【連結財務諸表注記】

1.報告企業

日本電産株式会社(以下、「当社」)は日本に所在する株式会社であり、東京証券取引所に株式を上場しております。登記されている当社の本社及び主要な事業所の住所は、ホームページ(https://www.nidec.com/jp/)で開示しております。

連結財務諸表は、2020年3月31日を期末日とし、当社及び当社の連結子会社(以下、「NIDEC」)、並びにNIDECの関連会社に対する持分により構成されております。グループ企業の構成については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」を参照ください。

 

NIDECは、主に以下の製品の設計、開発、生産及び販売に従事しております。

①精密小型モータ(HDD(ハードディスクドライブ)用モータ、ブラシレスモータ、ファンモータ、振動モータ、ブラシ付モータ、モータ応用製品等)

②車載(車載用モータ及び自動車部品)

③家電・商業・産業用(家電・商業・産業用モータ及び関連製品)

④機器装置(産業用ロボット、カードリーダ、検査装置、プレス機器、変減速機等)

⑤電子・光学部品(スイッチ、トリマポテンショメータ、レンズユニット、カメラシャッター等)

⑥その他(サービス等)

 

2.作成の基礎

(1)連結財務諸表がIFRSに準拠している旨の記載

NIDECの連結財務諸表は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第93条の規定により、IFRSに準拠して作成しております。

 

(2)測定の基礎

連結財務諸表は、注記「3.重要な会計方針」で記載のとおり、デリバティブ金融商品、退職後給付における確定給付制度の制度資産及び公正価値で測定する金融商品等の一部の資産及び負債を除き、取得原価を基礎として作成しております。

 

(3)表示通貨及び単位

連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、特に注釈の無い限り、百万円未満を四捨五入して表示しております。

 

(4)表示方法の変更

非継続事業に分類した事業に係る損益は、連結損益計算書において継続事業からの当期利益の後に法人所得税費用控除後の金額で区分表示しております。非継続事業に分類した事業に関して、前連結会計年度の連結損益計算書及び連結キャッシュ・フロー計算書を一部組み替えて表示しております。なお、連結キャッシュ・フロー計算書における、営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー及び財務活動によるキャッシュ・フローは、継続事業及び非継続事業の両事業から発生したキャッシュ・フローの合計額で表示しております。

また、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、「財務活動によるキャッシュ・フロー」の「その他-純額」に含めていた「非支配持分からの子会社持分取得による支出」は、金額的重要性が増したため、当連結会計年度では独立掲記しております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、「財務活動によるキャッシュ・フロー」に表示していた「その他-純額」△270百万円は、「非支配持分からの子会社持分取得による支出」△43百万円、「その他-純額」△227百万円として組替えております。

 

 

(5)会計方針の変更

NIDECは、当連結会計年度より、以下の基準を適用しております。

 

 (リース)

IFRS

新設・改訂の概要

IFRS第16号

リース

リースに関する会計処理の改訂

 

NIDECは、第1四半期連結会計期間より、IFRS第16号「リース」を適用しております。

契約の開始時に特定された資産の使用を支配する権利が一定期間にわたって対価と交換に移転する場合には、当該契約はリースであるかまたはリースを含んでいると判定しております。契約がリースであるかまたはリースを含んでいる場合、リース開始日において使用権資産及びリース負債を連結財政状態計算書に計上しております。使用権資産の測定においては、原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した金額で表示しております。取得原価には、リース負債の当初測定の金額、リース開始日以前に支払ったリース料、当初直接コストを含めております。使用権資産は、見積耐用年数とリース期間のいずれか短い期間にわたって、定額法で減価償却を行っております。リース負債は、リース開始日における未決済リース料の割引現在価値として当初測定しております。リース期間はリースの解約不能期間にリース期間を延長するオプション及び解約するオプションを考慮し決定しております。

なお、リース期間が12ヶ月以内のリース及び原資産が少額であるリースについては、使用権資産とリース負債を認識せず、リース期間にわたり定額法により費用として認識しております。

 

IFRS第16号の適用に当たっては、経過措置として認められている累積的影響を適用開始日における利益剰余金の期首残高の修正として認識する方法を採用しております。前連結会計年度以前に締結された契約にリースが含まれているか否かについては、IFRS第16号C3項の実務上の便法を選択し、IAS第17号「リース」及びIFRIC第4号「契約にリースが含まれているか否かの判断」の下での判断を引き継いでおります。適用開始日以降は、IFRS第16号の規定に基づき判断しております。適用開始日現在の連結財政状態計算書に認識されているリース負債に適用している借手の追加借入利子率の加重平均は3.05%です。

 

また、IAS第17号を適用してオペレーティング・リースに分類していたリースについて、経過措置として認められている以下の実務上の便法を適用しております。

・特性が合理的に類似したポートフォリオに単一の割引率を適用

・残存リース期間が12ヶ月以内のリースに、使用権資産とリース負債を調整しない免除規定を適用

・適用開始日の使用権資産の測定から当初直接コストを除外

 

この結果、IFRS第16号適用時に資産及び負債が、それぞれ25,211百万円及び25,618百万円増加しております。連結財政状態計算書においては、資産は有形固定資産または無形資産に、負債は1年以内返済予定長期債務または長期債務にそれぞれ含めて表示しております。なお、営業利益及び当期利益に与える重要な影響はありません。

 

前連結会計年度末時点でIAS第17号を適用して開示した解約不能のオペレーティング・リース契約と、適用開始日現在の連結財政状態計算書に認識したリース負債の調整表は次のとおりであります。

(単位:百万円)

解約不能オペレーティング・リース契約(2019年3月31日)

10,778

前連結会計年度末現在で認識したファイナンス・リース債務

1,120

リース負債を認識しない短期リース及び少額リース

△3,496

解約可能オペレーティング・リース契約等

17,216

適用開始日現在の連結財政状態計算書に認識したリース負債の額

25,618

 

 

 

(法人所得税の税務処理に関する不確実性)

NIDECは、当連結会計年度より、IFRIC第23号「法人所得税の税務処理に関する不確実性」を適用しております。当該解釈指針の適用により、前連結会計年度の連結財政状態計算書において、非流動負債の「引当金」に含めていた3,699百万円を流動負債の「未払法人所得税」へ組替えております。

 

(6)未適用の公表済み基準書及び解釈指針

2020年3月31日までの報告期間に強制適用されない、いくつかの新基準書と解釈指針が公表されておりますが、NIDECは、これらを早期適用しておりません。これらの基準は、当年度又は将来の報告期間及び予測可能な将来の取引に重要な影響を与えないと見込んでおります。

 

3.重要な会計方針

適用する重要な会計方針は、連結財務諸表に記載されている全ての期間に適用しております。

 

(1)連結の基礎

この連結財務諸表は、NIDECの財務諸表並びに関連会社の持分相当額を含んでおります。

 

(i)子会社

子会社とは、NIDECにより支配されている企業をいいます。企業への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャーまたは権利を有し、かつ、企業に対するパワーによりそのリターンに影響を及ぼす能力を有している場合、NIDECはその企業を支配していると判断しております。子会社の財務諸表は、NIDECがその子会社に対する支配を獲得した日から当該支配を喪失する日まで連結の対象に含めております。

子会社が適用する会計方針がNIDECの適用する会計方針と異なる場合には、必要に応じて当該子会社の財務諸表の調整を行っております。

当社グループ内の債権債務残高及び内部取引高、並びに当社グループ内取引によって発生した未実現損益は、連結財務諸表の作成に際して消去しております。

NIDECは子会社株式の追加購入または一部売却を行うことがあります。支配が継続する子会社に対するNIDECの持分変動は、資本取引として会計処理しております。非支配持分の調整額と対価の公正価値との差額は、親会社の所有者に帰属する持分として資本に直接認識しております。支配を喪失した場合には、支配の喪失から生じた利得及び損失は純損益で認識しております。

 

(ii)非支配持分

連結子会社の非支配持分は、NIDECの持分とは別個に識別されております。非支配持分は、当初の企業結合日での持分額及び企業結合日からの非支配持分の変動から構成されております。包括利益は非支配持分が負となる場合であっても親会社の所有者と非支配持分に帰属させております。

 

(ⅲ)関連会社

関連会社とは、NIDECがその企業の財務及び経営方針に対して重要な影響力を行使する能力を有しているものの、支配していない企業をいいます。

関連会社については、NIDECが重要な影響力を有することとなった日から重要な影響力を喪失する日まで、持分法によって処理しております。当該投資には、取得時に認識したのれんが含まれております。

 

(2)企業結合

企業結合は支配獲得日に取得法によって会計処理しております。取得関連費用は発生時に純損益として処理されます。企業結合において取得した識別可能資産、並びに引き受けた負債及び偶発負債は、取得日の公正価値で測定されます。

移転された対価、被取得企業の非支配持分、及び段階取得の場合にはNIDECが以前に保有していた被取得企業の資本持分の取得日における公正価値の合計額が、取得した識別可能な純資産の公正価値を超過する額は、のれんとして計上されます。割安購入により、この金額が取得した被取得企業の識別可能な純資産の公正価値を下回る場合、差額は連結損益計算書で直ちに純損益として直接認識されます。

非支配持分は、NIDECの持分とは別個に識別されます。被取得企業に対する非支配持分の測定については、以下のいずれかを個々の企業結合取引ごとに選択しております。

 

 

①非支配持分を公正価値で測定

②取得事業の識別可能な資産・引受負債の純額に対する非支配持分の比例割合で測定

企業結合が生じた期間の末日までに企業結合の当初の会計処理が完了していない場合には、暫定的な金額で会計処理を行い、取得日から1年以内の測定期間において、暫定的な金額の遡及修正を行います。

NIDECと非支配持分の所有者との間で行われる子会社持分取引について、子会社に対する支配の喪失を伴わない場合には、非支配持分の調整額と対価の公正価値との差額を資本剰余金に計上しており、のれん、または利得及び損失としては計上しておりません。

 

(3)外貨換算

(i)機能通貨

NIDECグループ内の各企業はそれぞれ独自の機能通貨を定めており、各企業の取引はその機能通貨により測定しております。

 

(ⅱ)取引及び残高

外貨建取引は、取引日の為替レート、または、それに近似する為替レートにより機能通貨に換算されます。取引の決済並びに外貨建貨幣性資産及び負債の期末日の為替レートによる換算から生ずる為替差損益は、有効なキャッシュ・フロー・ヘッジとして資本で繰延べられる場合を除き、連結損益計算書の純損益で認識しております。

 

(ⅲ)在外営業活動体

在外子会社及び関連会社の財務諸表項目の換算については、資産及び負債を決算日の為替相場により円貨に換算し、収益及び費用を期中平均相場により円貨に換算しております。在外営業活動体の財務諸表の換算から生じる為替換算差額はその他の包括利益で認識しております。在外営業活動体を処分し、支配または重要な影響力を喪失する場合には、この営業活動体に関連する為替換算差額の累積金額を、処分にかかる利得または損失の一部として純損益で認識しております。

 

(4)現金及び現金同等物

現金及び現金同等物は、現金、随時引き出し可能な預金及び取得日から3ヶ月以内に満期の到来する流動性の高い投資で、表示された金額に換金可能であり、かつ、満期まで短期間であるため、金利の変化による価値変動が僅少なものから構成されております。NIDECの資金の効率化を高めるため、海外子会社を含めたグループ間のノーショナルプーリングシステムを特定の金融機関と構築しており、特定の金融機関に対する預入総額を上限に参加会社は借入を行っております。当システムは、会計上は単一の会計単位として認識しております。

 

(5)棚卸資産

棚卸資産は取得原価と正味実現可能価額のいずれか低い金額で測定し、原価の算定に当たっては、平均法を使用しております。ただし、顧客との契約に基づくFA機器等の生産に関連する仕掛設備は個別法を使用しております。また、正味実現可能価額は、通常の事業過程における予想売価から、完成に要する見積原価及び販売に要する見積費用を控除して算定しております。

 

(6)有形固定資産

有形固定資産の測定においては原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で表示しております。

取得原価には、資産の取得に直接付随する費用、解体、除去及び原状回復に関する初期見積費用及び資産計上の要件を満たす借入費用を含めております。

当初取得以降に追加的に発生した支出については、その支出により将来の経済的便益がNIDECに流入する可能性が高く、金額を信頼性をもって測定することができる場合にのみ、当該取得資産の帳簿価額に算入するか個別の資産として認識するかのいずれかにより会計処理しております。他の全ての修繕並びに維持にかかる費用は、発生時の費用として処理しております。

 

 

取得原価から残存価額を控除した償却可能額は、各資産の見積耐用年数にわたって定額法で減価償却しております。主要な資産項目ごとの見積耐用年数は次のとおりであります。

建物              3~50年

機械及び装置      2~15年

なお、見積耐用年数、残存価額及び減価償却方法は、各年度末に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。

 

(7)のれん及び無形資産

(i)のれん

のれんは取得原価から減損損失累計額を控除した価額で表示しております。のれんは償却を行わず、企業結合からの便益を享受できると期待される資金生成単位に配分し、毎年または減損の兆候が存在する場合にはその都度、減損テストを実施しております。のれんの減損損失は連結損益計算書において認識され、その後の戻入は行っておりません。

当初認識時における測定については、(2)企業結合 に記載しております。

 

(ⅱ)無形資産

無形資産の測定においては原価モデルを採用し、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で表示しております。

個別に取得した無形資産は当初認識時に取得原価で測定されます。企業結合で取得した無形資産は、無形資産の定義を満たし、識別可能であり、かつ公正価値が信頼性をもって測定できる場合、のれんとは別個に識別され、取得日の公正価値で認識されます。

新しい科学的または技術的な知識や理解を得るために行われる研究活動に対する支出は、発生時に費用処理しております。

開発活動に対する支出については、開発費用が信頼性をもって測定でき、技術的かつ商業的に実現可能で、将来的に経済的便益をもたらす可能性が高く、開発を完了し、それを使用または販売する意図及びそのための十分な資源をNIDECが有している場合は資産計上を行い、それ以外は発生時に費用処理しております。

耐用年数を確定できる無形資産は見積耐用年数に基づき主として定額法で償却しております。主な無形資産の見積耐用年数は次のとおりであります。

顧客関係          5~30年

専有技術          9~20年

ソフトウエア      2~10年

開発資産          2~11年

有限の耐用年数を有する無形資産の見積耐用年数及び償却方法は、各年度末に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。

耐用年数を確定できる無形資産について、減損の兆候が存在する場合はその都度、減損テストを実施しております。耐用年数を確定できない無形資産及び未だ使用可能でない無形資産については、償却せず、年1回(1月1日)の減損判定を行うほか減損の可能性を示す事象が発生または状況が変化した時点で減損判定を行います。

 

 

(8)リース

契約の開始時に特定された資産の使用を支配する権利が一定期間にわたって対価と交換に移転する場合には、当該契約はリースであるかまたはリースを含んでいると判定しております。契約がリースであるかまたはリースを含んでいる場合、リース開始日において使用権資産及びリース負債を連結財政状態計算書に計上しております。

使用権資産の測定においては、原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除し、リース負債の再測定について調整した金額で表示しております。取得原価には、リース負債の当初測定の金額、リース開始日以前に支払ったリース料、当初直接コストを含めております。使用権資産は、見積耐用年数とリース期間のいずれか短い期間にわたって、定額法で減価償却を行っております。当社グループが借手として購入オプションを行使することが合理的に確実である場合には、原資産の耐用年数にわたって使用権資産を償却しております。

リース負債は、リース開始日における未決済リース料の割引現在価値として当初測定しており、リースの計算利子率(当該利子率が容易に算定できる場合)または当社グループの追加借入利子率を用いて割り引かれます。

リース期間はリースの解約不能期間にリース期間を延長するオプション及び解約するオプションを考慮し決定しております。なお、リース期間が12ヶ月以内のリース及び原資産が少額であるリースについては、使用権資産とリース負債を認識せず、リース期間にわたり定額法により費用として認識しております。

 

(9)政府補助金

政府補助金は、補助金交付のための付帯条件を満たし、かつ補助金を受領するという合理的な保証が得られたときに公正価値で認識しております。

政府補助金が費用項目に関する場合は、当該補助金の金額を関連費用から控除しております。資産に関する政府補助金は、当該補助金の金額を資産の取得原価から控除しております。

 

(10)非金融資産の減損

NIDECは各年度において、各資産についての減損の兆候の有無の判定を行い、何らかの兆候が存在する場合または毎年減損テストが要求されている場合、その資産の回収可能価額を見積っております。のれん、耐用年数を確定できない無形資産及び未だ使用可能でない無形資産は、年次で、また、減損の兆候がある場合はその都度、減損テストを行っております。

個々の資産について回収可能価額を見積ることができない場合には、その資産の属する資金生成単位ごとに回収可能価額を見積っております。

回収可能価額は、資産または資金生成単位の売却費用控除後の公正価値とその使用価値のうち高い方の金額で算定しております。資産または資金生成単位の帳簿価額が回収可能価額を超える場合は、その資産について減損を認識し、回収可能価額まで評価減しております。

また、使用価値の評価における見積将来キャッシュ・フローは、貨幣の時間価値に関する現在の市場評価及び当該資産に固有のリスク等を反映した税引前割引率を使用して、現在価値まで割引いております。

