第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業等のリスクについて、重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)業績の状況

 当第2四半期連結累計期間における世界経済は、欧州では個人消費が伸び、景気は緩やかな回復基調が続いたものの、英国のEU離脱問題により、先行きは不透明な状況で推移しました。米国では雇用環境の改善を背景に、景気は回復基調を維持しました。日本経済では、雇用環境は底堅いものの個人消費は弱く、景気の回復には停滞感がみられ、為替相場においても不安定な状況が続きました。

 このような状況の下、当社グループは、第五次中期経営計画の2年目を迎え、「Visual Technology Company」への展開を更に加速させるため、商品開発及び企業体質の強化、各市場別の重点施策を進めております。特に、ヘルスケア、クリエイティブワーク、インダストリーを総称したV&S(Vertical & Specific)市場において、事業拡大のための研究開発や最適な映像環境ソリューションの提供、販売体制の強化に取り組んでおります。

 V&S市場向けモニターの増産を目的とした新工場において、生産効率向上を実現した生産ラインの稼働を開始しました。また、ヘルスケアにおいては、手術室分野での事業拡大を図るため、平成28年7月にパナソニック ヘルスケア㈱より手術・内視鏡用モニター事業を買収し、同年8月より事業を開始しました。

 

 当第2四半期連結累計期間における全体の売上高は、39,532百万円(前年同期比13.7%増)となりました。

 品目別の売上高は次のとおりであります。

 

[映像表示システム]

 売上高は25,168百万円(前年同期比5.1%増)となりました。

 B&P(Business & Plus)市場は、海外においてフレームレスモニターが引き続き好調であるものの、円高による為替影響により売上高は減少しました。また、国内においては販売が伸び悩みました。

 V&S市場は、円高影響があったものの、欧州での監視や船舶用途等のインダストリー市場向けの販売が堅調であったことや米国でのヘルスケア市場向けの販売が好調であったこと、前第3四半期より加わったEIZOメディカルソリューションズ㈱の売上が寄与したこと等により、売上高は増加しました

 

[アミューズメント用モニター]

 売上高は12,756百万円(前年同期比69.8%増)となりました。

 検定時と性能が異なる可能性がある遊技機の撤去による入替需要に対して、資材調達や生産面において柔軟な供給対応ができたことで、前年同期に比べ売上高は増加しました。

 

[その他]

 売上高は1,607百万円(前年同期比51.3%減)となりました。

 これは主に、アミューズメント用ソフトウェア受託開発の売上高が減少したことによります。

 

 利益面では、売上総利益は円高による減収の影響があるものの、ヘルスケア市場向けやアミューズメント用モニターでの増収及び原価低減努力等により前年同期に比べ2,645百万円増加し、売上総利益率は3.2ポイント上昇しました。販売費及び一般管理費は、V&S市場における試験研究費を増加させた一方で、アミューズメント事業の構造改革の推進等により前年同期に比べ88百万円減少し、営業利益は4,471百万円(前年同期比157.2%増)となりました。

 経常利益は外貨建て債権で為替差損を計上したこと等により、前年同期に比べ64.7%増の3,969百万円にとどまりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,112百万円(同78.6%増)となりました

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,532百万円増加し、21,753百万円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 営業活動によるキャッシュ・フロー

 営業活動によるキャッシュ・フローは5,845百万円の獲得(前年同期は5,564百万円の獲得)となりました。これは主に、法人税等を650百万円支払ったものの、税引前・減価償却等前四半期純利益(税金等調整前四半期純利益+減価償却費+のれん償却額)を5,085百万円計上したことや、運転資金(売上債権、たな卸資産及び仕入債務の増減額)が832百万円減少したことによります。

 

 投資活動によるキャッシュ・フロー

 投資活動によるキャッシュ・フローは3,145百万円の使用(前年同期は225百万円の使用)となりました。これは主に、有価証券の売却及び償還により509百万円を獲得したものの、新工場設備を中心とする有形及び無形固定資産の取得により2,479百万円、事業譲受による支出により1,251百万円を使用したことによります。

 

 財務活動によるキャッシュ・フロー

 財務活動によるキャッシュ・フローは745百万円の使用(前年同期は639百万円の使用)となりました。これは配当金の支払いによります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

 なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。

 

 当社は、株主全体の利益を保護する観点から、当社株式に対する大規模買付が行われた際に、大規模買付行為に応じるか否かを株主の皆様が判断するために必要な情報と十分な時間を提供することを目的として、株式の大量取得行為への対応方針を導入しております。

 

①当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針の内容

 当社取締役会は、公開会社として当社株式の自由な売買を認める以上、当社の取締役会の賛同を得ずに行われる、いわゆる「敵対的買収」であっても、当社や株主の皆様の利益に資するものであれば、これを一概に否定するものではありません。特定の者の大規模買付行為に応じて当社株式の売却を行うか否かは、本来、最終的には当社株式を保有する当社株主の皆様の判断に委ねられるべきものであると考えます。

 一方で、製造業を営む当社グループの事業の運営には、企画・開発・製造・販売・サービス等のあらゆる場面で幅広いノウハウと豊富な経験が必要であり、国内外の顧客・取引先・社員等のステークホルダーとの間に築かれた関係等への十分な理解が不可欠です。そのため、当社の財務及び事業の方針を決定するに当たりこれらに関する十分な理解がなくては、株主の皆様が将来実現することのできる株主価値を毀損してしまう可能性があります。

