(1)業績
当連結会計年度における我が国の経済は、政府の経済政策や日本銀行の金融緩和政策の効果もあり、企業収益や雇用情勢の改善など、景気は緩やかな回復傾向が見られたものの、中国をはじめとした新興国の経済下振れリスク等、先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。
当社グループの事業関連である住宅建築業界では、新設住宅着工戸数が省エネ住宅ポイント制度の新設等の政府による住宅取得支援策もあり回復の傾向が見られておりましたが、年度中ごろからは停滞の動きもあり、まだら模様で推移しました。
このような状況のもと、当社グループは継続的な新製品の市場投入に加え、活発な営業活動を展開しましたが、売上高は338億16百万円と前連結会計年度に比べ16億30百万円(4.6%)の減収となりました。利益につきましては、原材料単価の下落などがあったものの減収の影響により、営業利益は39億65百万円と前連結会計年度に比べ3億44百万円(8.0%)の減益となりました。経常利益は38億76百万円と前連結会計年度に比べ3億92百万円(9.2%)の減益、当期純利益は24億11百万円と新工場建設計画に伴い閉鎖予定の曽根工場等に関する建物及び土地等の減損損失を計上した前連結会計年度に比べ1億56百万円(6.1%)の減益となりました。
セグメントの業績は、次の通りであります。
(電材及び管材)
電材につきましては、民間設備投資の持ち直しに伴い照明等の支持金具「ビームラックル」等が増加したものの、「ミラフレキMF」をはじめとする太陽光関連部材等が減少しました。管材につきましても、「ミラペックス」等の給水給湯用の樹脂管とその継手が減少しました。その結果、売上高は266億38百万円と前連結会計年度に比べ17億89百万円(6.3%)の減収となりました。営業利益は、原材料単価の下落などがあったものの減収の影響により38億81百万円と前連結会計年度に比べ3億23百万円(7.7%)の減益となりました。
(配線器具)
配線器具につきましては、「J-WIDE」等の配線器具が増加した結果、売上高は51億3百万円と前連結会計年度に比べ2百万円(0.1%)の増収となりました。営業利益は3億7百万円と前連結会計年度に比べ34百万円(12.7%)の増益となりました。
(その他)
その他につきましては、「省力化機械及び樹脂成形用金型」の売上が堅調に推移した結果、売上高が20億73百万円と前連結会計年度に比べ1億56百万円(8.1%)の増収となりました。営業利益は3億33百万円と前連結会計年度に比べ19百万円(6.1%)の増益となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ21億20百万円減少し、当連結会計年度末には221億91百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は40億15百万円と前連結会計年度に比べ5億53百万円(12.1%)の減少となりました。これは主に、売上債権の減少額が7億70百万円と前連結会計年度に比べ6億14百万円増加(営業活動によるキャッシュ・フローの増加要因)、たな卸資産の増減額が前連結会計年度は2億17百万円の増加であったものが、当連結会計年度は3億93百万円の減少となり、その差額6億11百万円得られた資金が増加していること、仕入債務の増減額が前連結会計年度は1億69百万円の増加であったものが、当連結会計年度は10億50百万円の減少となり、その差額12億19百万円得られた資金が減少していること、未払消費税等の増減額が前連結会計年度は3億31百万円の増加であったものが、当連結会計年度は2億84百万円の減少となり、その差額6億15百万円得られた資金が減少していること、未払費用の増減額が前連結会計年度は4億6百万円の増加であったものが、当連結会計年度は2億87百万円の減少となり、その差額6億93百万円得られた資金が減少していること、法人税等の支払額が14億97百万円と前連結会計年度に比べ4億68百万円(23.8%)減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は38億59百万円と前連結会計年度に比べ19億84百万円(105.8%)の増加となりまし
た。これは主に、定期預金の預入による支出が8億57百万円と前連結会計年度に比べ5億12百万円(37.4%)減少、定期預金の払戻による収入が10億47百万円と前連結会計年度に比べ10億22百万円(49.4%)減少、有形固定資産の取得による支出が39億10百万円と前連結会計年度に比べ14億6百万円(56.2%)増加したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は22億76百万円と前連結会計年度に比べ16億9百万円(241.6%)の増加となりまし
た。これは主に、長期借入れによる収入が2億70百万円と前連結会計年度に比べ6億40百万円(70.3%)減少、自己株式の取得による支出が12億55百万円と前連結会計年度に比べ12億54百万円増加したことによるものであります。
