第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことにより経済活動の正常化が進み、緩やかに持ち直しの動きが見られました。一方で地政学的リスクの長期化や資源・原材料価格の高騰、不安定な為替動向、中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しする可能性があり、依然として先行きは不透明な状況が続いています。

当社グループにおきましては、半導体市場において、巣ごもり消費による需要からの反動や企業の半導体設備投資への抑制から産業機器やデータセンターサーバー向けの需要も弱含んで推移しました。加えてセットメーカーでは、コロナ禍で積み増した部品在庫の調整を行ったことも相まって、当社製品である半導体製造装置用ポンプの受注に影響を与えました。景気の先行き不透明感から回復時期は見通し難い状況であるものの、中長期的には、パソコンやスマートフォン等の民生IT機器の出荷台数が緩やかに回復するほか、企業投資の増大により産業機器やデータセンターサーバー向け需要の回復が期待されており、市場規模の拡大が見込まれています。

また、産業機械業界は、工場・倉庫設備向けを中心とした根強い自動化ニーズがあるものの、世界的な金利上昇や中国景況感悪化を背景とした企業の設備投資意欲の低下により、産業機械用モータの受注は一部で減速が見られました。

一方、賃金の上昇や材料コストが上昇する中、部材の安定調達に努めるとともに、販売価格の見直しを行うなど、利益確保にも努めてまいりました。

この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は137億39百万円(前年同期比101.8%)となりました。

営業利益は6億86百万円(前年同期比102.2%)、経常利益は7億88百万円(前年同期比100.1%)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億42百万円(前年同期比97.5%)となりました。

②財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末と比べ5億70百万円減少し、198億56百万円となりました。主な内訳として現金及び預金が増加したものの、受取手形及び売掛金、投資有価証券が減少したことによるものであります。負債は前連結会計年度末と比べ11億97百万円減少し、81億8百万円となりました。主な内訳として支払手形及び買掛金、電子記録債務、借入金ならびに未払費用が減少したことによるものであります。純資産は前連結会計年度末と比べ6億26百万円増加し、117億48百万円となりました。これは主に利益剰余金、為替換算調整勘定が増加したことによるものであります。

(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(3)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4億2百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(5)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループの資金状況は、主として営業活動によるキャッシュ・フローならびに金融機関からの借入により必要とする資金を調達しております。

(7)主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動および主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変動はありません。

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。