当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善が続き、個人消費は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、世界経済は、米中の通商摩擦や中東情勢の不安定化並びに英国のEU離脱問題の行方等、世界的な経済の減退が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループの当第3四半期連結累計期間における経営成績は、スポーツ事業において固定資産の減損損失を計上したこと、及び新技術対応のための先行投資等により減益となりました。また、自社物件の新拠点「コナミクリエイティブセンター銀座」への移転に伴い、現賃借物件の2021年3月期までの退去後家賃等の一時費用を計上いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,931億6百万円(前年同期比0.2%増)、営業利益は239億7千6百万円(前年同期比39.2%減)、税引前四半期利益は234億9千4百万円(前年同期比40.0%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は163億9百万円(前年同期比40.1%減)となりました。
② 事業別セグメントの業績
(デジタルエンタテインメント事業)
エンタテインメント市場におきましては、モバイル端末や家庭用ゲーム機器などの各種デバイスの高性能化、次世代通信システムの規格化により、ゲームコンテンツの今後の展開が期待されております。また、時代の変化に伴い、個人消費において「豊かな経験や体験による日々の充実」への志向が高まっております。ゲーム業界ではゲームをスポーツ競技として捉えるeスポーツが認知され、ファン層を拡大するなど、コンテンツの新しい楽しみ方が広がっております。
このような状況のもと、当事業のモバイルゲームでは、グローバル市場において、「遊戯王 デュエルリンクス」が牽引いたしました。また、大型アップデートを行った「eFootball ウイニングイレブン 2020」(海外名「eFootball PES 2020」)がご好評いただいております。国内市場では、「プロ野球スピリッツA(エース)」が引き続き好調を維持しているほか、継続配信タイトルの多くで、アニバーサリーイベントやプロモーション施策などを展開し、盛り上がりを見せております。また、新規タイトルとしてラブプラスシリーズ最新作の「ラブプラス EVERY」と「beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE」を配信開始し、お客様にお楽しみいただいております。
カードゲームでは、「遊戯王オフィシャルカードゲーム」の大型デュエルトーナメント大会「Yu-Gi-Oh! CHAMPIONSHIP SERIES JAPAN」と「デュエリストフェスティバル」を東京で同時開催いたしました。また、2020年4月から遊戯王アニメ新シリーズで採用される「遊戯王ラッシュデュエル」を発売することを発表いたしました。
家庭用ゲームでは、9月に発売したウイニングイレブンシリーズ最新作の基本プレイ無料版「eFootball ウイニングイレブン 2020 LITE」を配信開始いたしました。今作は、ご好評をいただいている「myClub」モードに加え、新たなオンラインモードである「Matchday」を追加するなど、前作を超える多くのお客様に楽しんでいただいております。eスポーツの取り組みとして、一般社団法人日本野球機構(NPB)と共催する「eBASEBALL プロリーグ」の2019シーズンが開幕しております。今年度から新たにレジェンドOBの参戦やセ・パe交流戦が実施されるなど、昨年以上の盛り上がりを見せております。また、第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」の文化プログラムとして「ウイニングイレブン」シリーズが採用され、決勝大会を実施いたしました。さらに、家庭用ゲーム「実況パワフルプロ野球」シリーズと「ウイニングイレブン」シリーズが、「燃ゆる感動かごしま国体(第75回国民体育大会)」と「燃ゆる感動かごしま大会(第20回全国障害者スポーツ大会)」の文化プログラム「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2020 KAGOSHIMA」の採用タイトルとして正式決定いたしました。加えて、「ウイニングイレブン」シリーズにおいて、初心者から上級者まで幅広い方にお楽しみいただける新たなeスポーツ公式大会「eFootball League 2019-20シーズン」が開幕しております。
なお、新作タイトルの制作費や将来に向けての研究開発が増加した事により減益となりました。
以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は1,086億6千7百万円(前年同期比2.7%増)となり、セグメント利益は290億5千1百万円(前年同期比10.0%減)となりました。
