文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、欧州では雇用環境が改善する等、景気は緩やかに回復しました。米国では、個人消費や設備投資が堅調に推移し、また雇用環境も引き続き改善していることから、景気は回復が続いております。日本では、雇用環境の改善を背景に個人消費は持ち直し、また企業の設備投資の増加もあり、景気は緩やかながらも回復基調をたどりました。
当社グループは、第五次中期経営計画の最終年度を迎え、商品開発及び企業体質を強化し、各市場別の重点施策を進めております。ヘルスケア市場では、2016年7月にパナソニック ヘルスケア㈱より買収した手術室及び内視鏡用モニター事業において、同社と当社が培ってきた技術を融合することにより開発した3D及び高輝度2DモデルのEIZOブランドモニターの販売を開始しております。クリエイティブワーク市場では、液晶モニターとしては世界初(※)となる100万:1のコントラスト比を実現したモニターを12月より販売を開始する等、映像制作市場への取り組みを強化しております。
※製品としての液晶モニターにおいて。2017年4月時点、当社調べ。
当社は映像技術を核とし、顧客のニーズに応じた最適な映像環境ソリューションを提供する「Visual Technology Company」への展開を進めております。特に当社が重点市場と位置付けるヘルスケア、クリエイティブワーク、V&S(Vertical & Specific)を中心に各市場における事業領域の拡大に取り組んでおります。
このような事業運営の下、第1四半期連結累計期間より従来の品目別売上から市場別売上に区分を変更しております。従来の「映像表示システム」は、B&P(Business & Plus)、ヘルスケア、クリエイティブワーク及びV&S市場の各市場に分けて表示しております。市場区分の詳細は次のとおりです。
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市 場 |
前第3四半期連結累計期間 (自 平成28年 4月 1日 |
当第3四半期連結累計期間 (自 平成29年 4月 1日 |
増減 |
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金額(百万円) |
構成比(%) |
金額(百万円) |
構成比(%) |
金額(百万円) |
|
|
B&P (Business & Plus) |
11,696 |
20.2 |
12,780 |
20.8 |
+1,083 |
|
ヘルスケア |
18,494 |
32.0 |
22,246 |
36.2 |
+3,751 |
|
クリエイティブワーク |
4,082 |
7.1 |
4,320 |
7.0 |
+238 |
|
V&S (Vertical & Specific) |
5,081 |
8.7 |
5,999 |
9.8 |
+917 |
|
アミューズメント |
15,718 |
27.2 |
11,618 |
18.9 |
△4,099 |
|
その他 |
2,764 |
4.8 |
4,513 |
7.3 |
+1,748 |
|
合計 |
57,837 |
100.0 |
61,479 |
100.0 |
+3,642 |
当第3四半期連結累計期間における売上高は、61,479百万円(前年同期比6.3%増)となりました。
市場別の売上高は次のとおりです。
[B&P(Business & Plus)]
売上高は、12,780百万円(前年同期比9.3%増)となりました。海外においては、フレームレスモニターの販売が欧州において好調に推移し、前年同期を上回る売上高となりました。
[ヘルスケア]
売上高は、22,246百万円(前年同期比20.3%増)となりました。海外においては、欧州及び北米で診断用途向けモニターを中心に堅調に推移しました。また、手術室及び内視鏡用モニターの販売においても好調に推移しました。国内においては、インテグレーション事業の販売が引き続き好調に推移したことや診断用途向けモニターの販売が伸びたこと等により前年同期を上回る売上高となりました。
[クリエイティブワーク]
売上高は、4,320百万円(前年同期比5.9%増)となりました。海外においては、北米にて映像制作分野での販売が好調に推移しており、売上高は増加しました。
[V&S(Vertical & Specific)]
売上高は、5,999百万円(前年同期比18.1%増)となりました。国内においては、監視(Security & Surveillance)市場向け及び金融システム向けモニターの販売が伸びたことで、売上高が増加しました。
[アミューズメント]
売上高は、11,618百万円(前年同期比26.1%減)となりました。アミューズメント市場を巡る環境は厳しい状況が続いており、前年同期を下回る売上高となりました。
[その他]
売上高は、4,513百万円(前年同期比63.3%増)となりました。主に、アミューズメント用ソフトウェア受託開発の売上高が増加したことによります。
売上総利益は、B&Pやヘルスケア市場向け等での増収や対ユーロでの円安効果及び原価低減による増益効果があったことで、784百万円増加しました。売上高総利益率は、上記の増益効果があったものの、利益率の低いアミューズメント用ソフトウェア受託開発売上高構成比が増加したこと等により、前年同期比で0.6ポイント低下しました。販売費及び一般管理費は、内視鏡、MIL規格関連投資等の先行投資を行ったことで347百万円増加しました。
以上の結果、営業利益は6,085百万円(前年同期比7.7%増)となりました。為替差益の計上等により、経常利益は7,207百万円(同24.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5,387百万円(同17.2%増)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
当社は、株主全体の利益を保護する観点から、当社株式に対する大規模買付が行われた際に、大規模買付行為に応じるか否かを株主の皆様が判断するために必要な情報と十分な時間を提供することを目的として、株式の大量取得行為への対応方針を導入しております。
①当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針の内容