のれん以外の資産に関しては、過年度に認識された減損損失について、その回収可能価額の算定に使用した想定事項に変更が生じた場合等、損失の減少または消滅の可能性を示す兆候が存在しているかどうかについて評価を行っております。そのような兆候が存在する場合は、当該資産または資金生成単位の回収可能価額の見積りを行い、その回収可能価額が、資産または資金生成単位の帳簿価額を超える場合、算定した回収可能価額と過年度で減損損失が認識されていなかった場合の減価償却控除後の帳簿価額とのいずれか低い方を上限として、減損損失を戻し入れております。

 

 

(11)金融商品

(i)当初認識

金融資産は、NIDECが金融商品の契約上の当事者になった時点(取得日)で認識しております。ただし、営業債権及びその他の債権は発生日に当初認識しております。金融負債は、NIDECが発行した負債性金融商品については発行日、その他の金融負債はNIDECが契約の当事者になった時点(取引日)で認識しております。

金融資産及び金融負債は、当初認識時において公正価値で測定しております。金融資産の取得及び金融負債の発行に直接起因する取引コストは、純損益を通じて公正価値で測定する(以下「FVTPL」)金融資産及びFVTPLの金融負債を除き、当初認識時において、金融資産の公正価値に加算または金融負債の公正価値から減算しております。なお、NIDECは現在、FVTPLの非デリバティブ金融負債は保有しておりません。FVTPLの金融資産の取得に直接起因する取引コストは純損益で認識しております。

 

(ⅱ)非デリバティブ金融資産

NIDECは当初認識時に、非デリバティブ金融資産を、償却原価で測定される金融資産、その他の包括利益を通じて公正価値で測定される(以下「FVTOCI」)金融資産及びFVTPLの金融資産に分類しています。

 

償却原価で測定される金融資産

金融資産は、以下の要件を満たす場合に償却原価で事後測定しております。

・NIDECのビジネスモデルにおいて、当該金融資産の契約上のキャッシュ・フローを回収することを目的として保有している場合

・契約条件が、特定された日に元本及び元本残高にかかる利息の支払いのみによるキャッシュ・フローを生じさせる場合

償却原価で測定する金融資産は、公正価値(直接帰属する取引費用を含む)で当初認識し、当初認識後は実効金利法を用いて帳簿価額を算定しています。また、償却原価で測定する金融資産にかかる利息発生額は連結損益計算書の金融収益に含めて表示しています。

 

FVTOCIの金融資産

(a)FVTOCIの負債性金融資産

金融資産は、以下の要件を満たす場合にその他の包括利益を通じて公正価値で測定される負債性金融資産に分類しております。

・契約上のキャッシュ・フローの回収と売却の両方によって目的が達成される事業モデルに基づいて保有されている場合

・金融資産の契約条件により、元本及び元本残高に対する利息の支払のみであるキャッシュ・フローが所定の日に生じる場合

FVTOCIの負債性金融資産に係る公正価値の変動額は、減損利得または減損損失及び為替差損益を除き、当該金融資産の認識の中止が行われるまで、その他の包括利益として認識しております。当該金融資産の認識の中止が行われる場合、過去に認識したその他の包括利益は純損益に振り替えております。

 

(b)FVTOCIの資本性金融資産

NIDECは当初認識時に、売買目的以外で保有する資本性金融資産に対して、公正価値の変動をその他の包括利益で認識するという選択(撤回不能)を行う場合があります。

FVTOCIの資本性金融資産は当初認識後に公正価値で測定し、その変動をその他の包括利益で認識し、直ちにその他の資本の構成要素から利益剰余金に振り替えており、事後的に純損益に振り替えることはありません。ただし、FVTOCIの資本性金融資産からの配当金については、金融収益の一部として純損益で認識しております。

 

FVTPLの金融資産

上記の償却原価で測定する区分の要件を満たさない金融資産のうち、FVTOCIの金融資産を除く金融資産はFVTPLの金融資産に分類されます。資本性金融資産は、NIDECが当初認識時に公正価値の変動をその他の包括利益で認識するという選択(撤回不能)を行う場合を除き、FVTPLの金融資産に分類されます。

FVTPLの金融資産は当初認識後に公正価値で測定し、その変動を純損益で認識しております。

 

 

(ⅲ)償却原価で測定される金融資産の減損

償却原価で測定される金融資産について、毎期末日に予想信用損失に対する損失評価引当金を評価して認識しております。

期末日に、当該金融商品に係る信用リスクが当初認識後に著しく増大している場合には、予測情報を含めた合理的で裏付け可能な情報を全て考慮して、当該金融商品に係る損失評価引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定しております。そのような情報には、特に、以下の指標が組み込まれております。

・外部信用格付(入手可能な範囲)

・事業状況、財務状況または経済状況の実際のまたは予想される不利な変化のうち、借手が債務を履行する能力の著しい変化を生じさせると予想されるもの

・同一の借手の他の金融商品に係る信用リスクの著しい増大

一方、信用リスクが当初認識以降に著しく増大していない場合には、当該金融商品に係る損失評価引当金を12か月の予想信用損失に等しい金額で測定しております。

ただし営業債権については、上記にかかわらず常に損失評価引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定しております。

予想信用損失または戻入れの金額は、減損損失または減損戻入として、純損益に認識しております。

 

(ⅳ)非デリバティブ金融資産の認識の中止

NIDECは、金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する契約上の権利が失効した場合、または、当該金融資産の所有にかかるリスク及び便益を実質的にすべて移転する取引において、金融資産から生じるキャッシュ・フローを受け取る契約上の権利を移転する場合に、当該金融資産の認識を中止しております。移転した金融資産に関してNIDECが創出した、またはNIDECが引き続き保有する持分については、別個の資産・負債として認識しております。

 

(ⅴ)非デリバティブ金融負債の事後測定及び認識の中止

NIDECはデリバティブ以外の金融負債として、営業債務及びその他の債務、並びにその他の金融負債を有しており、当初認識後、実効金利法による償却原価で測定しております。また、償却原価で測定する金融負債にかかる利息発生額は連結損益計算書の金融費用に含めて表示しております。

当該金融負債は義務を履行した場合、もしくは債務が免責、取消しまたは失効となった場合に認識を中止しております。

 

(ⅵ)デリバティブ及びヘッジ会計

NIDECは、為替、金利及び商品価格の変動によるリスクを管理するために、先物為替予約、金利スワップ、通貨スワップ、商品先物契約等のデリバティブを利用しております。NIDECはデリバティブを売買目的で保有しておりません。

デリバティブ取引は公正価値で当初認識し、関連する取引費用は発生時に純損益で認識しております。当初認識後は公正価値で測定し、その変動は基本的に当期の純損益で認識しております。ただし、ヘッジ対象のキャッシュ・フローの変動が、ヘッジ手段のキャッシュ・フローの変動により相殺される程度を客観的に判定し、ヘッジの有効性があると認められる場合にはヘッジ会計を適用することもあります。

当初にデリバティブをヘッジ指定する時点において、ヘッジ取引に係るヘッジ手段とヘッジ対象の関係、リスクの管理目的、ヘッジ取引を実行する際の戦略、及びヘッジ関係の有効性の評価方法、有効性及び非有効性の測定方法は、全て文書化しております。具体的には、以下の項目を全て満たす場合に、ヘッジが有効と判断しております。

・ヘッジ対象とヘッジ手段との間に経済的関係があること

・信用リスクの影響が、当該経済的関係から生じる価値変動に著しく優越するものではないこと

・ヘッジ関係のヘッジ比率が、企業が実際にヘッジしているヘッジ対象の量と企業がヘッジ対象の当該量を実際にヘッジするのに使用しているヘッジ手段の量から生じる比率と同じであること

 

ヘッジの開始時及び継続期間中に、ヘッジ取引に利用しているデリバティブがヘッジ対象のキャッシュ・フローの変動を相殺する上で有効性があるか否かを評価しております。ヘッジの有効性がないか、またはなくなったと判断した時点で、将来を見越してヘッジ会計を停止します。

 

 

キャッシュ・フロー・ヘッジの会計処理は次のとおりであります。

デリバティブを、認識済み資産・負債、または当期利益に影響を与え得る発生可能性の非常に高い予定取引に関連する特定のリスクに起因するキャッシュ・フローの変動をヘッジするためのヘッジ手段として指定した場合、デリバティブの公正価値の変動のうちヘッジ有効部分は、「キャッシュ・フロー・ヘッジ」として、その他の資本の構成要素に含めております。デリバティブの公正価値の変動のうちヘッジ非有効部分は、即時に純損益で認識しております。

キャッシュ・フロー・ヘッジの残高は、ヘッジ対象のキャッシュ・フローが当期利益に影響を及ぼす期間と同一期間において、連結包括利益計算書においてその他の包括利益から控除し、ヘッジ手段と同一の項目で当期利益に振り替えられております。ただし、ヘッジ対象である予定取引が非金融資産(棚卸資産、有形固定資産など)もしくは負債の認識を生じさせるものである場合には、それまで資本に繰り延べていた利得又は損失を振り替え、当該資産もしくは負債の測定額に含めております。

ヘッジ会計の要件を満たさない場合、ヘッジ手段が失効、売却、終了または行使された場合、あるいはヘッジ指定が取り消された場合には、ヘッジ会計の適用を将来に向けて中止しております。ヘッジ会計を中止した場合、すでにその他の包括利益で認識したキャッシュ・フロー・ヘッジの残高は、予定取引が当期利益に影響を与えるまで引き続き計上しております。予定取引の発生が予想されなくなった場合は、キャッシュ・フロー・ヘッジの残高は、即時に純損益で認識されます。

 

(12)法人所得税等

当期税金

法人所得税費用は、当期税金と繰延税金から構成されております。これらは、直接資本またはその他の包括利益で認識される項目を除き、純損益として認識しております。

報告期間の期末日の未払法人所得税及び未収法人所得税は、税務当局に対する納付または税務当局からの還付が予想される金額で測定しております。税額の算定に使用する税率及び税法は、決算日までに制定または実質的に制定されたものであります。

その他の包括利益に認識される項目に関する当期税金は、その他の包括利益として認識しており、資本に直接認識される項目に関する当期税金は、資本として直接認識しております。

 

未収法人所得税と未払法人所得税を相殺する法的強制力のある権利が存在し、かつNIDECが純額により決済するか、または資産の実現と負債の決済を同時に行うことを意図している場合には、未収法人所得税と未払法人所得税は相殺しております。

繰延税金

繰延税金資産及び繰延税金負債は、帳簿価額と税務上の資産と負債との間の将来調整一時差異に係る税効果において資産負債法により認識されております。繰延税金資産及び繰延税金負債の測定に当たっては、一時差異等が解消されると見込まれる年度における課税所得に適用されると予想される法定実効税率を使用して測定されます。

繰延税金資産は、将来減算一時差異、未使用の繰越税額控除及び繰越欠損金について、それらを回収できる課税所得が生じると見込まれる範囲において認識し、各報告期間の期末日ごとに回収可能性について見直しを行い、課税所得を稼得する可能性が高くなくなった範囲で繰延税金資産を減額しております。

また、未認識の繰延税金資産についても各報告期間の期末日でその回収可能性について再検討され、将来の課税所得により繰延税金資産が回収される可能性が高くなった範囲内で認識しております。

繰延税金負債は、以下を除き、原則として、全ての将来加算一時差異について認識しております。

なお、以下の一時差異に対しては、繰延税金資産及び負債を計上しておりません。

・のれんの当初認識から生じる将来加算一時差異

・企業結合取引を除く、会計上の利益にも税務上の課税所得にも影響を与えない取引によって発生する資産及び負債の当初認識から生じる一時差異

・子会社及び関連会社に対する投資に係る将来加算一時差異のうち、解消時期をコントロールでき、かつ予測可能な期間内に一時差異が解消しない可能性が高い場合

・子会社及び関連会社に対する投資に係る将来減算一時差異のうち、予見可能な範囲内に一時差異が解消されない可能性が高い場合

 

 

繰延税金資産と繰延税金負債は非流動資産または非流動負債として表示しております。

また、繰延税金資産及び繰延税金負債は、未収法人所得税と未払法人所得税を相殺する法律上強制力のある権利を有し、かつ以下のいずれかの要件を満たす場合のみ相殺しております。

・繰延税金資産と繰延税金負債とが、同一の税務当局によって、同一の納税主体に対して課された法人所得税に関するものである場合

・繰延税金資産と繰延税金負債とが、同一の税務当局によって、別々の納税主体に対して課された法人所得税に関するものであり、その納税主体が未収法人所得税と未払法人所得税を純額により決済すること、または資産の実現と負債の決済を同時に行うことを意図している場合

 

(13)従業員給付

(i)短期従業員給付

短期従業員給付である賃金及び給料、社会保険料並びにその他の非貨幣性給付については、割引計算は行わず、関連するサービスが提供された時点で費用として計上しております。

賞与については、NIDECが、従業員から過去に提供された労働の結果として支払うべき現在の法的または推定的債務を負っており、かつその金額を信頼性をもって見積ることができる場合に、それらの制度に基づいて支払われると見積られる額を負債として認識しております。

 

(ⅱ)退職後給付

NIDECは、従業員の退職給付制度として確定給付制度と確定拠出制度を運営しております。

確定給付型制度に係る資産または負債の純額は、確定給付制度債務の現在価値から、制度資産の公正価値を控除したものであり、資産または負債として連結財政状態計算書で認識しております。確定給付制度債務は、予測単位積増方式に基づいて算定され、その現在価値は、将来の予想支払額に割引率を適用して算定しております。割引率は、給付が見込まれる期間に近似した満期を有する優良社債の利回りを参照して決定しております。勤務費用及び確定給付負債(資産)の純額に係る純利息費用は純損益として認識しております。数理計算上の差異、純利息費用に含まれる部分を除く制度資産に係る収益及び資産上限額の影響の変動については、それらが生じた期間において「確定給付制度に係る再測定」としてその他の包括利益に認識し、直ちに利益剰余金へ振り替えております。

確定拠出型の退職給付に係る費用は、拠出が確定した時点で費用として認識しております。

 

(14)引当金

NIDECは、過去の事象の結果として現在の債務(法的債務または推定的債務)を有しており、債務の決済を要求される可能性が高く、かつ当該債務の金額について信頼できる見積りが可能である場合に引当金を認識しております。

主な引当金の説明は次のとおりであります。

 

製品保証引当金

NIDECは、ある一定期間において、一部の製品及びサービスに対する保証を行っております。見積りは主として過去の実績額に基づいております。これらの費用のほとんどは翌年度に発生するものと見込まれます。

 

(15)株式に基づく報酬

NIDECは、業績連動型株式報酬制度(以下、「本制度」)を導入しております。本制度として持分決済型と現金決済型を採用しております。

①持分決済型

本制度により算定された持分決済型の株式報酬は、受領したサービスを付与日における当社株式の公正価値で測定し、権利確定期間にわたり費用として認識し、同額を資本剰余金の増加として認識しております。

 

②現金決済型

本制度により算定された現金決済型の株式報酬は、受領したサービスを負債の公正価値で測定し、権利確定期間にわたり費用として認識し、同額を負債の増加として認識しております。なお、当該負債の公正価値を期末日及び決済日に再測定し、公正価値の変動を純損益として認識しております。

 

 

(16)収益認識

NIDECは、以下の5ステップアプローチを適用し、収益を認識しております。

ステップ1:顧客との契約を識別する

ステップ2:契約における履行義務を識別する

ステップ3:取引価格を算定する

ステップ4:取引価格を契約における履行義務に配分する

ステップ5:企業が履行義務の充足時に収益を認識する

(i)物品の販売

精密小型モータ、車載、家電・商業・産業用の一部、機器装置の一部、電子・光学部品の製造・販売については、物品の引き渡しが完了した時点において顧客が当該物品に対する支配を獲得することから、履行義務が充足されると判断しております。従って、当該物品の引渡時点で収益を認識しております。

(ⅱ)工事契約

家電・商業・産業用の一部、機器装置の一部については工事契約が存在し、財またはサービスに対する支配が一定の期間にわたり移転することから、一定の期間にわたり履行義務が充足されると判断しております。当該履行義務は完全な充足に向けての進捗度を合理的に測定できることから、報告期間の末日現在の進捗度をもって収益を認識しております。

(ⅲ)契約資産及び契約負債

契約資産は顧客に移転した財又はサービスと交換に受け取る対価に対する権利のうち、時の経過以外の条件付きの権利であります。契約負債は財又はサービスを顧客に移転する前に、顧客から対価を受け取っている又は対価の支払期限が到来しているものであります。

(ⅳ)顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産

顧客との契約を獲得するための増分コスト及び契約に直接関連する履行コストのうち、回収可能であると見込まれる部分を資産として認識しております。顧客との契約を獲得するための増分コスト及び契約履行コストは、契約に基づくサービスが提供される期間にわたって償却しています。

顧客との契約を獲得するための増分コストは、顧客との契約を獲得するために発生したコストで、当該契約を獲得しなければ発生しなかったであろうものです。契約履行コストは、顧客との契約を履行する際に発生したコストのうち、他の基準の範囲に含まれない、契約または企業が具体的に特定できると予想される契約に直接関連しており、将来において履行義務の充足(または継続的な充足)に使用される企業の資源を創出するかまたは増価するものです。

 

(17)借入費用

意図された使用又は販売が可能になるまでに相当の期間を必要とする資産の取得、建設又は生産に直接起因する借入費用は、意図された使用又は販売が可能となるまで当該資産の取得原価の一部として資産計上しております。その他の借入費用は、発生時に連結損益計算書に費用として認識しております。

 