(アミューズメント事業)
アミューズメント市場におきましては、業界全体の様々な取り組みにより、家族連れによるショッピングセンター内のゲームコーナーの利用やシニア世代によるメダルゲームの利用など、幅広いユーザー層が受け入れられる場所としてアミューズメント施設の認知が進み、上昇基調にあると見ております。また、近年のeスポーツの普及・発展に伴い、国内のみならず世界各地で多くの大会が開催されるなど、遊び方の幅も広がっております。
このような状況のもと、当事業のビデオゲームでは、オンライン対戦麻雀ゲーム「麻雀格闘倶楽部」シリーズの最新作「麻雀格闘倶楽部 GRAND MASTER」や、家庭用ゲーム「ボンバーマン」のゲーム性をベースに、チームバトルの要素を加えた「ボンバーガール」が好調な稼働で推移しているほか、eスポーツ大会における「beatmania IIDX」シリーズの世界標準となる最新筐体「beatmania IIDX LIGHTNING MODEL」(ビートマニア ツーディーエックス ライトニングモデル)や、KONAMIの様々なゲームとつながり、カードを通して新たな体験を提供するカードベンダー機「カードコネクト」の稼働を開始いたしました。メダルゲームにおいては、「FEATURE PREMIUM」(フィーチャープレミアム)シリーズの最新作『GⅠ優駿倶楽部』(ジーワンダービークラブ)や、剣と魔法の世界を舞台にしたダンジョンメダルRPG「エルドラクラウン」シリーズの最新作「エルドラクラウン 紅蓮の覇者」がご好評をいただいております。プライズゲームにおいては、ベルトコンベアを使用した遊びが新しい「トレジャーロード」の稼働を開始しております。また、「マジカルハロウィン」シリーズの最新機種「マジカルハロウィン7」を発売いたしました。
なお、当期は事業環境の変化から、複数タイトルの発売を次期に移行するなど、投入時期の見直しを行ったことにより業績への影響が生じました。
以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は164億8千7百万円(前年同期比9.3%減)となり、セグメント利益は37億6千6百万円(前年同期比27.4%減)となりました。
(ゲーミング&システム事業)
ゲーミング市場では、世界各地で新規カジノ施設やカジノを含むIR(統合型リゾート)施設の開業や開発が進み、オンラインゲーミングも欧州を中心に成長を続けているほか、若者をターゲットにしたゲーミングビジネスの活性化に向けた取り組みが進んでおります。
このような状況のもと、当事業のスロットマシンでは、新規のアップライト筐体「KX 43TM(ケイ エックス フォーティースリー)」の販売が堅調に推移いたしました。また、「ConcertoTM(コンチェルト)」シリーズでは「Concerto OpusTM(コンチェルト オーパス)」をはじめ、「Concerto CrescentTM(コンチェルト クレセント)」、「Concerto StackTM(コンチェルト スタック)」を北米市場を中心に販売したほか、オセアニア・中南米・欧州市場へ展開いたしました。特にオセアニア市場においては、昨年度に市場投入した「All Aboard(オール アボード)」や「Money Trails(マネー トレイルズ)」などのゲームが高稼働を維持したことにより、好調に推移いたしました。
パーティシペーションでは、「Concerto OpusTM」を主力商品に、各種ベースゲームに付け加えられるミステリートリガーリンクドプログレッシブの「Treasure BallTM(トレジャーボール)」や、「Triple Sparkle(トリプルスパークル)」など、ゲームのラインアップを拡充させることで収益が安定いたしました。カジノマネジメントシステムでは、世界各地を就航する大型クルーズ船内のカジノ施設や北米・オセアニア市場の大手オペレーターへの「SYNKROSⓇ(シンクロス)」導入が引き続き順調に推移いたしました。
なお、当第3四半期連結累計期間におきましては、システムの販売が好調だったことにより増収となりましたが、商品ラインアップの拡充に伴う先行投資により営業費用が増加いたしました。
以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は229億8千万円(前年同期比4.7%増)となり、セグメント利益は24億2千3百万円(前年同期比20.6%減)となりました。
(スポーツ事業)
スポーツ市場におきましては、政府が第2期「スポーツ基本計画」を策定し、スポーツ参画人口を拡大するための「1億総スポーツ社会」の実現に向けた取り組みが行われており、社会全体のスポーツに対する関心が高まっております。また、世界最大のスポーツイベント開催を契機にスポーツ市場のさらなる活性化と成長が期待されています。
このような状況のもと、フィットネスでは、インストラクターがマンツーマンで指導しトレーニングを行うパーソナルプログラムの刷新やコナミスポーツクラブの人気スタジオプログラムを暗闇スタジオで体感できる「Club Style(クラブスタイル)」を開始するなど、充実したフィットネスライフを提供するためのサービス向上に取り組みました。
