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

 

中間利益

 

124,923

 

129,654

減価償却費及び償却費

 

84,978

 

85,222

減損損失

46

 

9,739

金融収益及び金融費用

 

22,303

 

5,822

法人所得税費用

 

36,301

 

34,375

持分法による投資損益(△益)

 

1

 

35

固定資産除売却損益(△益)

 

474

 

690

営業債権の増減額(△増加)

 

40,104

 

28,042

棚卸資産の増減額(△増加)

 

33,732

 

23,461

その他の資産の増減額(△増加)

 

8,113

 

5,113

営業債務の増減額(△減少)

 

6,210

 

1,359

その他の負債の増減額(△減少)

 

6,999

 

9,359

その他

 

1,509

 

1,385

小計

 

209,215

 

234,796

法人所得税の支払額

 

17,557

 

18,780

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

191,658

 

216,016

 

 

 

 

 

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

 

定期預金の純増減額(△増加)

 

111

 

7,780

有形固定資産の取得による支出

 

124,544

 

95,230

有形固定資産の売却による収入

 

415

 

1,820

無形資産の取得による支出

 

3,525

 

4,571

投資の取得による支出

 

4,616

 

1,939

投資の売却及び償還による収入

 

11,116

 

1,703

利息及び配当金の受取額

 

5,567

 

8,754

その他

 

114

 

8

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

115,362

 

97,235

 

 

 

 

 

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

 

長期借入れによる収入

 

476

 

392

長期借入金の返済による支出

 

7

 

7

社債の償還による支出

 

 

50,000

自己株式の取得による支出

5

 

50,003

リース負債の返済による支出

    

5,107

 

4,659

利息の支払額

 

439

 

346

配当金の支払額

47,229

 

51,009

その他

 

804

 

113

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

53,115

 

155,745

 

 

 

 

 

現金及び現金同等物に係る換算差額

 

29,214

 

13,341

現金及び現金同等物の増減額(△減少)

 

52,395

 

50,305

現金及び現金同等物の期首残高

 

469,406

 

622,007

現金及び現金同等物の中間期末残高

 

521,801

 

571,702

 

 

【要約中間連結財務諸表注記】

1.報告企業

 株式会社村田製作所(以下「当社」という。)は日本に所在する株式会社であります。当社グループの要約中間連結財務諸表は、当社及びその子会社、並びに当社の関連会社に対する持分により構成されております。

 当社グループは、電子部品並びにその関連製品の開発及び製造販売を主たる事業として行っております。当社グループの事業は、コンポーネント(コンデンサ、インダクタ、EMI除去フィルタなど)、デバイス・モジュール(高周波モジュール、表面波フィルタ、リチウムイオン二次電池、センサなど)及びその他(ヘルスケア機器、ソリューションビジネスなど)の3つの事業別セグメントに分類されます。

 

 

2.作成の基礎

(1)IFRSに準拠している旨

 当社グループの要約中間連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第312条の規定により、IAS第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。

 要約中間連結財務諸表は、年次連結財務諸表で要求されている全ての情報が含まれていないため、前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。

 

(2)測定の基礎

 当社グループの要約中間連結財務諸表は、公正価値で測定されている特定の金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成しております。

 

(3)機能通貨及び表示通貨

 当社グループの要約中間連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満を四捨五入して表示しております。

 

 

3.重要性がある会計方針

 当社グループの要約中間連結財務諸表において適用する重要性がある会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。

 なお、当中間連結会計期間の法人所得税費用は、年間の見積実効税率に基づいて算定しております。

 

 

4.重要な会計上の見積り及び判断

 IFRSに準拠した要約中間連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を行うことが要求されております。実際の業績は、これらの見積りとは異なる場合があります。

 見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直されます。会計上の見積りの見直しによる影響は、見積りを見直した会計期間及びそれ以降の将来の会計期間において認識されます。

 経営者が行った要約中間連結財務諸表の金額に重要な影響を与える判断及び見積りは、前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様であります。

