第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く世界の経済環境は、高インフレや金融引き締めが続く中、米国では良好な雇用・所得環境を背景に底堅く推移しておりますが、欧州経済の減速が顕在化し、中国における景気回復ペースの鈍化が世界経済に大きな影響を及ぼしているなど、先行きに対する不透明感が更に強まっております。日本経済におきましては、ウィズコロナ政策などにより経済活動の正常化が進み、個人消費やインバウンド需要の復調が続いているものの、昨年来の半導体不足や原材料不足からくる先行受注は一段落しており、世界的なエネルギー価格の高騰や物価上昇の影響等により、予断を許さない状況が続いております。

このような環境の中、当社グループは、2030年のありたい姿として制定したグループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を実現するため、2022年度から3ヵ年の中期経営計画に取り組んでおり、持続的な成長に向けて積極的な投資を行っております。また、中期経営計画では、行動理念として制定した「信頼し、信頼される良い会社」を目指す中で、「信頼」と「納期」を重点テーマとし、グループの総力を結集してこれらに関する戦略を積極的に展開してまいりました。

 

この結果、当第2四半期連結会計期間及び当第2四半期連結累計期間における財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a. 財政状態

① 資産

当第2四半期連結会計期間末における資産合計は15,640百万円(前連結会計年度末比286百万円の増加)となりました。

主な要因は、現金及び預金(同745百万円の減少)、原材料及び貯蔵品(同126百万円の増加)、その他流動資産(同237百万円の減少)、有形固定資産(同988百万円の増加)、投資その他の資産(同176百万円の増加)によるものであります。

② 負債

当第2四半期連結会計期間末における負債合計は2,493百万円(前連結会計年度末比536百万円の減少)となりました。

主な要因は、買掛金(同677百万円の減少)、その他固定負債(同198百万円の増加)によるものであります。

③ 純資産

当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は13,146百万円(前連結会計年度末比823百万円の増加)となりました。

主な要因は、利益剰余金(同221百万円の増加)、その他有価証券評価差額金(同108百万円の増加)、為替換算調整勘定(同493百万円の増加)によるものであります。

 

b. 経営成績

当第2四半期連結累計期間の売上高は5,073百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益は376百万円(前年同期比35.7%減)、経常利益は437百万円(前年同期比37.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は283百万円(前年同期比56.1%減)となりました。

なお、当第2四半期連結累計期間の平均為替レートは、1米ドル140.86円(前年同期比5.2%の円安)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

① 日本

新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症へ移行したこと等により、個人消費やインバウンド需要の回復など、景気は緩やかに持ち直しの動きがみられるものの、原材料価格の高騰や海外景気の動向による日本経済の下振れリスクなど、先行き不透明な状況が続いております。こうした中、当社グループの販売強化項目である「特定市場」や「ソリューションビジネスの確立」に取り組むなど積極的な施策を展開してまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の外部顧客向売上高は前年同期比15.8%減、グループ間の取引を含んだ売上高は4,024百万円(前年同期比8.5%減)となりました。

② 欧米

金融引き締め政策が継続する中、欧州では高インフレの長期化とエネルギー価格の高騰等により景気の低迷が続いたものの、米国では底堅い雇用環境等により、個人消費や設備投資は堅調に推移しております。こうした中、当社グループ販売強化項目の一つであるカタログディストリビューターを中心とする「ネットセールス」や「特定市場」に取り組むなど積極的な施策を展開してまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の外部顧客向売上高は現地通貨ベースで前年同期比11.7%増、為替の影響も含め2,614百万円(前年同期比17.4%増)となりました。

③ アジア

中国において、ゼロコロナ政策解除を機に個人消費が経済を牽引したものの長続きせず、輸出入や設備投資の低迷、雇用環境の悪化など景気回復のペースが鈍化しており、先行き不透明な状態が続いております。こうした中、当社グループ販売強化項目の一つである「特定市場」に取り組むなど積極的な施策を展開してまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の外部顧客向売上高は現地通貨ベースで前年同期比24.0%減、グループ間の取引を含んだ売上高は為替の影響を含め2,674百万円(前年同期比16.9%減)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ745百万円減少し、4,642百万円となりました。

 

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

① 営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動の結果獲得した資金は42百万円(前年同期比90.9%減)となりました。

これは主に、仕入債務の減少776百万円、法人税等の支払額192百万円があったものの、税金等調整前四半期純利益437百万円、減価償却費169百万円、棚卸資産の減少93百万円、売上債権の減少104百万円、その他の資産の減少244百万円があったことによるものであります。

② 投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動の結果使用した資金は929百万円(前年同期比265.1%増)となりました。

これは主に、有形固定資産の取得による支出909百万円があったことによるものであります。

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動の結果使用した資金は86百万円(前年同期比3.1%増)となりました。

これは主に、配当金の支払額62百万円によるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、177百万円であります。当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

なお、当第2四半期連結累計期間の産業財産権出願件数は1件となっております。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。