(18)資本金、資本剰余金及び自己株式

(i)普通株式

当社が発行した普通株式は、発行価額を資本金及び資本剰余金に計上し、取引コストは、関連する税効果を控除後に資本剰余金から控除しております。

(ⅱ)自己株式

再取得された自己の資本性金融商品(自己株式)は取引コストを含む支払対価で評価し、資本から控除しております。当社の自己株式の購入、売却又は消却においていかなる利得及び損失も損益としては認識しておりません。なお、帳簿価額と売却時の対価との差額は資本剰余金として認識しております。

 

(19)公正価値の見積り

NIDECは、デリバティブ金融商品及び公正価値で測定する金融商品を、期末日時点の公正価値で測定しております。公正価値の定義、及び測定に利用するインプット(諸般の仮定)については、注記「34.公正価値」を参照ください。

経常的に公正価値で認識されている資産及び負債について、NIDECは、各期末日までに区分を再評価することにより、公正価値ヒエラルキーのレベル間の振り替えが生じていないかを判断しております。

 

 

(20)1株当たり利益

基本的1株当たり親会社の所有者に帰属する当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益を報告期間の自己株式を調整した普通株式の加重平均発行済株式数で除すことにより計算しております。

希薄化後1株当たり親会社の所有者に帰属する当期利益は、加重平均発行済株式数に転換社債や新株予約権の潜在普通株式からもたらされる希薄化の影響を考慮していること以外は、基本的1株当たり親会社の所有者に帰属する当期利益の計算と同様です。

 

4.重要な会計上の見積り、判断及び仮定

連結財務諸表の作成は、マネジメントによる決算日における資産・負債の報告金額並びに偶発的な資産・負債の開示、報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を必要としております。実際の結果は、それらの見積りと異なる場合があります。

見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直され、会計上の見積りの見直しによる影響は、その見積りを見直した会計期間と将来の会計期間において認識されます。

翌連結会計年度において資産や負債の帳簿価額に重要な修正を生じる要因となる著しいリスクを伴う判断及び見積りは次のとおりであります。

・のれん及び無形資産(注記「3. 重要な会計方針(7)」、注記「14. のれん及び無形資産」)

・債権の回収可能性(注記「3. 重要な会計方針(11)」、注記「10. 営業債権及びその他の債権」、注記「38. 金融商品」)

・退職給付に係る債務 (注記「3. 重要な会計方針(13)」、注記「22.従業員給付」)

・繰延税金資産の回収可能性の評価 (注記「3. 重要な会計方針(12)」、注記「24. 法人所得税」)

・引当金(注記「3. 重要な会計方針(14)」、注記「25. 引当金」)

・金融商品の公正価値(注記「34. 公正価値」)

・偶発負債(注記「3. 重要な会計方針(14)」、注記「39. 偶発負債」)

 

なお、2019年度後半に顕在化した新型コロナウイルスの世界的蔓延は、NIDECの事業、サプライチェーン機能に影響を与えており、コロナウイルスが及ぼすマイナス影響の解消には一定の期間を要するものと見込まれます。会計上の見積りにおいては、コロナウイルスの感染拡大が沈静化するまでの一定の期間これらの影響が継続するとの仮定に基づいております。

 

 

5.セグメント情報

(オペレーティング・セグメント情報)

NIDECの報告セグメントは、NIDECの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、マネジメントが経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているセグメントであります。NIDECは、現在の利益管理単位である会社及び会社グループを報告セグメントとしております。

 

注記「6.非継続事業」に記載のとおり、第1四半期連結会計期間においてセコップ社の冷蔵庫向けコンプレッサー事業を非継続事業に分類しております。このため、従来「日本電産モータ」セグメントに含めていたセコップ社の冷蔵庫向けコンプレッサー事業の売上高及びセグメント損益を非継続事業に組み替えております。また、第1四半期連結会計期間においてセグメント区分を一部変更しております。これは、最高意思決定者が業務上の意思決定及び業績評価に用いる報告資料の見直しを行ったことによります。従来「その他」セグメントに含まれておりました日本電産セイミツグループのうち、日本電産精密馬達科技(東莞)有限公司を除く全ての会社は、第1四半期連結会計期間より「日本電産コパル」セグメントに含めております。

 

これらの変更に伴い、過年度の数値を当期の表示に合わせて組替再表示しております。

 

NIDECのオペレーティング・セグメントの内容は次のとおりであります。

名称

オペレーティング・セグメントの内容

①日本電産

 

日本電産㈱(日本)から構成され、主にHDD用モータ、その他小型モータ及び車載用製品、機器装置の開発販売を行っております。

②タイ日本電産

 

 

タイの子会社であるタイ日本電産㈱及びその連結子会社、HDD用部品を製造するその他のアジアの子会社から構成され、主にHDD用モータの製造販売を行っております。

③シンガポール日本電産

 

シンガポールの子会社であるシンガポール日本電産㈱から構成され、主にHDD用モータ及びその他小型モータの販売を行っております。

④日本電産(香港)

 

香港の子会社である日本電産(香港)有限公司及びその連結子会社から構成され、主にHDD用モータ及びその他小型モータの販売を行っております。

⑤日本電産サンキョー

 

 

日本の子会社である日本電産サンキョー㈱及びその連結子会社から構成され、主に機器装置、車載用製品、電子部品及びその他小型モータの製造販売を行っております。

⑥日本電産コパル

 

日本の子会社である日本電産コパル㈱及びその他の子会社から構成され、主に電子・光学部品、機器装置及びその他小型モータの製造販売を行っております。

⑦日本電産テクノモータ

 

日本の子会社である日本電産テクノモータ㈱及びその連結子会社から構成され、主に家電・商業・産業用製品の製造販売を行っております。

⑧日本電産モータ

 

米国持株会社である日本電産アメリカ・ホールディング㈱の子会社である日本電産モータ㈱をはじめとする欧州・南米・アジアの他の子会社から構成され、主に家電・商業・産業用製品の製造販売を行っております。当セグメントには第2四半期連結会計期間に子会社となったエンブラコ・ブラジル社を含めて表示しております。

⑨日本電産モーターズ

アンド アクチュエーターズ

 

ドイツの子会社であるドイツ日本電産モーターズ アンド アクチュエーターズ㈲をはじめとする欧州・北米・南米・日本・アジアの他の子会社から構成され、主に車載用製品の製造販売を行っております。

⑩その他

 

重要性に乏しいため、報告対象とならないセグメントにより構成されております。当セグメントには第3四半期連結会計期間に子会社となった日本電産モビリティ㈱を含めて表示しております。

 

 

 

 

セグメント別の外部顧客に対する売上高及びその他の財務情報は次のとおりであります。

 

外部顧客に対する売上高

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

日本電産

32,053

31,806

タイ日本電産

105,323

102,562

シンガポール日本電産

47,124

31,141

日本電産(香港)

124,022

114,866

日本電産サンキョー

150,948

134,698

日本電産コパル

41,438

33,073

日本電産テクノモータ

80,209

72,402

日本電産モータ

413,486

487,596

日本電産モーターズ
 アンド アクチュエーターズ

275,558

262,381

その他

205,275

264,275

連結売上高

1,475,436

1,534,800

 

(注)非継続事業に分類した事業は含まれておりません。

 

当連結会計年度及び前連結会計年度において、連結売上高の10%を超える特定の顧客グループへの売上はありません。

 

 

セグメント間の売上高

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

日本電産

183,632

151,230

タイ日本電産

18,175

13,573

シンガポール日本電産

479

541

日本電産(香港)

2,107

2,588

日本電産サンキョー

2,987

4,475

日本電産コパル

12,329

15,517

日本電産テクノモータ

6,207

5,118

日本電産モータ

642

532

日本電産モーターズ
 アンド アクチュエーターズ

30,776

39,411

その他

186,396

154,869

小計

443,730

387,854

連結消去

443,730

387,854

連結売上高

 

(注)非継続事業に分類した事業は含まれておりません。

 

セグメント損益

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

日本電産

19,400

4,254

タイ日本電産

14,922

14,533

シンガポール日本電産

764

523

日本電産(香港)

861

881

日本電産サンキョー

13,739

8,197

日本電産コパル

4,242

706

日本電産テクノモータ

10,082

10,662

日本電産モータ

24,043

25,260

日本電産モーターズ
 アンド アクチュエーターズ

34,832

31,975

その他

37,999

29,506

小計

152,400

126,497

消去又は全社(注1)

23,178

16,171

営業損益

129,222

110,326

金融収益又は費用

1,837

124

デリバティブ関連損益

352

1,644

為替差損益

948

214

持分法による投資損益

633

1,665

税引前当期利益

129,830

106,927

 

(注)1.消去又は全社には、各報告セグメントに帰属しない全社が当連結会計年度において17,427百万円、前連結会計年度において18,999百万円含まれております。全社の主な内容は、基礎研究費及び本社管理部門費であります。

2.非継続事業に分類した事業は含まれておりません。

 

 

減価償却費

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

日本電産

107

140

タイ日本電産

7,339

8,681

シンガポール日本電産

19

37

日本電産(香港)

15

137

日本電産サンキョー

6,223

8,968

日本電産コパル

3,643

4,316

日本電産テクノモータ

3,015

3,201

日本電産モータ

13,419

18,767

日本電産モーターズ
 アンド アクチュエーターズ

12,132

15,001

その他

18,991

23,181

小計

64,903

82,429

その他(注)

7,838

10,639

全社

2,050

1,882

合計

59,115

73,672

 

(注) 各セグメントの減価償却費には無形資産の償却費も含まれておりますが、連結キャッシュ・フロー計算書上の有形固定資産減価償却費には無形資産の償却費が含まれておりません。従って、当該金額を控除しております。

 

 

総資産

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

日本電産

77,773

86,374

タイ日本電産

158,592

183,940

シンガポール日本電産

24,513

18,875

日本電産(香港)

34,831

28,463

日本電産サンキョー

182,465

176,077

日本電産コパル

72,820

74,444

日本電産テクノモータ

94,686

96,144

日本電産モータ

421,839

540,473

日本電産モーターズ
 アンド アクチュエーターズ

346,511

371,783

その他

482,516

575,249

小計

1,896,546

2,151,822

消去又は全社(注)

263,478

394,050

のれん

250,940

356,273

合計

1,884,008

2,114,045

 

(注)消去又は全社には、各報告セグメントに帰属しない全社資産が、当連結会計年度において1,027億56百万円、前連結会計年度において1,013億41百万円含まれております。なお、全社資産に係る減価償却費については、合理的な基準に従い、対応する各報告セグメントに配分しております。

 

 

設備投資支出

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

日本電産

1,875

3,032

タイ日本電産

12,857

5,885

シンガポール日本電産

17

9

日本電産(香港)

5

6

日本電産サンキョー

8,803

7,643

日本電産コパル

1,012

668

日本電産テクノモータ

5,387

5,062

日本電産モータ

19,405

26,326

日本電産モーターズ
アンド アクチュエーターズ

37,310

48,809

その他

28,518

35,303

小計

115,189

132,743

全社

5,366

183

合計

120,555

132,926

 

 

NIDECには、前述の減価償却費以外に重要な非資金項目はありません。セグメント間の取引は市場価格にて行われております。

 

 

(関連情報)

製品別売上高情報

製品別売上高情報は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

精密小型モータ

 

 

 

 

 

 

HDD用モータ

 

179,011

 

 

157,240

 

その他小型モータ

 

262,456

 

 

267,048

 

精密小型モータ 計

 

441,467

 

 

424,288

 

車載

 

297,298

 

 

333,241

 

家電・商業・産業用

 

495,432

 

 

562,604

 

機器装置

 

163,966

 

 

149,740

 

電子・光学部品

 

72,672

 

 

60,396

 

その他

 

4,601

 

 

4,531

 

連結売上高

 

1,475,436

 

 

1,534,800

 

 

(注)1.「精密小型モータ」は、「HDD用モータ」及び「その他小型モータ」により構成されており、「その他小型モータ」は、ブラシレスモータ、ファンモータ、振動モータ、ブラシ付モータ、モータ応用製品等により構成されております。

「車載」は、車載用モータ及び自動車部品により構成されております。

「家電・商業・産業用」は、家電・商業・産業用モータ及び関連製品により構成されております。

「機器装置」は、産業用ロボット、カードリーダ、検査装置、プレス機器、変減速機等により構成されております。

「電子・光学部品」は、スイッチ、トリマポテンショメータ、レンズユニット、カメラシャッター等により構成されております。

「その他」は、サービス等により構成されております。

2.前連結会計年度より「車載及び家電・商業・産業用」製品グループを「車載」製品グループと「家電・商業・産業用」製品グループに分けて表示しております。

3.非継続事業に分類した事業は含まれておりません。

 

 

 

地域別セグメント情報

地域別の売上高及び非流動資産は次のとおりであります。なお、売上高は外部顧客に販売している連結会社の所在国をベースにしております。

 

売上高

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

日本

297,469

279,264

アメリカ

255,628

308,460

シンガポール

53,234

37,333

タイ

129,824

126,507

ドイツ

117,035

118,324

中国

343,046

334,667

その他

279,200

330,245

連結売上高

1,475,436

1,534,800

 

(注)非継続事業に分類した事業は含まれておりません。

 

非流動資産(有形固定資産・のれん・無形資産・長期前払費用)

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

日本

204,786

263,962

アメリカ

152,988

180,980

シンガポール

12,861

12,605

タイ

43,160

38,985

ドイツ

68,525

52,801

中国

139,905

177,653

その他

297,218

405,563

非流動資産合計

919,443

1,132,549

 

 

6.非継続事業

当社は、ワールプール社の保有するコンプレッサー事業Embraco(以下、「エンブラコ社」)の買収の条件として、コンプレッサー事業(セコップ社)の売却を欧州委員会から命じられました。当社は欧州委員会からの命令に従い、セコップ社に対する実効的な支配権を経営の独立執行者(Hold Separate Manager)及び監視機関(Monitoring Trustee)へ2019年4月12日に譲渡致しました。この結果、当社はセコップ社に対する実効的な支配権を喪失したことにより、セコップ社を連結の範囲から除外し、これによる損失を連結損益計算書上、継続事業から分離し非継続事業に分類致しました。そして、当社は、2019年9月9日にセコップ社をOrlando Management AGが投資助言するESSVP IV L.P.、ESSVP IV (Structured) L.P.及びSilenos GmbH & Co. KG(以下、総称して「ESSVP IV」)に譲渡(以下、「本取引」)致しました。なお、一部の売却コストについては、今後も発生する見込みであります。

 

 

(1)本取引の理由

当社は、家電・商業・産業用モータ事業を戦略的に重要な事業のひとつと位置づけ、成長、強化に努めてまいりました。セコップ社は家庭用・商業用冷蔵庫のコンプレッサーの開発・製造・販売を行っており、2017年のセコップ社買収によりグローバルアプライアンス部門は、売上高の飛躍的な成長機会が期待できる冷蔵庫市場に本格的に参入致しました。しかしながら、当社によるワールプールのコンプレッサー事業エンブラコ社の買収に関する欧州委員会の条件付承認を2019年4月12日に取得し、セコップ社を譲渡することとなりました。更に、ESSVP IVがセコップ社の適切な購入者であることについての欧州委員会からの認可取得を経て、2019年6月26日に欧州委員会よりエンブラコ社買収認可を取得致しました。本取引は、当社がセコップ社を適切な購入者に売却するという、当該承認の条件に基づいて行われたものです。

 

(2)譲渡した相手会社の名称及び本取引の時期

譲渡した相手会社の名称

ESSVP IV

本取引の時期

2019年9月9日

 

 

(3)子会社の名称、事業内容及び当該子会社が含まれていたセグメントの名称

子会社の名称

セコップ社

事業内容

冷蔵庫向けコンプレッサー事業

セグメントの名称

日本電産モータ

 

 

(4)子会社に対する持分の推移

売却前の持分比率

100%

売却した持分比率

100%

売却後の持分比率

 

 

 

(5)非継続事業からの損益

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日)

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日)

売上高

42,884

1,143

売却目的保有資産を売却コスト控除後の公正価値で測定したことにより認識した損失

△14,167

その他の損益

△34,942

△1,075

非継続事業からの税引前当期利益(△損失)

7,942

△14,099

 

 

 

法人所得税費用

△1,368

△1,501

売却目的保有資産を売却コスト控除後の公正価値で測定したことにより認識した損失及び処分することに関連する金額

 

△107

法人所得税費用合計

△1,368

△1,608

 

 

 

非継続事業からの当期利益(△損失)

6,574

△15,707

 

(注) 1.2019年4月12日において、セコップ社に対する実効的な支配権の喪失により、連結の範囲より除外しております。

2.セコップ社の売却に関連する各種条件は当連結会計年度末日時点の情報に基づいており、最終的な売却損失額は価格調整等により今後変動する可能性があります。

 

(6)非継続事業から生じたキャッシュ・フロー

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日)

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

7,153

△0

投資活動によるキャッシュ・フロー

△5,361

5,065

財務活動によるキャッシュ・フロー

△1,395

合計

397

5,065

 

(注) 1.2019年4月12日において、セコップ社に対する実効的な支配権の喪失により、連結の範囲より除外しております。

2.当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローには、セコップ社の売却に関連する当連結会計年度末日時点の入出金額が含まれております。

 

 

(7)売却の詳細

 

(単位:百万円)

売却対価

 

条件付き対価の金額

11,803

売却コスト

△1,330

売却コスト控除後の売却対価

10,473

 

