当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当中間連結会計期間の国内経済は、物価上昇による個人消費の抑制が懸念される中、雇用・所得環境の改善などにより緩やかな回復傾向が続いています。一方で、世界経済は、各国政府による金融引き締めの影響や中国経済の見通しへの懸念、中東情勢による地政学リスクの高まりなどにより先行きが不透明な状況にあります。
このような状況のもと、当社グループの当中間連結会計期間における経営成績は、主にデジタルエンタテインメント事業の主力コンテンツが安定的に業績に貢献したことにより、売上高に加えて、事業利益、営業利益、税引前利益及び親会社の所有者に帰属する当期利益の全ての利益区分が過去最高を更新いたしました。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は1,840億8千4百万円(前年同期比19.7%増)、事業利益は502億1千7百万円(前年同期比41.8%増)、営業利益は498億4千4百万円(前年同期比40.6%増)、税引前中間利益は508億6千3百万円(前年同期比37.4%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益は364億1百万円(前年同期比35.7%増)となりました。
② 事業別セグメントの業績
(デジタルエンタテインメント事業)
エンタテインメント市場におきましては、モバイル端末や家庭用ゲーム機器などの各種デバイスの高性能化、次世代通信システムの普及により、ゲームコンテンツの今後の展開が期待されております。また、ゲームをスポーツ競技として捉えるeスポーツやゲームプレー動画などが着目されファン層を拡大するなど、コンテンツの楽しみ方が多様化しています。
このような状況のもと、当事業の新しい取り組みとしては、家庭用・モバイル・PCで配信中の「eFootball™」において大型アップデートを実施いたしました。選手個々の能力値を最大化できる新機能や新要素の追加に加え、新シーズン開幕を記念したスタートアップキャンペーンを実施し、引き続き好調な推移となっております。また、KONAMI野球ゲームアンバサダーである大谷翔平選手が、“カバーアスリート”としてキービジュアルやアプリアイコンなどのイメージを飾るモバイルゲーム「eBaseball™: MLB PRO SPIRIT(イーベースボール エムエルビー プロ スピリット)」を今秋配信開始することを発表いたしました。本作は、メジャーリーグ(MLB)全30球団とそのホーム球場、及び実在選手たちをリアルなグラフィックスで搭載しており、いつでもどこでもMLBの世界を体感できる全く新しいモバイルゲームです。発表後、大きな反響をいただいております。家庭用ゲーム「パワフルプロ野球」シリーズでは、30周年記念作品「パワフルプロ野球2024-2025」を発売いたしました。
継続した取り組みとしては、モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA(エース)」・「実況パワフルプロ野球」・「パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード」において、「パワプロの日」を記念したキャンペーンなどを実施し、大いに盛り上がりました。また、「遊戯王 マスターデュエル」では、累計7,000万ダウンロード突破記念キャンペーンを実施いたしました。遊戯王カードゲームにおいては、25周年記念プロジェクトを引き続き展開しております。グッズの販売やキャンペーンを実施し、多くのお客様にご好評をいただいております。
eスポーツでは、「eFootball™ Championship 2024 World Finals」をコナミクリエイティブセンター銀座のesports 銀座 studioにて開催し、コンソール部門・モバイル部門それぞれで世界一のプレーヤーを決定いたしました。また、遊戯王カードゲームの世界トップデュエリストを決めるeスポーツ世界選手権「Yu-Gi-Oh! World Championship 2024」全4部門の決勝戦を米国シアトルで開催いたしました。世界各国・地域の予選を勝ち上がってきた総勢88名の選手による熱戦が2日間にわたり繰り広げられました。さらに、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)公式野球ゲーム「WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球」を競技タイトルとする、WBSC主催のeスポーツの世界大会「WBSC eプレミア12 2024」の日本代表決定戦を「東京ゲームショウ2024」にて実施いたしました。
以上の結果、当事業における当中間連結会計期間の売上高は1,316億5千万円(前年同期比28.9%増)となり、事業利益は466億5千5百万円(前年同期比50.3%増)となりました。
(アミューズメント事業)
アミューズメント市場におきましては、社会経済活動が正常化し、市場全体として堅調に推移しております。