(1)生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 平成27年3月21日 至 平成28年3月20日) |
前年同期比(%) |
|
電材及び管材(百万円) |
26,711 |
90.6 |
|
配線器具(百万円) |
5,249 |
100.5 |
|
報告セグメント計(百万円) |
31,960 |
92.1 |
|
その他(百万円) |
757 |
122.1 |
|
合計(百万円) |
32,718 |
92.6 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント内の取引については、消去しておりますが、セグメント間の取引については消去しておりません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)受注状況
当連結会計年度の受注状況をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 平成27年3月21日 至 平成28年3月20日) |
|||
|
受注高(百万円) |
前年同期比(%) |
受注残高(百万円) |
前年同期比(%) |
|
|
電材及び管材(百万円) |
86 |
102.1 |
3 |
122.5 |
|
報告セグメント計(百万円) |
86 |
102.1 |
3 |
122.5 |
|
その他(百万円) |
897 |
86.2 |
349 |
82.1 |
|
合計 |
983 |
87.4 |
353 |
82.4 |
(注)1.セグメント内の取引については、消去しておりますが、セグメント間の取引については消去しておりません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.当社グループの受注生産品は、電材及び管材の電線管類及び附属品、配線ボックス類、支持部材の一部並びにその他(省力化機械及び樹脂成形用金型)の金型・機械のみであり、他は見込生産であります。
(3)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 平成27年3月21日 至 平成28年3月20日) |
前年同期比(%) |
|
電材及び管材(百万円) |
26,638 |
93.7 |
|
配線器具(百万円) |
5,103 |
100.1 |
|
報告セグメント計(百万円) |
31,742 |
94.7 |
|
その他(百万円) |
2,073 |
108.1 |
|
合計(百万円) |
33,816 |
95.4 |
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(1)当社グループの現状の認識
当社グループの電材及び管材事業、配線器具事業の属する住宅建築業界では、企業間競争は熾烈を極め、厳しい経営環境が続くことが予想されます。当社グループは、激しい競争を勝ち抜くため、より一層効率化を進めることによる経営体質の強化を図りながら、当社グループの独自性の追求と、顧客ニーズの適確な製品化を継続的に行うことにより、社業の発展を目指しております。
(2)当面の対処すべき課題の内容
当社グループは上記の現状認識を踏まえ、住宅建築業界における製品群を充実させるとともに当社の認知度をより一層高めることが重要な課題であると考えております。
(3)対処方針
電材及び管材事業については、独創的な製品を豊富に取り揃えておりますが、ユーザーへの浸透度はまだまだ不十分であると思われます。「ミライらしい」と形容される独創的な新製品を継続的に市場に投入すると同時に、数年前より発売した既存の製品の見直しによる収益の拡大を図ることを方針としております。
配線器具事業については、安全性を第一に、効率性と使い勝手を考えた製品の開発を通じて、ユーザーに一歩先を行く次代の提案を行います。
(4)具体的な取組状況等
電材及び管材事業については、製品在庫の見直しをはじめとした、事業の最適化を目指すことにより、更なる効率化に取り組んでおります。また、豊富な製品アイテム数を武器に販路の開拓による売上拡大を目指しております。
配線器具事業については、既存製品の改良を行うとともに、ユーザーからの要望に丁寧に対応することにより、更なる販路の拡大を計ります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社がとっている経営方針について
当社グループの主たる事業である電材及び管材事業や配線器具事業の基本ビジネスモデルとしては、当社及び各子会社の開発・製造した製品を中心に「ミライ」「JIMBO」ブランドにて、少数の特約代理店制度を採ることなく全国の電材・管材問屋に直接販売を進め、特定顧客への売上依存の回避と同時に与信面のリスク低減を図っております。
