第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業等のリスクについて、重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による厳しい状況下において、経済活動の正常化が進み、景気は持ち直しの動きが見られました。一方で、世界的な半導体不足による生産停滞やCOVID-19の感染再拡大など、先行きは依然として不透明な状況が続いております

 

当社グループは、映像技術を核とした顧客のニーズに応じた最適な映像環境ソリューションを提供する「Visual Technology Company」として、世界トップレベルの高品質かつ信頼性の高い映像製品の提供、システムソリューションの提案を行っております。

2021年度を初年度とする第7次中期経営計画「Amplify Imaging Value ~映像をもっと便利に、価値あるものに~」では、ProductsとSystemsで「映像」の価値を高めることによる事業領域の拡大を進めております。モニター、カメラ、ビデオエンコーダの各種製品を強化し、これら製品群で構成する「撮影、記録、配信、表示」のImaging Chainをシステム事業として展開し、DXの加速により更に情報量が増大する「映像」の利便性を向上させ、その価値を高めてまいります。

 

当第2四半期連結累計期間における業績につきましては、売上高は43,743百万円(前年同期比38.0%増)と前年同期を上回りました。半導体需給が逼迫する中、戦略的に積み増した完成品・材料在庫に加え、100%自社開発・自社生産のビジネスモデルが柔軟な生産を可能にし製品の安定供給を維持できたことで、市場における競争優位に繋がりました。市場別では、B&P(Business & Plus)・ヘルスケア・クリエイティブワークにおいて販売が好調に推移し、前年同期を上回る売上高となりました。アミューズメント市場向けにおいては、新規則機への入替えが進み売上高は前年同期を大幅に上回りました。

 

利益面については、B&P・ヘルスケア・クリエイティブワーク・アミューズメントの各市場において増収となったこと、高付加価値製品の販売が増加したことに加え、円安ユーロ高による利益貢献もあり、売上総利益は16,329百万円(前年同期比54.4%増)、売上総利益率は37.3%と前年同期比で4.0ポイント上昇しました。また、販売費及び一般管理費は、前期抑制した広告宣伝費等の営業活動費用の増加及び研究開発投資の増加により9,719百万円(同6.8%増)と前年同期に比べ増加しました。その結果、営業利益は6,610百万円(同349.0%増)、経常利益は7,034百万円(同252.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5,152百万円(同283.0%増)となり前年同期を大幅に上回りました。

なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、当第2四半期連結累計期間の売上高は同基準を仮に適用しなかった場合と比較し624百万円増加しております。なお、営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純利益には影響しておりません。詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」をご覧ください。

 

資産、負債及び純資産の状況は、前連結会計年度末と比較し、資産の部は投資有価証券の時価の上昇、現金及び預金の増加等により11,799百万円増加し161,861百万円、負債の部は3,730百万円増加し39,339百万円となりました。純資産の部はその他有価証券評価差額金の増加、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によって利益剰余金が増加したことにより8,068百万円増加し122,521百万円となりました。

 

市場別の売上は次のとおりです。

 

[B&P(Business & Plus)]

売上高は、7,912百万円(前年同期比9.7%増)となりました。海外においては、欧州ではIT機器への投資ニーズは強く、大型モニターの販売も好調であったことから売上高は前年同期を上回りました。国内においては、法人需要の回復により販売は堅調に推移しました。また国内外ともに、前期に販売を開始した37.5型のウルトラワイド曲面モニターの市場評価が高く販売が好調に推移しました。加えて、半導体不足や材料調達コストの上昇に業界全体が影響を受ける中、当社が安定的な価格での供給継続により競争力を発揮したことが売上高の増加、売上総利益率の向上に貢献しました。

 

[ヘルスケア]

売上高は、13,337百万円(前年同期比20.8%増)となりました。海外においては、欧米での経済活動の正常化とともに診断用途の需要は底堅く推移しました。国内においてもCOVID-19の再拡大により医療現場が逼迫し厳しい状況となりましたが、感染防止対策を徹底した医療の提供やワクチン接種が進んだことにより、前年同期に抑制された設備投資において回復基調が継続しました。また、国内外ともに内視鏡用途向けの販売が回復したことから、売上高は前年同期を上回りました。

 

[クリエイティブワーク]

売上高は、2,878百万円(前年同期比24.7%増)となりました。海外においては、欧州ではHDR対応のハイエンドモデルが好調に推移し、北米で映像制作向けの需要が回復基調であったことや中国でも需要が伸びたことにより販売が伸張しました。国内においては、ゲームクリエイター向けのテレワーク需要が高まった前年同期と比較して、売上高は減少しました。

 

[V&S(Vertical & Specific)]

売上高は、3,871百万円(前年同期比18.0%減)となりました。海外においては、自動車産業を始めとした各種産業向けにて本格的な需要回復には至らず、COVID-19の影響を受け減収となった前年同期並みの売上高にとどまりました。国内においては、各産業市場向けの需要が復調する一方で、顧客要求に対応したカスタマイズ製品の販売が一巡したことにより売上高は前年同期を下回りました。

 

[アミューズメント]

売上高は、13,715百万円(前年同期比237.2%増)となりました。規則改正に伴う旧規則機の撤去期限(2022年1月末)に向けての入替えが進み、前年同期を大幅に上回りました。ただし、遊技人口の減少や店舗数の減少等により、市場環境は厳しい状況が継続しております。

 

[その他]

売上高は、2,028百万円(前年同期比13.8%減)となりました。主に、アミューズメント用ソフトウェア受託開発の売上高が減少したことによります。

 

なお、市場区分の詳細は次のとおりです。

 

区分

使用用途・場所

B&P (Business & Plus)

金融機関、公共機関、文教施設、CAD、商業施設、一般オフィス、ホームオフィス

ヘルスケア

診断・検査、治療・手術、医療IT

クリエイティブワーク

映像制作、3DCG、プロフォト、ハイアマチュアフォト、イラスト、デザイン、

出版・印刷

V&S (Vertical & Specific)

社会インフラや産業機器で求められる多種多様な用途

航空管制、船舶、監視、MIL規格対応、その他産業用途(タッチモニター含む)

アミューズメント

パチンコ・パチスロ遊技機に搭載される液晶モニター

その他

保守サービス及びソフトウェアの受託開発

 

(2)キャッシュ・フローの状況

営業活動で獲得した資金は8,684百万円(前年同期は3,573百万円の使用)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益が増加したことによります。投資活動で使用した資金は838百万円(前年同期は1,341百万円の使用)となりました。また、財務活動で使用した資金は、配当金の支出1,278百万円を含む1,457百万円(前年同期は1,309百万円の使用)となりました。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、2,883百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)流動性及び資金の源泉について

当社グループは、中長期的に持続的な成長を図るため、生産能力の増強や生産性の向上、新しい市場で要求される規格への対応等を目的とした設備投資を予定しております。また、ヘルスケアやV&S市場向けでの長期安定供給を実現するための在庫資金や、新しい分野への先行的な研究開発資金等、事業を成長・拡大させるための資金需要がある他、必要に応じてM&A等を行う可能性もあります。

当該資金は、営業活動で生み出された内部資金で賄うこととしておりますが、資金需要の大きさや時期、為替相場の状況によっては、自己資金以外の資金調達の方法を検討する場合もあります。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。