【要約四半期連結財務諸表注記】

 

1.報告企業

日本電産株式会社(以下、「当社」)は日本に所在する株式会社であり、東京証券取引所に株式を上場しております。登記されている当社の本社及び主要な事業所の住所は、ホームページ(https://www.nidec.com/ja-JP/)で開示しております。

要約四半期連結財務諸表は、2019年6月30日を期末日とし、当社及び当社の連結子会社(以下、「NIDEC」)、並びにNIDECの関連会社に対する持分により構成されております。

 

NIDECは、主に以下の製品の設計、開発、生産及び販売に従事しております。

①精密小型モータ(HDD用モータ、ブラシレスモータ、ファンモータ、振動モータ、ブラシ付モータ、モータ応用製品等)

②車載(車載用モータ及び自動車部品)

③家電・商業・産業用(家電・商業・産業用モータ及び関連製品)

④機器装置(産業用ロボット、カードリーダ、検査装置、プレス機器、変減速機等)

⑤電子・光学部品(スイッチ、トリマポテンショメータ、レンズユニット、カメラシャッター等)

⑥その他(サービス等)

 

2.作成の基礎

(1)要約四半期連結財務諸表が国際会計基準(以下、「IFRS」)に準拠している旨の記載

NIDECの要約四半期連結財務諸表は、四半期連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第93条の規定により、IAS第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。

要約四半期連結財務諸表は、連結会計年度の連結財務諸表で要求される全ての情報が含まれていないため、前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。

 

(2)測定の基礎

要約四半期連結財務諸表は、デリバティブ金融商品及び公正価値で測定する金融商品等の一部の資産及び負債を除き、取得原価を基礎として作成しております。

 

(3)表示通貨及び単位

要約四半期連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、特に注釈の無い限り、百万円未満を四捨五入して表示しております。

 

(4)表示方法の変更

非継続事業に分類した事業に係る損益は、要約四半期連結損益計算書において継続事業からの四半期利益の後に法人所得税費用控除後の金額で区分表示しております。非継続事業に分類した事業に関して、前第1四半期連結累計期間の要約四半期連結損益計算書、要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書及び関連する要約四半期連結財務諸表注記の一部組替を行っております。なお、要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書における、営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー及び財務活動によるキャッシュ・フローは、継続事業及び非継続事業の両事業から発生したキャッシュ・フローの合計額で表示しております。

 

 

 

 

3.重要な会計方針

NIDECが本要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、以下の項目を除き、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同様であります。

なお、当第1四半期連結累計期間の法人所得税費用は、見積平均実効税率を基に算定しております。

 

(リース)

IFRS

新設・改訂の概要

IFRS第16号

リース

リースに関する会計処理の改訂

 

NIDECは、当第1四半期連結会計期間より、IFRS第16号「リース」を適用しております。

契約の開始時に特定された資産の使用を支配する権利が一定期間にわたって対価と交換に移転する場合には、当該契約はリースであるかまたはリースを含んでいると判定しております。契約がリースであるかまたはリースを含んでいる場合、リース開始日において使用権資産及びリース負債を要約四半期連結財政状態計算書に計上しております。使用権資産の測定においては、原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した金額で表示しております。取得原価には、リース負債の当初測定の金額、リース開始日以前に支払ったリース料、当初直接コストを含めております。使用権資産は、見積耐用年数とリース期間のいずれか短い期間にわたって、定額法で減価償却を行っております。リース負債は、リース開始日における未決済リース料の割引現在価値として当初測定しております。リース期間はリースの解約不能期間にリース期間を延長するオプション及び解約するオプションを考慮し決定しています。

なお、リース期間が12ヶ月以内のリース及び原資産が少額であるリースについては、使用権資産とリース負債を認識せず、リース期間にわたり定額法により費用として認識しております。

 

IFRS第16号の適用にあたっては、経過措置として認められている累積的影響を適用開始日における利益剰余金の期首残高の修正として認識する方法を採用しております。前連結会計年度以前に締結された契約にリースが含まれているか否かについては、IFRS第16号C3項の実務上の便法を選択し、IAS第17号「リース」及びIFRIC第4号「契約にリースが含まれているか否かの判断」のもとでの判断を引き継いでおります。適用開始日以降は、IFRS第16号の規定に基づき判断しております。適用開始日現在の要約四半期連結財政状態計算書に認識されているリース負債に適用している借手の追加借入利子率の加重平均は3.05%です。