しかしながら、販売店数の増大は、製品受注単位の小口化及び即納体制に伴う物流費負担の増加原因でもあるため、当社グループ基本ビジネスモデルの経営課題として認識するとともに、物流費用の低減に努めております。当社グループの物流体制として、子会社である未来運輸株式会社のみならず、既存の物流会社に物流の多くを依存していることから、物流市況動向によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(2) 財政状態及び経営成績の異常な変動について
当社は、連結子会社を7社擁しております。その各子会社の売上高の増加はもとより、当社グループの機能分担会社に対し、その外販比率の引き上げを最重要課題と位置づけております。
しかしながら、業績が上昇しない場合、子会社個々の外販比率と当社グループにおけるその事業の機能を見極め、事業の譲渡及び清算等を含めた企業編成再構築を行った場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3) 特定事業への依存について
①新設住宅着工状況の動向について
当社グループの主たる事業である電材及び管材事業や配線器具事業は、ともに住宅建築業界に大きく依存しており、なかでも新設住宅着工状況の増減により、当該事業の業績に影響を受ける可能性があります。
②価格競争について
当社グループの主たる事業である電材及び管材事業や配線器具事業は、ともに住宅建築業界における設備資材市場において価格下落圧力等の激しいなかで、適正な製品価格設定による事業経営を行っております。しかしながら、当社グループの想定以上の製品価格競争にさらされた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
③原材料の調達及びその市況の動向について
当社グループの主たる事業である電材及び管材事業や配線器具事業は、プラスチック成形加工品の製造及び販売を主に営んでおり、現状は生産活動のためのプラスチック原材料を国内商社から調達しております。しかし、購入先からの供給が中断した場合やポリエチレンをはじめとしたプラスチック原材料の価格が当社グループの想定以上に上昇し、かつ製品販売価格に転嫁できなかった場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4) 法的規制等に係るものについて
①製造物責任について
当社グループの製品におけるその品質は、各種法令に定められた品質基準及び社内品質基準に基づき、万全を期して製造及び販売しております。しかしながら、全ての製品において全く予期せぬ欠陥が生じない保証はないため、潜在的に製造物責任を負う可能性があります。当該責任を負う場合には多大な費用が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
②知的財産権について
当社グループの主たる事業である電材及び管材事業や配線器具事業の製品開発活動において、競合他社に比し当該事業の優位性を保持するために産業財産権の出願及び取得をしております。しかしながら、当社グループが製品供給契約等の当事者でない第三者の模倣品等により当該権利侵害による損害が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(5) 減損損失に関するリスク
当社グループが保有している資産の時価が著しく下落した場合や事業の収益性が悪化した場合には、減損会計の適用により固定資産について減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(6) 災害等に関するリスク
当社グループの主たる事業である電材及び管材事業や配線器具事業の事業拠点は、日本各地に展開しており、自然災害やテロ行為等により人的被害や事業拠点の崩壊、インフラ停止などが発生した場合には、当社グループの事業活動に大きな支障をきたす可能性があります。また、事業拠点の移転や損害を被った設備等の修復等に多大な費用が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
該当事項はありません。
当社グループの研究開発活動につきましては、主たる事業分野である住宅建築業界における競争力向上のため、電材及び管材を中心とした建築資材の研究開発に取り組んでおり、建築工事現場における作業の合理化、省力化、取扱いの容易さ及び低価格といった多様なユーザーニーズに対して、他社製品にないアイデアや機能を付加した製品の開発を進めております。
当連結会計年度における研究開発活動の状況は、次の通りであります。なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は2億74百万円となっており、当連結会計年度末における取得済産業財産権の総数は3,530件となっております。