 

 

5.セグメント情報

事業別セグメントの概要

 当社グループは、電子部品並びにその関連製品の開発及び製造販売を主たる事業として行っております。

 当社グループの事業別セグメントは、当社グループの事業戦略に即した区分であり、「コンポーネント」、「デバイス・モジュール」及び「その他」の3つに分類されます。

 

 

前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

コンポー

ネント

デバイス・

モジュール

その他

消去

又は全社

連結

売上収益

 

 

 

 

 

(1)外部顧客に対する売上収益

453,745

351,219

5,386

810,350

(2)セグメント間の内部売上収益

4,245

7

26,859

31,111

457,990

351,226

32,245

31,111

810,350

営業利益(△損失)

116,471

26,185

3,734

138,922

営業利益(△損失)率

25.4%

7.5%

△11.6%

17.1%

 

当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

コンポー

ネント

デバイス・

モジュール

その他

消去

又は全社

連結

売上収益

 

 

 

 

 

(1)外部顧客に対する売上収益

518,364

358,595

6,522

883,481

(2)セグメント間の内部売上収益

5,730

4

25,370

31,104

524,094

358,599

31,892

31,104

883,481

営業利益(△損失)

150,509

9,596

1,933

158,172

営業利益(△損失)率

28.7%

2.7%

△6.1%

17.9%

(注)1.各区分に属する主な製品又は事業

(1)コンポーネント   ・・・コンデンサ、インダクタ、EMI除去フィルタなど

(2)デバイス・モジュール・・・高周波モジュール、表面波フィルタ、リチウムイオン二次電池、センサなど

(3)その他       ・・・機器製作、ヘルスケア機器、ソリューションビジネスなど

2.セグメント間の内部取引は、市場の実勢価格に基づいております。

 

 

6.棚卸資産

 棚卸資産の内訳は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度末

(2024年3月31日)

当中間連結会計期間末

(2024年9月30日)

商品及び製品

204,869

187,131

仕掛品

175,178

171,186

原材料及び貯蔵品

132,977

126,748

合計

513,024

485,065

 

 

7.非金融資産の減損

前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

 「デバイス・モジュール」セグメントにおける収益性が低下していると判断された設備等について、46百万円を減損損失として要約中間連結損益計算書の「その他の費用」に計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値をゼロとしております。

 

当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

 「コンポーネント」セグメントにおける収益性が低下していると判断された設備等について、1,237百万円を減損損失として要約中間連結損益計算書の「その他の費用」に計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値をゼロとしております。

 「デバイス・モジュール」セグメントにおける収益性が低下していると判断された設備等について、8,502百万円を減損損失として要約中間連結損益計算書の「その他の費用」に計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、その価値をゼロとしております。

 

 

8.資本及びその他の資本項目

前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

 重要な取引はありません。

 

当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

 (自己株式の取得)

 当社は、2024年4月26日開催の取締役会決議に基づき、自己株式の取得を行いました。この取得により、当中間連結会計期間において自己株式が16,945,100株増加しております。

 

 (自己株式の消却)

 当社は、2024年4月26日開催の取締役会決議に基づき、自己株式の消却を行いました。この消却により、当中間連結会計期間において自己株式が36,830,000株減少しております。

 

 (株式報酬取引)

 当社は、2024年6月27日開催の取締役会決議に基づき、譲渡制限付株式報酬として自己株式の処分を行いました。この処分により、当中間連結会計期間において自己株式が745,165株減少しております。

 

 

9.配当金

 前中間連結会計期間及び当中間連結会計期間の配当金の支払額は、次のとおりであります。

 

  前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2023年6月29日

定時株主総会

普通株式

47,229

75

2023年3月31日

2023年6月30日

(注)当社は、2023年10月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っております。「1株当たり配当額」

につきましては、当該株式分割前の金額を記載しております。

 

  当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2024年6月27日

定時株主総会

普通株式

51,009

27

2024年3月31日

2024年6月28日

 