 

また、IAS第17号を適用してオペレーティング・リースに分類していたリースについて、経過措置として認められている以下の実務上の便法を適用しております。

・特性が合理的に類似したポートフォリオに単一の割引率を適用

・残存リース期間が12ヶ月以内のリースに、使用権資産とリース負債を調整しない免除規定を適用

・適用開始日の使用権資産の測定から当初直接コストを除外

 

この結果、IFRS第16号適用時に資産及び負債が、それぞれ25,211百万円及び25,618百万円増加しております。なお、営業利益及び四半期利益に与える重要な影響はありません。

 

前連結会計年度末時点でIAS第17号を適用して開示した解約不能のオペレーティング・リース契約と、適用開始日現在の連結財政状態計算書に認識したリース負債の調整表は次のとおりであります。

 

(単位:百万円)

解約不能オペレーティング・リース契約(2019年3月31日)

10,778

前連結会計年度末現在で認識したファイナンス・リース債務

1,120

解約可能オペレーティング・リース契約等

13,720

適用開始日現在の連結財政状態計算書に認識したリース負債の額

25,618

 

 

4.重要な会計上の見積り、判断及び仮定

要約四半期連結財務諸表の作成は、マネジメントによる決算日における資産・負債の報告金額並びに偶発的な資産・負債の開示、報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を必要としております。実際の結果は、それらの見積りと異なる場合があります。

見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直され、会計上の見積りの見直しによる影響は、その見積りを見直した会計期間と将来の会計期間において認識されます。

本要約四半期連結財務諸表における重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断は、前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様であります。

 

 

5.セグメント情報

(オペレーティング・セグメント情報)

NIDECの報告セグメントは、NIDECの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、マネジメントが経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているセグメントであります。NIDECは、現在の利益管理単位である会社及び会社グループを報告セグメントとしております。

 

注記「6.非継続事業」に記載のとおり、当第1四半期連結会計期間よりセコップ社の冷蔵庫向けコンプレッサー事業を非継続事業に分類しております。このため、従来「日本電産モータ」セグメントに含めていたセコップ社の冷蔵庫向けコンプレッサー事業の売上高及びセグメント損益を非継続事業に組み替えております。また、当第1四半期連結会計期間においてセグメント区分を一部変更しております。これは、最高意思決定者が業務上の意思決定及び業績評価に用いる報告資料の見直しを行ったことによります。従来「その他」セグメントに含まれておりました日本電産セイミツグループのうち、日本電産精密馬達科技(東莞)有限公司を除く全ての会社は、当第1四半期連結会計期間より「日本電産コパル」セグメントに含めております。

これらの変更に伴い、過年度の数値を当期の表示に合わせて組替再表示しております。

 

NIDECのオペレーティング・セグメントの内容は次のとおりであります。

名称

オペレーティング・セグメントの内容

①日本電産

 

日本電産㈱(日本)から構成され、主にHDD用モータ、その他小型モータ及び車載用製品、機器装置の開発販売を行っております。

②タイ日本電産

 

 

タイの子会社であるタイ日本電産㈱及びその連結子会社、HDD用部品を製造するその他のアジアの子会社から構成され、主にHDD用モータの製造販売を行っております。

③シンガポール日本電産

 

シンガポールの子会社であるシンガポール日本電産㈱から構成され、主にHDD用モータ及びその他小型モータの販売を行っております。

④日本電産(香港)

 

香港の子会社である日本電産(香港)有限公司及びその連結子会社から構成され、主にHDD用モータ及びその他小型モータの販売を行っております。

⑤日本電産サンキョー

 

 

日本の子会社である日本電産サンキョー㈱及びその連結子会社から構成され、主に機器装置、車載用製品、電子部品及びその他小型モータの製造販売を行っております。

⑥日本電産コパル

 

日本の子会社である日本電産コパル㈱及びその他の子会社から構成され、主に電子・光学部品、機器装置及びその他小型モータの製造販売を行っております。

⑦日本電産テクノモータ

 

日本の子会社である日本電産テクノモータ㈱及びその連結子会社から構成され、主に商業・産業用製品の製造販売を行っております。

⑧日本電産モータ

 

米国持株会社である日本電産アメリカ・ホールディング㈱の子会社である日本電産モータ㈱をはじめとする欧州・南米・アジアの他の子会社から構成され、主に家電・商業・産業用製品の製造販売を行っております。