このような状況のもと、当事業のメダルゲームにおいては、販売台数を伸ばしている「桃太郎電鉄 ~メダルゲームも定番!~」に続き、コナミの人気IPをモチーフにした「パワフルプロ野球 開幕メダルシリーズ!」を発売し、お客様からご好評をいただいております。プッシャーゲームでありながら野球の醍醐味であるボールを打つ気持ち良さを体験いただけます。アミューズメント施設向けビデオゲームにおいては、「pop'n music」シリーズの最新作「pop'n music Jam&Fizz(ポップンミュージック ジャムアンドフィズ)」が稼働を開始いたしました。アメリカンダイナーをイメージした食べ物や音楽、雰囲気をテーマに演出を一新し、プレーヤーのご要望にお応えした機能を多数追加しております。また、コナミのアミューズメント施設向けゲームを日本全国のネットカフェで遊べる「e-amusement for NetCafe(イーアミューズメント フォー ネットカフェ)」のサービスを開始いたしました。「麻雀(マージャン)ファイトガール」や「QuizKnock STADIUM(クイズノックスタジアム)」など、アミューズメント施設で好評稼働中のコナミの人気タイトルをお楽しみいただくことができます。プライズゲームにおいては、「サーチライト」を搭載し、アミューズメント景品を照らすことによって初心者の方でも簡単に景品を狙いやすい新型クレーンゲーム機「プクレ」を市場に投入いたしました。さらに、新たなサービスとして「コナミ プレミアムくじ ONLINE」を開始いたしました。プレミアムなオリジナルグッズが当たる、はずれなしのオンラインくじで、PCやスマートフォンを使ってインターネット上で簡単に楽しむことができます。
eスポーツでは、「BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 4- beatmania IIDX」が開幕いたしました。競技会場での観戦のほか、パブリックビューイングやライブ配信による観戦等を実施し、eスポーツを様々なスタイルでお楽しみいただくことができます。参加しても観戦しても楽しいeスポーツの臨場感をより多くの方にお届けしてまいります。
以上の結果、当事業における当中間連結会計期間の売上高は108億6百万円(前年同期比8.0%増)となり、事業利益は20億7千1百万円(前年同期比73.6%増)となりました。
(ゲーミング&システム事業)
ゲーミング市場におきましては、北米市場及び豪州市場が堅調に推移しております。カジノ施設の新規開業や既存施設の入替需要などによりカジノ機器の新たな設置機会が生まれ、競合各社が続々と新しい製品を投入しています。
このような状況のもと、49インチ高解像度ディスプレイを搭載した「DIMENSION 49™(ディメンション フォーティーナイン)」や、27インチモニターを3台組み合わせた「DIMENSION 27™(ディメンション トゥエンティーセブン)」が当事業のスロットマシン販売をけん引いたしました。大型ディスプレイを組み合わせた「DIMENSION 43x3™(ディメンション フォーティースリーバイスリー)」も着実に販売台数を伸ばしております。パーティシペーション(レベニューシェア)向け筐体では、湾曲した49インチディスプレイが特徴の「DIMENSION 49J™(ディメンション フォーティーナイン ジェー)」等の設置台数が拡大しております。
ゲーミングコンテンツでは、北米市場において「Unwooly Riches™(アンウーリー リッチズ)」シリーズの人気タイトル「Spice™(スパイス)」及び「Sugar™(シュガー)」が、発売直後から好調を維持しております。ヤギとヒツジのキャラクターによる高度なアニメーションを駆使した演出がお客様からご好評をいただいております。また、「Fortune Bags™(フォーチュン バッグス)」シリーズの人気タイトル「Lucky Honeycomb™(ラッキー ハニーコーム)」や「Dragon's Law™(ドラゴンズ ロー)」等のタイトルが順調に販売数を伸ばしています。さらに、人気の「All Aboard™(オール アボード)」シリーズから着想を得た「Charms Full Link™(チャームズ フル リンク)」シリーズの市場への展開が拡大しております。豪州市場においては、金色のブタのキャラクターが活躍する「K-pow! Pig™(カパウ ピッグ)」シリーズや「Bull Rush™(ブル ラッシュ)」シリーズが高稼働を維持しております。
これらに加え、ネイティブアメリカンが運営するカジノ施設において稼働が認められるクラスⅡの機器が8月に米国フロリダ州で試験稼働を開始いたしました。
カジノマネジメントシステムにおいては、米国ニュージャージー州の「Ocean Casino Resort」、オハイオ州の「JACK Cleveland Casino」及び「JACK Thistledown Racino」等の大型カジノ施設に「SYNKROSⓇ(シンクロス)」が導入され、その後も導入施設数が増加しています。稼働率99.9%という高い信頼性がオペレーターより評価されております。
なお、前中間連結会計期間においてはアジア市場でのコロナ禍後の回復による売上拡大がありましたが、当中間連結会計期間においては需要が正常化いたしました。
以上の結果、当事業における当中間連結会計期間の売上高は186億2百万円(前年同期比2.6%減)となり、事業利益は23億7千7百万円(前年同期比23.7%減)となりました。
(スポーツ事業)
スポーツ市場におきましては、エネルギーコスト高騰による経営環境への影響が続いておりますが、健康意識の高まりや業態・サービスの多様化により、市場が拡大しております。
このような状況のもと、スポーツクラブ運営におきましては、前期ご好評をいただいたスタジオプログラムの大規模イベント「UNITED FEEL」を開催いたしました。9月には、最も人気のあるスタジオプログラムの一つである「ボディコンバット」が100回目のリリースを迎えたことを記念して、本拠地ニュージーランドよりゲストパフォーマーを招いてスペシャルイベントを開催いたしました。迫力あるスタジオプログラムが展開され、大いに盛り上がりました。さらに、子どもから高齢者まで気軽に始められることから近年話題となっている「ピックルボール」を「コナミスポーツ テニススクール 大宮」に導入いたしました。スポーツを通して多くの方々の健康で豊かな人生をサポートしてまいります。
