文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループは、創業以来、「パチンコファンが喜ぶこと」を発想の原点としており、アミューズメントの世界において誰もが楽しめる新しいシステムやサービスの開発にチャレンジしてきました。今後も独自の発想と技術力でコンピュータを中心に時代の変化を読みとり、ニーズを先取りする市場創造型の製品を提案し続けることによって、社会へ貢献していくことを基本方針としております。また、ブランド力の向上により、顧客からの支持を強めることが、企業として継続的な業績発展につながるとの考えから、『顧客からの支持は、継続的業績発展につながる』を当社グループの企業品質方針として掲げ、企業活動を行っております。
当社グループは、経営の効率化、高付加価値化を推し進めることにより収益力を高めることが、企業価値・株主価値を向上させることであると考え、売上高営業利益率を重要な経営指標としております。
パチンコ業界を支援する情報システム企業として、業界の新しい成長を生み出す、どこよりも優れた情報インフラを提案していくことが当社グループの使命と考えております。
そして、ファン層の拡大(集客)こそが業界全体の発展につながるとの信念を持ち、パチンコホール、遊技機メーカーとパチンコファンを信頼で結び、三者が共に利益と満足を得るビジネスを構築してまいります。
そのために、全国のパチンコホールに対しては、遊技機の有効活用、パチンコファン集客のためのホールコンピュータをはじめとする情報システム機器の提供やネットワークサービスにより、企業経営・店舗運営を支援する一方、遊技機メーカーに対しては、より魅力のある表示ユニットや制御ユニットを提案し続けてまいります。また、パチンコファンに対しては、スマートフォン及びインターネット向け情報サービスをさらに強化し、より一層有用なホール情報を提供してまいります。
パチンコ業界におきましては、4円パチンコの稼動の微減傾向や新基準パチスロ遊技機の稼動不振が継続するなか、パチンコ店における依存(のめり込み)問題対策など、先行き不透明な状況が継続しております。
情報システム事業におきましては、パチンコ店の周辺機器への投資意欲の減少は継続するものと思われ、付加価値の高い製品やサービスの提案と迅速な対応が求められます。
制御システム事業におきましても、遊技機の仕様変更による開発スケジュールの見直しが懸念され、的確な情報収集や迅速な対応が求められる状況であります。
このような経営環境のもと、当連結会計年度末現在における対処すべき課題は次のとおりであります。
情報システム事業
① 新規則の遊技機に対応した管理手法や活用方法を支援するシステムを構築し、ファン目線に沿った製品開発を行います。
② ホール経営の効率化や運営の省力化をテーマとした、システムを提供します。
制御システム事業
① 市場の変化や最新の顧客動向を迅速かつ的確に掴み、タイムリーな提案でハードウェアの獲得を目指します。
② 新規則に対応した新たな遊技性の創出や、新技術を取り入れた企画提案を加速させます。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(平成30年3月31日)現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 法的規制について
情報システム事業の顧客であるパチンコホールは「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(以下、「風営法」という。)に定める基準に従って営業することが義務づけられており、パチンコホールが当社グループの製品を含めて店内の設備投資を行う場合、「風営法」に基づいて、あらかじめ各都道府県公安委員会に届出書を提出して、承認を受けなければなりません。また、パチンコホールの営業上、「風営法」のほか、「各都道府県条例」による規制を受けるとともに、過度な射幸性を抑制する目的等から、パチンコホールの業界団体が自主規制を行うことがあります。このような法的規制や新たな自主規制の実施により、パチンコホールの営業に制限が課せられた場合、パチンコホールの設備投資動向に急激な変化を生じる等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(2) 遊技機の型式試験について
当社グループ及び当社グループの取引先が製造販売するパチンコ遊技機及びパチスロ遊技機は、「風営法」第20条第5項に基づき、国家公安委員会の指定試験機関である一般財団法人保安通信協会(保通協)の型式試験に合格した機種だけが販売を許可されます。その後、各都道府県公安委員会による検定に適合することが必要となり、適合した機種だけがパチンコホールに導入されます。
型式試験は、各パチンコ遊技機及びパチスロ遊技機メーカーから持ち込まれた遊技機が国家公安委員会の「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」の規格に適合するかどうかを判断(遊技機を制御するプログラムの審査及び10時間に及ぶ試射等)するものです。
