当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限が緩和されたことにより経済活動の正常化が進み、緩やかに持ち直しの動きが見られるものの、資源・エネルギー価格の高騰や不安定な為替動向、ウクライナ情勢の長期化など依然として先行き不透明な状況が続きました。
当社グループにおきましては、半導体市場において、米国をはじめとした対中輸出規制強化や企業の半導体設備投資への抑制などが、当社製品である半導体製造装置用ポンプの受注に影響を与えました。景気の先行き不透明感からIT機器向け需要の回復時期は見通し難い状況であるものの、中長期的には、大手IT事業者の投資再拡大を背景にデータセンター向け需要の回復が期待されており、市場規模の拡大が見込まれています。
また、産業機械業界は、工場・倉庫設備向けを中心とした根強い自動化ニーズがあるものの、世界的な金利上昇を背景とした先行き不透明感の高まりにともなう投資意欲低下により、産業機械用モータの受注は一部で減速が見られました。
一方、賃金の上昇や材料コストが上昇する中、部材の安定調達に努めるとともに、販売価格の見直しを行うなど、利益確保にも努めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は93億60百万円(前年同期比109.9%)となりました。
営業利益は5億21百万円(前年同期比121.5%)、経常利益は6億10百万円(前年同期比122.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億25百万円(前年同期比124.3%)となりました。
②財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末と比べ1億29百万円減少し、202億98百万円となりました。主な内訳として現金及び預金、電子記録債権が増加したものの、受取手形及び売掛金、投資有価証券が減少したことによるものであります。負債は前連結会計年度末と比べ5億65百万円減少し、87億39百万円となりました。主な内訳として支払手形及び買掛金、電子記録債務、短期借入金ならびに長期借入金が減少したことによるものであります。純資産は前連結会計年度末と比べ4億36百万円増加し、115億58百万円となりました。これは主に利益剰余金、その他有価証券評価差額金ならびに為替換算調整勘定が増加したことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、47億30百万円となり、前連結会計年度末と比較して4億83百万円の増加となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は10億86百万円(前年同期は7億85百万円の収入)となりました。これは主に6億15百万円の税金等調整前四半期純利益の計上、4億4百万円の減価償却費の計上等の増加要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は17百万円(前年同期は3億31百万円の支出)となりました。これは主に3億72百万円の有形固定資産の取得等による減少要因と、3億61百万円の投資有価証券の償還、45百万円の投資有価証券の売却等による増加要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は6億59百万円(前年同期は63百万円の支出)となりました。これは主に3億35百万円の長期借入金の返済、1億22百万円の配当金の支払ならびに1億4百万円のリース債務の返済等の減少要因によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2億69百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(6)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況は、主として営業活動によるキャッシュ・フローならびに金融機関からの借入により必要とする資金を調達しております。
(8)主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動および主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変動はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。