こども向け運動スクール「運動塾」においては、スポーツを通してお子様の心と体の成長をサポートするため、スイミング、体操、ダンス、サッカー、テニス、ゴルフなど様々な種目を展開しております。ゴルフスクールでは、「第11回 コナミスポーツクラブ キッズゴルファーチャレンジカップ」の決勝大会を那須ハイランドゴルフクラブ(栃木県)で開催いたしました。予選大会を勝ち抜いた子どもたちとシード選手による熱い戦いが繰り広げられました。大会前日の練習ではプロコーチによるレッスンを行い、参加選手の技術力向上を支援すると同時にゴルフの楽しさをお伝えしました。
天井にミラーを設置したマシンピラティススタジオ「Pilates Mirror(ピラティスミラー)」は、東京都と神奈川県において20店舗を新規にオープンし、合計43店舗となりました。引き続き入会待ちとなる施設があるなど、多くのお客様からご好評の声をいただいております。また、30分集中のパーソナルジム「Personal 30(パーソナル サンジュウ)」の1号店を東京都の経堂にオープンいたしました。「Personal 30(パーソナル サンジュウ)」では、当社が約50年にわたり培ってきた運動指導の実績から実現した、短期間で効率の良いトレーニングを行います。
資産を持たない形でネットワークを拡大するビジネス形態である受託事業におきましては、これまで培った運営・指導のノウハウや実績を活かして事業を推進しております。新たに東京都町田市、神奈川県相模原市、石川県かほく市、大阪府大阪市のスポーツ施設の運営受託を開始しております。
学校水泳授業の受託におきましては学校側のニーズがますます高まっており、日本全国の小中学校で対象校が拡大しております。
なお、昨今の諸物価の高騰やエネルギーコストの高止まりによる影響を受けておりましたが、8月より会費改定を実施いたしました。
以上の結果、当事業における当中間連結会計期間の売上高は242億4百万円(前年同期比1.7%増)となり、事業利益は11億1千1百万円(前年同期比30.6%減)となりました。
③ 財政状態
(資産)
当中間連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比較して119億1千万円増加し、6,177億6千万円となりました。これは主として、新拠点「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」建設のための資本的支出などにより現金及び現金同等物が減少した一方で、有形固定資産やのれん及び無形資産が増加したこと等によるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比較して105億1千9百万円減少し、1,679億5千3百万円となりました。これは主として、営業債務及びその他の債務が減少したこと等によるものであります。
(資本)
当中間連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比較して224億2千9百万円増加し、4,498億7百万円となりました。これは主として、為替変動の影響や配当金の支払いがあった一方で、中間利益の計上により親会社の所有者に帰属する持分合計が増加したこと等によるものであります。
なお、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比較して2.3ポイント増加し、72.8%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比較して76億8千7百万円減少し、当中間連結会計期間末には2,660億6千万円となりました。
また、当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローは、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において営業活動により獲得した資金は、446億9千5百万円(前年同期比3.7%増)となりました。これは主として、法人所得税の支払額が増加した一方で、中間利益が増加したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において投資活動により使用した資金は、371億7千2百万円(前年同期比104.4%増)となりました。これは主として、資本的支出が増加したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において財務活動により使用した資金は、131億6百万円(前年同期比8.1%増)となりました。これは主として、配当金の支払額が増加したこと等によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費総額は、277億3千2百万円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(注)上記金額は資産計上要件を満たす研究開発費及び資産計上要件を満たさず、発生時に費用認識した研究開発費等、開発・制作部門で発生した支出の総額です。
当中間連結会計期間において、新たに締結した経営上の重要な契約等はありません。