パチンコファンのニーズの多様化や電子技術の進歩により遊技機の技術構造は飛躍的に進化しており、それに伴い試験の準備手続きや技術的仕様は複雑化に拍車がかかっています。そのため、型式試験の通過に予想を超える時間を要したり、試験に不適合となったりした場合には、制御システム事業の顧客である遊技機メーカーの販売計画に大きな狂いが生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3) 製品開発について
コンピュータシステムにおけるソフトウエアについては、プログラムの不具合であるバグを無くすことが重要な経営課題でありますが、一般的に今日のように高度なソフトウエア上でバグを皆無にすることは困難といわれております。当社グループでは自社開発のソフトウエアプログラムを入念にテストすることで対処しておりますが、顧客であるパチンコホール等に製品を納入した後にバグが発見されたケースが過去において発生しております。このようなバグが発見された場合には、その規模や内容によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4) 需要の大幅な変動について
遊技機の市場動向は、特定の人気機種が大きく販売を伸ばす一方、数千台で終息してしまう機種も増加し、機種ごとの優勝劣敗の傾向が強くなっております。大幅に需要変動する傾向のある遊技機市場環境のなか、当初計画した各メーカーへの納入台数が達成できなくなる、あるいは受注がキャンセルされること等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(5) 知的財産権の保護について
当社グループは、知的財産権の重要性が高まるなか、特に特許権に関しては最重要の経営資源と位置付け、その創出と保護に努めるとともに、他社の特許権を侵害しない製品づくりに努めております。
しかしながら、当社グループの知的財産権に対する侵害行為は、その全てを把握することは困難であり、当社グループの権利を完全に防護することは不可能です。また昨今、知的財産権はその量、内容共に膨大であり、調査分析を徹底しておりますが、当社グループが他社の特許権を侵害しているとして、何らかの請求を受ける可能性があります。
また、映像や音声の制作において、版権や楽曲を使用しないオリジナル作品の場合、類似や模倣という観点が明確でないため、細心の注意を払っていても、意図せず著作権や不正競争防止法に抵触しているとして何らかの請求を受ける可能性があります。
さらに、著作権の許諾を受けていても著作者もしくは権利元の意向により影響を受ける可能性があります。
(6) 検定型式の均一性に関して
パチンコ遊技機及びパチスロ遊技機は、検定機関の検査に適合後、検定型式と同一の製造均一性を担保するため、その製品に使われている部品の互換が認められておりません。当社が遊技機メーカーに納入するユニット製品に使用している電子部品が生産中止となった場合、もしくは何らかの理由(企業の倒産、災害)により電子部品の供給が受けられなくなった場合は、当社製品の製造及び供給ができず業績に影響を受ける可能性があります。
(7) 創業者との取引
提出会社と創業者との平成30年3月期(自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日)における取引は次のとおりであります。
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氏名 |
住所 |
資本金又は |
事業の内容 |
議決権の所有 |
関係内容 |
取引の内容 |
取引金額 |
科目 |
期末残高 |
|
|
役員の |
事業上 |
|||||||||
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栢森新治 |
- |
- |
当社常勤顧問 |
(被所有) |
- |
- |
給与支払 |
13,690 |
- |
- |
(注) 1 上記金額のうち、取引金額には消費税等は含まれておりません。
2 取引条件及び取引条件の決定方針等
給与については、常勤顧問規程に基づいて金額を決定しております。
3 栢森新治は代表取締役会長 栢森雅勝及び代表取締役専務 栢森健の実父であります。
なお、栢森新治は、平成8年6月代表取締役を退任、取締役相談役に就任。平成9年3月取締役相談役を退任後、常勤顧問規程により常勤顧問(相談役)に就任。多方面に渡る親交により、財界を中心とした渉外活動を通じて、当社事業展開が円滑に行われるよう、日々注力いたしております。
当連結会計年度におけるわが国経済は、海外情勢の不確実性による影響が懸念されたものの、雇用・所得環境や企業収益の改善等を背景に、総じて緩やかな回復基調で推移いたしました。
当社グループが携わるパチンコ業界におきましては、平成30年2月1日にパチンコホールにおける依存(のめり込み)問題への対応の一環として施行された「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則」(以下「新規則」という。)による、パチンコホールの業績への影響の不透明感から、設備投資に対して慎重な姿勢が継続する厳しい事業環境となりました。