⑨日本電産モーターズ

アンド アクチュエーターズ

 

ドイツの子会社であるドイツ日本電産モーターズ アンド アクチュエーターズ㈲をはじめとする欧州・北米・南米・日本・アジアの他の子会社から構成され、主に車載用製品の製造販売を行っております。

⑩その他

 

重要性に乏しいため、報告対象とならないセグメントにより構成されております。

 

 

 

セグメント別の外部顧客に対する売上高及びその他の財務情報は次のとおりであります。

 

外部顧客に対する売上高

(単位:百万円)

 

前第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
  至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
  至 2019年6月30日)

日本電産

7,849

7,632

タイ日本電産

29,757

23,792

シンガポール日本電産

12,237

7,080

日本電産(香港)

26,146

28,751

日本電産サンキョー

38,063

35,003

日本電産コパル

9,167

8,985

日本電産テクノモータ

23,754

22,299

日本電産モータ

102,908

100,139

日本電産モーターズ アンド アクチュエーターズ

71,719

69,881

その他

50,623

57,312

連結売上高

372,223

360,874

 

(注) 非継続事業に分類した事業は含まれておりません。

 

セグメント間の売上高

(単位:百万円)

 

前第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
  至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
  至 2019年6月30日)

日本電産

41,858

32,944

タイ日本電産

4,748

2,780

シンガポール日本電産

144

128

日本電産(香港)

475

419

日本電産サンキョー

445

1,988

日本電産コパル

2,114

7,144

日本電産テクノモータ

1,408

1,214

日本電産モータ

386

107

本電産モーターズ アンド アクチュエーターズ

7,081

8,673

その他

45,044

36,080

小計

103,703

91,477

連結消去

103,703

91,477

連結売上高

 

(注) 非継続事業に分類した事業は含まれておりません。

 

 

セグメント損益

(単位:百万円)

 

前第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
  至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
  至 2019年6月30日)

日本電産

4,983

867

タイ日本電産

4,704

2,239

シンガポール日本電産

208

118

日本電産(香港)

318

277

日本電産サンキョー

5,871

2,476

日本電産コパル

76

960

日本電産テクノモータ

3,011

3,297

日本電産モータ

10,171

5,491

日本電産モーターズ アンド アクチュエーターズ

10,515

10,289

その他

11,684

8,497

小計

51,541

32,777

消去又は全社(注)

5,848

4,818

営業損益

45,693

27,959

金融収益又は費用

462

690

デリバティブ関連損益

1,383

1,054

為替差損益

1,489

3,962

持分法による投資損益

161

295

税引前四半期利益

45,888

31,262

 

(注) 1.消去又は全社には、各報告セグメントに帰属しない全社が当第1四半期連結累計期間において4,718百万円、前第1四半期連結累計期間において4,957百万円含まれております。全社の主な内容は、基礎研究費及び本社管理部門費であります。

2.非継続事業に分類した事業は含まれておりません。

 

 

(関連情報)

  製品別売上高情報は次のとおりであります。

なお、注記「6.非継続事業」に記載のとおり、当第1四半期連結会計期間よりセコップ社の冷蔵庫向けコンプレッサー事業の売上高は非継続事業として組み替えて表示しております。このため、従来「家電・商業・産業用」製品グループに含めていたセコップ社の冷蔵庫向けコンプレッサー事業の売上高を非継続事業に組み替えております。

 この変更に伴い、過年度の数値を当期の表示に合わせて組替再表示しております。 

 

製品別売上高情報

(単位:百万円)

 

前第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
  至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
  至 2019年6月30日)

精密小型モータ

 

 

 

 

 

 

HDD用モータ

 

48,782

 

 

38,008

 

その他小型モータ

 

57,551

 

 

69,998

 

精密小型モータ 計

 

106,333

 

 

108,006

 

車載

 

77,181

 

 

75,488

 

家電・商業・産業用

 

127,016

 

 

123,009

 

機器装置

 

42,616

 

 

38,086

 

電子・光学部品

 

17,987

 

 

15,170

 

その他

 

1,090

 

 

1,115

 

連結売上高

 

372,223

 

 

360,874

 

 

(注) 1.「精密小型モータ」は、「HDD用モータ」及び「その他小型モータ」により構成されており、「その他小型モータ」は、ブラシレスモータ、ファンモータ、振動モータ、ブラシ付モータ、モータ応用製品等により構成されております。