スクールでは、よりきめ細やかな指導により、スイミングの上達を目指したいというお子様向けのニーズにお応えし、元競泳日本代表の当社社員がコーチとして直接指導する「少人数制スイミングスクール」を都内2施設で開講いたしました。
また、内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部が推進する認証制度「beyond2020マイベストプログラム」の認証を、「コナミスポーツクラブ・マイベストチャレンジ応援プログラム」に加え、協業先との共同プログラム「コナミスポーツクラブ×FiNCマイベスト宣言応援プロジェクト」にて追加取得したほか、このような取り組みなどが評価され、スポーツ庁が推進する「令和元年度スポーツエールカンパニー」と「Sport in Lifeプロジェクト」参画団体の認定を取得いたしました。
受託事業では、新規に町田市立総合体育館(東京都町田市)、大分県立武道スポーツセンター(大分県大分市)、くさつシティアリーナ(滋賀県草津市)の業務受託運営を開始いたしました。
スポーツ関連商品では、コナミスポーツクラブブランドで展開する「コナミスポーツクラブ オリジナル」商品のほか、「コナミスポーツクラブ セレクション」として展開するコナミスポーツクラブ選りすぐりのブランド商品のラインアップ拡充に努めました。
なお、直営施設の退店、自然災害の影響や市場ニーズの多様化などにより、当第3四半期連結累計期間は減収減益となりました。
以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は461億9千2百万円(前年同期比3.6%減)となり、セグメント利益は22億3百万円(前年同期比13.4%減)となりました。
③ 財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比較して177億6千1百万円増加し、3,957億9千8百万円となりました。これは主として、現金及び現金同等物が減少した一方で、IFRS第16号「リース」(以下、「IFRS第16号」)適用に伴う使用権資産の計上により有形固定資産が増加したことや投資不動産の計上等によるものであります。
なお、投資不動産に計上した物件については、テナントとの定期賃貸借契約が2022年1月31日で終了することに伴い、2022年2月1日より自己使用不動産としての使用を開始する予定です。自己使用不動産としての使用が開始された時点で投資不動産より有形固定資産へ振替を行います。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比較して210億6千3百万円増加し、1,226億9千6百万円となりました。これは主として、IFRS第16号適用に伴うリース負債の計上によりその他の金融負債が増加したこと等によるものであります。
(資本)
当第3四半期連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比較して33億2百万円減少し、2,731億2百万円となりました。これは主として、親会社の所有者に帰属する四半期利益が計上された一方で、配当金の支払いにより利益剰余金が減少したこと等によるものであります。
なお、親会社所有者帰属持分比率は、IFRS第16号適用により資産及び負債が増加したこと等により前連結会計年度末に比較して4.1ポイント減少し、68.8%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比較して471億3百万円減少し、当第3四半期連結会計期間末には1,121億3千9百万円となりました。
また、当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローは、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において営業活動により獲得した資金は、344億5千6百万円(前年同期比17.9%増)となりました。これは主として、IFRS第16号適用により減価償却費及び償却費が増加したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は、511億2千2百万円(前年同期比264.3%増)となりました。これは主として、資本的支出が増加したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において財務活動により使用した資金は、300億2千5百万円(前年同期比43.8%増)となりました。これは主として、IFRS第16号適用によりリース負債の返済による支出が増加したこと等によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費総額は、229億2千2百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、新たに締結した経営上の重要な契約等はありません。