当社取締役会は、公開会社として当社株式の自由な売買を認める以上、当社取締役会の賛同を得ずに行われる、いわゆる「敵対的買収」であっても、当社や株主の皆様の利益に資するものであれば、これを一概に否定するものではありません。特定の者の大規模買付行為に応じて当社株式の売却を行うか否かは、本来、最終的には当社株式を保有する当社株主の皆様の判断に委ねられるべきものであると考えます。
一方で、製造業を営む当社グループの事業の運営には、企画・開発・製造・販売・サービス等のあらゆる場面で幅広いノウハウと豊富な経験が必要であり、国内外の顧客・取引先・社員等のステークホルダーとの間に築かれた関係等への十分な理解が不可欠です。そのため、当社の財務及び事業の方針を決定するに当たりこれらに関する十分な理解がなくては、株主の皆様が将来実現することのできる株主価値を毀損してしまう可能性があります。
また、特定の者による大規模買付行為がなされた場合、当社株主の皆様が当該大規模買付行為の当否について適切な判断を行うためには、当該大規模買付行為の内容、当該大規模買付行為が当社企業価値に与える影響、当該大規模買付行為に代わる提案の有無等について、当社株主の皆様に必要十分な情報が提供される必要があると考えます。
そこで、当社取締役会は、議決権割合が20%以上となる当社株式の買付行為に際しては、当該買付行為を行う買付者から事前に、株主の皆様の判断のために必要かつ十分な大規模買付行為に関する情報が提供されることを目的として、このような買付行為に関する一定の合理的なルール(以下「大規模買付ルール」といいます。)を設定することが、当社及び当社株主全体の利益を守るために必要であると考えます。
②当社財産の有効な活用、適切な企業集団の形成その他会社支配に関する基本方針の実現に資する特別な取組みの概要
当社は、昭和43年設立以来、強みである映像技術を活かし、高品位・高品質な映像機器の開発から生産・販売までを一貫して行ってまいりました。また、これにより培ってきた技術、情報、ノウハウ等を更に追求・発展させ「Visual Technology Company」へと展開すべく、映像のスペシャリストとして市場ニーズに最適な映像環境ソリューションを提案してまいりました。
今後とも、これまで培ってきた技術力、開発力を活かし、他社の追随を許さない魅力的な付加価値を提供してまいります。
また、当社グループの事業の拡大や競争力の強化、当社の持つ技術と強いシナジーを発揮するノウハウ、技術等を取得するため、必要に応じM&Aも実施します。
③会社支配に関する基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの概要
当社は、上記①で述べた基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みとして、「当社株式の大量取得行為への対応方針(買収防衛策)」(以下「本対応方針」といいます。)を定めています。
本対応方針は大規模買付行為に際して株主の皆様が適切な状況判断を行えるようにするため、大規模買付者に対して、その目的や内容、買付対価の算定根拠等の十分な情報提供と、適切な評価期間の確保を要請し、さらに、当社取締役会による当該大規模買付行為に対する意見の公表や、代替案の提示等を行う機会を確保することを目的として導入されたものです。
本対応方針の詳細に関しましては、当社ウェブサイト(http://www.eizo.co.jp/ir/news/2016/DC16-004.pdf)に掲載しておりますので、そちらをご覧ください。
④本対応方針が会社支配に関する基本方針に沿うものであり、株主の皆様の共同の利益を損なうものではないこと、当社役員の地位の維持を目的とするものではないこと
イ.本対応方針が会社支配に関する基本方針に沿うものであること
本対応方針は、大規模買付ルールの内容、大規模買付行為がなされた場合の対応方針、独立委員会の設置、株主及び投資家の皆様に与える影響等を規定するものです。本対応方針は、大規模買付者に大規模買付行為に関する必要かつ十分な情報を開示していただいた後に、十分な評価期間を経た上で大規模買付行為が開始されるものとしており、当社株主の皆様が大規模買付行為に応じるか否かを判断される際に必要な情報及び期間を確保することを目的としております。また、大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合でも、当該買付行為が当社の企業価値ひいては株主価値を著しく損なうと判断される場合には、大規模買付行為に対する対抗措置を発動し、株主全体の利益が毀損されることを防止します。このように本対応方針は、上記①で述べた基本方針に沿うものであると考えられます。
ロ.本対応方針が株主の皆様の共同の利益を損なうものではないこと
本対応方針は、当社株主に対して大規模買付行為に応じて当社株式を売却するか否かの判断のために必要な情報を提供することを目的としており、本対応方針によって株主の皆様は必要な情報に基づく適切な判断ができることとなるため、本対応方針は当社の株主価値を損なうものではなく、むしろ、その利益に資するものであると考えます。
さらに、本対応方針の発効・継続が当社株主の皆様の承認を条件としており、当社株主が望めば本対応方針の廃止も可能であることは、本対応方針が当社株主の共同の利益を損なわないことを担保していると考えられます。
ハ.本対応方針が当社役員の地位の維持を目的とするものではないこと
本対応方針は、大規模買付行為に応じて当社株式の売却を行うか否かは、本来、最終的には当社株式を保有する当社株主の皆様の判断に委ねられるべきことを大原則としつつ、当社の企業価値ひいては株主価値を守るために必要な範囲で大規模買付ルールの遵守の要請や対抗措置の発動を行うものです。本対応方針は、当社取締役会が対抗措置を発動する場合を事前にかつ具体的に規定しており、対抗措置の発動はかかる規定に従って行われます。さらに、対抗措置の発動などに際して取締役会に勧告を行う独立委員会の設置など、取締役会の恣意的な判断を防止する仕組みを有しております。
以上から、本対応方針は当社役員の地位の維持を目的とするものではないと考えます。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、4,450百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発の状況に重要な変更はありません。