第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

重要事象等について

当社は、2017年3月期から2025年3月期までの個別業績において、9期連続の営業損失を計上しております。

これにより、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在していると認識しております。

しかしながら、当該事象又は状況を解消し、又は改善するための対応策として、「中期経営計画2025」を策定し、これを反映した事業計画に基づく翌事業年度の資金計画による評価を実施した結果、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間は、物価上昇の継続に加え、米国の通商政策等の影響により、日本経済の景気は依然として先行き不透明な状況が続いています。中国では、政府が価格競争を抑制するための新たな措置を発表し、行き過ぎた競争が経済成長を阻害しないよう対策を強化していますが、米中貿易交渉の行方など楽観視できない状況が続くと見られています。

当社グループは、2028年3月期を最終年度とする3ヶ年計画「中期経営計画2025」の初年度の計画実行に取り組んでおります。断熱材事業は、国内では工事案件の受注が増加し、鉄鋼メーカーへの横展開や、昨年開拓した新たな商流が軌道に乗ってきました。連結子会社では中国市場の価格競争や原材料の高騰により売上・利益共に減少しておりますが、更なる高付加価値製品の開発・製造および新製品の販路拡大に取り組んでいます。ナノマテリアル事業は、生産計画や発注計画を入手する段階まで進捗しています。CMC(セラミックマトリックス複合材)を手がけている事業企画室では、データの分析・蓄積を行うとともに、防衛関連産業企業と接触を図りマーケティングを進めています。

この結果、当社グループの当中間連結会計期間の経営成績は、売上高1,164百万円(前年同期比64.7%減)となりました。利益面は、営業損失340百万円(前年同期は営業利益629百万円)、経常損失344百万円(前年同期は経常利益624百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失293百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益361百万円)となりました。

 

各セグメントの業績は次のとおりであります。

なお、当中間連結会計期間より、2024年6月末日をもって光学ドライブ生産及び関連サービスを終了したアーカイブ事業の報告セグメントを廃止しております。

 

断熱材事業

当事業は、連結子会社・阿爾賽(蘇州)無機材料有限公司及び阿爾美(蘇州)科技有限公司において、電子部品用副資材、耐火材料及び関連製品の開発・製造・販売を行っており、当社でも阿爾賽(蘇州)無機材料有限公司の製品を中心とした輸入販売を行っております。

国内は、工業炉の新設工事案件や炉修案件、炉材の販売が増加したこと等により、売上高は前年同期を上回りました。

連結子会社は、ヒーターモジュールの受注が見込を下回ったことや、工業炉の販売が減少したこと等により、売上高は前年同期を下回りました。また、原材料コストの高騰と市場競争の激化により、売上高の減少及び利益率が低下し、セグメント利益はマイナスとなりました。このような状況を改善すべく、阿爾賽(蘇州)無機材料有限公司の一部の機能を阿爾美(蘇州)科技有限公司に集約し固定費削減の対策を進めるとともに、新製品である半導体用アルミナ粒子、SiO、MLCC焼成用セラミックラック等の販売に注力し、更なる高付加価値製品の開発・製造および新製品の販路拡大による利益確保に取り組んでいます。

以上により、断熱材事業の売上高は1,109百万円(前年同期比59.1%減)となりました。

 

 

ナノマテリアル事業

当事業は、ナノマテリアルの研究開発・製造及び販売を行っており、ナノサイズの繊維状炭素を製品化しております。また、資源・材料販売を行っております。

製品及び有償でのサンプル品の販売を行い、国内外共に評価していただく業種は拡大しております。半導体用途で導電用カーボンナノファイバー(高分散)の優れた結果が確認され、メーカー工場での利用・評価が検討されています。また、国内外の他の顧客においても高伝導・高分散性が評価されるなど、当社製品の性能が実証されており、顧客量産時の見積りと含有化学物質情報の提供依頼をいただくなど2026年度の採用を見込んでいる顧客もあります。コンポジット成形品は、継続的に受注しております。本格採用を見込んでいる顧客については、生産計画や発注計画を入手すべく営業活動を行っています。また、資源・材料販売についても本格採用に向けた動きが出てきています。

以上により、ナノマテリアル事業の売上高は54百万円(前年同期比135.4%増)となりました。

 

当中間連結会計期間末における財政状態については、以下のとおりであります。

当中間連結会計期間末における総資産は、断熱材事業における受取手形及び売掛金、及び商品及び製品の減少等により、前連結会計年度末と比べて1,293百万円減少し、8,396百万円となりました。負債は、短期借入金及び未払法人税等、並びに流動負債のその他・固定負債のその他の減少等により、前連結会計年度末と比べて632百万円減少し、850百万円となりました。純資産は、親会社株主に帰属する中間純損失の計上に伴う利益剰余金の減少、為替換算調整勘定の減少等により、前連結会計年度末と比べて660百万円減少し、7,545百万円となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは474百万円(前年同期は△1百万円)となりました。これは主として断熱材事業の売上債権の減少及び税金等調整前中間純損失の計上等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは△283百万円(前年同期は△187百万円)となりました。これは主として定期預金の預入による支出の増加、定期預金の払戻による収入の減少、有形固定資産の取得による支出の減少等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは△358百万円(前年同期は129百万円)となりました。これは主として短期借入金の減少によるものであります。

 

以上の結果、現金及び現金同等物の中間期末残高は3,587百万円(前年同期比2.6%減)となりました。

 

(3)研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は119,715千円であります。

なお、当中間連結会計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4)従業員数

連結会社の状況

当中間連結会計期間において、中国の太陽電池関連の受注減少に伴い、断熱材事業において期間雇用の従業員が30名減少しております。

なお、従業員数は就業人員であります。

 

3【重要な契約等】

該当事項はありません。