当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを段階的に引き上げていくなかで、各種政策の効果もあり、持ち直しの動きが続くことが期待されますが、感染症が国内外経済に与える影響は依然として不透明な状況です。
このような状況の中で当社グループは、音響機器事業のうち高級オーディオ機器事業は、次世代アンプの要素技術の確立と新規カテゴリーへの挑戦でラインナップを拡充し、海外市場を伸ばす事で堅実な成長路線を目指します。一般オーディオ機器事業は、中高級機のReferenceシリーズ強化と、特色のあるアナログ製品は、すべてのカテゴリーにおいて新製品が競合に比べ常に個性的な価値を持つ事で、収益向上とブランド・イメージの回復を引き続き目指します。音楽制作・業務用オーディオ機器事業では、世界各国で連携したデジタルマーケティングの強化および多数の戦略的新製品の投入により製品ラインナップを更に拡充します。情報機器事業においては、IoTやAIなどの市場の先端技術への取り組みを行う事により、新しい市場への開拓を進めてまいります。
当第1四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルスの影響により売上収益は減少しましたが、販売費及び一般管理費の削減により、親会社の所有者に帰属する四半期損失は前年同期と比較して改善しました。
この結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上収益は2,924百万円(前年同期比4.7%減)、営業損失は229百万円(前年同期営業損失244百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期損失は256百万円(前年同期親会社の所有者に帰属する四半期損失261百万円)となりました。
各事業セグメントの業績は次のとおりであります。
1)音響機器事業
音響機器事業の売上収益は、1,878百万円(前年同期比2.3%減)となり、セグメント営業利益は63百万円(前年同期比139.4%増)となりました。
高級オーディオ機器(ESOTERICブランド)は、新型コロナウイルス感染症拡大の初期において国内外で販売店の一時閉鎖や都市のロックダウンが影響し、一時的に売上は減少しましたが、その後は巣ごもり消費による需要の追い風もあり、国内での大型スピーカーの需要減を除き主力のSACDプレーヤーやネットワークプレーヤーカテゴリーをはじめとするその他すべてのカテゴリーでは、前年同期並みもしくはそれ以上の販売に回復しました。それにより全体では減収となりましたが、利益率の高い製品比率増によりわずかな減益に留まりました。
一般オーディオ機器(TEACブランド)も、新型コロナウイルス感染症拡大の初期においては一時的に売上は減少しましたが、その後は巣ごもり消費による需要の追い風もあり、特に国内ではEC販路での販売が好調に推移しました。一方海外は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による需要減からの回復が遅れました。それにより全体としては減収となりましたが、国内比率増と利益率の高い製品比率増により増益となりました。
音楽制作・業務用オーディオ機器(TASCAMブランド)は、BtoC事業において、世界的に拡大した外出制限の影響により、マルチトラックレコーダーやオーディオインターフェースなどの音楽制作向け製品は、巣ごもり消費による需要増が発生し、EC販路を中心に堅調な推移となりました。一方でBtoB事業においては、やはり世界的な外出制限の影響により、ホテル、レストラン、商業施設など設備工事案件が先送りとなり、業務用レコーダー・プレーヤーの販売は低調に推移しました。プロダクトミックスにおいてBtoC製品の比率が高まった事から利益率は前年同期比で低下したものの、BtoC製品の販売が売上をけん引した事により、音楽制作・業務用オーディオ機器全体としては増収増益となりました。
2)情報機器事業
情報機器事業の売上収益は、889百万円(前年同期比10.7%減)となり、セグメント営業損失は29百万円(前年同期営業利益21百万円)となりました。
航空機搭載記録再生機器は、海外顧客への出荷が低調に推移、また機内エンターテインメント用サーバーは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による受注減により減収となりました。計測機器は、データレコーダーでは新型コロナウイルスの影響で、一部の顧客でプロジェクト予算の凍結や延期があったため低調に推移しました。センサー関連においては大手半導体製造装置メーカー各社への販売が好調に推移した事から、結果として計測機器全体としては増収となりました。医用画像記録再生機器は、消化器内視鏡向けレコーダーは国内のクリニック向けの販売が新型コロナウイルス感染症拡大の影響により低調に推移、また手術画像用レコーダーも同じく新型コロナウイルスの影響で国内外で販売減となり前年同期比で減収となりました。ソリューションビジネスは、PC販売が低調、また受託開発も低調に推移したことから、減収となりました。一部海外販売子会社で継続している産業用光ディスクドライブは、需要減により減収となりました。
(2)財政状態の分析
(資産合計)
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、9,242百万円と前連結会計年度末と比較して298百万円減少しました。主な増減は、現金及び現金同等物の増加199百万円、営業債権及びその他の債権の減少855百万円、棚卸資産の増加482百万円であります。
(負債合計)
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、8,116百万円と前連結会計年度末と比較して7百万円減少しました。主な増減は、営業債務及びその他の債務の増加329百万円、引当金の減少91百万円、その他の流動負債の減少67百万円、退職給付に係る負債の減少95百万円であります。
(資本合計)
当第1四半期連結会計期間末における資本合計は、1,126百万円と前連結会計年度末と比較して292百万円減少しました。主な増減は、利益剰余金の減少256百万円、その他の資本の構成要素の減少31百万円であります。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して199百万円増加し、1,677百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、339百万円のプラス(前年同期67百万円のプラス)となりました。主な内訳は、プラス要因として、営業債権及びその他の債権の減少額850百万円、営業債務及びその他の債務の増加額330百万円、マイナス要因としては、四半期損失261百万円、棚卸資産の増加額486百万円、退職給付に係る負債の減少額98百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における投資活動の結果得られた資金は、38百万円のマイナス(前年同期59百万円のプラス)となりました。主な内訳は、マイナス要因として、有形固定資産及び無形資産の取得による支出38百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における財務活動の結果得られた資金は、104百万円のマイナス(前年同期44百万円のプラス)となりました。主な内訳は、プラス要因として、長期借入による収入の増加額200百万円、マイナス要因としては、短期借入金の減少額103百万円、長期借入金の返済による支出100百万円、リース負債の返済による支出87百万円であります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた対処すべき課題はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は238百万円であります。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。