第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

(a)経営成績の分析

(経営環境)

当中間連結会計期間における世界経済は、欧米の金融引締めや中国の不動産市場の停滞による景気の下振れリスク等により先行き不透明な状況にあります。

我が国経済においては、雇用・所得環境の改善の下、各種政策の効果もあり、景気は緩やかな回復傾向となりました。一方で世界的な金融引締めに伴う影響や中国の不動産市場の停滞に伴う影響など、海外景気の減速が景気の下振れリスクとなっている他、原材料価格の高騰等により先行き不透明な状況が続いております。

(経営成績)

当社グループの売上高は前年同期比4,950百万円増加し37,381百万円となりました。このうち海外売上高は15,658百万円となり、売上高に占める割合は41.9%となりました。

損益面について、営業損益は主な原材料である鉛等の価格の高騰等はあったものの、前年同期比1,226百万円増加し1,269百万円の営業利益となり、経常損益は前年同期比1,210百万円増加し1,374百万円の経常利益となりました。

親会社株主に帰属する中間純損失は非常用バッテリー(産業用FLH1220SL 小型鉛蓄電池)の一部ロットにつき発生した液漏れに対する保証費用として製品保証費用1,662百万円を特別損失に計上したこと等により、731百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益594百万円)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

(自動車)

前年同期と比較して、売上高は2,665百万円増加の27,162百万円、セグメント利益は1,233百万円(前年同期はセグメント利益661百万円)となりました。これは、国内、タイ市場での販売が堅調に推移したこと等によります。

(産業)

前年同期と比較して、売上高は2,236百万円増加の11,085百万円、セグメント利益は184百万円(前年同期はセグメント損失494百万円)となりました。これは、データセンター向けの販売が堅調に推移したこと等によります。

(リチウム)

前年同期と比較して、売上高は24百万円増加の45百万円、セグメント損失は159百万円(前年同期はセグメント損失148百万円)となりました。これは、販売は増加しましたが市場の立ち上がり途上であることから損失が発生しております。

(不動産)

前年同期と比較して、売上高は6百万円減少の142百万円、セグメント利益は32百万円(前年同期はセグメント利益42百万円)となりました。これは、賃料収入が減少したためであります。

(その他)

前年同期と比較して、売上高は40百万円増加の201百万円、セグメント損失は22百万円(前年同期はセグメント損失18百万円)となりました。

 

(b)財政状態の分析

当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)に比べて1,933百万円増加し67,395百万円となりました。流動資産は、前期末比908百万円増加し37,695百万円となり、固定資産は、前期末比1,024百万円増加し29,699百万円となりました。

流動資産増加の主な要因は、商品及び製品や仕掛品の増加によるものであります。

固定資産のうち、有形固定資産は前期末比464百万円増加し25,151百万円となりました。この増加の主な要因は、設備投資によるものであります。

投資その他の資産は、前期末比510百万円増加し3,504百万円となりました。

当中間連結会計期間末の負債の合計は、前期末比2,348百万円増加し29,902百万円となりました。流動負債は、前期末比3,912百万円増加し22,763百万円、固定負債は、前期末比1,564百万円減少し7,139百万円となりました。

有利子負債(短期借入金、長期借入金の合計額)は、前期末比1,877百万円増加し8,533百万円となりました。

当中間連結会計期間末における自己資本は、前期末比452百万円減少し36,214百万円となり、自己資本比率は、前期末の56.0%から53.7%となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年同期連結会計期間末に比べ2,059百万円増加し10,208百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動による資金収支は、前年同期比1,861百万円改善し、1,849百万円の収入となりました。これは主に、前年同期比で製品保証引当金を計上したことや棚卸資産の増加幅が縮小したこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動による資金収支は、前年同期比135百万円改善の1,682百万円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が減少したこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動による資金収支は、前年同期比429百万円減少の932百万円の収入となりました。これは主に、前年同期比で短期借入による資金調達の増加幅が縮小したこと等によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、1,009百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、新たに締結した重要な契約等は次のとおりであります。

 

(「覚書」の締結)

当社は、2024年7月23日に公表いたしました「株式会社AP78による当社株式に対する公開買付けの開始予定に関する賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせ」において公表しているとおり、株式会社AP78(以下「公開買付者」といいます。)との間で、同日付で公開買付者による当社の株券等に対する公開買付け及びその後に実施する取引等に関する当社の義務および公開買付者の義務、契約終了事由を定めた「覚書」を締結いたしました。

なお、本公開買付けの詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。

 

(「資本業務提携に関する合意書」の締結)

当社は、2024年7月23日に公表いたしました「株式会社AP78による当社株式に対する公開買付けの開始予定に関する賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせ」において公表しているとおり、株式会社アドバンテッジパートナーズ、投資事業有限責任組合アドバンテッジパートナーズⅥ号、APCPⅥ,L.P.、CJIP(AP)Ⅵ,L.P.、APCPⅥCo-1,L.P.、CJIP(AP)ⅥCo-1,L.P.、APReiwaF6-A,L.P.、投資事業有限責任組合AP令和F6-B2、東京センチュリー株式会社、TCインベストメント・パートナーズ株式会社、古河電気工業株式会社、サステナブル・バッテリー・ホールディングス株式会社(以下「SBH」といいます。)、株式会社AP78との間で、同日付で本取引実行後のSBH及び当社の経営体制並びに、当社並びにその子会社及び関連会社とSBHの子会社であるエナジーウィズ株式会社の間の業務上の提携の在り方等を定めた「資本業務提携に関する合意書」を締結いたしました。

なお、本公開買付けの詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。