「車載」は、車載用モータ及び自動車部品により構成されております。

「家電・商業・産業用」は、家電・商業・産業用モータ及び関連製品により構成されております。

「機器装置」は、産業用ロボット、カードリーダ、検査装置、プレス機器、変減速機等により構成されております。

「電子・光学部品」は、スイッチ、トリマポテンショメータ、レンズユニット、カメラシャッター等により構成されております。

「その他」は、サービス等により構成されております。

2.非継続事業に分類した事業は含めておりません。

 

 

6.非継続事業

2019年4月12日、当社は、セコップ社に係る経営の独立執行者及び監視機関(Monitoring Trustee)を任命する確約を欧州委員会に提示し、セコップ社に対する実効的な支配権を当該経営の独立執行者及び監視機関へ譲渡したことに伴い、セコップ社に対する実効的な支配権を喪失しました。この結果、当社の要約四半期連結財務諸表上、セコップ社を非継続事業に分類しております。そして、当社は、セコップ社をOrlando Management AGが投資助言するESSVP IV L.P.、ESSVP IV (Structured) L.P.及びSilenos GmbH & Co. KG(以下、総称して「ESSVP IV」)に譲渡(以下、「本取引」)することを決定し、株式譲渡契約等を締結致しました。

 

(1)本取引の理由

当社は、家電・商業・産業用モータ事業を戦略的に重要な事業のひとつと位置づけ、成長、強化に努めてまいりました。セコップ社は家庭用・商業用冷蔵庫のコンプレッサーの開発、製造、販売を行っており、2017年のセコップ社買収によりグローバルアプライアンス部門は、売上高の飛躍的な成長機会が期待できる冷蔵庫市場に本格的に参入致しました。しかしながら、当社によるワールプールのコンプレッサー事業エンブラコの買収に関する欧州委員会の条件付承認を2019年4月12日に取得し、セコップ社を譲渡することとなりました。更に、ESSVP IVがセコップ社の適切な購入者であることについての欧州委員会からの認可取得を経て、2019年6月26日に欧州委員会よりエンブラコ買収認可を取得致しました。本取引は、当社がセコップ社を適切な購入者に売却するという、当該承認の条件に基づいて行われるものです。

 

(2)譲渡する相手会社の名称及び本取引の時期

譲渡する相手会社の名称

ESSVP IV

本取引の時期

2019年8月末予定

 

 

(3)子会社の名称、事業内容及び当該子会社が含まれていたセグメントの名称

子会社の名称

セコップ社

事業内容

冷蔵庫向けコンプレッサー事業

セグメントの名称

日本電産モータ

 

 

(4)子会社に対する持分の推移

売却前の持分比率

100%

売却予定の持分比率

100%

売却後の持分比率

 

 

 

(5)非継続事業からの損益

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2018年4月1日
  至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日
  至 2019年6月30日)

売上高

11,542

1,143

売却目的保有資産を売却コスト控除後の公正価値で測定したことにより認識した損失

△18,207

その他の損益

△10,585

△1,075

非継続事業からの税引前四半期利益(△損失)

957

△18,139

 

 

 

法人所得税費用

△421

△1,501

売却目的保有資産を売却コスト控除後の公正価値で測定したことにより認識した損失及び処分することに関連する金額

△141

法人所得税費用合計

△421

△1,642

 

 

 

非継続事業からの四半期利益(△損失)

536

△19,781

 

(注) 1.2019年4月12日において、セコップ社に対する実効的な支配権の喪失により、連結の範囲より除外しております。

2.セコップ社の売却に関連する各種条件は当第1四半期連結会計期間末日時点の予測に基づいており、最終的な売却損失額は今後変動する可能性があります。

 

(6)非継続事業から生じたキャッシュ・フロー

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2018年4月1日
  至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日
  至 2019年6月30日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

546

△0

投資活動によるキャッシュ・フロー

△865

財務活動によるキャッシュ・フロー

△92

合計

△411

△0

 

(注) 2019年4月12日において、セコップ社に対する実効的な支配権の喪失により、連結の範囲より除外しております。

 

(7)売却の詳細

売却予定対価

 

条件付き対価の金額

9,295

売却予定対価合計

9,295

 

 

売却予定純資産の金額

△27,502

法人所得税費用

△141

 

 

税引後予定売却損

△18,348

 

