文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
1.経営方針
当社グループは経営理念として、“「独創的」な製品作りに情熱を持って「挑戦」し、会社と社員の永遠の幸福を目指す”を掲げ、昭和38年の創業以来、技術を原点としたハイテクに情熱を傾ける技術集団として、高い信頼性を得て社会の発展に努力してまいりました。今後も、高付加価値製品の技術開発に注力し、既存市場のみならず、新規市場の開拓を続けてまいる所存であります。この経営理念実現のために、以下のことを当社グループ一丸となって推進してまいります。
(1) 世界一の技術集団として永遠の成長を目指す。
(2) 「人」を大切にし、活躍の場を提供する。
(3) 地域に根ざした企業活動を通じ、経済社会に貢献する。
2.目標とする経営指標
当社グループは本業に加え為替変動等、営業外のリスクも考慮した経営管理を行うことを目的に売上高経常利益率を経営指標としております。コア技術の深掘り、横展開による新製品開発、新市場の開拓および低コスト化の推進により、常に安定的な収益と永続的成長を目指してまいります。
3.経営環境
当社グループを取り巻く環境は、常に技術の向上と低コストが求められており、高品質かつ低価格な製品をお客様に提供していくことが重要となっております。当社グループの顧客も、中国を中心としたアジア地域での生産比率が高まってきており、この状況は今後もますます進展するものと予想されます。
4.経営戦略及び対処すべき課題
当社グループは中期的な経営戦略として、「高収益の技術集団を目指す」、「財務体質の強化」、「環境に配慮した企業であること」および「人を活かす経営」を掲げ、世界的な競争に勝ち抜くための基盤を構築してまいります。
(1) 高収益の技術集団を目指す
当社グループは創業以来、顧客ニーズに即した新製品の開発を行うとともに新規顧客の開拓に取り組んでまいりました。今後も顧客に対して、高い生産性の装置を提供すること、オンデマンドに製品提供を行うことが、当社グループの安定と成長に結びつくものであると考えております。そのために、成長見込みの高い分野に対しての開発力強化、不要な在庫の削減、着実なコストダウンの実現など、製造業の原点回帰に注力いたします。また、変化が速くグローバルな市場環境において成長するため、今後も適時・適材・適所をボーダレスに実現する人事制度の再構築を進める所存であります。
(2) 財務体質の強化
機動的な経営を実現するために、財務的基盤を安定させることが重要であると考え、連結キャッシュ・フロー改善を推進してまいります。業務効率改善推進による在庫の削減、債権回収の早期化、歩留りの向上による短納期・低コスト化に挑戦し続けてまいります。また、当社が平成28年5月に締結したシンジケートローン契約の期日が平成31年5月に到来するため、当該契約による借入金の残高はすべて流動負債(短期借入金13億円、1年内返済予定の長期借入金36億4百万円)に計上しております。
現在取引金融機関との関係は安定的に推移しており、当社への融資方針にも特段の変化は無いものと考えております。当社は早期に借り換えに合意することで、財務状態の安定化を目指してまいります。
(3) 環境への配慮
地球環境問題は、企業の社会的責任として益々重要になることを十分認識し、積極的に取り組んでまいります。当社グループでは、太陽光発電やLED照明への切り替えなどエネルギー使用量削減および紙資源の削減、工場排水等の有害物質管理の徹底などにより、積極的に環境の負荷低減に努めております。
(4) 人を活かす経営
当社グループの目指す企業体制の構築には、既存技術の向上と新技術に対応できる人材の育成が重要と認識し、社員教育の充実と人事制度の改革により、技術および生産性の向上、地域社会への貢献を果たせるよう人材育成、開発に努めてまいります。
当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、主に以下の事項がありますが、これらに限定されるものではありません。当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識したうえで、未然の防止および発生した場合の対応に努める方針でありますが、投資判断は以下の事業等のリスクおよび本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えます。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1) 特定企業への依存について
兼松㈱(電子機器部品製造装置)に対する当社グループの売上高の連結売上高に占める割合は平成31年1月期において25.0%であります。同社とは、継続かつ安定的な取引関係にあり、今後も継続して取引を行っていきますが、同社の販売動向等によっては、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
(2) 新製品開発について
当社グループは、新製品開発にあたっては顧客要求・市場分野・開発製品を慎重に選択した上で、効率的な研究開発活動に努めておりますが、必ずしも投入した資源に見合うだけの新製品を継続的に開発できる保証はありません。したがって、将来の当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
(3) 為替相場の変動について
当社グループは、アジアを中心とした世界の複数の国に製品を輸出しており、今後その比重は高まるものと予想されます。取引においては外貨建てで行う場合もあり、為替レートの変動によっては、当社グループの財政状態および経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
(4) 資材調達について