電材及び管材事業における主力製品群の「電線管類及び附属品」及び「配線ボックス類」等は、当社ブランドが同業他社に比し、最も品揃えの多いメーカーとして顧客に認知されるよう、製品の開発に取り組み、「シリーズ製品」として製品群の充実に努めております。電線管類及び附属品では、ネズミによるケーブル等への咬害による電気トラブルの発生を忌避効果のある薬剤によって低減する「ムシハイレンジャーNシリーズ」を開発し製品群の充実を図りました。防火部材では、パテを粘土のように詰めるだけの簡単施工で様々な躯体に対応できる防火区画の延焼を防止する「パテエース」の品揃えの充実を図りました。
電材及び管材事業に係る研究開発費は2億60百万円、取得済産業財産権の件数は3,285件となっております。
配線器具事業につきましては、照明器具業界に於けるパラダイム・シフトに呼応し、光源のLED化・多灯分散化に対応する配線器具の製品開発に努め製品群の充実を図っております。
配線器具事業に係る研究開発費は14百万円、取得済産業財産権の件数は243件となっております。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、引当金の計上など一部に将来見積りに基づいているものがあります。これらの見積りは、当社グループにおける過去の実績や将来計画を考慮し、合理的と認められる事項に基づき判断しております。なお、重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されている通りであります。
(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度における経営成績の概況につきましては、「1業績等の概要 (1)業績」をご参照下さい。なお、連結損益計算書の主要項目毎の前連結会計年度との主な増減要因等は、以下の通りであります。
(売上高)
継続的な新製品の市場投入に加え、活発な営業活動の展開したものの、売上高は前連結会計年度に比べ16億30百万円(4.6%)減少し、338億16百万円となりました。
(営業利益)
原材料単価の下落などがあったものの減収の影響により、営業利益は前連結会計年度に比べ3億44百万円(8.0%)減少し、39億65百万円となりました。
(経常利益)
営業利益と同様の要因により、経常利益は前連結会計年度に比べ3億92百万円(9.2%)減少し、38億76百万円となりました。
(当期純利益)
当期純利益は24億11百万円と新工場建設計画に伴い閉鎖予定の曽根工場等に関する建物及び土地等の減損損失を計上した前連結会計年度に比べ1億56百万円(6.1%)の減益となりました。
(3) 当連結会計年度末の財政状態の分析
当連結会計年度末における自己資本比率は79.6%となっており、財務体質については健全性を確保しているものと考えております。また、当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて20億47百万円減少し、584億17百万円となりました。連結貸借対照表の主要項目毎の前連結会計年度末との主な増減要因等は、以下の通りであります。
(資産)
自己株式取得や設備投資に伴い現金及び預金が20億9百万円減少、売上高減少に伴い受取手形及び売掛金が7億70百万円減少したことにより、流動資産は前連結会計年度末に比べ36億92百万円(8.6%)減少し、391億63百万円となりました。
設備投資増加に伴い有形固定資産が21億45百万円増加、退職給付に係る資産が3億56百万円減少、長期預金が3億円減少したことにより、固定資産は前連結会計年度末に比べ16億45百万円(9.3%)増加し、192億54百万円となりました。
(負債)
減収に伴う仕入高減少により支払手形及び買掛金が10億50百万円減少、課税所得の減少に伴い未払法人税等が2億17百万円減少、流動負債のその他が5億45百万円減少したことにより、流動負債は前連結会計年度末に比べ18億36百万円(16.3%)減少し、94億62百万円となりました。
約定返済により長期借入金が1億84百万円減少、退職給付に係る負債が2億48百万円減少したことにより、固定負債は前連結会計年度末に比べ3億40百万円(13.0%)減少し、22億73百万円となりました。
(純資産)
当期純利益を源泉とする利益剰余金が16億98百万円増加したものの、自己株式が12億54百万円増加したことにより、純資産は前連結会計年度末に比べ1億29百万円(0.3%)増加し、466億81百万円となりました。
(キャッシュ・フロー)
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ21億20百万円(8.7%)減少し、221億91百万円となりました。キャッシュ・フローの状況につきましては、「1業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」をご参照下さい。
(4) 経営成績及び財政状態に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える要因につきましては、「4事業等のリスク」をご参照下さい。