第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 なお、新型コロナウィルス感染症拡大による事業及び業績に及ぼす影響につきましては、今後の推移を注視してまいります。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症の影響により、景気は依然として厳しい状況にあるものの、輸出の増加等に伴い、生産や設備投資に持ち直しの動きが見られるなど、企業収益に一部回復の兆しが見え始めております。

 その一方で、度重なる感染拡大リスク、世界的な半導体不足に伴う生産活動への懸念、米中対立の継続など、先行きは依然として不透明な状況が続くものと予想されます。

 このような事業環境の下、当社グループにおきましては、中期経営計画ローリングプラン(2021-2023)に基づき、持続的成長のための経営基盤投資に向け、積極的に取り組んでいく方針であります。

 当第2四半期連結累計期間におきましては、新たにグループに迎え入れた「株式会社シバウラ防災製作所」を当社グループの中核事業に成長させるべく、海外市場への販売体制の強化等を図るとともに、グループ全体のシナジー創出を目的とした設備投資計画を推進しております。また、各部門の人員増強に加え、新人事制度及び教育制度導入による人材投資・育成にも引き続き取り組んでおります。

 業績につきましては、サーマル部門、メディカル部門が好調に推移したことに加え、消防ポンプ部門をグループに迎えたことにより、受注高及び売上高は前年同四半期に比べ大幅に増加いたしました。

 以上の結果、受注高は5,833百万円(前年同四半期比17.2%増)、売上高は6,505百万円(前年同四半期比35.8%増)となりました。利益面におきましては、子会社取得費用等により販売費及び一般管理費が増加したものの、売上高の増加により営業利益は688百万円(前年同四半期比18.1%増)、経常利益は709百万円(前年同四半期比10.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は440百万円(前年同四半期比6.3%増)となりました。

 なお、新型コロナウィルス感染症による当第2四半期連結累計期間における業績への影響は軽微であります。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 第1四半期連結会計期間より「株式会社シバウラ防災製作所」を連結の範囲に含めたことに伴い、新たな報告セグメントとして「消防ポンプ部門」を追加しております。

「消防ポンプ部門」につきましては、前年同四半期比を表示しておりません。

 

SSP(Safety Security Protection)部門

 当該部門におきましては、特定顧客向け大型工事案件の売上高が、好調だった前連結会計年度と比較し、若干減少したものの、電力基幹産業向けの警報・消火設備を中心に業績は順調に推移いたしました。また、利益率につきましても業務の効率化、原価低減活動等の推進により改善傾向にあります。

 防災機器の販売につきましては、新型コロナウィルス感染症の影響が若干見られるものの、半導体市場の好況さを背景に産業用の火災検知器や防爆型煙感知器の販売が順調に推移いたしました。

 以上の結果、受注高は3,087百万円(前年同四半期比4.6%増)、売上高は2,678百万円(前年同四半期比5.5%減)となりました。

 今後の見通しにつきましては、受注、売上ともに堅調な推移を予想しているものの、新型コロナウィルス感染症の長期化及び電子部品の調達リードタイムの長期化等の影響が懸念されるため、これらを注視しながら営業活動を推進してまいります。

 開発の状況につきましては、自動火災報知設備にかかる中継器の後継器種及びアナログ式感知器のリニューアルに向けた製品開発に注力しております。また、更なる信頼性向上を目的とした産業用異常検知システムの開発も着手しております。

 

サーマル部門

 当該部門におきましては、次世代通信規格やIoT、AI(人工知能)など半導体市場の旺盛な設備投資需要に牽引され、主力製品である半導体製造装置向けの熱板及びセンサーの受注、売上が大幅に増加いたしました。

 以上の結果、受注高は1,050百万円(前年同四半期比33.7%増)、売上高は874百万円(前年同四半期比23.1%増)となりました。

 今後の見通しにつきましては、更なる半導体需要の高まりに加え、設備投資需要の継続により、熱板及びセンサー等、主力製品の受注が引き続き好調に推移するものと予想しております。

 一方で、電子部品等の調達リードタイムが長期化し、生産への影響が懸念されることから、生産管理体制の一層の強化に取り組んでまいります。

 開発の状況につきましては、主力製品である半導体製造装置向け熱板の機能向上及び新機能を搭載した製品開発を継続しております。また、温度調節器のリニューアル開発も順次実施しております。

 

メディカル部門

 当該部門におきましては、新型コロナウィルス感染症の長期化により、依然として厳しい状況が続いているものの、主力製品である海外市場向け人工腎臓透析装置及び当該関連製品の出荷がほぼ計画どおりに推移いたしました。