(注) セコップ社の売却に関連する各種条件は当第1四半期連結会計期間末日時点の予測に基づいており、最終的な売却損失額は今後変動する可能性があります。

 

 

7.企業結合及び支配の喪失

買収価額の資産負債への配分

前連結会計年度の買収により取得した資産、引き継いだ負債のうち、現在評価中の資産、負債については、当第1四半期連結会計期間末日時点の予備的見積りに基づいております。

 

支配の喪失

2019年4月12日に、コンプレッサー事業(セコップ社)に係る経営の独立執行者及び監視機関(Monitoring trustee)を任命する確約を欧州委員会に提示し、セコップ社に対する実効的な支配権を当該経営の独立執行者及び監視機関へ譲渡致しました。この結果、同日、当社はセコップ社に対する実効的な支配権を喪失しました。売却に係る各種条件は当第1四半期連結会計期間末日時点の予測に基づいており、最終的な売却損失額は今後変動する可能性があります。

支配権の喪失に伴って認識した売却損失額は18,207百万円であり、要約四半期連結損益計算書上、「非継続事業からの四半期損失」に含めて計上されております。

なお、2019年6月30日時点では譲渡対価を受領しておりません。

支配権の喪失日におけるセコップ社の資産及び負債の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

流動資産

 

現金及び現金同等物

601

営業債権及びその他の債権

9,655

その他の金融資産

2,661

未収法人所得税

12

棚卸資産

4,347

その他の流動資産

1,664

非流動資産

 

有形固定資産

13,394

のれん

9,946

その他の無形資産

2,945

資産合計

45,225

流動負債

 

1年以内返済予定長期債務

1,284

営業債務及びその他の債務

8,090

未払法人所得税

287

引当金

1,094

その他の流動負債

1,197

非流動負債

 

長期債務

2,024

その他の金融負債

21

退職給付に係る負債

501

引当金

405

繰延税金負債

2,819

その他の非流動負債

1

負債合計

17,723

 

のれんの増減については、注記「9.のれん及び無形資産」に記載しております。

 

8.売却目的で保有する資産

当第1四半期連結会計期間において、売却目的で保有する資産に分類したものは、非継続事業に分類したセコップ社の冷蔵庫向けコンプレッサー事業に係る未収入金であります。非継続事業の概要は、注記「6.非継続事業」に記載のとおりであります。

 

 

9.のれん及び無形資産

のれんの推移は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
 至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
 至 2019年6月30日)

期首残高

 

 

のれん

234,915

262,311

企業結合による取得

1,263

売却又は処分

△9,946

為替換算調整額及びその他

2,351

△6,280

四半期末残高

 

 

のれん

238,529

246,085

 

 

償却の対象となる無形資産は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2019年3月31日)

取得価額

償却累計額

帳簿価額

顧客関係

79,990

△29,439

50,551

専有技術

18,911

△7,004

11,907

ソフトウェア

29,568

△18,698

10,870

開発資産

15,793

△910

14,883

その他

9,040

△5,270

3,770

合計

153,302

△61,321

91,981

 

 

(単位:百万円)

 

当第1四半期連結会計期間
(2019年6月30日)

取得価額

償却累計額

帳簿価額

顧客関係

69,638

△23,632

46,006

専有技術

16,643

△5,219

11,424

ソフトウェア

30,809

△19,423

11,386

開発資産

15,548

△1,044

14,504

その他

6,640

△4,064

2,576

合計

139,278

△53,382

85,896

 

前連結会計年度及び当第1四半期連結累計期間における無形資産償却費はそれぞれ10,206百万円2,481百万円であります。前連結会計年度及び当第1四半期連結会計期間における非償却性無形資産の総額はそれぞれ34,523百万円33,965百万円であります。

 

 

10.従業員給付

年金及び退職金費用の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
 至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
 至 2019年6月30日)

確定給付制度の純年金費用

 

 

当期勤務費用

595

928

利息費用(純額)

211

165

確定給付制度の純年金費用合計

806

1,093

確定拠出年金制度への拠出額

713

802

総合型年金基金への拠出額

0

 

 

11.関連当事者との取引

報告期間中に行われた、関連当事者との取引は次のとおりであります。

 

(製品及びサービスの販売)

(単位:百万円)

 

前第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
 至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
 至 2019年6月30日)

関連当事者

 

 

エスエヌ興産合同会社(※1)

公益財団法人永守財団(※2)

3

3

学校法人永守学園(※3,※4)

13

 