警察庁生活安全局「平成29年における風俗環境の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」によると遊技機設置台数はパチンコ遊技機が83,601台減少、パチスロ遊技機は4,792台減少し、合計4,436,841台となりました。また、1店舗当たりの遊技機設置台数は6.8台増加し、418.7台となりました。
このような市場環境のもと、情報システム事業におきましては、新製品である情報公開端末「BiGMO PREMIUMⅡ」及び呼出ランプ「IL-X3」を平成29年12月に市場投入し、旗艦店舗を中心に旧製品からの入替提案に注力しました。
また、業界初のファン動向データ公開サービス「Fan-SIS」の提案の強化を図るとともに、MIRAIGATEサービスの普及に努めました。
制御システム事業におきましては、各遊技機メーカーの最新動向の収集に努め、機種開発スケジュールや販売計画の見直しを随時実施しました。また、射幸性を抑えた中での新たな遊技性の創出に取り組むとともに、新技術やコンテンツの獲得及び提案に注力しました。
この結果、当連結会計年度の業績は、連結売上高340億93百万円(前期比16.3%減)、連結営業利益11億92百万円(同13.8%増)、連結経常利益13億90百万円(同1.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7億85百万円(同56.2%増)となりました。
セグメント業績は次のとおりであります。
当連結会計年度は、新製品である情報公開端末「BiGMO PREMIUMⅡ」及び「IL-X3」の製品効果によって需要を掘り起こし、同シリーズにおきましては前連結会計年度を上回る販売台数となりましたが、平成29年6月に市場投入した新製品「VEGASIAⅢ」を主とするCRユニット、及びホールコンピュータ・景品顧客システムの販売台数につきましては、新規出店や大規模改装が減少した影響を大きく受けたことにより、前連結会計年度を下回りました。
この結果、当事業の売上高は248億27百万円(前期比8.9%減)、セグメント利益24億35百万円(同19.1%減)となりました。
当連結会計年度は、遊技機市場全体の新台販売台数が低調に推移するなか、各遊技機メーカーにおいて新規則を見据えた機種仕様の変更による開発スケジュールや販売時期の延期により、表示ユニット及び制御ユニットの販売台数は前連結会計年度を下回りました。パチスロ遊技機におきましては、平成29年7月に約5,500台(前期は約12,300台)を市場投入しました。
費用面では、当事業の販売戦略の見直しに伴う研究開発費の減少、及び平成27年4月に発生した取引先遊技機メーカーの破産手続きが平成29年7月で終結決定したことに伴う、貸倒引当金の戻し入れ等により、販売費及び一般管理費が前連結会計年度に比べ減少しました。
この結果、当事業の売上高は93億22百万円(前期比31.0%減)、セグメント利益4億33百万円(前期セグメント損失3億6百万円)となりました。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 |
|
|
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
制御システム事業 |
4,151,609 |
65.9 |
(注) 1 金額は製造原価によっております。
2 情報システム事業においては製品の製造はOEM先で行っており、当社内で製造作業は行っておりません。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 |
|||
|
受注高 |
受注残高 |
|||
|
金額(千円) |
前年同期比(%) |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
制御システム事業 |
6,937,334 |
69.9 |
723,281 |
52.5 |
(注) 1 情報システム事業については見込み生産をしており、また工事は製品販売に伴う付帯工事のため受注扱いしておりません。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 |
|
|
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
情報システム事業 |
24,826,964 |
91.1 |
|
制御システム事業 |
9,266,197 |
68.9 |
|
合計 |
34,093,161 |
83.7 |
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
3 総販売実績に対する相手先別の販売実績の割合が10%未満のため、主要な販売先については記載を省略しております。
当連結会計年度末の流動資産は、現金及び預金、売上債権、たな卸資産、繰延税金資産及び未収入金などが減少したことにより、前連結会計年度末に比べ29億87百万円減少の269億1百万円となりました。
当連結会計年度末の有形固定資産は、建設仮勘定の増加はありましたが減価償却費の計上により前連結会計年度末に比べ3億3百万円減少の97億24百万円となりました。