 また、国内市場向け人工腎臓透析装置の関連製品につきましても、出荷が徐々に増加しており、ほぼ計画どおりに推移しております。

 以上の結果、受注高は684百万円(前年同四半期比8.6%増)、売上高は717百万円(前年同四半期比20.4%増)となりました。

 今後の見通しにつきましては、海外市場向け人工腎臓透析装置及び関連製品の出荷は概ね計画通りに推移するものと見込んでおります。引き続き客先における販売力向上を支援すべく、原価低減活動を推進するとともに、人工腎臓透析装置以外の新製品の開発・販売等に注力してまいります。

 開発の状況につきましては、従来製品の市場競争力維持のため、技術部門を中心とした広範囲にわたる原価低減活動を推進しております。また、その他の医療機器の新規開発、従来の要素部品の改良、制御ソフトウェアの開発等を継続しております。

 

PWBA(Printed Wiring Board Assembly)部門

 当該部門におきましては、一部の産業用市場への出荷は増加したものの、新型コロナウィルス感染症の長期化による先行きの不透明感等から、主力の事務機器市場への投資抑制及び前連結会計期間において特定機種の出荷が大幅に増加した影響等により、受注高及び売上高は減少いたしました。

 以上の結果、受注高は595百万円(前年同四半期比2.2%減)、売上高は524百万円(前年同四半期比19.2%減)となりました。

 今後の見通しにつきましては、事務機器市場の回復の遅れにより、引き続き厳しい受注環境が続くものと予想しております。また、電子部品の調達リードタイムの長期化、価格の高騰等による生産への影響が深刻さを増していることから、生産管理体制の強化に取り組んでまいります。

 

消防ポンプ部門

 当該部門におきましては、消防ポンプ、消防車、保安ポンプ、全自動消火システム等の消防・防災機器の開発・製造・販売を行っております。

 当第2四半期連結累計期間におきましては、国内向け消防ポンプ・消防車の販売が堅調に推移いたしました。海外では新型コロナウィルス感染症の影響等により、中国市場における入札動向が依然として不透明な状況が続いているものの、タイ・台湾・韓国向け販売は好調を維持しております。

 以上の結果、受注高は415百万円、売上高は1,711百万円となりました。なお、事業の特性により、前連結会計年度後半に受注した製品の出荷が、第1四半期連結会計期間に集中するため、受注高と売上高が大きく乖離する傾向があります。

 今後の見通しにつきましては、新型コロナウィルス感染症の影響等による不透明な状況が続くものと予想されますが、引き続き受注獲得に向け注力してまいります。

 また、海外の主力市場である中国に対しては、在外連結子会社との連携による販売体制の強化を図ってまいります。

 開発の状況につきましては、空冷式消防ポンプのマイナーチェンジ及び排水ポンプの開発等を継続しております。

 

② 財政状態の分析

 当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、18,237百万円となり、前連結会計年度末15,674百万円に比べ2,562百万円(16.4%)増加しております。主な増加要因は株式会社シバウラ防災製作所の連結子会社化に伴う「のれん」1,100百万円(-%)、「製品」499百万円(407.3%)、「現金及び預金」496百万円(7.3%)であります。

 負債合計は、6,490百万円となり、前連結会計年度末4,050百万円に比べ2,439百万円(60.2%)増加しております。主な増加要因は短期及び長期借入金の純増額1,926百万円(385.2%)、「支払手形及び買掛金」390百万円(33.5%)であります。

 純資産合計は、11,746百万円となり、前連結会計年度末11,623百万円に比べ123百万円(1.1%)増加しております。主な増加要因は「為替換算調整勘定」107百万円(180.5%)によるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は前連結会計年度末に比べ742百万円増加し、6,270百万円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フローの状況)

 営業活動によって得られた資金は1,051百万円(前年同四半期比106百万円減)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益による709百万円、売上債権の減少額358百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フローの状況)

 投資活動によって使用した資金は1,026百万円(前年同四半期比446百万円減)となりました。これは主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出1,528百万円、海外子会社における定期預金の預入払戻差額323百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フローの状況)

 財務活動によって得られた資金は682百万円(前年同四半期は293百万円の使用)となりました。これは主に短期及び長期借入金の純増額1,076百万円、配当金の支払額369百万円によるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はあ
りません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、188百万円であります。

 なお、第1四半期連結会計期間より、連結子会社の株式会社シバウラ防災製作所が消防ポンプ事業において実施する消防・防災機器等に係る研究開発費が含まれております。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。