基準日が前中間連結会計期間及び当中間連結会計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が

前中間連結会計期間及び当中間連結会計期間の末日後となるものは、次のとおりであります。

 

  前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2023年10月31日

取締役会

普通株式

47,231

75

2023年9月30日

2023年11月27日

(注)当社は、2023年10月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っております。「1株当たり配当額」

につきましては、当該株式分割前の金額を記載しております。

 

  当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2024年11月1日

取締役会

普通株式

50,572

27

2024年9月30日

2024年11月25日

 

10.売上収益

収益の分解

 当社グループは、当社グループの事業別セグメントを構成する電子部品並びにその関連製品の販売を行っております。事業別セグメントは、当社グループの事業戦略に即して区分されており、「コンポーネント」、「デバイス・モジュール」及び「その他」の3つの事業別セグメントに分類しております。当社グループは、顧客との契約から生じる収益を顧客との契約に基づき、コンポーネント事業をコンデンサ、インダクタ・EMIフィルタに、デバイス・モジュール事業を高周波・通信、エナジー・パワー、機能デバイスに区分して分解しております。

 これらの分解した収益とセグメント売上収益との関連は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

 至 2023年9月30日)

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

 至 2024年9月30日)

 

コンデンサ

366,487

417,312

 

インダクタ・EMIフィルタ

87,258

101,052

 

コンポーネント

453,745

518,364

 

高周波・通信

215,648

225,672

 

エナジー・パワー

91,121

83,719

 

機能デバイス

44,450

49,204

 

デバイス・モジュール

351,219

358,595

 

その他

5,386

6,522

 

810,350

883,481

 

 

 

11.1株当たり利益

 当社は取締役(監査等委員である取締役及び社外取締役を除く)及び執行役員を対象とする譲渡制限付株式報酬制度を導入しております。当制度に基づく株式のうち、権利が確定していない株式を参加型資本性金融商品として普通株式と区分しております。なお、普通株式と参加型資本性金融商品は親会社の所有者に帰属する中間利益に対して同等の権利を有しております。

 基本的1株当たり中間利益の算定上の基礎は以下のとおりであります。

 なお、希薄化後1株当たり中間利益については、希薄化効果を有している潜在株式が存在しないため記載しておりません。

 

(中間連結会計期間)

項目

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年9月30日)

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

至 2024年9月30日)

親会社の所有者に帰属する中間利益(百万円)

125,153

130,320

参加型資本性金融商品に帰属する中間利益

(百万円)

3

10

普通株主に帰属する中間利益(百万円)

125,150

130,310

流通株式の加重平均株式数(株)

1,889,214,113

1,876,414,455

参加型資本性金融商品の加重平均株式数(株)

41,415

155,742

普通株式の加重平均株式数(株)

1,889,172,698

1,876,258,713

基本的1株当たり中間利益(円)

66.25

69.45

(注)当社は、2023年10月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っております。前連結会計年度の期首

に当該株式分割が行われたと仮定して、基本的1株当たり中間利益を算定しております。

 

12.金融商品の公正価値

 当社グループは公正価値で測定する金融商品について、測定に用いたインプットの観察可能性に応じて算定した公正価値を以下3つのレベルに分類しております。

 

レベル1:活発な市場における同一の資産又は負債の市場価格

レベル2:レベル1以外の、観察可能な価格を直接又は間接的に使用して算出された公正価値

レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法から算出された公正価値

 

(1)償却原価で測定する金融商品

 各決算日における償却原価で測定する金融商品の帳簿価額と公正価値は以下のとおりであります。

 なお、帳簿価額と公正価値が極めて近似している金融商品については、以下の表に含めておりません。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度末

(2024年3月31日)

当中間連結会計期間末

(2024年9月30日)

 

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

償却原価で測定する金融負債

 

 

 

 

社債及び長期借入金
(1年以内返済予定分を含む)

