第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、企業収益や雇用環境の改善が続く中で、個人消費は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、世界経済は、米中の通商摩擦や中東情勢の不安定化並びに英国のEU離脱問題の混迷等、世界的な経済の減退が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 このような状況のもと、当社グループの当第3四半期連結累計期間における経営成績は、デジタルエンタテインメント事業におけるサッカー及び野球コンテンツの各シリーズタイトルが堅調に推移したことから、前年同期に主力タイトルの販売が好調であったアミューズメント事業の反動があったものの、売上高・営業利益ともに前年同期を上回る実績となりました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,926億3千1百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益は394億4千万円(前年同期比2.4%増)、税引前四半期利益は391億8千6百万円(前年同期比2.8%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は272億1千5百万円(前年同期比4.5%増)となりました。

 なお、第2四半期連結会計期間より、従来「健康サービス事業」としていた報告セグメントの名称を「スポーツ事業」へ変更しております。当該変更は、名称変更のみであり、セグメント情報に与える影響はありません。

事業別セグメントの業績

(デジタルエンタテインメント事業)

 エンタテインメント市場におきましては、モバイル端末や家庭用ゲーム機器等の各種デバイスは高性能化を続け、通信インフラ環境の発達に伴い、ゲームコンテンツの多様化が進んでおります。また、時代の変化に伴い、個人消費において「豊かな経験や体験による日々の充実」への志向が高まっております。ゲーム業界ではゲームをスポーツ競技として捉えるeスポーツが注目されるなど、コンテンツの新しい楽しみ方を提供するための取り組みが加速しております。

 このような状況のもと、当事業のモバイルゲームでは、グローバル市場において、大型アップデートを行った「ウイニングイレブン 2019」(海外名「PRO EVOLUTION SOCCER 2019」)がご好評いただいているほか、「遊戯王 デュエルリンクス」においては、第2四半期のアップデート以降、多くのお客様に楽しんでいただいております。国内市場では、配信開始から3周年を迎えた「プロ野球スピリッツA(エース)」の売上が伸長いたしました。また「実況パワフルプロ野球」、「実況パワフルサッカー」も配信開始からそれぞれ4周年、2周年を迎え、各種施策により好調に推移いたしました。

 カードゲームでは、2019年2月で発売から20周年を迎える『遊戯王オフィシャルカードゲーム』の記念プロジェクトとして、20周年にふさわしい商品展開などの施策により、節目に向けてさらなる活性化を図ってまいります。

 家庭用ゲームでは、「ウイニングイレブン 2019」(海外名「PRO EVOLUTION SOCCER 2019」)のオンラインモード「myClub」が、発売直後から好調な推移を続けております。eスポーツの取り組みとしては、「ウイニングイレブン 2019」(海外名「PRO EVOLUTION SOCCER 2019」)のeスポーツ世界選手権「PES LEAGUE WORLD TOUR 2019」のオンライン予選を開始し、欧州と南米では最初のシーズンの地域決勝が開催されました。野球コンテンツでは、一般社団法人日本野球機構(NPB)と共同で、「実況パワフルプロ野球2018」を競技タイトルに使用したプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」のeペナントレース、eリーグ代表決定戦を開催いたしました。選手と会場が一体となって盛り上がる熱戦の様子が、ライブ配信により多くの視聴者にも届けられました。また、第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体」の文化プログラムにて、「実況パワフルプロ野球」シリーズを使用したeスポーツ大会が開催されました。

 以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は1,058億6百万円(前年同期比18.0%増)となり、セグメント利益は322億8千6百万円(前年同期比8.5%増)となりました。

(アミューズメント事業)

 アミューズメント市場におきましては、業界全体の様々な取り組みにより、家族連れによるショッピングセンター内のゲームコーナーの利用やシニア世代によるメダルゲームの利用など、幅広いユーザー層が受け入れられる場所としてアミューズメント施設の認知が進み、上昇基調にあると見ております。また、近年のeスポーツの普及・発展に伴い、国内のみならず世界各地で多くの大会が開催されるなど、遊び方の幅も広がっております。

 このような状況のもと、当事業のビデオゲームでは、オンライン対戦麻雀ゲーム「麻雀格闘倶楽部」シリーズの最新作「麻雀格闘倶楽部 GRAND MASTER」や、家庭用ゲームでご好評をいただいている「ボンバーマン」のゲーム性をベースに、チームバトルの要素を加えたオンライン型陣取り合戦が楽しい「ボンバーガール」が好調な稼働で推移しているほか、本格プロ野球カードゲーム「BASEBALL COLLECTION」が順次稼働しております。メダルゲームでは、「ボンバーマン」をテーマに、最大8人同時プレーが可能な「ボンバーマン・ザ・メダル」が稼働を開始いたしました。また、抽選型メダルゲーム「カラコロッタ」シリーズの最新作「カラコロッタ 太陽とひみつの島」やビデオシングルメダルマシン「FEATURE PREMIUM」シリーズの最新ゲーム「OLYMPOS GATE」、「TwinkleDrop DINNER」も稼働を開始いたしました。「戦国コレクション」シリーズでは、最新作「戦コレ![泰平女君]徳川家康」を販売いたしました。

 なお、当第3四半期連結累計期間におきましては、好評を博した「GI優駿倶楽部」の前年同期におけるリピート販売の反動減の影響が生じております。

 以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は181億7千9百万円(前年同期比8.2%減)となり、セグメント利益は51億8千6百万円(前年同期比20.3%減)となりました。