当連結会計年度末の無形固定資産は、ソフトウエアなどの増加により前連結会計年度末に比べ1億69百万円増加の32億92百万円となりました。
当連結会計年度末の投資その他の資産は、貸倒引当金の戻し入れがありましたが、破産債権や繰延税金資産の減少により前連結会計年度末に比べ1億42百万円減少の36億46百万円となりました。
その結果、当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ32億64百万円減少の435億64百万円となりました。
当連結会計年度末の流動負債は、電子記録債務や未払金が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ33億5百万円減少の131億96百万円となりました。
当連結会計年度末の固定負債は、資産除去債務の増加はありましたが役員退職慰労引当金が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ58百万円減少の11億15百万円となりました。
その結果、当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ33億64百万円減少の143億12百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産は、利益剰余金などが増加したことにより、前連結会計年度末に比べ99百万円増加の292億51百万円となりました。
以上により自己資本比率は67.1%(前連結会計年度末比4.8ポイント上昇)となりました。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2億29百万円減少の138億32百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動におけるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、29億21百万円(前年同期は93億39百万円の収入)となりました。その主な要因は、大きな支出として仕入債務の減少23億14百万円がありましたが、収入として税金等調整前当期純利益12億81百万円、減価償却費20億85百万円、売上債権の減少10億72百万円などがあったことによります。
(投資活動におけるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、24億11百万円(前年同期は16億96百万円の支出)となりました。その主な内訳は固定資産の取得による支出があったことによります。
(財務活動におけるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、7億39百万円(前年同期は29億38百万円の支出)となりました。その主な内訳は、配当金の支払によります。
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
当社グループは、連結財務諸表の作成にあたって、たな卸資産の評価、投資有価証券及び会員権の評価、繰延税金資産の計上等の重要な会計方針に関する見積り及び判断は、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づいて行っております。
当社グループの行っている会計上の見積りのうち、たな卸資産においては将来の使用見込みを鑑み必要に応じて評価減や廃棄処分を実施しております。投資有価証券及び会員権においては時価が簿価の30%以上下落した場合や業績不振等により回収可能性がきわめて低いと判断された場合に減損処理を行っております。繰延税金資産においては回収可能性が将来の課税所得の見積りに対するものであるため、見積り額が減少した場合には繰延税金資産の減額及び税金費用の追加計上の可能性があります。また、解消が見込まれる一時差異の見積りにおいては、厳密に回収可能時期を検討した額を計上しております。減損損失においては、当社グループの保有する資産において、事業用資産については管理会計上の区分でグルーピングしており、投資不動産及び事業の用に供していない遊休資産においては個々の物件単位でグルーピングしております。このグルーピング資産ごとに時価又は将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った資産については、帳簿価額を回収可能価額まで直接減額しております。資産除去債務においては、当社グループの重要な事業拠点等の賃貸借契約に伴う原状回復義務について、過去の実績等から合理的に見積った額を計上しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高においては前年を下回る結果となりましたが、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年を上回る結果となりました。
当社グループが携わるパチンコ業界は、業界固有の法規制等が業績動向や経営戦略に影響を及ぼす可能性があります。
当連結会計年度に、パチンコ店における依存(のめり込み)問題への対応の一環として、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則」(平成29年9月公布、平成30年2月1日施行。以下「新規則」という。)が施行されました。
