第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生したリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

  当第2四半期連結累計期間(2023年12月1日~2024年5月31日)における当社グループは、前年同期比にて減収減益となりました。自動認識業界において世界的に設備投資需要の低迷が続いていることに加え、前年度までに生じていた原材料及び製品不足に対応するために取引先及び当社にて確保していた製品在庫が滞留しており、グループ全体で在庫調整の影響を受けております。

 当第2四半期連結累計期間の売上高は、31億26百万円(前年同期比8.7%減)となりました。

 セグメントの内訳を示しますと、日本では13億29百万円(前年同期比13.4%減)、米国は6億47百万円(前年同期比0.2%減)、欧州・アジア他は11億50百万円(前年同期比7.3%減)となりました。

 日本国内においては、主要取引先において在庫調整が続いていること等から、前年度比で売上減となりました。

 米国においては、前年度比で横ばいとなりました。欧州・アジア他においては、欧州地域の景気回復が鈍化していること等から、前年度比で売上減となりました。

 利益面では、営業損失が2億21百万円(前年同期は53百万円の営業損失)、経常損失が2億85百万円(前年同期は1億23百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が3億20百万円(前年同期は1億46百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。原材料価格が高止まりする一方、価格競争のため販売価格に上昇分を転嫁しきれないこと等から、売上原価率の上昇が続いており、前年度比で利益減となりました。

 なお、当第2四半期連結累計期間においての為替レートは、1ドル=148.01円、1ユーロ=160.63円で算出しております。

 

(2)財政状態の分析

 当第2四半期連結会計期間末の総資産は150億51百万円となり、前連結会計年度末と比較して5億13百万円減少いたしました。主な要因は、現金及び預金の減少5億42百万円、受取手形及び売掛金の減少2億26百万円、原材料及び貯蔵品の増加2億3百万円等により流動資産が5億13百万円減少したことによるものです。

 負債は96億20百万円となり、前連結会計年度末と比較して3億76百万円減少いたしました。主な要因は、支払手形及び買掛金の減少1億23百万円等により流動負債合計が1億12百万円減少したこと、長期借入金の減少2億63百万円等により固定負債合計が2億63百万円減少したことによるものです。

 なお、純資産は54億30百万円となり、前連結会計年度末と比較して1億36百万円減少いたしました。主な要因は、利益剰余金の減少3億20百万円等によるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローは、営業活動により2億98百万円減少、投資活動により1億40百万円増加、財務活動により2億12百万円減少となりました。この結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は57億11百万円となり、前連結会計年度末と比較して2億75百万円減少となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは2億98百万円の支出(前年同期は4億61百万円の支出)となりました。

主な要因は、棚卸資産の増加2億10百万円及び仕入債務の減少1億47百万円等によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは1億40百万円の収入(前年同期は4億76百万円の支出)となりました。

主な要因は、定期預金の預入による支出2億40百万円及び有価証券の償還による収入4億45百万円等によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは2億12百万円の支出(前年同期は6億63百万円の収入)となりました。

主な要因は、長期借入れによる収入12億50百万円及び長期借入金の返済による支出14億39百万円等によるものです。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当第2四半期連結累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題はありません。

 

(6)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、1億77百万円であります。

 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。