 

売却純資産

 

支配喪失日時点の純資産の金額

△27,502

クロージングまでの変動額

2,862

売却純資産合計

△24,640

 

 

法人所得税費用

△107

 

 

税引後売却損

△14,274

 

(注) セコップ社の売却に関連する各種条件は当連結会計年度末日時点の情報に基づいており、最終的な売却損失額は価格調整等により今後変動する可能性があります。

 

 

7.企業結合及び支配の喪失

2019年7月1日(ブラジル時間)にNIDECはワールプール社の保有するエンブラコ社の株主からエンブラコ社の株式100%を現金122,401百万円で取得致しました。エンブラコ社は、冷蔵庫用コンプレッサー及び電気部品の開発・製造・販売を行っております。本件取引により、当社の冷蔵庫用コンプレッサー事業の更なる強化及び製品ラインナップや販売地域の拡大が可能となります。また、エンブラコ社が保有するDCコンプレッサーにおける高い技術力に加え、当社が保有するブラシレスDCモータ技術を大いに活用することができます。

2019年10月31日にNIDECはオムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社(以下、「日本電産モビリティ」)の株式、取得対象海外子会社の株式等並びに取得対象海外事業を現金88,111百万円で取得致しました。日本電産モビリティは、自動車向け車載電装部品の製造・販売を行っております。本件取引により、日本電産モビリティの電子制御ユニット(ECU)をはじめとした各種エレクトロニクス製品と当社グループのモータ、ポンプ、ギア等を組み合わせることにより、新たなモジュール化製品、システム製品を生み出していくことが可能となります。また、レーザーレーダー及びドライバモニターシステム関係製品に強みをもつ日本電産モビリティと日本電産エレシスが協力し、自動運転技術をサポートする多様なセンサー製品群を提供できると考えております。

2019年11月27日にNIDECは米国のRoboteq,Inc.(以下、「ロボテック社」)の株主から、ロボテック社の株式90%を現金1,744百万円で取得致しました。ロボテック社は、超低電圧ドライブ(ULVドライブ)の設計・開発・販売を行っております。本件取引により、AGVメーカーに、サーボモータと精密ギアボックス製品に加えてULVドライブを提供できるようになることに加え、モータ制御システムの完全なサポートをワンストップで提供することが可能となります。この企業結合によるNIDECの財政状態及び経営成績に与える重要な影響はありません。

 

 

取得日における対象事業の取得資産及び引受負債の公正価値は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

エンブラコ社

日本電産モビリティ

その他

流動資産

 

 

 

現金及び現金同等物

12,801

24,311

111

営業債権及びその他の債権

36,270

18,108

40

棚卸資産

22,462

11,663

101

その他の流動資産

3,418

4,751

2

非流動資産

 

 

 

有形固定資産

42,225

30,741

26

その他の非流動資産

2,387

4,311

73

取得資産の公正価値

119,563

93,885

353

流動負債

 

 

 

短期借入金

8,144

6,861

営業債務及びその他の債務

42,497

19,905

19

その他の流動負債

12,492

23,113

33

非流動負債

 

 

 

その他の非流動負債

3,767

4,718

77

引受債務の公正価値

66,900

54,597

129

取得資産及び引受債務の公正価値(純額)

52,663

39,288

224

非支配持分

25

のれん

69,738

48,823

1,545

 

 

のれんは、主に今後の事業展開によって期待される将来の超過収益力及び既存事業とのシナジー効果を反映したものであります。

上記の取得した資産、引き受けた負債は現在評価中であり、取得日時点の予備的見積りに基づいております。この評価の対象は主に棚卸資産、有形固定資産、無形資産です。

当連結会計年度の売上高及び親会社の所有者に帰属する当期利益には、エンブラコ社の対象事業の2019年7月1日以降の売上高91,264百万円及び親会社の所有者に帰属する当期利益2,460百万円が含まれております。また、日本電産モビリティの対象事業の2019年10月31日以降の売上高43,689百万円及び親会社の所有者に帰属する当期利益2,820百万円が含まれております。

のれんは、税務上損金算入可能な金額はありません。

なお、当企業結合に係る取得関連費用としてそれぞれ1,261百万円、579百万円を「販売費及び一般管理費」として費用処理しております。

 

当該買収が2019年4月1日に行われたと仮定した場合の補足情報は次のとおりです(非監査情報)。

 

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日)

継続事業からの売上高

1,633,354百万円

親会社の所有に帰属する当期利益

62,857百万円

1株当たり親会社の所有者に帰属する当期利益

 

基本的

106円 84銭

希薄化後

 

 (注)当社は、2020年4月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っております。当連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたものと仮定して、「1株当たり親会社の所有者に帰属する当期利益」を算定しております。

 

 

買収価額の資産負債への配分

前連結会計年度のChaun-Choung Technology Corp.の株式取得とMS-Graessner GmbH & Co.KG及び関連グループ会社の買収により取得した資産、引き継いだ負債に関する公正価値評価が第2四半期連結会計期間に完了致しました。また、前連結会計年度のSysteme + Steuerungen GmbH及び同関連会社(現日本電産エスワイエス有限会社)の買収により取得した資産、引き継いだ負債に関する公正価値評価が第3四半期連結会計期間に完了致しました。さらに、前連結会計年度のDESCH Antriebstechnik GmbH & Co. KG及び同関連会社の買収により取得した資産、引き継いだ負債に関する公正価値評価が当第4四半期連結会計期間に完了致しました。これにより前連結会計年度の連結財務諸表については、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の見直しが反映された後の金額によっております。

前連結会計年度の買収により取得した資産、引き継いだ負債の修正による前連結会計年度の連結財政状態計算書への影響額は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

遡及修正額

非流動資産

 

有形固定資産

3,030

無形資産

17,048

その他の非流動資産

157

取得資産の公正価値

20,235

非流動負債

 

繰延税金負債

5,025

引受債務の公正価値

5,025

取得資産及び引受債務の公正価値(純額)

15,210

のれん

△11,371

 

のれんの増減については、注記「14.のれん及び無形資産」に記載しております。なお、上記無形資産は下記で構成されております。

(単位:百万円)

 

加重平均償却年数

遡及修正額

商標権

非償却対象

1,881

顧客関係

17年

13,693

専有技術

9年

1,474

 

 

 

前連結会計年度の買収により取得した資産、引き継いだ負債の修正による前連結会計年度の連結損益計算書への影響額は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

遡及修正額

営業利益

△1,242

税引前利益

△1,242

親会社の所有者に帰属する当期利益

△838

 

 

前連結会計年度の買収により取得した資産、引き継いだ負債の修正による当連結会計年度の連結損益計算書への影響額は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

遡及修正額

営業利益

△276

税引前利益

△276

親会社の所有者に帰属する当期利益

△188

 

 

その他、当連結会計年度の買収により取得した資産、引き継いだ負債のうち、現在評価中の資産、負債については、当連結会計年度末日時点の予備的見積りに基づいております。

 

 

支配の喪失

当社は、エンブラコ社の買収の条件として、コンプレッサー事業(セコップ社)の売却を欧州委員会から命じられました。当社は欧州委員会からの命令に従い、セコップ社に対する実効的な支配権を経営の独立執行者(Hold Separate Manager)及び監視機関(Monitoring Trustee)へ2019年4月12日に譲渡致しました。この結果、当社はセコップ社に対する実効的な支配権を喪失したことにより、セコップ社を連結の範囲から除外し、これによる損失を連結損益計算書上、継続事業から分離し非継続事業に分類致しました。なお、当社は2019年9月9日にセコップ社の株式譲渡を完了し、当連結会計年度に「非継続事業からの当期損失」15,707百万円を計上致しました。当連結会計年度において支配権の喪失に伴って認識した売却損失額は14,167百万円であり、連結損益計算書上、「非継続事業からの当期損失」に含めて計上されております。

 

支配権の喪失日におけるセコップ社の資産及び負債の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

流動資産

 

現金及び現金同等物

601

営業債権及びその他の債権

9,655

その他の金融資産

2,661

未収法人所得税

12

棚卸資産

4,347

その他の流動資産

1,664

非流動資産

 

有形固定資産

13,394

のれん

9,946

その他の無形資産

2,945

資産合計

45,225

流動負債

 

1年以内返済予定長期債務

1,284

営業債務及びその他の債務

8,090

未払法人所得税

287

引当金

1,094

その他の流動負債

1,197

非流動負債

 

長期債務

2,024

その他の金融負債

21

退職給付に係る負債

501

引当金

405

繰延税金負債

2,819

その他の非流動負債

1

負債合計

17,723

 

のれんの増減については、注記「14.のれん及び無形資産」に記載しております。

また、支配の喪失に伴うキャッシュ・フローは5,065百万円であり、連結キャッシュ・フロー計算書の投資活動によるキャッシュ・フロー「非継続事業の売却による収入」に含めております。

8.現金及び現金同等物

現金及び現金同等物の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

手許現金

95

124

銀行預金

235,931

200,925

現金同等物

6,241

5,937

連結財政状態計算書上の現金及び現金同等物

242,267

206,986

連結キャッシュ・フロー計算書上の現金及び現金同等物

242,267

206,986

 

 

銀行預金には、単一の会計単位として認識したノーショナルプーリングシステムにおける預入金及び借入金の純額が含まれております。

現金同等物は、主に3ヶ月未満の定期預金及び短期投資で構成されております。

 

9.キャッシュ・フローに関する補足情報

キャッシュ・フローに関する補足情報は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

キャッシュ・フローを伴わない投資活動及び財務活動

 

 

ファイナンス・リース債務の発生額

475

リース負債の発生額

6,288

 

 

 

10.営業債権及びその他の債権

営業債権及びその他の債権の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

受取手形

26,673

29,261

売掛金

318,780

328,566

未収入金

28,684

39,743

損失評価引当金

△3,003

△3,378

合計

371,134

394,192

 

 

11.棚卸資産

棚卸資産の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

製品

107,927

115,670

原材料

86,936

98,594

仕掛品

53,245

53,772

貯蔵品

7,624

10,149

合計

255,732

278,185

 

 

当連結会計年度に費用として認識された棚卸資産の取得価額は主に「売上原価」に含まれております。棚卸資産の評価損の金額は、前連結会計年度6,739百万円、当連結会計年度5,333百万円であります。

 

12.その他の流動資産

その他の流動資産の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

前払費用

10,345

11,064

契約資産

14,840

19,329

その他

12,362

10,057

合計

37,547

40,450

 

 

 

13.有形固定資産

連結財政状態計算書の「有形固定資産」の内訳は次のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当連結会計年度

(2020年3月31日)

有形固定資産

520,509

601,813

使用権資産

31,215

合計

520,509

633,028

 

使用権資産の増減表につきましては、注記「37.リース」を参照ください。

 

有形固定資産の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額の増減並びに帳簿価額は次のとおりであります。

(取得原価)

(単位:百万円)

 

土地

建物

機械及び装置

建設仮勘定

合計

2018年4月1日残高

53,582

237,317

545,554

56,883

893,336

取得

377

4,161

26,867

93,454

124,859

企業結合による取得

2,594

3,498

3,873

588

10,553

処分

△253

△1,366

△18,847

△339

△20,805

科目振替

34

8,194

57,543

△67,922

△2,151

在外営業活動体の換算差額

△138

368

4,662

△505

4,387

その他

△35

794

1,131

△5,251

△3,361

2019年3月31日残高

56,161

252,966

620,783

76,908

1,006,818

IFRS第16号適用による調整

△950

△418

△3,673

△5,041

調整後2019年3月31日残高

55,211

252,548

617,110

76,908

1,001,777

取得

99

3,185

19,507

96,575

119,366

企業結合による取得

1,637

14,875

30,343

8,160

55,015

処分

△886

△2,855

△24,864

△153

△28,758

科目振替

173

6,467

65,767

△74,494

△2,087

在外営業活動体の換算差額

△754

△4,863

△11,756

△6,172

△23,545

その他

△123

1,591

3,613

△2,390

2,691

2020年3月31日残高

55,357

270,948

699,720

98,434

1,124,459

 

(注)2019年4月1日よりIFRS第16号を適用したことに伴い、前連結会計年度まで有形固定資産の取得原価に含めて計上していたリースに係る金額を、使用権資産の取得原価に振り替えております。

 

 

(減価償却累計額及び減損損失累計額)

(単位:百万円)

 

土地

建物

機械及び装置

建設仮勘定

合計

2018年4月1日残高

△1,708

△110,039

△331,056

△45

△442,848

減価償却費

△3

△9,336

△49,774

△59,113

減損損失

△0

△5

△1,011

△1

△1,017

減損損失の戻入

87

87

処分

4

1,189

16,985

45

18,223

科目振替

△1

58

57

在外営業活動体の換算差額

△61

△768

△4,448

1

△5,276

連結範囲の変更

その他

0

90

3,592

△104

3,578

2019年3月31日残高

1,768

118,870

365,567

104

486,309

IFRS第16号適用による調整

254

3,247

3,501

調整後2019年3月31日残高

△1,768

△118,616

△362,320

△104

△482,808

減価償却費

△10,085

△58,241

△68,326

減損損失

△52

△30

△1,863

△364

△2,309

減損損失の戻入

169

1

170

処分

44

2,005

23,227

10

25,286

科目振替

66

218

284

在外営業活動体の換算差額

△20

205

3,410

17

3,612

連結範囲の変更

221

424

36

681

その他

2

△1,615

2,382

△5

764

2020年3月31日残高

1,794

127,849

392,594

409

522,646

 

(注)2019年4月1日よりIFRS第16号を適用したことに伴い、前連結会計年度まで有形固定資産の減価償却累計額及び減損損失累計額に含めて計上していたリースに係る金額を、使用権資産の減価償却累計額及び減損損失累計額に振り替えております。

 

(帳簿価額)

(単位:百万円)

 

土地

建物

機械及び装置

建設仮勘定

合計

2018年4月1日残高

51,874

127,278

214,498

56,838

450,488

2019年3月31日残高

54,393

134,096

255,216

76,804

520,509

2020年3月31日残高

53,563

143,099

307,126

98,025

601,813

 

(注)「建設仮勘定」には、建設中の有形固定資産に関する支出額が含まれます。

   有形固定資産の減価償却費は、連結損益計算書の「売上原価」「販売費及び一般管理費」及び「研究開発費」に含まれております。また、有形固定資産の減損損失は、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含まれております。なお、減損損失の戻入は主としてタイ所在の資産(機械及び装置)について回収可能額を再検討した結果によるものです。

 

 

 

14.のれん及び無形資産

 

連結財政状態計算書の「のれん」及び「無形資産」の内訳は次のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当連結会計年度

(2020年3月31日)

のれん

250,940

356,273

無形資産

143,552

138,951

使用権資産

366

合計

394,492

495,590

 

使用権資産の増減表につきましては、注記「37.リース」を参照ください。

 

のれん及び無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額の増減、並びに帳簿価額は次のとおりであります。

 

(取得原価)

(単位:百万円)

 

のれん

顧客関係

専有技術

ソフト
ウエア

開発資産

その他

合計

2018年4月1日残高

234,915

79,189

18,626

29,145

8,620

42,661

413,156

取得

268

3,087

1,089

4,444

内部開発

7,104

7,104

企業結合による取得

11,589

14,443

1,906

61

2,804

30,803

処分

△2,259

△283

△159

△2,701

在外営業活動体の換算差額

4,436

1,721

△385

△258

△161

1,045

6,398

その他

△1,447

△163

1,128

△1,920

△2,402

2019年3月31日残高

250,940

93,906

20,415

29,613

16,408

45,520

456,802

IFRS第16号適用による調整

△642

△642

調整後2019年3月31日残高

250,940

93,906

20,415

28,971

16,408

45,520

456,160

取得

75

4,681

69

4,825

内部開発

6,213

6,213

企業結合による取得

118,700

1,689

396

120,785

処分

△9,471

△6,074

△1,894

△3,096

△254

△340

△21,129

在外営業活動体の換算差額

△3,896

△2,264

△657

△702

△208

△947

△8,674

その他

△2,114

△474

1,156

△586

△1,495

△3,513

2020年3月31日残高

356,273

83,529

17,390

32,699

21,573

43,203

554,667

 

(注)2019年4月1日よりIFRS第16号を適用したことに伴い、前連結会計年度まで無形資産の取得原価に含めて計上していたリースに係る金額を、使用権資産の取得原価に振り替えております。

 

(償却累計額及び減損損失累計額)

(単位:百万円)

 

のれん

顧客関係

専有技術

ソフト
ウエア

開発資産

その他

合計

2018年4月1日残高

△24,472

△6,164

△17,964

△95

△5,133

△53,828

償却費

△4,681

△1,055

△3,597

△479

△647

△10,459

減損損失

△7

△582

△589

処分

2,220

7

159

2,386

在外営業活動体の換算差額

△312

185

303

27

117

320

その他

△196

0

302

△403

157

△140

2019年3月31日残高

29,661

7,034

18,743

1,525

5,347

62,310

IFRS第16号適用による調整

238

238

調整後2019年3月31日残高

△29,661

△7,034

△18,505

△1,525

△5,347

△62,072

償却費

△4,670

△1,107

△3,880

△1,096

△341

△11,094

減損損失

△30

△87

△15

△132

処分

6,074

1,894

3,015

254

340

11,577

在外営業活動体の換算差額

717

231

180

32

157

1,317

その他

△27

122

△44

△35

945

961

2020年3月31日残高

27,567

5,894

19,264

2,457

4,261

59,443

 