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ、66億20百万円減少し、340億93百万円(前期比16.3%減)となりました。
情報システム事業では新規則の施行により、パチンコホールの市場への影響を見極めたいという姿勢や当面の設備投資に対する慎重姿勢が継続しており新規店舗や改装店舗数が大幅に減少しました。
制御システム事業では、遊技機メーカーにおいて新規則施行への対応として、開発計画の大幅な見直しが図られました。
これらの事業環境の変化は、当社グループの売上高が前連結会計年度を下回る大きな要因となりました。
(営業利益)
売上原価は、情報システム事業、制御システム事業とも、製品の販売が減少したことにより、前連結会計年度に比べ、45億5百万円減少し、222億55百万円(前期比16.8%減)となりました。
販売費及び一般管理費は、販売戦略の見直しに伴う研究開発費の減少や平成27年4月に発生した取引先遊技機メーカーの破産手続きが平成29年7月で終結決定したことに伴う、貸倒引当金の戻し入れ等により、前連結会計年度に比べ22億60百万円減少し、106億44百万円なりました。
以上の結果、当連結会計年度の営業利益は前連結会計年度に比べ1億44百万円増加し、11億92百万円(同13.8%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
営業外損益においては、前連結会計年度に保険積立金の解約による収益として1億37百万円を計上しましたが、当連結会計年度は版権への協賛に対する受取分配金の増加や営業利益が前連結会計年度に比べ増益となったことから、当連結会計年度の経常利益は前連結会計年度に比べ16百万円増加し、13億90百万円(前期比1.2%増)となりました。
当連結会計年度の特別損失は、前連結会計年度に比べ、2億51百万円減少しました。これは、前連結会計年度は、特別損失として、子会社においてコンテンツの固定資産の減損損失2億27百万円を計上したことが主な要因です。
以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ2億82百万円増加し、7億85百万円(同56.2%増)となりました。
(情報システム事業)
当事業では、新規店舗や改装店舗の大幅な減少に伴い製品の販売は前年を下回りましたが、パチンコホールの運営支援、分析支援による経営のサポート等を行なうMIRAIGATEサービスにおいては、売上高43億12百万円(前期41億43百万円)と堅調に推移しており、継続的に収益が得られるストック型ビジネスである当サービスを収益の柱とし構築していくことが重要と認識しております。また、パチンコホールと当社を専用回線で繋いだネットワークインフラを活用することで、当社の営業スタイルや、サポート業務の効率化を促進してまいります。
(制御システム事業)
当事業では、規則改正による、遊技機メーカーの開発スケジュールの見直しに伴い、表示ユニット及び制御ユニットのの販売台数が減少しました。これらの影響を最小化にするためには、機種開発のスピードを速め、開発ラインを効率的に稼動させることが重要と認識しております。さらに、当事業においては、新技術を取り入れた企画とユニット提案による付加価値の高いハードウェアの獲得など、事業領域の拡大に注力してまいります。
③ 経営成績に重要な影響を与える要因について
[第2 事業の状況 2 事業等のリスク]に記載されておりますように、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」や一般財団法人保安通信協会による遊技機の型式試験の改正や許認可方針の変更等が行われた場合に、当社グループの経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。
④ 経営戦略の現状と見通し
パチンコ業界を支援する情報システム企業として、どこよりも優れた情報インフラを提供していくことが当社の使命と考え、全国のパチンコホールに対しては、「DK-SIS」による遊技機の有効活用や、ファン動向データサービス「Fan-SIS」の提案など、MIRAIGATEサービスの拡充を推進し、堅調に推移しております。
遊技機メーカーに対しては、新規則に対応した魅力のあるユニット及び遊技機の新たな企画提案に取り組んでおります。
また、パチンコファンに対しては、スマートフォン向けのパチンコ情報アプリ「パチロボ」の機能やコンテンツの強化を実施することで、さらなる普及拡大を目指します。
⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、独自の発想と技術力で市場創造型の製品を提案し、経営の効率化と高付加価値化を推し進め、収益力を高めることが、競争力を維持強化し、企業価値の増大に繋がるものと考え、「売上高営業利益率」を重要な経営指標としており、前連結会計年度に比べ0.9ポイント増加し、3.5%となりました。
⑥ 資本の財源及び資金の流動性
