第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の防止策を講じ、ワクチン接種を促進するなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあって持ち直しの動きが続くことが期待されます。ただし、新型コロナウイルス感染症による影響や供給面での制約、原材料価格の動向、サプライチェーンを通じた影響による下振れリスクに十分注意する必要があります。また、金融資本市場の変動等の影響も注視する必要があります。

 このような状況の中で当社グループは、音響機器事業のうちハイエンドオーディオ機器事業は、新規カテゴリーへの挑戦でラインナップを拡充し、海外市場を伸ばす事で堅実な成長路線を引き続き目指します。プレミアムオーディオ機器事業は、中高級機のReferenceシリーズの更なる充実と特色のあるアナログ製品で、すべてのカテゴリーにおいて常に競合に比べ個性的な価値を持つ事を目指し、収益向上とブランド・イメージの向上に努めます。音楽制作・業務用オーディオ機器事業では、UX向上を目指したデジタルマーケティングの強化およびクリエーター市場に向けた新製品の投入によりBtoC市場での成長を目指します。同事業のBtoB市場においては、アフターコロナを見据えた戦略的新製品の導入と海外販売体制の一層の強化を進めます。情報機器事業においては、IoT、AI、4K、Streaming等の先端技術を取り込んだ製品開発とソリューションの提案で、新しい市場の開拓を進めてまいります。

 当第3四半期連結累計期間におきましては、新製品が好評を博したことで売上収益は増加し、前年同期の営業利益は329百万円の一過性の個別開示項目の利益(年金制度変更等)の発生がありましたが、当第3四半期累計期間は本業のみで前年同期比増益となる営業利益を計上しました。しかしながら、前年同期は為替差益の発生があった為、当第3四半期累計の親会社の所有者に帰属する当期利益は減少しました。

 この結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上収益は11,578百万円(前年同期比11.0%増)、営業利益は414百万円(前年同期比8.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は223百万円(前年同期比41.1%減)となりました。

 

 各事業セグメントの業績は次のとおりであります。

1)音響機器事業

 音響機器事業の売上収益は、8,049百万円(前年同期比11.1%増)となり、セグメント営業利益は954百万円(前年同期比20.4%増)となりました。

 ハイエンドオーディオ機器(ESOTERICブランド)は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う度重なる緊急事態宣言の影響やサプライチェーンの混乱など逆風の中、新たに上市したネットワーク関連製品が計画以上の売上で推移しました。またアジア市場や、北米、欧州の需要は引き続き堅調で全体としては増収を継続しております。

 プレミアムオーディオ機器(TEACブランド)も、新たに上市したReferenceシリーズのネットワーク関連製品が国内外で順調に推移しました。また欧州市場を中心にターンテーブルカテゴリー製品の需要もセールスシーズンに向け増加し、全体としては増収を継続しております。

 音楽制作・業務用オーディオ機器(TASCAMブランド)は、BtoC事業において、新生活様式の浸透により成長を続けるクリエーター市場に向けて、新製品を三機種投入しました。既存品共々好調な受注により販売は堅調となりましたが、長期化する港湾混雑により商品供給遅延の解消が進まず、欧米市場の高い需要を満たせない状況が続いております。BtoB事業においては、海外主要国を中心に設備工事が徐々に再開した事や、一部主力商品の供給が再開した事などにより業務用機器の販売が好調に推移しました。その結果、音楽制作・業務用オーディオ機器全体としては増収となりました。

 

※ 従来の経営成績において音響機器事業の中の、高級オーディオ機器(ESOTERICブランド)、および一般オーディオ機器(TEACブランド)の呼称を、その製品がより趣味性の高い個性的な製品が主である現状から当期よりハイエンドオーディオ機器(ESOTERICブランド)およびプレミアムオーディオ機器(TEACブランド)と変更いたしました。

 

2)情報機器事業

 情報機器事業の売上収益は、2,992百万円(前年同期比7.0%増)となり、セグメント営業利益は113百万円(前年同期営業損失7百万円)となりました。

 機内エンターテインメント機器は、海外顧客向けに計画していた出荷が第4四半期へ延期となったものの、保守部品等の出荷が安定していたことから前年同期比で増収となりました。計測機器関連は、データレコーダーは第3四半期に入り国内及び海外向けの出荷が再開しましたが、依然低調な推移となりました。センサー関連は半導体製造装置市場向けの出荷が好調を維持し、大手半導体装置メーカーへの出荷も始まりましたが、計測機器全体では前年同期比減収と低調な推移となりました。医用画像記録再生機器は、国内消化器内視鏡向けレコーダーの販売は好調に推移、手術画像用レコーダーも国内・海外共に好調を維持、特に海外市場では欧州・米国での好調に加え、インド、南米等の医療新興国での出荷が伸びたことから、医用画像記録再生機器全体では、前年同期比で大幅な増収となりました。ソリューションビジネスは、受託開発案件の受注が堅調に推移し、減収ながら販管費抑制により増益となりました。一部海外販売子会社で継続している産業用光ディスクドライブは、医療機器メーカー、防衛等の特定顧客からの特需により増収となりました。

 

※ 従来の経営成績において情報機器事業の中の航空機搭載記録再生機器の呼称を当四半期より、より一般的な呼称である機内エンターテインメント機器に変更いたしました。

 

(2)財政状態の分析

(資産合計)

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、9,894百万円と前連結会計年度末と比較して243百万円増加しました。主な増減は、現金及び現金同等物の減少1,080百万円、棚卸資産の増加1,438百万円、有形固定資産の減少217百万円であります。

 

(負債合計)

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、7,685百万円と前連結会計年度末と比較して122百万円減少しました。主な増減は、社債及び借入金の増加254百万円、リース負債の減少236百万円、営業債務及びその他の債務の増加110百万円、長期未払金の減少158百万円であります。

 

(資本合計)

 当第3四半期連結会計期間末における資本合計は、2,210百万円と前連結会計年度末と比較して365百万円増加しました。主な増減は、利益剰余金の増加223百万円、その他の資本の構成要素の増加142百万円であります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

 当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して1,080百万円減少し、789百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、961百万円のマイナス(前年同期260百万円のプラス)となりました。主な内訳は、プラス要因として、減価償却費及び償却費の増加額365百万円、マイナス要因としては、棚卸資産の増加額1,368百万円、長期未払金の減少額158百万円であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期連結累計期間における投資活動の結果得られた資金は、86百万円のマイナス(前年同期118百万円のマイナス)となりました。主な内訳は、マイナス要因として、有形固定資産及び無形資産の取得による支出92百万円であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期連結累計期間における財務活動の結果得られた資金は、46百万円のマイナス(前年同期60百万円のプラス)となりました。主な内訳は、プラス要因として、社債の発行による収入471百万円、マイナス要因としては、短期借入金の減少額171百万円、長期借入金の返済による支出68百万円、リース負債の返済による支出278百万円であります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた対処すべき課題はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は880百万円であります。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。