(注)2019年4月1日よりIFRS第16号を適用したことに伴い、前連結会計年度まで無形資産の償却累計額及び減損損失累計額に含めて計上していたリースに係る金額を、使用権資産の減価償却累計額及び減損損失累計額に振り替えております。

 

(帳簿価額)

(単位:百万円)

 

のれん

顧客関係

専有技術

ソフト
ウエア

開発資産

その他

合計

2018年4月1日残高

234,915

54,717

12,462

11,181

8,525

37,528

359,328

2019年3月31日残高

250,940

64,245

13,381

10,870

14,883

40,173

394,492

2020年3月31日残高

356,273

55,962

11,496

13,435

19,116

38,942

495,224

 

 

無形資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」「販売費及び一般管理費」及び「研究開発費」に含まれております。また、無形資産の減損損失は、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含まれております。

 

企業結合で生じたのれんは、企業結合のシナジーから便益を得ることが期待される資金生成単位グループに配分しております。のれん及び耐用年数を確定できない無形資産の資金生成単位グループへの配分額は、次のとおりであります。

 

 

のれん

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

日本電産

322

321

タイ日本電産

9,489

9,300

日本電産サンキョー

30,406

30,243

日本電産コパル

16,520

16,520

日本電産テクノモータ

2,049

2,049

日本電産モータ

136,901

194,619

日本電産モーターズ
 アンド アクチュエーターズ

25,970

25,394

その他

29,283

77,827

合計

250,940

356,273

 

 

耐用年数を確定できない無形資産

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

日本電産モータ

29,006

28,413

その他

7,385

7,135

合計

36,391

35,548

 

 

耐用年数を確定できない無形資産の内容は、主に商標権であります。これらの商標権は企業結合時に取得したものであり、事業が継続する限り基本的に存続するため、耐用年数を確定できない無形資産と判断しております。

 

NIDECは、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産の減損テストを最低年に1回行っており、更に減損の兆候がある場合には、その都度、減損テストを行っております。

減損テストの回収可能価額は、過去の経験と外部の情報を反映させて作成され、マネジメントが承認した5年を限度とする事業計画と成長率を基礎としたキャッシュ・フローの見積額を現在価値に割引いた使用価値にて算定しております。割引率は、各資金生成単位グループの税引前の加重平均資本コストを基礎に算定しております(4.69%~7.48%)。成長率は、各資金生成単位グループの属する産業もしくは国における長期の平均成長率を勘案して決定しております(1.38%~3.67%)。新型コロナウイルス感染症の拡大による影響については、各資金生成単位グループの減損テストに用いた事業計画において将来の業績への影響を考慮しております。

なお、減損テストに用いた主要な仮定が合理的に予測可能な範囲で変化したとしても、マネジメントは、使用価値が帳簿価額を下回る可能性は低いと判断しております。

 

 

15.その他の投資

その他の投資の帳簿価額の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

その他の投資

 

 

FVTOCIの資本性金融資産

17,794

14,406

FVTOCIの負債性金融資産

150

73

償却原価で測定する金融資産

500

合計

18,444

14,479

 

 

NIDECが保有する公正価値で測定する金融商品のうち、主として取引関係の維持、強化を目的として保有する投資については、FVTOCIの資本性金融資産として分類されたものであります。当該FVTOCIの資本性金融資産は主に普通株式であり、主な株式銘柄及び公正価値の内訳は次のとおりであります。

 

前連結会計年度(2019年3月31日

(単位:百万円)

銘柄

金額

キヤノン㈱

2,423

ブラザー工業㈱

2,294

ローム㈱

1,577

㈱京都銀行

1,244

ニチコン㈱

1,200

 

 

当連結会計年度(2020年3月31日

(単位:百万円)

銘柄

金額

ブラザー工業㈱

1,853

キヤノン㈱

1,780

ローム㈱

1,356

京セラ㈱

1,125

㈱滋賀銀行

946

 

 

期中に処分したFVTOCIの資本性金融資産は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

認識中止時点の公正価値

19

558

認識中止時点の累計利得・損失

18

215

 

 

 

16.その他の非流動資産

その他の非流動資産の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

前払年金費用

1,140

1,458

その他

8,608

8,819

合計

9,748

10,277

 

 

17.営業債務及びその他の債務

営業債務及びその他の債務の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

支払手形

10,667

11,737

買掛金

237,329

249,180

未払金

58,405

82,345

設備関係支払手形

4,243

1,931

合計

310,644

345,193

 

 

18.その他の金融負債

その他の金融負債の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当連結会計年度

(2020年3月31日)

デリバティブ負債

425

7,501

その他

1,723

1,608

合計

2,148

9,109

 

 

19.その他の流動負債

その他の流動負債の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

未払費用

42,518

41,368

契約負債

15,594

18,886

その他

4,409

4,374

合計

62,521

64,628

 

 

 

20.短期借入金及び長期債務

(1)短期借入金

短期借入金の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

無担保借入金(主に銀行からの債務)

(平均金利:前連結会計年度 年0.47%

:当連結会計年度 年0.30%)

17,311

116,954

担保付借入金(主に銀行からの債務)

(平均金利:前連結会計年度 年6.09%)

83

合計

17,394

116,954

 

 

当連結会計年度末におけるNIDECの未使用借入枠は1,079,263百万円であります。この融資・信用枠により、NIDECは一般に適用されている利率で短期の資金調達を行うことができます。

 

(2)長期債務の内訳

長期債務の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

無担保借入金(主に銀行からの債務)

 

 

前連結会計年度:支払期限 2019年から2028年まで

年利率  0.00%から7.29%

116,345

当連結会計年度:支払期限 2020年から2028年まで

年利率  0.00%から7.29%

83,369

担保付借入金(主に銀行からの債務)

 

 

前連結会計年度:支払期限 2019年から2023年まで

年利率  1.95%から3.45%

557

当連結会計年度:支払期限 2020年から2023年まで

年利率  1.22%から3.75%

785

第2回無担保社債

支払期限 2019年

年利率  0.60%

14,998

第3回無担保社債

支払期限 2022年

年利率  0.96%

19,979

19,985

第5回無担保社債

支払期限 2019年

年利率  0.001%

50,000

第6回無担保社債

支払期限 2020年

年利率  0.001%

50,000

50,000

第7回無担保社債

支払期限 2022年

年利率  0.11%

65,000

65,000

ユーロ建無担保普通社債

支払期限 2021年

年利率  0.49%

37,368

35,865

第8回無担保社債

支払期限 2024年

年利率  0.10%

100,000

第9回無担保社債(グリーンボンド)

支払期限 2022年

年利率  0.02%

49,936

第10回無担保社債(グリーンボンド)

支払期限 2024年

年利率  0.09%

29,942

第11回無担保社債(グリーンボンド)

支払期限 2026年

年利率  0.15%

19,948

リース負債

 

 

前連結会計年度:支払期限 2019年から2033年まで

年利率  0.01%から8.90%

1,120

当連結会計年度:支払期限 2020年から2053年まで

年利率  -0.25%から10.50%

28,534

小計

355,367

483,364

控除:1年以内償還予定社債

△64,998

△50,000

控除:1年以内返済予定長期借入金

△30,050

△55,414

控除:1年以内返済予定リース負債

△291

△6,580

合計

260,028

371,370

 

 

 

(3)長期債務の年度別返済予定額

長期債務の年度別満期返済予定額は次のとおりであります。

(単位:百万円)

期間

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

1年以内

95,341

111,994

1年超2年以内

107,552

69,250

2年超3年以内

66,747

138,843

3年超4年以内

85,365

2,881

4年超5年以内

113

132,147

5年超

272

28,439

 

(注) 契約上のキャッシュ・フローを記載しております。

 

日本の銀行との取引約定書として、銀行からの短期及び長期借入金については、NIDECは当該銀行から要求があれば、現在及び将来の債務に対して直ちに担保(当該銀行に対する預金を含む)を提供し、あるいは保証人を立てる義務を負っています。

 

(4)差入担保資産

前連結会計年度末及び当連結会計年度末現在、以下の資産を借入契約等の担保として供しております。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

営業債権

106

有形固定資産(減価償却累計額控除後)

1,859

1,891

その他の投資

500

合計

2,465

1,891

 

 

「その他の投資」には関税法・消費税法に基づく納期限延長制度を利用する際の担保として供している償却原価で測定される金融資産が、前連結会計年度500百万円含まれております。

 

(5)差入担保資産に対応する債務

担保に差し入れた資産に対応する債務は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

短期借入金

83

1年以内返済予定長期借入金

211

366

長期借入金

346

419

合計

640

785

 

 

 

21.財務活動から生じた負債の調整表

財務活動から生じた負債の調整表は、次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

短期

借入金

1年内返済予定長期

借入金

1年内償還予定社債

長期

借入金

社債

リース

債務等

2018年4月1日残高

1,657

29,295

113,888

199,966

1,020

財務活動によるキャッシュ・フローの変動

14,022

△29,959

△97

39,642

△363

子会社及び他の事業の支配獲得または喪失から生じた変動

2,108

1,623

△29

為替レートの影響

△393

96

2,055

△2,274

9

長短振替

30,621

64,992

△30,621

△64,992

新規のリース

475

その他

△3

6

3

6

8

2019年3月31日残高

17,394

30,050

64,998

86,851

172,348

1,120

IFRS第16号適用による影響

25,211

財務活動によるキャッシュ・フローの変動

88,415

△28,961

△65,000

44

200,000

△8,518

子会社及び他の事業の支配獲得または喪失から生じた変動

13,907

△999

4,077

為替レートの影響

△2,601

△470

△2,362

△1,503

△73

長短振替

55,797

50,000

△55,797

△50,000

新規のリース

6,288

その他

△161

△3

2

4

△169

429

2020年3月31日残高

116,954

55,414

50,000

28,740

320,676

28,534

 

 

 

22.従業員給付

(1)退職後給付

①確定給付制度

当社及び一部の子会社の年金及び退職金制度では通常、従業員に対して退職時点における給与と勤続年数またはこれらを基礎とするポイントに基づいて計算された退職一時金または年金の受給資格を付与します。定年前に退職した場合の最低支給額は通常、自己都合による退職に基づいた金額となります。定年を含む会社都合による退職の場合は加算金を加えた額が支給されます。確定給付制度により、価格変動リスク、金利リスク、余命率リスク等の数理計算上のリスクに晒されております。

 

確定給付制度の連結財政状態計算書上の金額は次のとおりであります。

前連結会計年度(2019年3月31日

(単位:百万円)

 

年金及び一時金

国内制度

海外制度

合計

確定給付制度債務の現在価値

19,432

42,364

61,796

制度資産の公正価値

16,612

17,438

34,050

積立不足又は積立超過(△)

2,820

24,926

27,746

確定給付負債/資産の純額

2,820

24,926

27,746

連結財政状態計算書上の金額

2,820

24,926

27,746

その他の非流動資産

△1,127

△13

△1,140

退職給付に係る負債

3,947

24,939

28,886

 

 

当連結会計年度(2020年3月31日

(単位:百万円)

 

年金及び一時金

国内制度

海外制度

合計

確定給付制度債務の現在価値

25,396

44,245

69,641

制度資産の公正価値

20,779

19,619

40,398

積立不足又は積立超過(△)

4,617

24,626

29,243

確定給付負債/資産の純額

4,617

24,626

29,243

連結財政状態計算書上の金額

4,617

24,626

29,243

その他の非流動資産

△1,457

△1

△1,458

退職給付に係る負債

6,074

24,627

30,701

 

 

確定給付制度に関して、連結損益計算書上、費用として認識した金額は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

当期勤務費用

2,844

3,024

過去勤務費用

△547

△510

利息費用(純額)

568

674

純損益として認識された費用合計

2,865

3,188

 

 

確定給付制度債務の現在価値に係る変動は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

国内制度

海外制度

合計

2018年4月1日 確定給付制度債務の現在価値

20,198

35,642

55,840

純損益に認識した金額

 

 

 

当期勤務費用

1,397

1,447

2,844

過去勤務費用

△547

△547

利息費用

103

1,172

1,275

合計

1,500

2,072

3,572

その他の包括利益に認識した金額

 

 

 

再測定

 

 

 

人口統計上の仮定の変更により生じた数理計算上の差異

△90

△28

△118

財務上の仮定の変更により生じた数理計算上の差異

133

2,001

2,134

実績の修正により生じた数理計算上の差異

△1,071

417

△654

合計

△1,028

2,390

1,362

その他

 

 

 

退職給付支払額

△1,238

△2,552

△3,790

企業結合による取得

4,901

4,901

在外営業活動体の換算差額

△89

△89

合計

△1,238

2,260

1,022

2019年3月31日 確定給付制度債務の現在価値

19,432

42,364

61,796

純損益に認識した金額

 

 

 

当期勤務費用

1,484

1,540

3,024

過去勤務費用

△510

△510

利息費用

182

1,134

1,316

合計

1,666

2,164

3,830

その他の包括利益に認識した金額

 

 

 

再測定

 

 

 

人口統計上の仮定の変更により生じた数理計算上の差異

△75

△403

△478

財務上の仮定の変更により生じた数理計算上の差異

222

2,502

2,724

実績の修正により生じた数理計算上の差異

△710

△833

△1,543

合計

△563

1,266

703

その他

 

 

 

退職給付支払額

△1,077

△2,187

△3,264

企業結合による取得

5,938

2,306

8,244

事業譲渡による減少額

△501

△501

在外営業活動体の換算差額

△1,167

△1,167

合計

4,861

△1,549

3,312

2020年3月31日 確定給付制度債務の現在価値

25,396

44,245

69,641

 

 

 

制度資産の公正価値に係る変動は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

国内制度

海外制度

合計

2018年4月1日 制度資産の公正価値

16,742

16,727

33,469

純損益に認識した金額:

 

 

 

利息収益

102

605

707

合計

102

605

707

その他の包括利益に認識した金額:

 

 

 

再測定

 

 

 

制度資産に係る収益

124

14

138

合計

124

14

138

その他:

 

 

 

会社による拠出額

599

1,639

2,238

退職給付支払額

△956

△2,067

△3,023

信託拠出配当金

1

1

企業結合による取得

298

298

在外営業活動体の換算差額

222

222

合計

△356

92

△264

2019年3月31日 制度資産の公正価値

16,612

17,438

34,050

純損益に認識した金額:

 

 

 

利息収益

101

540

641

合計

101

540

641

その他の包括利益に認識した金額:

 

 

 

再測定

 

 

 

制度資産に係る収益

△896

591

△305

合計

△896

591

△305

その他:

 

 

 

会社による拠出額

398

1,374

1,772

退職給付支払額

△746

△1,618

△2,364

信託拠出配当金

△87

△87

企業結合による取得

5,397

1,474

6,871

在外営業活動体の換算差額

△180

△180

合計

4,962

1,050

6,012

2020年3月31日 制度資産の公正価値

20,779

19,619

40,398

 

 

NIDECは、翌連結会計年度において確定給付制度に対し約2,646百万円の拠出を見込んでおります。

 

 

資産カテゴリー別の制度資産(国内制度)の公正価値は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

国内制度

活発な市場における公表市場価格のあるもの

活発な市場における公表市場価格のないもの

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当連結会計年度

(2020年3月31日)

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当連結会計年度

(2020年3月31日)

資本性金融商品:

 

 

 

 

国内株式

319

378

海外株式

318

944

負債性金融商品:

 

 

 

 

合同運用信託(※1)

1,759

3,016

その他資産:

 

 

 

 

現金及び現金同等物

2,036

4,297

生保一般勘定

7,508

8,463

合同運用信託(※2)

4,614

3,097

その他

2

18

56

566

合計

2,675

5,637

13,937

15,142

 

(注)※1.前連結会計年度は約70%を国内債券、約30%を外国債券、当連結会計年度は約61%を国内債券、約39%を外国債券に投資しております。

※2.前連結会計年度は約16%を国内株式、約16%を海外株式、約27%を国内債券、約19%を外国債券、当連結会計年度は約13%を国内株式、約19%を海外株式、約15%を国内債券、約21%を外国債券に投資しております。

 

資産カテゴリー別の制度資産(海外制度)の公正価値は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

海外制度

活発な市場における公表市場価格のあるもの

活発な市場における公表市場価格のないもの

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当連結会計年度

(2020年3月31日)

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当連結会計年度

(2020年3月31日)

資本性金融商品:

 

 

 

 

国内株式

海外株式

1,609

1,155

負債性金融商品:

 

 

 

 

合同運用信託(※1)

231

その他資産:

 

 

 

 

現金及び現金同等物

887

1,884

生保一般勘定

3,178

4,199

合同運用信託(※2)

1,556

6,556

7,980

その他

0

92

3,652

4,078

合計

4,052

3,131

13,386

16,488

 

(注)※1.当連結会計年度はすべて外国債券に投資しております。

※2.前連結会計年度は約24%を海外株式、約56%を外国債券、当連結会計年度は約22%を海外株式、約50%を外国債券に投資しております。

 

NIDECは将来にわたって年金給付、一時金給付の支払いを行うため、許容できるリスクの下で必要とされる収益を長期的に確保することを基本方針としております。実際の資産運用に当たっては上記の方針に適合する最適な資産の組み合わせである基本ポートフォリオを策定しております。その実際運用収益は検証され、必要に応じて基本ポートフォリオの見直しを行っております。