当連結会計年度末の流動資産は、各システム事業において売上高の減少に伴う売上債権や、制御システム事業におけるパチスロ遊技機の販売によるたな卸資産及び全社共通資産において、消費税の還付金がないことに伴う未収入金などが減少したことにより、前連結会計年度末に比べ29億87百万円減少の269億1百万円となりました。
当連結会計年度末の固定資産は、情報システム事業における社内システム構築に伴う建設仮勘定及びソフトウエアなどの増加がありました。制御システム事業においては取引先の破産手続きが終了したことによる破産債権の減少及び貸倒引当金の戻し入れがありました。全社共通資産においては減価償却費の計上に伴う有形固定資産や繰延税金資産などの減少がありました。また有形固定資産においては使用用途の変更などにより、全社共通資産から各システム事業に配布されたことにより、情報システム事業の資産合計は前連結会計年度末に比べ7億19百万円増加の176億18百万円となり、制御システム事業の資産合計は3億50百万円増加の66億6百万円となりました。
その結果、当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ32億64百万円減少の435億64百万円となりました。
当連結会計年度末の流動負債は、前連結会計年度に比べ当連結会計年度の下半期における仕入の計上に伴う電子記録債務の減少や、情報システム事業における研究開発活動の見直しによるずれ込みにより研究開発費の計上が減少しました。また有形固定資産の取得に伴う未払金が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ33億5百万円減少の131億96百万円となりました。
当連結会計年度末の固定負債は、各事業に関連した事業所得の用途変更に伴う資産除去債務の増加はありましたが、役員退職慰労引当金が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ58百万円減少の11億15百万円となりました。
その結果、当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ33億64百万円減少の143億12百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上額大きかったことにより利益剰余金が増加し、前連結会計年度末に比べ99百万円増加の292億51百万円となりました。
以上により当座比率は152.3%(前連結会計年度末比22.6ポイント上昇)、自己資本比率は67.1%(前連結会計年度末比4.8ポイント上昇)となりました。
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2億29百万円減少の138億32百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
営業活動により得られた資金は、前連結会計年度と比べ64億17百万円減少の29億21百万円となりました。減少した主な要因として大きいのが、仕入債務の増減であり、これは当社における各年度の下期の営業戦略に連動した仕入計上額が大きく影響したためであります。また、在庫増減におきましても、特に制御システム事業における製品の販売時期が影響しております。
投資活動により使用した資金は、前連結会計年度に比べ7億14百万円増加の24億11百万円となりました。増加した主な要因は、当連結会計年度において保険積立金の解約による収入が減少したことや遊休資産の売却がなかったことによります。
財務活動により使用した資金は、前連結会計年度に比べ21億99百万円減少の7億39百万円となりました。減少した主な要因は、前連結会計年度おいてフリーキャッシュフローが獲得できたことにより、短期借入金22億円の返済をしましたが、当連結会計年度においてはなかったことによります。
当社グループは運転資金及び設備資金において、営業収益による内部資金及び金融機関からの調達を基本方針としております。子会社の資金需要は当社において調達をいたします。当社は、取引先金融機関と当座借越の枠を設けていただいており、使用用途及び金利情勢等を鑑みて短期借入金及び長期借入金を決定いたします。
中期的な方向性としましては、当社グループは営業活動による収益力の向上により営業キャッシュフローを増加させ、健全な財政状態を維持した上で、適宜適切な設備投資を既存事業及び新規事業に積極的に投下することにより、事業の持続的成長に繋がると考えております。
オムロンアミューズメント株式会社OAM特約店基本契約
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契約会社 |
相手方の名称 |
契約内容 |
契約期間 |
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ダイコク電機株式会社 |
オムロンアミューズメント株式会社 |
パチンコ遊技機の構成部品(ソレノイド、センサ等)に関する販売特約店契約 |
平成18年4月1日から 平成31年3月31日まで |
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(期間満了の1カ月前までに両社いずれからも何等の申し入れもない場合は、さらに1年間自動的に延長されるものとし、以後も同様となっております。) |