(注)※1.役員及び近親者が議決権の過半数を所有している会社

※2.役員が代表理事を兼任している財団

※3.役員が代表理事を兼任している法人

※4.学校法人京都学園は2019年4月1日付けで学校法人永守学園に名称を変更しております。

 

関連当事者に対する製品及びサービスの販売は、市場価格を勘案して一般取引条件と同様に決定しております。

 

(製品及びサービスの購入)

(単位:百万円)

 

前第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
 至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
 至 2019年6月30日)

関連当事者

 

 

エスエヌ興産合同会社

4

3

合同会社グリーン興産(※5)

27

 

(注)※5.役員が代表社員を兼任している会社

 

関連当事者からの製品及びサービスの購入は、市場価格を勘案して一般取引条件と同様に決定しております。

 

 

(製品及びサービスの販売及び購入から発生した未決済残高)

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2019年3月31日)

当第1四半期連結会計期間
(2019年6月30日)

関連当事者に対する債権

 

 

エスエヌ興産合同会社

1

1

公益財団法人永守財団

0

0

学校法人永守学園

4

4

関連当事者に対する債務

 

 

エスエヌ興産合同会社

1

合同会社グリーン興産

 

 

関連当事者に対する債権については、当第1四半期連結会計期間末、前連結会計年度末において、損失評価引当金は認識しておりません。また、関連当事者に対する債権について、当第1四半期連結会計期間もしくは前連結会計年度において認識された費用はありません。

 

12.配当金

所有者への分配として認識された普通株式に関する配当額は次のとおりであります。

 

前第1四半期連結累計期間(自 2018年4月1日 至 2018年6月30日)

決議日

株式の種類

配当金の総額

1株当たり配当額

基準日

効力発生日

2018年5月28日

取締役会

普通株式

14,798

百万円

50

2018年3月31日

2018年6月4日

 

 

当第1四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年6月30日)

決議日

株式の種類

配当金の総額

1株当たり配当額

基準日

効力発生日

2019年5月24日

取締役会

普通株式

16,191

百万円

55

2019年3月31日

2019年6月3日

 

(注) 2019年5月24日取締役会決議による配当の総額には、役員報酬BIP信託及び株式付与ESOP信託が所有する当社株式に対する配当金4百万円が含まれております。

 

 

13.1株当たり利益

基本的1株当たり四半期利益の算定上の基礎は次のとおりであります。

なお、希薄化後1株当たり四半期利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

 

 

前第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
 至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
 至 2019年6月30日)

親会社の所有者に帰属する四半期利益(百万円)

37,287

3,476

親会社の所有者に帰属する継続事業からの四半期利益(百万円)

36,751

23,257

親会社の所有者に帰属する非継続事業からの四半期利益(△損失)(百万円)

536

△19,781

加重平均株式数(株)

295,779,502

294,293,672

基本的1株当たり四半期利益(△損失)(円)

126.06

11.81

継続事業

124.25

79.03

非継続事業

1.81

△67.22

 

(注) 当第1四半期連結累計期間の基本的1株当たり四半期利益の算定において、役員報酬BIP信託及び株式付与ESOP信託が所有する当社株式を自己株式として処理していることから、加重平均株式数から当該株式数を控除しております。

 

14.公正価値

公正価値は、測定日における市場参加者間の通常の取引において、資産の売却により受け取るであろう価格または負債を移転するのに支払うであろう価格と定義されます。

なお、公正価値ヒエラルキーは、以下のように定義付けられております。

レベル1-活発な市場における同一の資産・負債の市場価格

レベル2-活発な市場における類似の資産・負債の市場価格、活発でない市場における同一または類似の資産・負債の市場価格、観察可能な市場価格以外のインプット、相関関係その他の方法により観察可能な市場データに裏付けられるインプット

レベル3-観察が不能なインプット

NIDECは、各期末日までに区分を再評価することにより、公正価値ヒエラルキーのレベル間の振り替えが生じていないかを判断しております。

 

償却原価で評価される金融商品の公正価値

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2019年3月31日)

当第1四半期連結会計期間
(2019年6月30日)

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

短期投資

96

96

98

98

長期投資

27

27

31

31

短期貸付金

36

36

71

71

長期貸付金

143

138

152

147

短期借入金

△17,394

△17,394

△47,456

△47,456

長期債務

 

 

 

 

(1年以内返済予定長期債務を含み、リース負債及び社債を除く)