NIDECの資産ポートフォリオは大きく3つの資産区分に分類されます。約6%を資本性金融商品で運用し、約8%を負債性金融商品で運用し、約86%を合同運用信託や生保一般勘定等のその他資産で運用しております。

資本性金融商品は証券取引所に上場されている株式であります。負債性金融商品は国内外の国債、公債及び社債から構成されております。その他資産に含まれる合同運用信託については資本性金融商品及び負債性金融商品で運用され、上記の資本性金融商品及び負債性金融商品と同内容で構成されております。また、その他資産に含まれる生保一般勘定は一定の予定利率と元本が保証されております。

 

給付債務の見積りに使用した数理計算上の仮定は次のとおりであります。

 

国内制度

海外制度

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当連結会計年度

(2020年3月31日)

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当連結会計年度

(2020年3月31日)

割引率

0.5

0.4

2.9

1.5

昇給率

1.8

2.4

2.1

0.9

 

 

主要な数理計算上の仮定が変動した場合に、各連結会計年度末の確定給付制度債務が変動する額は、次のとおりであります。この感応度分析は、分析の対象となる数理計算上の仮定以外の全ての数理計算上の仮定が一定であることを前提としております。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

割引率

 

 

0.5%増加

△3,810

△3,100

0.5%減少

4,093

4,119

 

 

確定給付債務の加重平均デュレーションは次のとおりであります。

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

国内制度

14.5

12.7

海外制度

12.4

11.3

 

 

②確定拠出制度

確定拠出年金制度への拠出に係る費用認識額は前連結会計年度2,674百万円、当連結会計年度3,809百万円であり、翌連結会計年度に約3,809百万円の拠出を見込んでおります。

 

 

 

23.その他の資本の構成要素及びその他の包括利益

その他の資本の構成要素(税引後)の変動は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

FVTOCI負債性金融資産の公正価値の純変動

 

 

期首残高

△11

△4

期中増減

7

1

期末残高

△4

△3

FVTOCI資本性金融資産の公正価値の純変動

 

 

期首残高

期中増減

△2,540

△1,939

利益剰余金への振替額

2,540

1,939

期末残高

在外営業活動体の換算差額

 

 

期首残高

△77,617

△64,959

期中増減

12,658

△45,529

期末残高

△64,959

△110,488

キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変動の有効部分

 

 

期首残高

771

187

期中増減

△584

△4,810

期末残高

187

△4,623

確定給付制度に係る再測定

 

 

期首残高

期中増減

△1,060

△953

利益剰余金への振替

1,060

953

期末残高

その他の資本の構成要素

 

 

期首残高

△76,857

△64,775

期中増減

8,482

△53,230

利益剰余金への振替

3,600

2,891

期末残高

△64,775

△115,114

 

 

 

非支配持分を含むその他の包括利益の当期発生額及び組替調整額、並びに税効果額は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

税効果考慮前

税効果額

税効果考慮後

税効果考慮前

税効果額

税効果考慮後

FVTOCI負債性金融資産の公正価値の純変動

 

 

 

 

 

 

当期発生額

△3

1

△2

△4

1

△3

当期利益への組替調整額

14

△4

10

5

△1

4

期中増減額

11

△3

7

1

1

FVTOCI資本性金融資産の公正価値の純変動

 

 

 

 

 

 

当期発生額

△3,689

1,149

△2,540

△2,777

838

△1,939

期中増減額

△3,689

1,149

△2,540

△2,777

838

△1,939

在外営業活動体の換算差額

 

 

 

 

 

 

当期発生額

500

500

266

266

当期利益への組替調整額

11,968

11,968

△47,181

△47,181

期中増減額

12,468

12,468

△46,915

△46,915

キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変動の有効部分

 

 

 

 

 

 

当期発生額

△725

173

△552

△7,472

2,239

△5,233

当期利益への組替修正額

△40

8

△32

646

△223

423

期中増減額

△765

181

△584

△6,826

2,016

△4,810

確定給付制度に係る再測定

 

 

 

 

 

 

当期発生額

△1,224

138

△1,085

△1,008

65

△944

期中増減額

△1,224

138

△1,085

△1,008

65

△944

その他の包括利益

6,801

1,465

8,266

△57,525

2,919

△54,607

 

 

 

24.法人所得税

(1)法人所得税費用

法人所得税費用の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

  至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

  至 2020年3月31日

当期法人所得税

△27,918

△27,741

繰延法人所得税

 

 

一時差異の発生及び解消

2,110

△2,108

税率の変更等

37

△70

合計

2,147

△2,178

法人所得税費用合計

△25,771

△29,919

 

 

(2)法定実効税率と連結損益計算書上の法人所得税費用の実効税率の差異

NIDECは、所得に対する種々の税金を課されており、当連結会計年度における国内の法定実効税率は約30.5%となりました。法定実効税率と連結損益計算書上の法人所得税費用の実効税率との差異の内容は次のとおりであります。

 

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

  至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

  至 2020年3月31日

わが国の法定実効税率

30.5

%

30.5

%

税率の増減要因

 

 

 

 

海外子会社での適用税率の差異

△10.3

%

△11.3

%

未分配利益に係る税効果の影響

△0.2

%

△0.6

%

繰延税金資産の回収可能性の評価による影響

0.8

%

6.6

%

試験研究費等税額控除

△0.7

%

△0.7

%

課税所得計算上減算されない費用

0.2

%

1.9

%

その他

△0.5

%

1.6

%

連結損益計算書上の法人所得税費用の実効税率

19.8

%

28.0

%

 

 

 

(3)繰延税金資産及び繰延税金負債の主な発生原因及び増減内容

繰延税金資産及び繰延税金負債の主な発生原因別の内訳及び増減は次のとおりであります。

前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日

(単位:百万円)

 

2018年4月1日

純損益で

認識された額

その他の

包括利益で

認識された額

その他

2019年3月31日

繰延税金資産

 

 

 

 

 

棚卸資産

5,064

2,158

115

7,337

有形固定資産

765

1,117

△799

1,083

賞与引当金

2,194

△121

66

2,139

未払事業税

403

△117

286

退職給付に係る負債

4,296

104

138

4,538

繰越欠損金

4,293

△1,210

178

3,261

有給休暇引当金

1,096

137

3

1,236

未払費用

1,357

485

1,842

その他

447

757

123

1,327

合計

19,915

3,310

138

△314

23,049

繰延税金負債

 

 

 

 

 

FVTOCI金融資産

△4,755

1,149

△3,606

資産の取得価額の相違額

△814

88

△94

△820

未分配利益

△12,129

119

△12,010

無形資産

△15,274

△3,624

△8,375

△27,273

その他

△4,810

1,981

178

△1,497

△4,148

合計

△37,782

△1,436

1,327

△9,966

△47,857

純額

△17,867

1,874

1,465

△10,280

△24,808

 

純損益を通じて認識された額の合計と繰延税金費用合計との差額は、為替の変動によるものであります。

その他の内容は、主に企業結合及び支配権の喪失によるものであります。

 

 

当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日

(単位:百万円)

 

2019年4月1日

純損益で

認識された額

その他の

包括利益で

認識された額

その他

2020年3月31日

繰延税金資産

 

 

 

 

 

棚卸資産

7,337

△643

1,759

8,453

有形固定資産

1,083

87

△4,620

△3,450

賞与引当金

2,139

△507

557

2,189

未払事業税

286

△613

581

254

退職給付に係る負債

4,538

740

65

367

5,710

繰越欠損金

3,261

266

325

3,852

有給休暇引当金

1,236

234

108

1,578

未払費用

1,842

765

968

3,575

その他

1,327

△2,833

2,016

2,612

3,122

合計

23,049

△2,504

2,081

2,657

25,283

繰延税金負債

 

 

 

 

 

FVTOCI金融資産

△3,606

△534

838

△3,302

資産の取得価額の相違額

△820

△820

未分配利益

△12,010

838

△970

△12,142

無形資産

△27,273

803

3,286

△23,184

その他

△4,148

82

△265

△4,331

合計

△47,857

1,189

838

2,051

△43,779

純額

△24,808

△1,315

2,919

4,708

△18,496

 

純損益を通じて認識された額の合計と繰延税金費用合計との差額は、為替の変動によるものであります。

その他の内容は、主に企業結合及び支配権の喪失によるものであります。

NIDECは、繰延税金資産の認識に当たり、将来減算一時差異または繰越欠損金の一部または全部が将来課税所得に対して利用できる可能性を考慮しております。繰延税金資産の回収可能性の評価においては、予定される繰延税金負債の取崩、予測される将来課税所得及びタックスプランニングを考慮しております。

NIDECは、認識された繰延税金資産については、過去の課税所得水準及び繰延税金資産が認識できる期間における将来課税所得の予測に基づき、税務便益が実現する可能性は高いと判断しております。ただし、認識可能と考えられる繰延税金資産の金額は、控除可能である期間における将来課税所得見込が減少すれば、同様に減少することとなります。繰延税金資産は回収可能性の評価により、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ17,446百万円及び40,367百万円減額しております。

 

 

(4)連結財政状態計算書における繰延税金資産及び繰延税金負債

連結財政状態計算書上の繰延税金資産及び繰延税金負債は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

繰延税金資産

11,968

16,878

繰延税金負債

△36,776

△35,374

純額

△24,808

△18,496

 

 

(5)繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異等

繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

将来減算一時差異

32,048

102,674

繰越欠損金

20,004

33,139

合計

52,052

135,813

 

 

NIDECは、一部の税務上の繰越欠損金及び将来減算一時差異について、繰延税金資産を認識しておりません。これらは、主に国内子会社にて発生した繰越欠損金に係るものであります。NIDECはこうした繰延税金資産の回収可能性を評価するため、当該子会社を個別に分析し、税務便益が実現する可能性が高くなくなった部分について減額しております。将来の課税所得の発生可能性が高くないため繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ52,052百万円及び135,813百万円であります。将来減算一時差異は現行の税法上は失効することはありません。

 

(6)繰延税金資産を認識していない繰越欠損金の失効期限

繰延税金資産を認識していない繰越欠損金の失効期限は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

1年目

783

705

2年目

155

763

3年目

2,194

669

4年目

518

1,756

5年目以降

1,508

8,556

無期限

14,846

20,690

合計

20,004

33,139

 

 

(7)繰延税金負債を認識していない将来加算一時差異

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、NIDECは一部の子会社等の投資に係る将来加算一時差異については、繰延税金負債を認識しておりません。これは、NIDECが一時差異の取崩しの時期をコントロールする立場にあり、このような差異を予測可能な期間内に取崩さないことが確実であるためであります。前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、繰延税金負債を認識していない子会社等の投資に係る将来加算一時差異は、609,528百万円及び632,133百万円であります。

 

25.引当金

引当金の内訳及び増減は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

製品保証引当金

その他

合計

2019年4月1日残高

7,852

 ※ 21,565

29,417

増加

3,776

26,982

30,758

企業結合による取得

1,683

2,161

3,844

目的使用による減少額

△4,587

△25,288

△29,875

当期戻入額

△750

△2,643

△3,393

在外営業活動体の換算差額等

△150

687

537

2020年3月31日残高

7,824

23,464

31,288

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

流動負債

28,514

30,346

非流動負債

 ※ 903

942

合計

29,417

31,288

 

※ 注記「2.作成の基礎(5)会計方針の変更」で記載のとおり、非流動負債に含めていた3,699百万円を「未払法人所得税」へ組替えております。

 

製品保証引当金

NIDECは、ある一定期間において、一部の製品及びサービスに対する保証を行っております。見積りは主として過去の実績額に基づいております。これらの費用は概ね翌年度に発生するものと見込まれます。

 

その他の引当金

その他の引当金は主に賞与引当金、有給休暇引当金等により構成されております。これらの費用は概ね翌年度に発生するものと見込まれます。

 

 

26.株式に基づく報酬(業績連動型株式報酬制度)

NIDECは、グループ一体となって中期経営計画「Vision 2020」の実現及び中長期的な企業価値拡大に向けて、対象取締役等の報酬と当社の株式価値との連動性をより明確にし、中期経営計画における業績目標達成等の意欲を高めること及び、対象取締役等による自社株保有の促進を通じて持続的な企業価値(株式価値)向上への貢献意欲を高めることを目的として、前連結会計年度より、業績連動型株式報酬制度を導入しております。

対象取締役等に対して、持分決済型としてBIP信託及びESOP信託の仕組みを採用しております。また、一部の海外居住者に対しては、現金決済型として当社株価を基礎とする金額で現金を支給する株式報酬制度を採用しております。

本制度は、付与日以降、権利確定日まで継続して勤務していることが権利確定条件となっており、業績目標達成度に応じて、各連結会計年度末に権利が確定致します。

なお、NIDECは2020年4月1日付で普通株式1株につき、2株の株式分割を行っておりますが、以下は当該株式分割の影響を反映しておりません。

 

持分決済型の株式に基づく報酬に関して、前連結会計年度で計上された費用は164百万円であり、当連結会計年度で計上された費用は132百万円であります。

 

付与されたポイントの付与日の公正価値及びポイント数の変動(1ポイント=1株)は次のとおりであります。

 

 

 

当連結会計年度

(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日

BIP信託

ESOP信託

 

(円)

 

 

 

 付与日の公正価値

13,315

13,315

 

(ポイント数)

 

 

 

 期首残高

 

 権利付与

6,940

2,887

 

 権利失効

△342

△275

 

 権利行使

△166

△84

 

 期末残高

6,432

2,528

 

(注)※1.公正価値の評価に際して、観察可能な市場価値を基礎として測定しております。

   ※2.当連結会計年度末におけるポイントの残存契約年数は、1年であります。

 

なお、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、BIP信託として保有する株式はそれぞれ59,800株、59,634株であり、ESOP信託として保有する株式はそれぞれ21,700株、21,616株であります。

 

現金決済型の株式に基づく報酬に関して、前連結会計年度で計上された費用は11百万円であり、当連結会計年度で計上された費用は10百万円であります。また、前連結会計年度末において認識された負債は11百万円であり、当連結会計年度末において認識された負債は21百万円であります。

 

27.資本金及び剰余金

(1)資本金

当社の前連結会計年度及び当連結会計年度における発行可能株式総数、発行済株式総数及び変動は次のとおりであります。

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

株式数(株)

株式数(株)

発行可能株式総数:

 

 

普通株式(無額面株式)

1,920,000,000

1,920,000,000

発行済株式総数:

 

 

期首残高

596,284,468

596,284,468

期中増減

期末残高

596,284,468

596,284,468

 

(注)1. 上記の発行済株式総数に含まれる自己株式数は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末におい
  て、7,696,624株及び10,530,534株であります。

   2. 当社は、2020年4月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っております。前連結会計年
  度の期首に当該株式分割が行われたものと仮定して、株式数(普通株式)を算定しております。

 

(2)資本剰余金及び利益剰余金

資本剰余金は主に資本準備金から構成されております。前連結会計年度及び当連結会計年度における資本剰余金の変動は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

期首残高

118,136

118,314

期中増減

178

△3,560

期末残高

118,314

114,754

 

 

利益剰余金は、利益準備金及びその他利益剰余金から構成されております。

わが国の会社法では、資本準備金と利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで、各事業年度に剰余金の配当として支出する金額の10分の1を、資本準備金又は利益準備金として積立てることが規定されております。

 

 

(3)その他の資本の構成要素

①FVTOCI負債性金融資産の公正価値の純変動

FVTOCI負債性金融資産の公正価値の変動部分であります。

 

②FVTOCI資本性金融資産の公正価値の純変動

FVTOCI資本性金融資産の公正価値の変動部分であります。

 

③在外営業活動体の換算差額

在外営業活動体の財務諸表の換算から生じる為替換算差額であります。

 

④キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変動の有効部分

キャッシュ・フロー・ヘッジにおけるヘッジ手段に係る利得又は損失のうち有効部分であります。

 

⑤確定給付制度に係る再測定

確定給付制度に係る再測定による変動部分であります。

 

 

28.配当金

所有者への分配として認識された普通株式に関する配当額は次のとおりであります。

前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日

決議日

株式の種類

配当金の総額

1株当たり配当額

基準日

効力発生日

2018年5月28日

取締役会

普通株式

14,798

百万円

50

2018年3月31日

2018年6月4日

2018年10月23日

取締役会

普通株式

14,719

百万円

50

2018年9月30日

2018年12月3日

 

(注)2018年10月23日取締役会決議による配当の総額には、役員報酬BIP信託及び株式付与ESOP信託が所有する当社株式に対する配当金4百万円が含まれております。

 

当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日

決議日

株式の種類

配当金の総額

1株当たり配当額

基準日

効力発生日

2019年5月24日

取締役会

普通株式

16,191

百万円

55

2019年3月31日

2019年6月3日

2019年10月23日

取締役会

普通株式

16,191

百万円

55

2019年9月30日

2019年12月2日

 

(注)1.2019年5月24日取締役会決議による配当の総額には、役員報酬BIP信託及び株式付与ESOP信託が所有する当
    社株式に対する配当金4百万円が含まれております。

2.2019年10月23日取締役会決議による配当の総額には、役員報酬BIP信託及び株式付与ESOP信託が所有する当
    社株式に対する配当金4百万円が含まれております。

 

基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるものは次のとおりであります。

決議日

株式の種類

配当金の総額

1株当たり配当額

基準日

効力発生日

2020年5月25日

取締役会

普通株式

17,577

百万円

60

2020年3月31日

2020年6月1日

 