(注) 提出日現在において契約期間を延長しております。
(1) 研究開発体制と開発内容
開発スタッフ228名により「情報システム事業」及び「制御システム事業」各々の研究開発を行っております。当連結会計年度における研究開発費の総額は15億78百万円であり、セグメントの研究開発活動及び研究開発費の金額は次のとおりとなっております。
(情報システム事業)
当連結会計年度における情報システム事業の研究開発活動の実績は以下のとおりであり、開発スタッフ37名、研究開発費は14億70百万円であります。
① ホールコンピューティングシステム「CⅡ」の主な開発活動
・全国から収集した「ファンの遊技動向データ」を活用し、パチンコホール向けに公開するファン動向データ公開サービス「Fan-SIS」を開発しました。
・ファンのパチンコ・パチスロ依存症対策として、業界が推進している「自己申告プログラム」に対応した顧客管理システムを開発しました。
・ファンから高い支持を集めている「小当りラッシュ搭載遊技機」に対応した遊技台データ分析ソフトを開発しました。
・ファン向けパチンコ・パチスロ情報サイト「データロボ サイトセブン」において、有料会員向け機能を強化した「VIPコース」を新設しました。
② 情報公開製品の主な開発活動
・台毎情報公開端末「BiGMO PREMIUM」の機能を継承し、スタイリッシュな外観デザインに一新した新製品「BiGMO PREMIUMⅡ」を開発しました。あわせて、新台コーナーや遊技台スペックなどをファンにわかりやすく伝えるBiGMO PREMIUMⅡ用「光るPOPオプション」の開発を行いました。
・セグメントデータ表示部に業界初となるVA液晶を搭載し、液晶部には業界最大クラスの7インチワイドを採用した新呼出ランプ「IL-X3」を開発しました。呼出ランプタイプとしては初めてスマートフォン連動サービスに対応しています。
・台毎情報公開端末「BiGMO PREMIUM」及び「REVOLA」において、ファンの遊技台選びに役立つデカスペック表示機能(非稼動時)や、パチンコの小当りラッシュに対応したデータ表示およびパチンコホールにおいて運用の幅を広げるサービス呼出機能の拡張開発を行いました。
③ プリペイドシステムの主な開発活動
・CRユニット「VEGASIAⅢ」のイルミネーションを同期させる開発を行うことにより、遊技島内に並んだCRユニットによる統一感あふれる光の演出ができるようになりました。
・「VEGASIAⅢ」に、席を離れたときにカード返却を制限するセキュリティ機能を強化しました。また、カードの返却を制限していることを台毎情報公開端末でお知らせする機能を開発しました。
・プリペイドシステムはカード盗難時に使用不可にするだけでなく、盗難登録履歴を記録して事後確認が可能となる開発を行いました。
(制御システム事業)
当連結会計年度における制御システム事業の研究開発活動の実績は以下のとおりであり、開発スタッフ191名、研究開発費は1億7百万円であります。
・遊技機市場の変化に柔軟に対応すべく、企画面・ソフト開発面における開発プロセスの見直しを図り、開発ライン数の増加と開発期間の短縮に向け、グループ会社の増強含めた開発体制の再編を行いました。
・事業領域の拡大を目的とした新規デバイスの開拓、新技術の調査・分析などを行うとともに、新技術を活用した次世代ユニット考案及び企画提案力の強化に向けた研究活動を推進しました。
・映像演出の品質並びに制作期間の短縮に向け、グループ会社にて専門性の高い人材の確保と制作協力会社の開拓を行い、制作ライン数の増強を図りました。
・パチンコ遊技機の新規開発獲得のため、有力コンテンツの発掘及び企画提案活動に取り組みました。
・パチスロにおける高稼動要因及びリリース時期の市場環境の多角的な分析とともに、ホール店舗での更なる遊技機稼動貢献を実現するための企画開発に注力しました。
・アミューズメントコンテンツでは、スマートフォン向け開発の強化を中心にライブラリのフォント機能の拡張、描画処理機能の拡張と処理改善、アニメーション機能の拡張と高速化、マルチスレッド対応を行いました。その他にスマートフォン向け開発ライン拡充に向け人員増強と教育を行いました。
平成30年3月期の実績
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主な新製品: |
① パチスロ そらのおとしものフォルテ |
(DAXEL株式会社) |
平成29年 7月 |
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② パチスロ 結城友奈は勇者である |
(DAXEL株式会社) |
平成29年 7月 |
(2) 知的財産権に関する活動
年々、知的財産権の重要性が高まる中、当社は特に特許権に関しては最重要の経営資源と位置付け、企業利益に貢献する活動を行っております。
その基本方針としましては以下のとおりであります。
① 散発的な出願ではなく、戦略的系統的な出願をする。
② 特許報奨制度のインセンティブ付与により出願の質を高める。
③ 社内への知的財産権に関する危機管理の浸透をはかる。
④ 適切な特許権行使をする。