当社グループは、生産活動にあたり、資材、部品その他サービス等の供給を適宜に調達しております。そのなかには、業界の需要増加や原材料価格の高騰により生産コストが増加する可能性があります。その場合には、当社グループの財政状態および経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
(5) 投資有価証券の評価損について
当社グループは、主として営業上の取引関係維持のための取引先の株式保有と余資運用の一環として有価証券投資を行っております。
投資および運用銘柄につきましては、安全性と収益性を総合的に勘案しておりますが、有価証券市場の動向によっては、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(6) 退職給付債務について
当社グループの従業員退職給付債務および費用は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待収益率に基づいて算出しております。実際の結果が前提条件と相違した場合には、退職給付債務および費用が増加し、当社グループの財政状態および経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
(7) 固定資産の減損処理について
事業の経営成績の動向如何によっては、保有資産の将来キャッシュ・フロー等の算定見直しを行い、固定資産減損損失が発生し、当社グループの財政状態および経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
(8) 自然災害等について
当社グループは、開発・製造効率を高めるため、製造能力の大部分および研究開発の大部分を広島県の本社工場周辺に集中させております。地震や台風などの自然災害によって、当社グループの生産・開発拠点等に甚大な被害を被る可能性があり、その場合には、当社グループの財政状態および経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
(9) 輸出製品に係る入金条件について
当社グループでは、機械装置の輸出に関して、売上代金の一部は機械装置据付検収後に入金される場合があり、据付検収が長引けば、売上代金の入金が遅延することがあります。その場合には、当社グループの財政状態および経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
(10) 製品保証について
当社グループでは、電子機器部品製造装置については、品質不良あるいは製品不具合に対して、検収後一定期間の無償保証期間を設けております。製品保証に伴い発生する費用に対しては、過去の実績等に基づき期末時点で見積金額を計上しておりますが、新製品など従来とは異なる仕様の製品については、当該見積金額以上の保証費用が発生する可能性があります。その場合には、当社グループの財政状態および経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
(11) 有利子負債について
当社グループの、総資産に対する有利子負債残高の割合は下表のとおりとなっております。
|
|
前連結会計年度 (平成30年1月31日) |
当連結会計年度 (平成31年1月31日) |
|
有利子負債残高(千円) |
5,570,551 |
5,062,120 |
|
総資産残高(千円) |
11,806,803 |
11,944,816 |
|
有利子負債依存度(%) |
47.2 |
42.4 |
(注)1.有利子負債残高は、短期借入金、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)、リース債務の合計であります。
2.有利子負債依存度は、有利子負債残高を総資産残高で除した数値を記載しております。
当社グループの有利子負債依存度は相対的に高い水準で推移しております。
このような状況のなか、金融政策の変化、当社の信用力の低下等により資金調達に制約を受けた場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
なお、当社は、主要取引金融機関とのコミットメントライン契約およびタームローン契約に「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結貸借対照表関係)」に記載のとおりの財務維持要件が付されております。これに抵触した場合には当該借入金の返済を求められ、当社グループの財務状態に影響を及ぼす可能性があります。
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
a.経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続いております。
先行きにつきましても、雇用、所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、引き続き回復基調が続くことが期待されます。ただし、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、中国経済の先行きなど海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要があります。
当社グループの属する電子機器業界のIT、デジタル分野におきましては、スマートフォンやIoT対応製品などの需要を背景に市場が拡大することが期待されております。
このような環境下において、当社グループは市場動向を見極めながら積極的に営業展開を行い、顧客ニーズに応えるべく製品等の改良施策を推進してまいりました。