52,836

52,800

3,231

3,228

合計

52,836

52,800

3,231

3,228

 社債の公正価値は、市場価格又は取引先金融機関等から提示された価格に基づき算定しており、レベル2に分類しております。

 長期借入金(1年以内返済予定分を含む)の公正価値は、将来キャッシュ・フローを新規に同様の契約を実行した場合に想定される利率で割り引いた現在価値により算定しており、レベル2に分類しております。

 

(2)公正価値で測定する金融商品

 公正価値で測定する金融商品の公正価値ヒエラルキーは以下のとおりであります。

 

前連結会計年度末(2024年3月31日)

(単位:百万円)

 

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

資産:

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ

111

111

株式及び出資金等

10,296

10,296

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

債券

1,700

1,700

株式

22,696

930

23,626

合計

22,696

1,811

11,226

35,733

負債:

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

345

1,113

1,458

合計

345

1,113

1,458

 

 

当中間連結会計期間末(2024年9月30日)

(単位:百万円)

 

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

資産:

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ

858

858

株式及び出資金等

11,761

11,761

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

債券

株式

20,939

976

21,915

合計

20,939

858

12,737

34,534

負債:

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

416

876

1,292

合計

416

876

1,292

公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、振替を生じさせた事象又は状況の変化が生じた日に認識しております。前連結会計年度及び当中間連結会計期間において、公正価値レベル1とレベル2の間の重要な振替は行われておりません。

 

① レベル2及び3に分類される金融商品の公正価値測定に関する情報

 レベル2に分類された債券及びデリバティブは取引先金融機関から提示された価格等に基づき評価しております。

 レベル3に分類された株式及び出資金等は投資先の直近の入手可能な将来の収益性の見通しや純資産価額等の情報を総合的に考慮した適切な技法により評価しております。

 レベル3に分類されたデリバティブは、仮想電力購入契約(バーチャルPPA)に基づく電力の固定価格と卸市場価格との差額から生じるキャッシュ・フローの決済に関連して認識したデリバティブであり、卸市場における将来価格や再生可能エネルギー発電設備の予想発電量等を考慮した適切な技法により評価してお

ります。

 レベル3に分類した金融商品について観察可能でないインプットを合理的に考える代替的な仮定に変更した場合に重要な公正価値の増減は見込まれません。

 

② レベル3に分類された金融商品の期首残高から期末残高への調整表

 レベル3に分類される公正価値測定について、期首残高から期末残高への調整表は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

前中間連結会計期間

(自2023年4月1日

至2023年9月30日)

当中間連結会計期間

(自2024年4月1日

至2024年9月30日)

期首残高

9,509

11,226

購入

1,614

1,932

利得又は損失

 

 

純損益

800

△244

その他の包括利益

279

△95

売却又は決済

△97

△82

期末残高

12,105

12,737

 上記以外にレベル3に分類される金融商品にはデリバティブがあり、それらの変動は純損益によるものであります。

 純損益に認識した利得又は損失は、要約中間連結損益計算書の「金融収益」又は「金融費用」に含めております。その他の包括利益に認識した利得又は損失のうち税効果考慮後の金額は、要約中間連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」及び「在外営業活動体の換算差額」に含めております。

13.コミットメント

 決算日以降の支出に関するコミットメントは以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当中間連結会計期間末

(2024年9月30日)

有形固定資産の取得

219,580

214,253

無形資産の取得

375

337

合計

219,955

214,590

 

 

14.後発事象

該当事項はありません。

 

 

15.要約中間連結財務諸表の承認

 本要約中間連結財務諸表は、2024年11月13日に代表取締役社長 中島規巨及び代表取締役専務執行役員コーポレート本部本部長 南出雅範によって承認されております。

 

2【その他】

 2024年11月1日開催の取締役会において、2024年9月30日現在の株主名簿に記載又は記録されている株主又は登録質権者に対し、第89期中間配当として1株につき27円00銭(総額50,572百万円)を支払うことを決議しました。