△116,902

△117,194

△113,038

△113,347

社債

 

 

 

 

(1年以内償還予定社債を含む)

△237,345

△238,151

△236,727

△237,659

 

 

金融商品の公正価値の見積方法は次のとおりであります。

(1) 短期投資及び短期貸付金、短期借入金

通常の事業において、ほとんどの短期投資(定期預金)、短期貸付金、短期借入金はきわめて流動性が高く、その簿価はおおむね公正価値と同額であります。

(2) 長期投資

長期投資の公正価値は、主に業績連動型株式報酬制度に伴う信託金であり、期待される将来のキャッシュ・フローを現在価値に割引いた金額で見積っており、レベル2に分類しております。

(3) 長期貸付金

長期貸付金の公正価値は、期待される将来のキャッシュ・フローを現在価値に割引いた金額で見積っており、レベル2に分類しております。

(4) 長期債務

長期債務(含1年以内返済予定長期債務、除リース負債及び社債)の公正価値は、それらと類似した負債をNIDECが新たに借入れる場合に適用される利子率を使って、将来の返済額を現在価値に割り引いた金額で見積っており、レベル2に分類しております。

(5) 社債

NIDECが発行した社債(含1年以内償還予定社債)の公正価値は、活発でない市場における同一負債の市場価格により評価しており、レベル2に分類しております。

 

 

なお、「現金及び現金同等物」、「営業債権及びその他の債権」、「営業債務及びその他の債務」については短期間で決済され、帳簿価額と近似しているため、上記の表には含めておりません。

 

経常的に公正価値で測定する金融商品の公正価値ヒエラルキーに基づくレベル別分類

以下は金融商品を当初認識した後、公正価値で測定された金融商品の分析であります。

分析に使用する公正価値ヒエラルキーの各レベルに分類された、金融資産及び金融負債の内訳は次のとおりであります。

 

前連結会計年度(2019年3月31日)

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

資産:

 

 

 

 

有価証券及びその他の投資有価証券

 

 

 

 

FVTOCIの資本性金融資産

16,122

1,672

17,794

FVTOCIの負債性金融資産

150

150

デリバティブ

231

2,600

2,831

資産合計

16,353

2,750

1,672

20,775

負債:

 

 

 

 

デリバティブ

50

503

553

負債合計

50

503

553

 

(注) 前連結会計年度においてレベル1、レベル2及びレベル3の間における振り替えはありません。

 

当第1四半期連結会計期間(2019年6月30日)

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

資産:

 

 

 

 

有価証券及びその他の投資有価証券

 

 

 

 

FVTOCIの資本性金融資産

15,614

1,657

17,271

FVTOCIの負債性金融資産

148

148

デリバティブ

10

2,279

2,289

資産合計

15,624

2,427

1,657

19,708

負債:

 

 

 

 

デリバティブ

157

967

1,124

負債合計

157

967

1,124

 

(注) 当第1四半期連結会計期間においてレベル1、レベル2及びレベル3の間における振り替えはありません。

 

 

レベル1の有価証券や商品先物等のデリバティブ金融商品は主に時価のあるもので、十分な取引量と頻繁な取引がある活発な市場における調整不要な市場価値で評価しております。

レベル2の有価証券は、活発でない市場における同一資産の市場価格により評価しております。レベル2のデリバティブは先物為替予約等のデリバティブ金融商品であり、取引相手方または第三者から入手した相場価格に基づき評価され、外国為替レート及び金利等の観察可能な市場インプットを使用した価格モデルに基づき定期的に検証しております。

レベル3の有価証券は、主に非上場株式により構成されております。非上場株式の公正価値は、割引キャッシュ・フロー・アプローチ等を適用して算定しております。レベル3の有価証券について、観察可能でないインプットを合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場合の重要な公正価値の変動は見込まれておりません。

 

レベル3に分類されている金融商品の調整表は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
 至 2018年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
 至 2019年6月30日)

期首残高

1,390

1,672

利得または損失

 

 

その他の包括利益に計上(注)

39

△15

四半期末残高

1,429

1,657

 

(注) 要約四半期連結包括利益計算書の「FVTOCI資本性金融資産の公正価値の純変動」及び「在外営業活動体の換算差額」に含まれております。

 

 