その結果、当連結会計年度の売上高は131億91百万円(前連結会計年度比2.6%増)となり、営業利益は14億56百万円(前連結会計年度比14.6%増)、経常利益は14億64百万円(前連結会計年度比14.4%増)となりましたが、連結子会社に関するのれん等の減損損失を計上したこと、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討を行った結果、当社の繰延税金資産を一部取り崩したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は10億56百万円(前連結会計年度比13.2%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(電子機器部品製造装置)
プリント基板分野では、直接営業に重点をおいた受注活動を海外子会社の活用や代理店との連携により進めております。当連結会計年度においては、フレキシブル基板市場向け製造装置の売上計上もあり、前年と比較し売上高が増加いたしました。
液晶関連分野では、平成29年1月期に獲得した有力液晶パネルメーカー向けのインクジェットコーターの大口受注を生産、出荷し、当連結会計年度においても、概ね計画どおりの売上計上となりました。また、同装置向けの消耗品売上が増加したことから、前年と比較し売上高は増加いたしました。
その結果、売上高は60億3百万円(前連結会計年度比11.4%増)、営業利益は10億21百万円(前連結会計年度比14.9%増)となりました。
(ディスプレイおよび電子部品)
アミューズメント向け部品分野の売上高は、当社得意先の生産減少の影響により、前年と比較して減少いたしました。
工作機械および産業用機械分野の売上高は半導体市場等の好調に牽引され、前年を上回りました。既存顧客の掘り起こしや新規顧客への提案等、引き続き取り組みを継続してまいります。
自動車向け印刷製品の売上高は、一部製品が生産終了したことにより、前年と比較し減少いたしました。
子会社であるJPN,INC.においては、ラベル印刷製品の受注が好調に推移したことなどにより売上高が前年を上回りました。上海賽路客電子有限公司の売上高は前年と比較して減少いたしましたが、効率的な在庫管理の徹底など原価低減活動を進めた結果、売上原価率が改善しました。
その結果、売上高は71億76百万円(前連結会計年度比3.7%減)、営業利益は4億34百万円(前連結会計年度比13.7%増)となりました。
b.財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ1億38百万円増加の119億44百万円となりました。
流動資産は、66億29百万円となり前連結会計年度末と比べ87百万円増加いたしました。これはたな卸資産が3億80百万円減少しましたが、受取手形及び売掛金が1億38百万円、現金及び預金が3億92百万円それぞれ増加したことなどによるものであります。
固定資産は、53億15百万円となり前連結会計年度末と比べ50百万円増加いたしました。これは有形固定資産が1億29百万円減少しましたが、無形固定資産が1億17百万円、投資その他の資産が62百万円それぞれ増加したことなどによるものであります。
負債は、前連結会計年度末と比べて8億4百万円減少の88億86百万円となりました。
流動負債は、80億74百万円となり前連結会計年度末と比べ26億16百万円増加いたしました。これは前受金が7億98百万円減少しましたが、1年内返済予定の長期借入金が32億4百万円増加したことなどによるものであります。
固定負債は、8億12百万円となり前連結会計年度末と比べ34億21百万円減少いたしました。これは長期借入金が36億32百万円減少したことなどによるものであります。
純資産は、30億58百万円となり前連結会計年度末と比べ9億42百万円増加いたしました。これは親会社株主に帰属する当期純利益を10億56百万円計上し、利益剰余金が増加したことなどによるものであります。
この結果自己資本比率は25.0%になりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ5億63百万円増加し、17億92百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は12億77百万円(前連結会計年度比15.1%減少)となりました。主な増加要因は税金等調整前当期純利益13億81百万円、減価償却費4億25百万円であり、主な減少要因は前受金の減少額7億98百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2億81百万円(前連結会計年度比55.7%減少)となりました。主な減少要因は有形固定資産の取得による支出3億5百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は4億17百万円(前連結会計年度比65.9%減少)となりました。主な増加要因はセール・アンド・リースバックによる収入1億29百万円であり、主な減少要因は長期借入金の返済による支出4億28百万円、短期借入金の純減額73百万円であります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
生産高(千円) |
前年同期比(%) |
|
電子機器部品製造装置 |
3,965,145 |
114.7 |
|
ディスプレイおよび電子部品 |
5,499,263 |
93.1 |
|
その他 |
3,464 |
96.3 |
|
合計 |
9,467,872 |
101.0 |
(注)1.金額は製造原価によっております。
2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
受注高(千円) |
前年同期比(%) |
受注残高(千円) |
前年同期比(%) |
|
電子機器部品製造装置 |
5,119,322 |
110.7 |
3,122,429 |
77.9 |
|
ディスプレイおよび電子部品 |
7,162,668 |