 また、特定の者の大規模買付行為がなされた場合、当社株主の皆様が当該大規模買付行為の当否について適切な判断を行うためには、当該大規模買付行為の内容、当該大規模買付行為が当社企業価値に与える影響、当該大規模買付行為に代わる提案の有無等について、当社株主の皆様に必要十分な情報が提供される必要があると考えます。

 そこで、当社取締役会は、議決権割合が20%以上となる当社株式の買付行為に際しては、当該買付行為を行う買付者から事前に、株主の皆様の判断のために必要かつ十分な大規模買付行為に関する情報が提供されることを目的として、このような買付行為に関する一定の合理的なルール(以下「大規模買付ルール」といいます。)を設定することが、当社及び当社株主全体の利益を守るために必要であると考えます。

 

当社財産の有効な活用、適切な企業集団の形成その他会社支配に関する基本方針の実現に資する特別な取組みの概要

 当社は、昭和43年設立以来、強みである映像技術を活かし、高品質・高信頼性の映像表示システムやアミューズメント用モニター等の映像機器の開発から生産・販売までを一貫して行ってまいりました。また、これにより培ってきた技術、情報、ノウハウ等を更に追求・発展させ「Visual Technology Company」へと展開すべく、映像のスペシャリストとして市場ニーズに最適な映像ソリューションを提案してまいりました。

 今後とも、これまで培ってきた技術力、開発力を活かし、他社の追随を許さない魅力的な付加価値を提供してまいります。

 また、当社グループの事業の拡大や競争力の強化、当社の持つ技術と強い相乗効果を発揮するノウハウ、技術等を取得するため、必要に応じM&Aも実施します。

 

③会社支配に関する基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの概要

 当社は、上記①で述べた基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みとして、「当社株式の大量取得行為への対応方針(買収防衛策)」(以下「本対応方針」といいます。)を定めています。

 本対応方針は大規模買付行為に際して株主の皆様が適切な状況判断を行えるようにするため、大規模買付者に対して、その目的や内容、買付対価の算定根拠等の十分な情報提供と、適切な評価期間の確保を要請し、さらに、当社取締役会による当該大規模買付行為に対する意見の公表や、代替案の提示等を行う機会を確保することを目的として導入されたものです。

 本対応方針の詳細に関しましては、当社ウェブサイト(http://www.eizo.co.jp/ir/news/2016/DC16-004.pdf)に掲載しておりますので、そちらをご覧ください。

 

④本対応方針が会社支配に関する基本方針に沿うものであり、株主の皆様の共同の利益を損なうものではないこと、当社役員の地位の維持を目的とするものではないこと

イ.本対応方針が会社支配に関する基本方針に沿うものであること

 本対応方針は、大規模買付ルールの内容、大規模買付行為がなされた場合の対応方針、独立委員会の設置、株主及び投資家の皆様に与える影響等を規定するものです。本対応方針は、大規模買付者に大規模買付行為に関する必要かつ十分な情報を開示していただいた後に、十分な評価期間を経た上で大規模買付行為が開始されるものとしており、当社株主の皆様が大規模買付行為に応じるか否かを判断される際に必要な情報及び期間を確保することを目的としております。また、大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合でも、当該買付行為が当社の企業価値ひいては株主価値を著しく損なうと判断される場合には、大規模買付行為に対する対抗措置を発動し、株主全体の利益が毀損されることを防止します。このように本対応方針は、上記①で述べた基本方針に沿うものであると考えられます。

ロ.本対応方針が株主の皆様の共同の利益を損なうものではないこと

 本対応方針は、当社株主に対して大規模買付行為に応じて当社株式を売却するか否かの判断のために必要な情報を提供することを目的としており、本対応方針によって株主の皆様は必要な情報に基づく適切な判断ができることとなりますから、本対応方針は当社の株主価値を損なうものではなく、むしろ、その利益に資するものであると考えます。

 さらに、本対応方針の発効・継続が当社株主の皆様の承認を条件としており、当社株主が望めば本対応方針の廃止も可能であることは、本対応方針が当社株主の共同の利益を損なわないことを担保していると考えられます。

ハ.本対応方針が当社役員の地位の維持を目的とするものではないこと

 本対応方針は、大規模買付行為に応じて当社株式の売却を行うか否かは、本来、最終的には当社株式を保有する当社株主の皆様の判断に委ねられるべきことを大原則としつつ、当社の企業価値ひいては株主価値を守るために必要な範囲で大規模買付ルールの遵守の要請や対抗措置の発動を行うものです。本対応方針は、当社取締役会が対抗措置を発動する場合を事前にかつ具体的に規定しており、対抗措置の発動はかかる規定に従って行われます。さらに、対抗措置の発動等に際して取締役会に勧告を行う独立委員会の設置等、取締役会の恣意的な判断を防止する仕組みを有しております。

 以上のことから、本対応方針は当社役員の地位の維持を目的とするものではないと考えます。

 

(4)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、2,608百万円であります。

 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)流動性及び資金の源泉について

 当社グループは、中長期的に持続的な成長を図るため、生産能力の増強や生産性の向上、新しい市場で要求される規格への対応等を目的とした設備投資を予定しております。また、ヘルスケア市場やインダストリー市場向けでの長期安定供給に応えるための在庫資金や、新しい分野への先行的な研究開発資金等、事業を成長・拡大させるための資金需要がある他、必要に応じてM&A等を行う可能性もあります。

 当該資金は、営業活動で生み出された内部資金で賄うこととしておりますが、資金需要の大きさや時期、為替相場の状況によっては、自己資金以外の資金調達の方法を検討する場合もあります。