文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善に伴う個人消費の拡大により緩やかな回復基調で推移しました。世界経済は、米国と欧州の経済が堅調に推移したことに加え、新興国経済の緩やかな回復が継続し、総じてみれば成長が続いておりますが、リスク要因としては北朝鮮情勢の緊迫化、米国新政権の経済政策運営やその新興国経済への影響、英国の欧州連合(EU)離脱交渉の展開やその影響等が挙げられております。
当社を取り巻く半導体等電子部品業界におきましては、世の中に存在する様々なモノがネットワークと繋がるIoT(Internet of Things)や人工知能(AI)の進展により主にシリコンを材料とした半導体メモリーの需要が急増し、これに関連した設備投資が積極的に行われております。また、当社の関わる化合物半導体及び電子部品製造装置の販売マーケット(注)においても、新たなモバイル機器や車載センサーなどの電子部品分野、あるいはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems=微小電気機械素子)といった先端分野での研究開発投資が幅広い企業で進んでおり、その中から本格生産への移行も進みつつあります。
このような状況の下、オプトエレクトロニクス分野の通信用レーザーや面発光レーザー(VCSEL)、電子部品分野の高周波デバイス、MEMS、各種センサー等の生産設備案件において商談が具体化し、複数顧客から受注を獲得いたしました。その結果、当第1四半期累計期間の受注高は1,876百万円(前年同期比91.9%増)となり、当第1四半期会計期間末の受注残高は2,261百万円(前年同期比84.5%増)となりました。一方、当第1四半期累計期間の売上高につきましては、前事業年度末の受注残高が1,034百万円という中でのスタートであったため、現段階での売上高は低水準な結果に留まっております。
以上の結果、当第1四半期累計期間における業績は、売上高が649百万円(前年同期比38.2%増)、営業損失は144百万円(前年同期は営業損失178百万円)、経常損失は128百万円(前年同期は経常損失177百万円)、四半期純損失は92百万円(前年同期は四半期純損失127百万円)となりました。
(注)当社の関わる化合物半導体及び電子部品製造装置の販売マーケット
半導体製造装置業界には、シリコン(Si=ケイ素)を材料とした半導体の製造装置を販売する企業は多く存在しますが、当社は化合物半導体や電子部品の製造装置を主力製品としております。シリコンを材料とした半導体は主にD-RAM、フラッシュメモリーなどに用いられますが、当社の扱う化合物半導体はガリウムヒ素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、炭化シリコン(SiC)などを主体材料とし、シリコンに比べ高速信号処理に優れ、高電圧で動作したり、幅広い波長の光に反応したりと優れた特性を備えており、シリコンでは達成できない機能による用途・分野を日々開拓し、着実にその市場を拡大させております。現在、実用化されている主な用途・分野には、照明用(青色LED)に加え車載用に需要が拡大している高輝度LEDや、通信用・小型プロジェクター向けに市場が拡大しているLD(オプトエレクトロニクス分野)、スマートフォンやタブレット型端末の普及で需要を牽引してきた高周波デバイス、省エネ対策として様々な研究開発が進んでいるパワーデバイスのほか、インクジェットプリンターヘッド、医療、ライフサイエンス、バイオなどで研究開発が進むMEMS(電子部品分野)などがあります。
化合物半導体製造装置の市場規模は、全半導体製造装置市場の10パーセント程度ではありますが、化合物半導体の加工は非常に困難であり、これを加工する半導体製造装置を製造するには高度な専門知識と技術の蓄積を要し、参入障壁の高い事業領域であります。当社は、創業以来この化合物半導体及び電子部品製造装置のマーケットに特化し、大学・官庁・研究機関などが主な販売先となる研究開発機市場に加えて、近年は電子部品メーカー・デバイスメーカー・情報通信機器メーカーなどの生産現場が主な販売先となる生産機市場に注力し、様々な電子機器に不可欠である高周波デバイス、キャパシタ、パワーユニットなどの電子部品市場での設備投資需要を取り込み、事業を展開しております。
主な品目別の売上高は、次のとおりであります。なお、当社は半導体等電子部品製造装置の製造及び販売事業の単一セグメントであるためセグメント毎の記載はしておりません。
(CVD装置)
プラズマプロセス解析用の研究開発向けでの販売があり、売上高は77百万円となりました。(前年同期の売上高は無し)
(エッチング装置)
アジアでの半導体メモリー用の欠陥解析向けや、電子部品分野の各種センサー向けでの販売が増加したことから、売上高は393百万円(前年同期比66.9%増)となりました。
(洗浄装置)
小型機の販売のみに留まり、売上高は24百万円(前年同期比67.9%減)となりました。
(その他)
既存装置のメンテナンスや部品販売、装置の移設・改造などで、売上高は154百万円(前年同期比2.1%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)
当第1四半期会計期間末における流動資産の残高は、6,298百万円で前事業年度末に比べ129百万円減少いたしました。仕掛品が136百万円増加した一方、現金及び預金が238百万円、未収消費税等が71百万円減少したのが主な要因であります。
(固定資産)
当第1四半期会計期間末における固定資産の残高は、3,688百万円で前事業年度末に比べ11百万円減少いたしました。機械及び装置が14百万円減少したのが主な要因であります。
(流動負債)
当第1四半期会計期間末における流動負債の残高は、1,430百万円で前事業年度末に比べ56百万円増加いたしました。買掛金が57百万円増加したのが主な要因であります。
(固定負債)
当第1四半期会計期間末における固定負債の残高は、774百万円で前事業年度末に比べ20百万円増加いたしました。リース債務が11百万円、退職給付引当金が4百万円増加したのが主な要因であります。
(純資産)
当第1四半期会計期間末における純資産の残高は、7,782百万円で前事業年度末に比べ218百万円減少いたしました。これは、利益剰余金が212百万円減少したことなどによります。自己資本比率は77.9%と前事業年度末比1.1ポイント低下いたしました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期累計期間における研究開発費の金額は、48百万円であります。
なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。