15.後発事象

(1)米国ワールプール社コンプレッサー事業 Embraco の買収完了

 当社グループは、2019年7月1日(ブラジル時間)に、ワールプール社の保有するコンプレッサー事業 Embraco(以下、「エンブラコ」)について、全株式の取得(以下、「本件取引」)を完了致しました。支払対価の公正価値は、1,130百万ドルであります。要約四半期連結財務諸表の承認日において、当該買収に関する当初の会計処理が完了していないため、企業結合の会計処理に関する詳細な情報は開示しておりません。

 

1.目的

エンブラコは、冷蔵庫用コンプレッサー及び電気部品の開発・製造・販売を行っております。

本件取引により、当社の冷蔵庫用コンプレッサー事業の更なる強化及び製品ラインナップや販売地域の拡大が可能となります。また、欧州・米州・中国等の主要地域において環境規制が強化される中、

今後DCコンプレッサーの需要が高まると予想され、エンブラコが保有するDCコンプレッサーにおける高い技術力に加え、当社が保有するブラシレスDCモータ技術を大いに活用することができます。

更に、コンプレッサーとモータは共通する部品も多いため、共同購買によるコスト削減シナジーを通じて更なる価値を顧客に提供できると考えております。

2.取得方法

取得方法は自己資金及び外部借入による調達です。

 

 

(2)第8回無担保社債(社債間限定同順位特約付)発行

 2019年7月12日、当社は国内社債の発行登録(発行予定額3,000億円、有効期限2020年4月4日)に基づき、普通社債(総額1,000億円)の発行条件を次のとおり決定致しました。なお、提出日現在において払込は完了しております。

 

 

日本電産株式会社第8回無担保社債(社債間限定同順位特約付)

1.社債総額

1,000億円

2.振替社債

本社債は、社債、株式等の振替に関する法律の規定の適用を受けるものとする。

3.各社債の金額

1億円

4.利率

年0.100%

5.払込金額

各社債の金額100円につき100円

6.償還金額

各社債の金額100円につき100円

7.償還期限

2024年7月19日

8.申込期間

2019年7月12日

9.払込期日

2019年7月19日

10.募集の方法

日本国内における一般募集

11.担保

本社債には担保及び保証は付されておらず、また特に留保されている資産はございません。

12.財務上の特約

「担保提供制限条項」が付されております。

13.期中償還の方法

本社債の買入消却は、証券保管振替機構が別途定める場合を除き、払込期日の翌日以降

いつでもこれを行うことができます。

14.資金の使途

短期借入金返済及び社債償還資金に充当する予定であります。

 

 

 

(3)広州汽車グループとの合弁会社設立に関する契約締結

 当社は、広州汽車グループの広汽零部件有限公司(以下、「広汽零部件」)と自動車向けトラクションモータに関する合弁会社設立を実施することに合意し、2019年8月1日に合弁契約を締結致しました。

 

1.目的

両社は、今後の自動車産業におけるトラクションモータの戦略的重要性を認識し、今般、広州汽車向けの低コストで高効率なトラクションモータにおける協業で合意致しました。合弁会社においては、広州汽車が蓄積している完成車に関するノウハウと当社が保有するモータ技術および電装技術を組み合わせることで、主に広州汽車向けに、低コスト高効率なトラクションモータを開発・生産・販売するとともに、順次、他の自動車メーカーへの販売にも取り組む予定です。更に裾野の広い中国において現地開発エンジニアの増強による開発設計の加速を行うと共に、広州汽車グループの現地における購買力を活用することで原価低減を推し進めて参ります。

2.社名

広州尼得科汽車駆動系統有限公司 (予定)

3.本社

中国広東省広州市

4.設立日

2019年9月から10月(予定)

5.主な事業内容

自動車用トラクションモーターシステムおよび部品の開発・生産・販売、およびアフターサービス

6.資本金

6億人民元(予定)

7.出資比率

日本電産    51%

広汽零部件  49%

8.代表者(CEO)

今後決定予定

 

 

16.要約四半期連結財務諸表の承認

要約四半期連結財務諸表は、2019年8月8日に、当社の代表取締役社長執行役員(最高執行責任者)吉本浩之及び最高財務責任者石井健明によって承認されております。

 

2 【その他】

2019年5月24日開催の取締役会において、2019年3月31日現在の株主名簿に記録された株主に対し、次のとおり配当を行うことを決議致しました。

①配当金の総額………………………………………161億91百万円

②1株当たりの金額…………………………………55円00銭

③支払請求の効力発生日及び支払開始日…………2019年6月3日