当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善と各種政策の効果により、緩やかな回復傾向となりました。海外経済につきましても、ユーロ圏では景気が足踏み状態となったものの、全体的には緩やかな回復傾向となりました。しかしながら、先進国を中心に経済成長率は低迷を続けており、世界的な金融引締めに伴う影響、中国経済の先行きに対する懸念、物価上昇、中東情勢の緊迫化等により、先行きは不透明な状況で推移いたしました。
当社グループの主たる事業分野である半導体市場につきましては、電動化が進む自動車向けや、急激に需要が高まっている生成AI向け等、一部では需要回復の兆しがあるものの、世界的な景気後退リスクが払拭されない中、スマートフォンやパソコンの需要低迷等の影響によるメモリーを中心とした生産調整の継続や、設備投資が前年に対して大きく削減される等、全体としては厳しい状況で推移いたしました。
このような事業環境の中、当第2四半期連結累計期間の売上高につきましては、非メモリー向けプローブカードは、国内の先行需要向けを中心に拡販を推し進めたことにより、緩やかな回復基調となったものの、メモリー向けプローブカードが、海外向けに成熟製品が一時的に伸びたものの、市場の冷え込みの影響により主力製品の需要が大きく落ち込んだ為、前年同四半期を下回る結果となりました。利益面につきましても、コスト削減の推進や為替が円安で推移しているものの、売上高の減少に伴う工場稼働率の低下や、付加価値の高い製品需要の減少により、前年同四半期を下回る結果となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は8,001百万円(前年同四半期比16.3%減)、営業利益は20百万円(前年同四半期比98.3%減)、経常利益は153百万円(前年同四半期比90.0%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、84百万円(前年同四半期比92.2%減)となりました。
報告セグメント別の業績は以下のとおりです。
①半導体検査用部品関連事業
売上高につきましては、非メモリー向けプローブカードは、国内の先行需要向けを中心に拡販を推し進めたことにより、緩やかな回復基調となったものの、メモリー向けプローブカードが、海外向けに成熟製品が一時的に伸びたものの、市場の冷え込みの影響により主力製品の需要が大きく落ち込んだ為、前年同四半期を下回る結果となりました。利益面につきましても、コスト削減の推進や為替が円安で推移しているものの、売上高の減少に伴う工場稼働率の低下や、付加価値の高い製品需要の減少により、前年同四半期を下回る結果となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は7,890百万円(前年同四半期比16.4%減)、セグメント利益は578百万円(前年同四半期比68.3%減)となりました。
②電子管部品関連事業
電子管部品関連事業の売上高は110百万円(前年同四半期比9.8%減)、セグメント利益は6百万円(前年同四半期比18.7%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ407百万円増加し、33,099百万円となりました。
これは主として、売掛金が2,160百万円、製品が43百万円、機械装置及び運搬具(純額)が102百万円減少しましたが、現金及び預金が2,529百万円、建設仮勘定が190百万円増加したこと等によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ209百万円増加し、8,659百万円となりました。
これは主として、電子記録債務が176百万円、買掛金が356百万円、短期借入金が500百万円減少しましたが、長期借入金が1,309百万円増加したこと等によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ197百万円増加し、24,440百万円となりました。
これは主として、利益剰余金が167百万円減少しましたが、為替換算調整勘定が330百万円増加したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、2,297百万円増加し、当第2四半期連結累計期間末には14,795百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は、2,035百万円(前年同四半期比60.5%増)となりました。
これは主として、賞与引当金の減少112百万円、仕入債務の減少646百万円等による減少要因があったものの、減価償却費526百万円、売上債権の減少2,293百万円等による増加要因があったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は、650百万円(前年同四半期は205百万円の資金の減少)となりました。
これは主として、定期預金の払戻による収入268百万円等による増加要因があったものの、有形固定資産の取得による支出467百万円、定期預金の預入による支出488百万円等による減少要因があったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の増加は、739百万円(前年同四半期は813百万円の資金の減少)となりました。
これは主として、短期借入金の純減500百万円、長期借入金の返済による支出473百万円、配当金の支払額251百万円等による減少要因があったものの、長期借入れによる収入2,000百万円による増加要因があったことによります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は939百万円であります。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。