第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する中で、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、欧米・中国経済の先行き不安、さらには物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動などにより、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

当社グループにおきましては、半導体業界は、生成AI関連を中心に一部に回復の兆しがあるものの、半導体製造装置メーカーでは生産調整を継続しており、当社製品である半導体製造装置用ポンプの受注に影響を与えました。先行きの不透明感から回復時期は見通し難い状況であるものの、中長期的には情報通信技術の拡充にともなうデータ社会への移行や脱炭素社会への取り組みなどを背景に、半導体市場はさらなる成長が期待されています。

また、産業機械業界は、世界的な金利上昇や中国景況感悪化を背景に企業の設備投資の減少や生産調整により、産業機械用モータの受注は低調に推移しました。

一方、事業環境の変化に対応すべく販売価格の見直しや原価低減に努めてまいりました。

しかしながら、半導体製造装置用ポンプの販売減少要因が大きく、当中間連結会計期間の売上高は76億16百万円(前年同期比81.4%)となりました。

営業損失は96百万円(前年同中間期は営業利益5億21百万円)、経常損失は76百万円(前年同中間期は経常利益6億10百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失は1億19百万円(前年同中間期は親会社株主に帰属する中間純利益4億25百万円)となりました。

②財政状態の状況

当中間連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末と比べ3億71百万円減少し、191億61百万円となりました。主な内訳として商品及び製品、建設仮勘定が増加したものの、現金及び預金、受取手形及び売掛金ならびに電子記録債権が減少したことによるものであります。負債は前連結会計年度末と比べ3億94百万円減少し、74億23百万円となりました。主な内訳として短期借入金、未払法人税等ならびに長期借入金が減少したことによるものであります。純資産は前連結会計年度末と比べ23百万円増加し、117億38百万円となりました。これは主に利益剰余金が減少したものの、その他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、42億60百万円となり、前連結会計年度末と比較して6億68百万円の減少となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は4億21百万円(前年同期は10億86百万円の収入)となりました。これは主に4億24百万円の減価償却費の計上等の増加要因によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は6億19百万円(前年同期は17百万円の収入)となりました。これは主に6億40百万円の有形固定資産の取得等による減少要因によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は5億89百万円(前年同中間期は6億59百万円の支出)となりました。これは主に2億74百万円の長期借入金の返済、1億22百万円の配当金の支払ならびに1億1百万円のリース債務の返済等の減少要因によるものであります。

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(4)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2億57百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(6)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループの資金状況は、主として営業活動によるキャッシュ・フローならびに金融機関からの借入により必要とする資金を調達しております。

(8)主要な設備

当中間連結会計期間において、主要な設備の著しい変動および主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変動はありません。

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。