(注)1.上記の配当の総額には、役員報酬BIP信託及び株式付与ESOP信託が所有する当社株式に対する配当金5百万
  円が含まれております。

      2.当社は、2020年4月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っております。1株当たり配当額に
  ついては、当該株式分割前の実際の配当金の額を記載しております。

 

 

29.売上収益

(1)売上収益の分解

前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日

(単位:百万円)

 

 

製品別

精密小型モータ

車載

家電・

商業・

産業用

機器装置

電子・

光学部品

その他

合計

HDD用

モータ

その他小型モータ

日本電産

804

19,599

20,403

11,030

620

0

32,053

タイ日本電産

102,104

3,219

105,323

105,323

シンガポール日本電産

40,044

7,080

47,124

47,124

日本電産(香港)

8,561

114,457

123,018

1,004

124,022

日本電産サンキョー

55,687

55,687

10,349

59,119

24,367

1,426

150,948

日本電産コパル

8,580

8,580

7,481

25,377

41,438

日本電産テクノモータ

80,209

80,209

日本電産モータ

413,486

(20,299)

413,486

(20,299)

日本電産モーターズ アンド アクチュエーターズ

1,068

1,068

274,490

275,558

その他

27,498

52,766

80,264

425

1,737

96,746

(17,280)

22,928

3,175

205,275

(17,280)

連結売上高

179,011

262,456

441,467

297,298

495,432

(20,299)

163,966

(17,280)

72,672

4,601

1,475,436

(37,579)

 

(注) 1.外部顧客に対する売上高を表示しております。

2.( )内は、一定の期間にわたり履行義務を充足する工事契約から生じる収益で内数であります。

 

 

   当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日

(単位:百万円)

 

 

製品別

精密小型モータ

車載

家電・

商業・

産業用

機器装置

電子・

光学部品

その他

合計

HDD用

モータ

その他小型モータ

日本電産

464

20,522

20,986

10,311

212

11

286

31,806

タイ日本電産

98,893

3,669

102,562

102,562

シンガポール日本電産

25,857

5,284

31,141

31,141

日本電産(香港)

4,996

102,517

107,513

7,353

114,866

日本電産サンキョー

53,616

53,616

8,952

46,673

24,231

1,226

134,698

日本電産コパル

10,438

10,438

5,501

17,134

33,073

日本電産テクノモータ

72,402

72,402

日本電産モータ

487,596

(27,366)

487,596

(27,366)

日本電産モーターズ アンド アクチュエーターズ

945

945

261,436

262,381

その他

27,030

70,057

97,087

45,189

2,394

97,555

(17,010)

19,031

3,019

264,275

(17,010)

連結売上高

157,240

267,048

424,288

333,241

562,604

(27,366)

149,740

(17,010)

60,396

4,531

1,534,800

(44,376)

 

(注) 1.外部顧客に対する売上高を表示しております。

2.( )内は、一定の期間にわたり履行義務を充足する工事契約から生じる収益で内数であります。

 

NIDECは、精密小型モータ、車載製品、家電・商業・産業用製品、機器装置、電子・光学部品等の製造・販売を主な事業内容にしています。これらの事業から生じる収益は、顧客との契約に基づき、計上しております。また、変動対価等を含む収益の額に重要性はなく、重要な金融要素は含まれていません。

 

 

①精密小型モータ

精密小型モータ製品グループにおいては、HDD用モータ、その他小型モータの製造・販売を行っております。その他小型モータは、ブラシレスモータ、ファンモータ、振動モータ、ブラシ付モータ、モータ応用製品等により構成されております。このような販売については、物品の引き渡しが完了した時点において顧客が当該物品に対する支配を獲得することから、履行義務が充足されると判断しております。従って、当該物品の引渡時点で収益を認識しております。

 

②車載製品

車載製品グループにおいては、車載用モータ及び自動車部品の製造・販売を行っております。このような販売については、物品の引き渡しが完了した時点において顧客が当該物品に対する支配を獲得することから、履行義務が充足されると判断しております。従って、当該物品の引渡時点で収益を認識しております。

 

③家電・商業・産業用製品

家電・商業・産業用製品グループにおいては、家電・商業・産業用モータ及び関連製品の製造・販売を行っております。このような販売については、物品の引き渡しが完了した時点において顧客が当該物品に対する支配を獲得することから、履行義務が充足されると判断しております。従って、当該物品の引渡時点で収益を認識しております。顧客との契約の一部については工事契約が存在し、財またはサービスに対する支配が一定の期間にわたり移転することから、一定の期間にわたり履行義務が充足されると判断しております。当該履行義務は完全な充足に向けての進捗度を合理的に測定できることから、報告期間の末日現在の進捗度をもって収益を認識しております。

 

④機器装置

機器装置製品グループにおいては、産業用ロボット、カードリーダ、検査装置、プレス機器、変減速機等の製造・販売を行っております。このような販売については、物品の引き渡しが完了した時点において顧客が当該物品に対する支配を獲得することから、履行義務が充足されると判断しております。従って、当該物品の引渡時点で収益を認識しております。顧客との契約の一部については工事契約が存在し、財またはサービスに対する支配が一定の期間にわたり移転することから、一定の期間にわたり履行義務が充足されると判断しております。当該履行義務は完全な充足に向けての進捗度を合理的に測定できることから、報告期間の末日現在の進捗度をもって収益を認識しております。

 

⑤電子・光学部品

電子・光学部品製品グループにおいては、スイッチ、トリマポテンションメータ、レンズユニット、カメラシャッター等の製造・販売を行っております。このような販売については、物品の引き渡しが完了した時点において顧客が当該物品に対する支配を獲得することから、履行義務が充足されると判断しております。従って、当該物品の引渡時点で収益を認識しております。

 

⑥その他

その他製品グループにおいては、サービス等を提供しております。サービス等については、サービス等の提供が完了した時点において履行義務が充足されると判断しております。従って、サービス等の提供時点で収益を認識しております。

 

 

(2)契約残高

       契約資産及び契約負債の残高は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

 契約資産

 

 

 その他の流動資産

14,840

19,329

契約負債

 

 

 その他の流動負債

15,594

18,886

 その他の非流動負債

349

117

 

契約資産は、主に一定の期間にわたり履行義務を充足する工事契約から生じる収益と交換に受取る対価に対する権利のうち、債権を除いたものであります。契約負債は、主に顧客からの前受金に関するものであります。

また、前連結会計年度及び当連結会計年度の期首時点の契約負債残高は、それぞれ前連結会計年度及び当連結会計年度の収益として認識しております。なお、当連結会計年度における、過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から認識した収益の金額には重要性はありません。

 

(3)顧客との契約の獲得又は契約履行のためのコストから認識した資産

顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産の残高は以下のとおりであります。なお、当連結会計年度における当該資産の償却額は68百万円であります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

 契約を獲得するための増分コスト

 

 

 その他の非流動資産

2,588

3,055

 契約履行コスト

 

 

 その他の流動資産

254

-

 その他の非流動資産

-

221

 

 

(4)残存履行義務に配分した取引金額

工事契約に関する残存履行義務に配分した取引金額及び充足時期は以下のとおりであります。なお、個別の予想契約期間が1年以内の取引は含んでおりません。

(単位:百万円)

時期

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

1年以内

35,384

35,082

1年超

-

8,806

合計

35,384

43,888

 

 

30.営業費用

当連結会計年度の営業費用(売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費)には、有形固定資産減価償却費73,672百万円、その他の償却費13,184百万円、従業員給付費用287,599百万円が含まれております。また、前連結会計年度の営業費用(売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費)には、有形固定資産減価償却費59,115百万円、その他の償却費11,901百万円、従業員給付費用272,556百万円が含まれております。

 

31.金融収益及び金融費用

(1)金融収益

金融収益の内訳は次のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

 前連結会計年度

(自 2018年4月1日

  至 2019年3月31日

 当連結会計年度

(自 2019年4月1日

  至 2020年3月31日

受取利息

 

 

償却原価で測定される金融資産

10,117

8,899

受取配当金

 

 

FVTOCIの資本性金融資産

248

320

その他

192

205

合計

10,557

9,424

 

 

(2)金融費用

金融費用の内訳は次のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

 前連結会計年度

(自 2018年4月1日

  至 2019年3月31日

 当連結会計年度

(自 2019年4月1日

  至 2020年3月31日

支払利息

 

 

償却原価で測定される金融負債

8,090

8,802

その他

630

498

合計

8,720

9,300

 

 

 

32.1株当たり利益

基本的1株当たり当期利益の算定上の基礎は次のとおりであります。

なお、希薄化後1株当たり当期利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

 

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

2020年3月31日

親会社の所有者に帰属する当期利益 (百万円)

109,960

60,084

親会社の所有者に帰属する継続事業からの当期利益 (百万円)

103,386

75,791

親会社の所有者に帰属する非継続事業からの当期利益(△損失) (百万円)

6,574

△15,707

加重平均株式数 (株)

589,617,085

588,314,474

基本的1株当たり当期利益(△損失) (円)

186.49

102.13

継続事業

175.34

128.83

非継続事業

11.15

△26.70

 

(注) 1.当連結会計年度の基本的1株当たり当期利益の算定において、役員報酬BIP信託及び株式付与ESOP信託が

    所有する当社株式を自己株式として処理していることから、加重平均株式数から当該株式数を控除して

  おります。

    2.当社は、2020年4月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っております。前連結会計年度の

  期首に当該株式分割が行われたものと仮定して、1株当たり情報を算定しております。

 

 

33.デリバティブ

NIDECは為替、金利及び商品価格の変動によるリスクを管理するために、先物為替予約、金利スワップ、通貨スワップ、商品先物契約等のデリバティブを利用しております。NIDECはデリバティブを売買目的で保有しておりません。また、NIDECはデリバティブの契約相手が契約を履行しなかった場合に生じる信用リスクにさらされておりますが、契約相手の信用度が高く、そのようなリスクは僅少であると考えております。

 

(1)キャッシュ・フロー・ヘッジ

NIDECは一部の購入契約等の予定取引に関し、為替レート及び商品価格の変動によるキャッシュ・フローの変動を抑える目的で、先物為替予約及び商品先物契約を利用しております。

 

(2)ヘッジ指定されていないデリバティブ

NIDECはデリバティブに対して、ヘッジ会計を適用することができない、もしくは適用することを選択しないことがあります。これらの公正価値の変動は「デリバティブ関連損益」に計上されます。

 

キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定されているデリバティブは次のとおりであります。

前連結会計年度(2019年3月31日

(単位:百万円)

 

想定元本

帳簿価額

連結財務諸表上の

表示科目

資産

負債

為替リスク

 

 

 

 

先物為替予約

14,953

240

154

その他の金融資産

その他の金融負債

商品価格リスク

 

 

 

 

商品先物契約

7,407

231

50

その他の金融資産

その他の金融負債

 

 

当連結会計年度(2020年3月31日

(単位:百万円)

 

想定元本

帳簿価額

連結財務諸表上の

表示科目

資産

負債

為替リスク

 

 

 

 

先物為替予約

28,865

62

4,817

その他の金融資産

その他の金融負債

商品価格リスク

 

 

 

 

商品先物契約

15,481

20

2,167

その他の金融資産

その他の金融負債

 

 

 

ヘッジとして指定されていないデリバティブは次のとおりであります。

前連結会計年度(2019年3月31日

(単位:百万円)

 

想定元本

帳簿価額

連結財務諸表上の

表示科目

資産

負債

先物為替予約

59,833

1,880

305

その他の金融資産

その他の金融負債

通貨スワップ

27,563

59

44

その他の金融資産

その他の金融負債

金利スワップ

49,946

421

その他の金融資産

 

 

当連結会計年度(2020年3月31日

(単位:百万円)

 

想定元本

帳簿価額

連結財務諸表上の

表示科目

資産

負債

先物為替予約

97,120

2,084

1,803

その他の金融資産

その他の金融負債

通貨スワップ

26,984

31

723

その他の金融資産

その他の金融負債

金利スワップ

32,649

502

その他の金融負債

 

 

キャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金の帳簿価額は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

為替リスク

 

 

先物為替予約

△58

△3,242

商品価格リスク

 

 

商品先物契約

246

△1,381

 

 

 

キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定されているデリバティブの損益への影響は次のとおりであります。

前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日

(単位:百万円)

 

その他の包括利益に

認識されたヘッジ

手段の価値変動

キャッシュ・フロー

・ヘッジ剰余金から

純損益に振り替えた

金額

振替により純損益に

おける影響を受けた

表示科目

為替リスク

 

 

 

先物為替予約

△326

△394

売上原価

商品価格リスク

 

 

 

商品先物契約

△226

362

売上原価

 

 

当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日

(単位:百万円)

 

その他の包括利益に

認識されたヘッジ

手段の価値変動

キャッシュ・フロー

・ヘッジ剰余金から

純損益に振り替えた

金額

振替により純損益に

おける影響を受けた

表示科目

為替リスク

 

 

 

先物為替予約

△3,294

110

売上原価

商品価格リスク

 

 

 

商品先物契約

△1,939

313

売上原価

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度にヘッジの効果が有効でないため、又はヘッジの有効性の評価から除外されたために損益に計上された金額に重要性はありません。

当連結会計年度末において、予定取引に係るNIDECの将来キャッシュ・フローの変動をヘッジする最長期間は約21 ヶ月であります。

 

ヘッジとして指定されていないデリバティブの損益への影響額は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

連結財務諸表上の

表示科目

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

先物為替予約

為替差損益

1,668

232

金融収益及び費用

△1

通貨スワップ

デリバティブ関連損益

1,041

△720

金融収益及び費用

904

835

金利スワップ

デリバティブ関連損益

△689

△924

金融収益及び費用

3,549

211

 

 

 

34.公正価値

公正価値は、測定日における市場参加者間の通常の取引において、資産の売却により受け取るであろう価格または負債を移転するのに支払うであろう価格と定義されます。

なお、公正価値ヒエラルキーは、以下のように定義付けられております。

レベル1-活発な市場における同一の資産・負債の市場価格

レベル2-活発な市場における類似の資産・負債の市場価格、活発でない市場における同一または類似の資産・負債の市場価格、観察可能な市場価格以外のインプット、相関関係その他の方法により観察可能な市場データに裏付けられるインプット

レベル3-観察が不能なインプット

NIDECは、各期末日までに区分を再評価することにより、公正価値ヒエラルキーのレベル間の振り替えが生じていないかを判断しております。

 

償却原価で評価される金融商品の公正価値

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

短期投資

96

96

184

184

長期投資

27

27

26

24

短期貸付金

36

36

26

26

長期貸付金

143

138

151

149

短期借入金

△17,394

△17,394

△116,954

△116,954

長期債務

(1年内返済予定長期債務を含み、リース負債及び社債を除く)

△116,902

△117,194

△84,155

△84,285

社債

(1年以内償還予定社債を含む)

△237,345

△238,151

△370,675

△369,568

 

 

金融商品の公正価値の見積方法は次のとおりであります。

(1)短期投資及び短期貸付金、短期借入金

通常の事業において、ほとんどの短期投資(定期預金)、短期貸付金、短期借入金はきわめて流動性が高く、その簿価はおおむね公正価値と同額であります。

(2)長期投資

長期投資の公正価値は、主に業績連動型株式報酬制度に伴う信託金であり、期待される将来のキャッシュ・フローを現在価値に割引いた金額で見積っており、レベル2に分類しております。

(3)長期貸付金

長期貸付金の公正価値は、期待される将来のキャッシュ・フローを現在価値に割引いた金額で見積っており、レベル2に分類しております。

(4)長期債務

長期債務(含1年以内返済予定長期債務、除リース負債及び社債)の公正価値は、それらと類似した負債をNIDECが新たに借入れる場合に適用される利子率を使って、将来の返済額を現在価値に割り引いた金額で見積っており、レベル2に分類しております。

(5)社債

NIDECが発行した社債(含1年以内償還予定社債)の公正価値は、活発でない市場における同一負債の市場価格により評価しており、レベル2に分類しております。

 

なお、「現金及び現金同等物」、「営業債権及びその他債権」、「営業債務及びその他債務」については短期間で決済され、帳簿価額と近似しているため、上記の表には含めておりません。

 

経常的に公正価値で測定する金融商品の公正価値ヒエラルキーに基づくレベル別分類

以下は金融商品を当初認識した後、公正価値で測定された金融商品の分析であります。

分析に使用する公正価値ヒエラルキーの各レベルに分類された、金融資産及び金融負債の内訳は次のとおりであります。

 

前連結会計年度(2019年3月31日

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

資産:

 

 

 

 

有価証券及びその他の投資有価証券

 

 

 

 

FVTOCIの資本性金融資産

16,122

1,672

17,794

FVTOCIの負債性金融資産

150

150

デリバティブ

231

2,600

2,831

資産合計

16,353

2,750

1,672

20,775

負債:

 

 

 

 

デリバティブ

50

503

553

負債合計

50

503

553

 

(注)前連結会計年度においてレベル1、レベル2及びレベル3の間における振り替えはありません。

 

当連結会計年度(2020年3月31日

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

資産:

 

 

 

 

有価証券及びその他の投資有価証券

 

 

 

 

FVTOCIの資本性金融資産

12,870

1,536

14,406

FVTOCIの負債性金融資産

73

73

デリバティブ

20

2,177

2,197

資産合計

12,890

2,250

1,536

16,676

負債:

 

 

 

 

デリバティブ

2,167

7,845

10,012

負債合計

2,167

7,845

10,012

 