94.4 |
789,279 |
98.3 |
|
その他 |
12,089 |
104.8 |
- |
- |
|
合計 |
12,294,079 |
100.6 |
3,911,708 |
81.3 |
(注) 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
販売高(千円) |
前年同期比(%) |
|
電子機器部品製造装置 |
6,003,270 |
111.4 |
|
ディスプレイおよび電子部品 |
7,176,533 |
96.3 |
|
その他 |
12,089 |
104.8 |
|
合計 |
13,191,893 |
102.6 |
(注)1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2.主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 (自 平成29年2月1日 至 平成30年1月31日) |
当連結会計年度 (自 平成30年2月1日 至 平成31年1月31日) |
||
|
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
|
兼松㈱ |
2,743,287 |
21.3 |
3,291,649 |
25.0 |
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであり、原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。
当社グループは、貸倒引当金等の偶発事象、税効果会計、退職給付に係る負債などに関して、過去の実績や当該取引の状況に照らして、合理的と考えられる見積りおよび判断を行い、その結果を資産、負債の帳簿価額および収益、費用の金額に反映して連結財務諸表を作成しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績
(売上高)
当連結会計年度の売上高は131億91百万円(前連結会計年度比2.6%増)となりました。
電子機器部品製造装置事業のプリント基板分野では、直接営業に重点をおいた受注活動を海外子会社の活用や代理店との連携により進めております。また、新分野となるフレキシブル基板市場向け製造装置も売上計上いたしました。液晶関連分野ではインクジェットコーター向けの消耗品売上が増加しました。その結果、売上高は60億3百万円(前連結会計年度比11.4%増)となりました。
ディスプレイおよび電子部品事業では子会社であるJPN,INC.において、ラベル印刷製品が好調に推移しました。当社においては工作機械および産業用機械分野の製品が前年実績を上回りましたが、一部製品の生産が終了したため自動車向け印刷製品の販売は前年と比較し減少いたしました。その結果、売上高は71億76百万円(前連結会計年度比3.7%減)となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は14億56百万円(前連結会計年度比14.6%増)となりました。
電子機器部品製造装置事業では売上高の増加を主要因にして営業利益は10億21百万円(前連結会計年度比14.9%増)となりました。
ディスプレイおよび電子部品事業では全体の売上高は減少しましたが、子会社であるJPN,INC.のラベル印刷製品の販売増加が収益向上に寄与したことなどから営業利益は4億34百万円(前連結会計年度比13.7%増)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度の経常利益は、営業利益の増加を主要因として14億64百万円(前連結会計年度比14.4%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、連結子会社に関するのれん等の減損損失を計上したこと、当社の繰延税金資産の一部を取り崩したことなどから、10億56百万円(前連結会計年度比13.2%減)となりました。
b.財政状態
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
c.キャッシュ・フローの状況
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③ 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要は主に運転資金需要と設備資金需要があります。
今後の重要な設備投資の計画については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設等」に記載のとおりであり、当該設備資金はファイナンスリースで調達してまいります。
運転資金については自己資金および金融機関からの借入金により資金調達しております。このうち、借入金による資金調達は極度額2,000,000千円のコミットメントラインを含む総額6,800,000千円のシンジケートローンを組成して調達しております。資金の流動性については現金及び現金同等物に加え、コミットメントラインを締結することで十分な流動性を確保しております。
なお、当連結会計年度末の借入金を含む有利子負債の残高は5,062,120千円であります。
⑤ 経営方針、経営戦略等または経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、本業に加え為替変動等、営業外のリスクも考慮した経営管理を行うことを目的に売上高経常利益率を重要な経営指標ととらえ、その向上を目指して経営に取り組んでおります。
当連結会計年度における売上高経常利益率は、11.1%と前連結会計年度比1.1ポイント増加しました。
(1) 販売に関する契約
|
契約会社名 |
相手方の名称 |
国名 |
契約品目 |