(ゲーミング&システム事業)

 ゲーミングビジネスでは、世界各地で新規カジノ施設やカジノを含むIR(統合型リゾート)施設の開業や開発が進み、また、オンラインゲーミング市場も成長を続ける中で、スキル要素(プレーヤーの技術次第で勝利機会が増す)を搭載したスロットマシンの導入やeスポーツトーナメントなど、若者をターゲットにゲーミングビジネスの活性化に向けた取り組みが進んでおります。

 このような状況のもと、当事業のスロットマシンでは、「Concerto CrescentTM(コンチェルト クレセント)」や「Concerto StackTM(コンチェルト スタック)」をはじめとした「ConcertoTM」シリーズにおいて、65インチの4KウルトラHDディスプレイが特徴の最新筐体「Concerto OpusTM(コンチェルト オーパス)」を市場に投入いたしました。また、当社グループのアミューズメントマシンで培った経験や技術を活用したフィールド付競馬マルチステーション機「Fortune CupTM(フォーチュン カップ)」の設置が進み、新たなエンタテインメントの提供による市場の活性化を推進いたしました。パーティシペーションでは、「ConcertoTM」シリーズを主力商品に、プレミアム商品となるリンクドプログレッシブの「Smash Smash FestivalTM(スマッシュスマッシュフェスティバル)」や、追加ベットでクレジットボーナス、ホイールボーナス、または、ジャックポット抽選への当選確率が高まる新しいゲームルール「Strike Zone(ストライクゾーン)」向けのゲームタイトルなど、ゲームラインアップの拡充に努めました。カジノマネジメントシステム「SYNKROS」では、海外を就航する大型クルーズ船内のカジノ施設への導入が引き続き順調に推移いたしました。

 以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は219億4千6百万円(前年同期比6.2%増)となり、セグメント利益は30億5千1百万円(前年同期比14.6%増)となりました。

(スポーツ事業)

 スポーツ市場におきましては、政府が第2期「スポーツ基本計画」を策定し、「一億総スポーツ社会」の実現に向け、スポーツ参画人口を拡大するための取り組みが行われており、社会全体のスポーツに対する関心が高まっております。また、世界最大のスポーツイベントの開催を契機にスポーツ市場のさらなる活性化と成長が期待されております。

 このような状況のもと、フィットネスでは、“自分史上最高の後ろ姿”がコンセプトの自社開発プログラム「BeautyHip」の展開や、新しく利用を開始されるお客様向けにトレーニングのサポート、カウンセリング、効果測定を通して、お客様への最適な利用方法を提案することにより、長く続けることの大切さを訴求するプランとして「スタート応援会員」を新設いたしました。併せて、昨年リニューアルオープンをした「コナミスポーツクラブ 栄」をはじめ、施設リニューアルによる施設環境の整備やトレーニングプログラムの展開を引き続き推進し、快適なフィットネスライフを提供するためのサービス向上に取り組みました。スクールでは、「卓球スクール」を新たに15施設で開講したほか、「コナミスポーツクラブ 府中」でのスイミングスクールの新規開講や、世界陸上メダリストの為末大氏がプロデュースするランニングメソッドを取り入れた「走り方を学ぼう!かけっこ教室」を開催するなど、スクールの更なる充実に向けた展開を進めてまいりました。

 スポーツ関連商品では、コナミスポーツクラブブランドで展開する「コナミスポーツクラブ オリジナル」商品のほか、「コナミスポーツクラブ セレクション」として展開するコナミスポーツクラブ選りすぐりのブランド商品のラインアップを拡充させるとともに、オンラインショップのデザインを刷新し、使いやすさ、サービスの向上に努めました。

 なお、当第3四半期連結累計期間におきましては、旧施設の退店による影響のほか、度重なる自然災害の影響、フィットネスマシンリニューアルを含む既存施設の環境整備や新規スクール展開のための先行投資などにより売上高・セグメント利益は減少いたしました。

 以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は479億1千2百万円(前年同期比3.6%減)となり、セグメント利益は25億4千3百万円(前年同期比15.8%減)となりました。

③ 財政状態

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比較して2億円増加し、3,633億8百万円となりました。これは主として、現金及び現金同等物が減少した一方で、営業債権及びその他の債権や棚卸資産が増加したこと等によるものであります。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比較して146億1千3百万円減少し、939億5千6百万円となりました。これは主として、社債及び借入金や未払法人所得税が減少したこと等によるものであります。

(資本)

 当第3四半期連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比較して148億百万円増加し、2,693億百万円となりました。これは主として、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上により利益剰余金が増加したこと等によるものであります。

 なお、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比較して4.0ポイント増加し、73.9%となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比較して504百万円減少し、当第3四半期連結会計期間末には1,494百万円となりました。

 また、当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローは、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期連結累計期間において営業活動により獲得した資金は、292百万円(前年同期比24.3)となりました。これは主として、法人所得税の支払額が増加したこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は、140百万円(前年同期比2.7)となりました。これは主として、設備投資等の資本的支出が増加した一方で、定期預金が減少したこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期連結累計期間において財務活動により使用した資金は、208百万円(前年同期比30.5%増)となりました。これは主として、配当金の支払額が増加したこと等によるものであります。

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の開発・制作費総額は、222億4千1円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、新たに締結した経営上の重要な契約等はありません。