当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業等のリスクについて、重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により企業収益や個人消費が一時的に大きく落ち込みましたが、社会経済活動の再開や経済政策の効果により緩やかに持ち直しております。ただし、COVID-19の収束時期の見通しは立たず、先行きは今後も不透明な状況が続くと見込まれます。
当社グループは、映像技術を核とした顧客のニーズに応じた最適な映像環境ソリューションを提供する「Visual Technology Company」として、世界トップレベルの高品質かつ信頼性の高い映像製品の提供、システムソリューションの提案を行っております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、コロナ禍により悪化した経済環境に対応するため不急な支出を抑制する一方、事業成長のための投資を継続しております。航空管制(Air Traffic Control:ATC)用途を始めとしたV&S(Vertical & Specific)市場向け製品を開発・製造するドイツ子会社のEIZO Technologies GmbHでは、生産性の向上及び生産能力の増強を目的に2018年9月に取得した開発・工場棟の改修・移転が完了し、2020年7月より稼働を開始しました。また、電子回路基板を製造する国内子会社のEIZOエムエス㈱では新工場棟を増築し、2020年11月より稼働を開始しました。
B&P(Business & Plus)市場では、USB Type-Cケーブル1本の接続で、画面表示、音声再生、ノートPCへの給電に加え有線LAN、USBハブも実現するFlexScanプレミアム3製品をリリースする等、ノートPC接続の利便性を高め、働き方の多様化を実現する映像製品を提供しております。
当第3四半期連結累計期間における業績につきましては、全体の売上高は53,507百万円(前年同期比3.7%減)となりました。COVID-19の影響下、停滞していた経済活動を再開した国々において販売は回復傾向となり、海外では欧州での販売が堅調に推移しました。また国内では、ヘルスケア市場向けにおいて設備導入計画の後ろ倒しの影響により前年同期を下回ったものの、緊急事態宣言解除後の6月以降は、医療施設への立入制限が緩和されるに伴い、販売は徐々に持ち直しました。アミューズメント市場においては、市場の環境は依然として厳しい状況が続いておりますが、新機種の販売が売上に貢献しました。
利益面につきましては、当第3四半期では欧州での堅調な販売、国内のヘルスケア市場向け・アミューズメント市場向け販売の持ち直しに加えて、B&P市場向け等の新機種を含む付加価値の高い製品の販売が増加したことにより、売上総利益は18,376百万円と前年同期比で2.1%増加し、売上総利益率は34.3%と前年同期比で2.0ポイント上昇しました。また、販売費及び一般管理費については不急な支出の抑制に努め、コロナ禍による厳しい経営環境に対応するべく適切にコントロールしたことにより13,764百万円(前年同期比2.8%減)となりました。その結果、営業利益は4,612百万円(同20.4%増)となりました。経常利益は受取配当金が増加したことに加え、前年同期に計上した為替差損は無く、当期は為替差益を計上したことにより5,587百万円(同30.5%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は3,884百万円(同26.0%増)となりました。
資産、負債及び純資産の状況は、前連結会計年度末と比較し、資産の部は投資有価証券の時価の上昇等により19,149百万円増加し144,433百万円、負債の部は3,788百万円増加し33,093百万円となりました。純資産の部はその他有価証券評価差額金が増加したことで15,360百万円増加し111,340百万円となりました。
市場別の売上高は次のとおりです。
[B&P(Business & Plus)]
売上高は、11,703百万円(前年同期比1.5%減)となりました。海外においては、欧州ではCOVID-19の第2波による都市封鎖等の規制強化措置がとられる中でも、IT機器への投資ニーズは強く、販売は回復傾向となりました。また新モデル投入も売上増に寄与しました。国内においては、都市圏を中心に在宅勤務やサテライトオフィス向けの需要が高まった一方、当第3四半期に入り法人において設備導入時期を後ろ倒しにするケースが増え、前年同期並みの水準となりました。
[ヘルスケア]
売上高は、18,099百万円(前年同期比15.4%減)となりました。海外においては、欧州での診断用途の需要は底堅く、加えて遠隔診断用途の需要も販売に寄与したことから、コロナ禍の状況下においても前年同期並みの水準で推移しました。内視鏡用途では中国での販売が堅調に推移しました。国内においては、緊急事態宣言解除後の6月以降、医療機関では設備投資を後ろ倒しにする動きも一部ありますが、医療施設への立入制限が緩和されるに伴い販売は徐々に持ち直しております。前期は消費増税前の駆け込み需要による増収効果があったことから、前年同期に比べ減収となりました。
[クリエイティブワーク]
売上高は、3,973百万円(前年同期比0.5%減)となりました。海外においては、期初において映像制作向けを中心に販売は低調に推移しましたが、当第3四半期に入り欧州におきましては新機種投入効果もあり販売が好調に推移し、前年同期を上回りました。国内においては、テレワークのニーズによりクリエイター向けの販売が堅調に推移しましたが、当第3四半期に入り需要は一巡し、前年同期を下回りました。
[V&S(Vertical & Specific)]
売上高は、6,582百万円(前年同期比15.1%減)となりました。海外においては、北米でのATC向け販売が一巡したことに加え、COVID-19の影響による自動車産業を始めとした各種産業向けの需要の後ろ倒しにより、売上高は前年同期を下回りました。国内においては、顧客要求に対応したカスタマイズ製品の販売が好調に推移しました。
[アミューズメント]
売上高は、10,082百万円(前年同期比54.3%増)となりました。遊技人口の減少や規則改正の影響で、アミューズメントの市場環境は引き続き厳しい状況が続いております。COVID-19の影響で、2018年2月施行の規則改正で示された旧規則機設置の経過措置期限が最長2021年1月末から、特定機種を除いて1年間延長となりました。この延長措置の結果、旧規則機の多くは2021年11月末まで設置を継続することが可能となり、入替需要が後ろ倒しになりました。当第3四半期では徐々に進む入替の需要に対し、複数の新機種を発売したことにより、前年同期を上回りました。
[その他]
売上高は、3,066百万円(前年同期比23.4%減)となりました。主に、アミューズメント用ソフトウェア受託開発の売上高が減少したことによります。
なお、市場区分の詳細は次のとおりです。
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区分 |
使用用途・場所 |
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B&P (Business & Plus) |
金融機関、公共機関、文教施設、一般オフィス、ハイエンド・ホームユース |
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ヘルスケア |
医用画像、診断用途、手術室用途 |
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クリエイティブワーク |
グラフィックス用途向け 出版・印刷・写真編集、映像制作 |
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V&S (Vertical & Specific) |
様々な環境下で使用可能な、多種多様な業種・分野向け 航空管制(Air Traffic Control:ATC)、船舶、監視(Security & Surveillance)、 その他産業用途 |
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アミューズメント |
パチンコ・パチスロ遊技機に搭載される液晶モニター |
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その他 |
保守サービス及びソフトウェアの受託開発 |
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、4,208百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。