第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 ①経営成績

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、自動車生産の回復などを受けて経済活動の正常化、インバウンドを中心とした景気の持ち直しなど、緩やかな回復の動きがみられました。しかしながら、長期化しているウクライナ問題など世界情勢不安の影響によるエネルギー・原材料などの価格上昇や供給不安、中国を中心とした海外経済の停滞、中東情勢の緊迫化など、先行き不透明な状況が続いております。

 当社企業グループを取り巻く事業環境は、セグメント別の状況では、電子機器は世界経済不安で購買意欲が低下したことによるスマートフォンなどの生産設備投資が低迷し、予断をゆるさない状況が続きました。一方、情報システムは、防衛予算の増額が追い風となり、市況は良い方向に進みました。

 このような状況の中、当社企業グループは、継続して顧客価値向上を目的に、新たな製品やソリューションを生み出す研究開発力、QCDの向上をはかるものづくり力、新規顧客獲得のためのマーケティング力の強化により、競争力向上に努めるとともに、三現(現地、現物、現実)主義監査による品質管理強化を推進いたしました。

 当期における当社企業グループの連結業績は、売上高は132億53百万円(前年同四半期比5.0%増)、営業利益は15億9百万円(前年同四半期比3億64百万円増)、経常利益は14億90百万円(前年同四半期比3億62百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億66百万円(前年同四半期比2億1百万円増)と増収増益となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

「情報システム」

  情報システムは、積極的な拡販活動の推進により、受注高は137億24百万円(前年同四半期比20.9%増)、売上高は108億20百万円(前年同四半期比25.3%増)、セグメント利益は売上高の大幅な増加及び継続した収益性向上に努めた結果、19億6百万円(前年同四半期比9億29百万円増)となりました。なお、期末受注残高は受注高が前年同期比増で推移したことにより、126億25百万円(前年同四半期比14.1%増)となりました。

「電子機器」

  電子機器は、生産設備投資の低迷により、売上高は24億32百万円(前年同四半期比39.0%減)、セグメント損益は3億96百万円の損失(前年同四半期比5億65百万円減)となりました。

 

 ②財政状態

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ18億97百万円増加し、258億61百万円となりました。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産が23億58百万円、棚卸資産が3億56百万円増加した一方、現金及び預金が9億61百万円減少したためであります。

負債合計は、前連結会計年度末に比べ9億49百万円増加し、127億43百万円となりました。これは主に短期借入金が11億85百万円増加したためであります。

純資産合計は、前連結会計年度末に比べ9億48百万円増加し、131億18百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益を11億66百万円計上したためであります。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社企業グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社企業グループの研究開発費総額は3億54百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。