契約内容 |
契約期間 |
|
㈱石井表記 (当社) |
㈱アマダ |
日本 |
湿式バリ取り機 |
販売権の許与 |
自 平成8年12月11日 至 平成10年12月10日 契約期間延長継続中 |
(2) シンジケートローン契約
当社は、平成28年5月23日開催の取締役会決議に基づき、運転資金を安定的かつ効率的に調達するために、以下のシンジケートローン契約を締結しております。
① シンジケートローン契約(タームローン契約)
1) 貸付A
・借入金額 1,200,000千円
・アレンジャー 株式会社もみじ銀行
・ジョイントアレンジャー 株式会社三菱UFJ銀行
・コ・アレンジャー 株式会社広島銀行
・借入先 株式会社もみじ銀行・株式会社三菱UFJ銀行・株式会社広島銀行
株式会社三井住友銀行・株式会社中国銀行
・契約締結日 平成28年5月27日
・契約期間 平成28年5月31日から平成31年5月31日の3年間
・返済方法 平成28年8月31日を初回とする3か月毎の元金均等返済
・担保の有無 有:所有不動産に第一順位で根抵当権3,600,000千円を設定
・財務維持要件 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結貸借対照表関係) ※4 財務維持要件」に記載のとおりであります。
・借入金残高 200,000千円(当連結会計年度末現在)
2) 貸付B
・借入金額 3,600,000千円
・アレンジャー 株式会社もみじ銀行
・ジョイントアレンジャー 株式会社三菱UFJ銀行
・コ・アレンジャー 株式会社広島銀行
・借入先 株式会社もみじ銀行・株式会社三菱UFJ銀行・株式会社広島銀行
株式会社三井住友銀行・株式会社中国銀行
・契約締結日 平成28年5月27日
・契約期間 平成28年5月31日から平成31年5月31日の3年間
・返済方法 期日一括返済
・担保の有無 有:所有不動産に第一順位で根抵当権3,600,000千円を設定
・財務維持要件 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結貸借対照表関係) ※4 財務維持要件」に記載のとおりであります。
・借入金残高 3,404,000千円(当連結会計年度末現在)
② シンジケートローン契約(コミットメントライン契約)
・極度額 2,000,000千円
・アレンジャー 株式会社もみじ銀行
・ジョイントアレンジャー 株式会社三菱UFJ銀行
・コ・アレンジャー 株式会社広島銀行
・借入先 株式会社もみじ銀行・株式会社三菱UFJ銀行・株式会社広島銀行
株式会社三井住友銀行・株式会社中国銀行
・契約締結日 平成28年5月27日
・借入期間 平成30年5月31日から平成31年5月30日の1年間
・返済方法 各基準貸付期間後の応答日に一括返済
・担保の有無 有:所有不動産に第一順位で根抵当権3,600,000千円を設定
・財務維持要件 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結貸借対照表関係) ※4 財務維持要件」に記載のとおりであります。
・借入金残高 1,300,000千円(当連結会計年度末現在)
当社グループは、技術革新の著しい経営環境において、企業の成長に研究開発活動が不可欠であることを認識し、既存市場における技術の深掘りを行うとともに、将来成長が期待できる新規分野への参入を目指し、半導体関連分野、自動車関連部品分野などの幅広い視野に立って研究開発活動を行ってまいりました。
当連結会計年度における試験研究費の総額は2億26百万円(電子機器部品製造装置事業1億93百万円、ディスプレイおよび電子部品事業32百万円)であり、セグメント別の主な研究開発成果は次のとおりであります。
(1) 電子機器部品製造装置
新規市場分野、既存市場分野の双方向での新製品投入を目指し、当社の主力製品である、インクジェットコーター、プリント基板および自動車関連部品研磨装置における機能・価格共に競争力のある装置の開発に取り組んでまいりました。
① インクジェットコーター
FPDの生産拠点となっている中国・韓国・台湾向けに導入実績のあるインクジェットコーターの基礎技術であるインクジェット塗布技術を、FPD以外の市場においても展開すべく研究開発活動を行っております。
半導体分野をはじめとして、エレクトロニクス関連、電子デバイス、二次電池分野など視野を広げつつ、有望な展開先の開拓を推進しております。
② プリント基板および自動車関連部品研磨装置
プリント基板業界におきまして高評価を得ております研磨装置を、細線化、薄膜化、高スループット化など、さらなる顧客ニーズに対応すべく研究開発活動を行っております。
市場が拡大しているフレキシブル基板市場においては、研磨技術やメッキ技術を中心とした製品開発に取り組み、当連結会計年度においては販売に結びついております。今後も製品ラインナップの拡充を目標に、技術開発を進めてまいります。
また、当社の持つ高い研磨技術を、プリント基板以外の市場においても展開すべく自動車部品などを有望な展開先として開発を進めております。
(2) ディスプレイおよび電子部品
さらなる事業の安定化を図るべく車載部品分野への展開を目標に置き、当社の印刷技術を活かした部品開発に取組んでまいりました。
① 車載部品分野
車載部品分野におきましては、当社の印刷技術を応用したフィルム成形部品の開発を行い、加飾印刷、3Dタッチセンサー、ナビレンズなど意匠性の高い特徴的な車載部品を提案することが可能となりました。
同技術に関しましては、車載部品に限らず応用展開可能なものであり、今後の既存市場分野における展開を進めております。
② 表示機分野
社会における表示機のニーズの高まりとともに、顧客ニーズの多様化が顕著になりつつあります。当社と致しましては顧客ニーズに応えるべく、機能の強化やサイズおよび価格ラインナップの拡充を行い、新製品の開発を推進しております。