当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
重要事象等について
当社は、2017年3月期から2020年3月期までの個別業績において、4期連続の営業損失を計上しております。
これにより、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在していると認識しております。
しかしながら、2020年3月期の当社グループの連結キャッシュ・フロー計算書における営業活動によるキャッシュ・フローはプラスであり、当面の十分な自己資金も確保しております。
また、当該重要事象等を改善するための対応策として、「中期経営計画2020(Fly for the bright future)」を策定し、これを実行することにより、継続企業の前提に関する重要事象等を解消できるものと考えており、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。
また、世界経済は、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界的に経済活動が制限され個人消費や企業収益が大きく減少しました。5月から経済活動の再開が徐々に進められており、中国ではインフラ投資を中心に経済回復が進み、製造業投資も増加に転じたものの、米国やEUでは感染が再拡大し経済活動は抑制基調が続いており、不確実性や金融資本市場の変動の影響が懸念され、景気の先行きは依然として不透明な状況が続きました。
このような環境のもと、当社グループは、2020年5月14日に公表しました「中期経営計画2020(Fly for the bright future)の実施について」の施策を実施し、引き続き「経営体制の強化」「新成長ドライバーの確立」に取り組みました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,916百万円(前年同四半期比12.7%減)となりました。利益面は、営業損失7百万円(前年同四半期は営業利益47百万円)、経常損失15百万円(前年同四半期は経常利益45百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失50百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失6百万円)となりました。
各セグメントの業績は次のとおりであります。
断熱材事業
当事業は、連結子会社・阿爾賽(蘇州)無機材料有限公司において、電子部品用副資材、耐火材料及び関連製品の開発・製造・販売を行っております。また、当社でも同社製品を中心とした輸入販売を行っております。
国内は、先行き不安から設備投資に慎重な姿勢が継続しており、工事案件の受注の時期ずれや工事の規模を縮小して今後の状況を注視したいという動きが見られたこと等により、計画を下回りました。
阿爾賽(蘇州)無機材料有限公司は、大型案件の受注等により、前年同四半期の売上を上回りました。
以上により、断熱材事業の売上高は1,227百万円(前年同四半期比0.4%減)となりました。
アーカイブ事業
当事業は、重要な情報を長期に亘って保存及び利用するための長期保存用光ドライブと長期保存用光ディスクの販売を行う「アーカイブ」と、産業用及びAV機器用光ドライブの開発・製造・販売を行う「ストレージソリューション」が含まれます。
アーカイブは、企業活動によって得られた過去の蓄積データの長期保存と、保管コスト削減を目的とした需要に対し、長期保存用光ドライブ及び長期保存用光ディスクを起点としたソリューション提案を行いましたが、前年同四半期の売上を下回りました。
ストレージソリューションは、産業機器用光ドライブ搭載率の低下スピードが速まる徴候が見られ、前年同四半期の売上を下回りました。
以上により、アーカイブ事業の売上高は638百万円(前年同四半期比28.9%減)となりました。
インダストリアルソリューション事業
当事業は、オーディオ・ビデオ機器やコンピュータ周辺機器等の規準及び調整用テストディスク等の開発・製造・販売を行っております。
主要顧客であるカーオーディオ・カーナビ等の車載機器メーカー向けの販売が、テストメディア使用量の減少等の影響により、計画を下回りました。また、AV機器市場及びPC市場においても、光ディスク以外の媒体への移行が引き続き進んでいることから、需要は減少しました。
以上により、インダストリアルソリューション事業の売上高は47百万円(前年同四半期比25.1%減)となりました。
その他事業
当事業は、ナノマテリアルの研究開発・製造及び販売を行う「ナノマテリアル事業」が主な事業となっております。
ナノマテリアル事業は、粉末状の炭素繊維を製品化しております。当第3四半期連結会計期間が評価期間にあたったため売上実積として計上されなかった案件があるものの、評価のステージが上がり、新規案件も増加しております。
以上により、その他事業の売上高は3百万円(前年同四半期比133.3%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、受取手形及び売掛金並びに商品及び製品、有形固定資産が増加しましたが、現金及び預金の減少等により、前連結会計年度末と比べて43百万円減少し、3,368百万円となりました。負債は、1年内返済予定の長期借入金及び長期借入金が減少しましたが、その他の流動負債の増加等により、前連結会計年度末と比べて4百万円増加し、798百万円となりました。純資産は、利益剰余金の減少等により、前連結会計年度末と比べて48百万円減少し、2,570百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は61,647千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。