(注)当連結会計年度においてレベル1、レベル2及びレベル3の間における振り替えはありません。

 

レベル1の有価証券や商品先物等のデリバティブ金融商品は主に時価のあるもので、十分な取引量と頻繁な取引がある活発な市場における調整不要な市場価値で評価しております。

レベル2の有価証券は、活発でない市場における同一資産の市場価格により評価しております。レベル2のデリバティブは先物為替予約等のデリバティブ金融商品であり、取引相手方または第三者から入手した相場価格に基づき評価され、外国為替レート及び金利等の観察可能な市場インプットを使用した価格モデルに基づき定期的に検証しております。

レベル3の有価証券は、主に非上場株式により構成されております。非上場株式の公正価値は、割引キャッシュ・フロー・アプローチ等を適用して算定しております。レベル3の有価証券について、観察可能でないインプットを合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場合の重要な公正価値の変動は見込まれておりません。

 

レベル3に分類されている金融商品の調整表は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

期首残高

1,390

1,672

利得または損失

 

 

その他の包括利益に計上(注)

22

△60

購入

123

145

売却

△48

△227

企業結合に伴う取得

185

6

期末残高

1,672

1,536

 

(注)連結包括利益計算書の「FVTOCI資本性金融資産の公正価値の純変動」及び「在外営業活動体の換算差額」に含まれております。

 

 

35.関連当事者との取引

(1)報告期間中に行われた、関連当事者との取引は次のとおりであります。

 

(製品及びサービスの販売)

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

関連当事者

 

 

エスエヌ興産合同会社(※1)

1

公益財団法人永守財団(※2)

12

12

学校法人永守学園(※3,※4)

41

63

 

(注)※1.役員及び近親者が議決権の過半数を所有している会社

※2.役員が代表理事を兼任している財団

※3.役員が代表理事を兼任している法人

※4.学校法人京都学園は2019年4月1日付けで学校法人永守学園に名称を変更しております。

 

関連当事者に対する製品及びサービスの販売は、市場価格を勘案して一般取引条件と同様に決定しております。

 

(製品及びサービスの購入)

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

関連当事者

 

 

エスエヌ興産合同会社

14

13

合同会社グリーン興産(※5)

92

120

 

(注)※5.役員が代表社員を兼任している会社

 

関連当事者からの製品及びサービスの購入は、市場価格を勘案して一般取引条件と同様に決定しております。

 

(製品及びサービスの販売及び購入から発生した未決済残高)

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

関連当事者に対する債権

 

 

エスエヌ興産合同会社

1

1

公益財団法人永守財団

0

0

学校法人永守学園

4

5

関連当事者に対する債務

 

 

エスエヌ興産合同会社

合同会社グリーン興産

 

 

関連当事者に対する債権については、当連結会計年度末、前連結会計年度末において、損失評価引当金は認識しておりません。また、関連当事者に対する債権について、当連結会計年度もしくは前連結会計年度において認識された費用はありません。

 

(2)NIDECの主要な経営幹部に対する報酬は、次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

固定報酬

450

299

業績連動報酬

22

22

合計

472

321

 

 

36.子会社及び関連会社

(1)企業集団の構成

企業集団の構成については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」を参照ください。

 

(2)重要な非支配持分を有する子会社

重要な非支配持分を有する子会社はありません。

 

(3)重要でない関連会社の合算情報

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

関連会社にかかる持分の帳簿価額

2,785

3,294

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

当期包括利益


 


 

 当期利益

△633

△1,665

合計

△633

△1,665

 

 

37.リース

(前連結会計年度)

NIDECは、ファイナンス・リース契約及びオペレーティング・リース契約を締結し一部の資産を賃借しております。ファイナンス・リースにおけるリース資産の概要は次のとおりであります。

(単位:百万円)

資産の種類

前連結会計年度

2019年3月31日

機械設備等

9,434

その他リース資産

544

控除:減価償却累計額

△6,552

3,426

 

 

ファイナンス・リース資産の減価償却費は前連結会計年度276百万円であります。

 

 

ファイナンス・リースに関して将来支払われる最低リース料の年度別の金額及び現在価値は次のとおりであります。

(単位:百万円)

期間

前連結会計年度

2019年3月31日

1年以内

306

1年超5年以内

791

5年超

67

最低支払リース料総額

1,164

控除:利息相当額

△44

最低支払リース料の現在価値

1,120

控除:短期ファイナンス・リース債務

△291

長期ファイナンス・リース債務

829

 

 

オペレーティング・リースに係る賃借料は前連結会計年度3,787百万円であります。

 

解約不能リース期間が1年を超える、主に土地、建物及び設備に関するオペレーティング・リースにおいて必要となる将来の最低支払賃借料は次のとおりであります。

(単位:百万円)

期間

前連結会計年度

2019年3月31日

1年以内

2,665

1年超5年以内

5,272

5年超

2,841

将来の最低支払賃借料総額

10,778

 

 

NIDECは土地、建物及び設備の一部をオペレーティング・リースにより賃貸しております。

受取賃貸料は前連結会計年度60百万円であります。

 

解約不能期間が残っているオペレーティング・リースにおける将来の最低受取賃貸料は次のとおりであります。

(単位:百万円)

期間

前連結会計年度

2019年3月31日

1年以内

104

1年超5年以内

196

5年超

16

将来の最低受取賃貸料総額

316

 

 

 

 

(当連結会計年度)

NIDECは、リース契約を締結し一部の資産を賃借しております。リースに係る概要は次のとおりであります。

 

(1)使用権資産の帳簿価額

(単位:百万円)

使用権資産

土地

建物

機械及び装置

車両及び運搬具

ソフトウェア

2019年4月1日残高

2,329

20,641

2,012

1,768

404

減価償却費

△828

△5,337

△744

△544

△27

新規連結

131

3,332

212

226

新規契約

4,342

3,558

502

その他(注3)

△385

△11

2020年3月31日残高

5,974

22,194

1,982

1,065

366

 

(注)1.連結財政状態計算書上で土地、建物、機械及び装置、車両及び運搬具は「有形固定資産」に含まれます。

2.連結財政状態計算書上でソフトウェアは「無形資産」に含まれます。

3.その他にはリース契約の解約等が含まれております。

 

(2)リース負債

(単位:百万円)

期間

当連結会計年度

2020年3月31日

1年以内

7,398

1年超5年以内

15,686

5年超

10,086

割引前リース負債の3月31日現在の残高

33,170

3月31日現在の財政状態計算書に含まれるリース負債の残高

28,534

流動

6,580

非流動

21,954

28,534

 

(注)連結財政状態計算書における表示項目「1年以内返済予定長期債務」「長期債務」に含みます。過年度において

      は、NIDECは、IAS17号「リース」の下で「ファイナンス・リース」に分類されていたリースに関連するリース負

      債のみを認識しております。これらは、グループの借入の一部として表示されております。

 

 

(3)純損益で認識された金額

(単位:百万円)

 

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

使用権資産の減価償却費

 

土地

828

建物

5,337

機械及び装置

744

車両及び運搬具

544

ソフトウェア

27

7,480

金利費用

677

短期リースに関連する費用

2,972

少額資産リースに関連する費用

1,070

4,719

合計

12,199

 

 

(4)連結キャッシュ・フロー計算書で認識された金額

当連結会計年度におけるリースのキャッシュ・アウトフローの合計は、8,382百万円であります。

 

(5)オペレーティング・リース(貸手)

NIDECは建物及び設備の一部を賃貸しております。受取賃貸料は当連結会計年度175百万円であります。

解約不能期間が残っているリースにおける将来の最低受取賃貸料は次のとおりであります。

(単位:百万円)

期間

当連結会計年度

2020年3月31日

1年以内

241

1年超5年以内

118

5年超

15

将来の最低受取賃貸料総額

374

 

 

 

38.金融商品

(1)資本管理

NIDECは、持続的な企業価値の向上と配当性向30%を見据えて、資本効率と財務健全性を両立した最適な資本構成を、資本管理の基本方針としております。2020年度を最終年度とする中期戦略目標「Vision2020」では、親会社所有者帰属持分比率60%を前提に親会社所有者帰属持分当期利益率18%以上を目標としており、信用格付の向上とともにこれらの指標をモニタリングしております。

NIDECの親会社所有者帰属持分比率及び親会社所有者帰属持分当期利益率は次のとおりであります。

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

親会社所有者帰属持分比率

52.9

%

44.9

%

 

 

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

  至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

  至 2020年3月31日

親会社所有者帰属持分当期利益率

11.4

%

6.2

%

 

 

なお、NIDECが適用を受ける重要な資本規制はありません。

 

(2)信用リスク管理

NIDECは、営業債権に関する債務不履行を「債務者である顧客が債務を履行せず回収が不能となること」と定義しております。そのためNIDECは、営業債権について、債務者の財務状況の悪化等による回収懸念の早期把握や軽減を図るため、与信管理規定に従い、主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、取引相手ごとに期日及び残高を管理しております。

なお、NIDECでは、特定の相手先に対する過度に集中した信用リスクはありません。

金融資産の信用リスクに係る最大エクスポージャーは、連結財務諸表に表示されている減損後の帳簿価額となります。

 

各年度末において期日が経過している債権の年齢分析及び、予想信用損失は次のとおりであります。

 

前連結会計年度(2019年3月31日

(単位:百万円)

 

期日経過後

合計

6ヶ月以内

6ヶ月超~1年以内

1年超

営業債権及びその他の債権

 

 

 

 

債権金額

49,363

42,296

3,068

3,999

損失評価引当金

△1,830

△47

△69

△1,714

純額

47,533

42,249

2,999

2,285

予想信用損失率

3.7%

0.1%

2.3%

42.9%

その他の金融資産

 

 

 

 

債権金額

465

465

損失評価引当金

△420

△420

純額

45

45

予想信用損失率

90.3%

90.3%

 

 

 

当連結会計年度(2020年3月31日

(単位:百万円)

 

期日経過後

合計

6ヶ月以内

6ヶ月超~1年以内

1年超

営業債権及びその他の債権

 

 

 

 

債権金額

41,003

32,107

3,568

5,328

損失評価引当金

△2,773

△76

△149

△2,548

純額

38,230

32,031

3,419

2,780

予想信用損失率

6.8%

0.2%

4.2%

47.8%

その他の金融資産

 

 

 

 

債権金額

484

484

損失評価引当金

△443

△443

純額

41

41

予想信用損失率

91.5%

91.5%

 

 

損失評価引当金の増減は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

  至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

  至 2020年3月31日

 

営業債権及び

その他の債権

その他の金融資産

営業債権及び

その他の債権

その他の金融資産

損失評価引当金期首残高

2,012

460

3,003

456

損失評価引当金繰入額<純額>

1,314

8

831

5

目的使用

△251

△12

△311

△9

在外営業活動体の換算差額等

△72

0

△145

△0

損失評価引当金期末残高

3,003

456

3,378

452

 

 

(3)流動性リスク管理

NIDECは、運転資金や設備投資資金の調達を、金融機関からの借入や直接金融市場からの資金調達に依存しております。金融市況の変化やその他の要因により金融機関が貸付枠、信用供与枠額や条件を圧縮した場合、NIDECの財政状態が悪化した結果、信用格付機関がNIDECの信用格付けを大幅に引下げた場合、または、経済状況の後退により投資家の意欲が減少した場合、NIDECが必要な資金を必要な時期に、希望する条件で調達できない可能性があります。

NIDECは、かかる流動性リスクに備えるため、定期的に手元流動性及び有利子負債の状況等を把握し、資金調達計画を作成しております。また、作成した計画に従って機動的な資金調達が可能となるよう、取締役会で借入枠設定の承認を行っております。

NIDECの長期債務の年度別満期返済予定額については、「20.短期借入金及び長期債務」を参照ください。

 

 

(4)市場リスク管理

①為替リスク管理

NIDECの海外売上の大部分は米国ドル・ユーロ・人民元・タイバーツ等の外貨で構成されており、円に対する各通貨の下落はNIDECの売上・営業利益・当期利益等に悪影響を及ぼすリスクがあります。また、在外子会社の財務諸表の連結に際しても為替変動の影響が生じます。

これらの為替リスク管理のため、NIDECは通貨ごとの金銭債権債務バランスのコントロールや売上・仕入通貨のマリー等のナチュラルヘッジを基本としております。なお、一部取引については為替変動の影響を抑制するため先物為替予約等を利用しております。

NIDECが連結会計年度末において保有する外貨建金融商品において、その他全ての変数を一定とすることを前提に、米国ドル、ユーロに対してそれぞれ1%円高となった場合に、連結損益計算書の税引前利益に与える影響は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日

当連結会計年度

(自 2019年4月1日

至 2020年3月31日

米国ドル(1%円高)

147

165

ユーロ(1%円高)

△105

△216

 

 

②金利リスク管理

NIDECは重要性のある有利子資産を有していないため、NIDECの損益及びキャッシュ・フローが市場金利に左右されることは実質的にありません。

NIDECは有利子負債を保有しており、それらの金利変動やキャッシュ・フロー増減リスクを管理するため、金利スワップ取引等を利用するとともに、金利の動きを適宜モニタリングしております。その結果、利息の支払いがNIDECに与える影響は小さいため、金利感応度分析は行っておりません。

 

③株価変動リスク管理

NIDECが保有する株式については、定期的に時価や発行体の財務状況等を把握し、評価損益を把握している他、発行体との関係を勘案の上、保有状況を継続的に適宜見直しております。

 

39.偶発負債

当連結会計年度末において、NIDECはBid bonds(入札保証)、Advance payment bonds(前払金保証)、Performance bonds(契約履行保証)、Warranty bonds(瑕疵担保保証)及びPayment bonds(支払保証)に関連して総額6,645百万円の偶発債務を認識しております。これらは主にNIDECのプロジェクトに関連するパフォーマンスに対して負うものであり、現在実行中、もしくは保証期間中のものであります。NIDECは現在、これらの保証に抵触するような重要な要求は認識しておらず、また今後、重要な要求をされるような事象も認識しておりません。

 

40.コミットメント

決算日以降の支出に関するコミットメントは次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2019年3月31日

当連結会計年度

2020年3月31日

有形固定資産及びその他の資産

5,569

25,118

 

 

 

41.重要な後発事象

(1)セコップ・オーストリアのデルタ型コンプレッサー製造ラインに関する譲受の完了

当社グループは、セコップ・オーストリアのデルタ型コンプレッサー製造ラインに関する譲受(以下、「本件取引」)についてセコップ・オーストリアと合意し、2020年6月1日に譲受を完了致しました。

 

1.目的

当社のコンプレッサー事業は、ワールプールからのコンプレッサー事業(エンブラコ)の買収を欧州委員会が承認する条件として売却されました。2019年7月のエンブラコ買収完了を踏まえ、当社は家庭冷蔵庫用コンプレッサー事業に積極的に取り組んでおりましたが、セコップ社による2019年10月22日付のプレスリリースにより、セコップ・オーストリアがフュルステンフェルトでの操業を停止し、デルタ型コンプレッサー製造設備を売却する意図があることを知り、欧州における当社の事業戦略と経済合理性、さらにフュルステンフェルトでの雇用の観点を踏まえ総合的に検討した結果、本件取引の実行を決定致しました。本件取引により、当社グループはデルタ型コンプレッサー事業に従事する約40名の従業員を引き受け、冷蔵庫用コンプレッサー事業をさらに強化して参ります。

 

2.概要

1.譲渡人

セコップ・オーストリア(Secop Austria GmbH)

2.譲受人

エフ社(Eff Siebzigacht Beteiligungsverwaltung GmbH)

3.本社所在地

オーストリア、フュルステンフェルト市

4.譲渡対象資産

デルタ型コンプレッサー製造ライン等

5.従業員

約40名

 

 

(2)第12回無担保社債(社債間限定同順位特約付)発行

2020年6月4日、当社は国内社債の発行登録(発行予定額3,000億円、有効期限2021年4月8日)に基づき、普通社債(総額500億円)の発行条件を次のとおり決定致しました。なお、提出日現在において払込は完了しております。

 

日本電産株式会社第12回無担保社債(社債間限定同順位特約付)

1.社債総額

500億円

2.振替社債

本社債は、社債、株式等の振替に関する法律の規定の適用を受けるものとする。

3.各社債の金額

1億円

4.利率

年0.030%

5.払込金額

各社債の金額100円につき100円

6.償還金額

各社債の金額100円につき100円

7.償還期限

2023年6月9日

8.申込期間

2020年6月4日

9.払込期日

2020年6月10日

10.募集の方法

日本国内における一般募集

11.担保

本社債には担保及び保証は付されておらず、また特に留保されている資産はございません。

12.財務上の特約

「担保提供制限条項」が付されております。

13.期中償還の方法

本社債の買入消却は、証券保管振替機構が別途定める場合を除き、払込期日の翌日以降いつでもこれを行うことができます。

14.資金の使途

2020年6月末までに返済期日が到来する短期借入金の返済資金の一部に充当する予定であります。

 

 

 

(3)合弁会社の借入に対する債務保証

当社は、2020年6月5日に欧州投資銀行と一覧払い保証状契約を締結し、グループPSA社との合弁会社である日本電産PSAイーモーターズの欧州投資銀行からの銀行借入に対し、親会社保証状を発行致しました。保証金額は、81.2百万ユーロとなります。

 

42.連結財務諸表の承認

連結財務諸表は、2020年6月18日に、当社の代表取締役会長永守重信及び経理部・グローバル税務企画部担当執行役員横田秀俊によって承認されております。