当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、独自技術を保有し、自社ブランド製品を世界に供給する“開発型企業”を目指すことで、市場に常に“新しさと違い”を提供するイノベーターであり続けることを経営ビジョンに掲げ、産業用印刷市場におけるデジタル化の推進を目指しております。
また、2025年5月に策定しました中長期成長戦略「Mimaki Innovation 30(以下、MI30)」において、コア事業である産業用インクジェットプリンタ事業の成長と安定的な収益性の維持・強化とともに、新たな領域へチャレンジすることで企業価値の向上を図るため、重点施策に基づき目標達成に向けて取り組んでおります。
当中間連結会計期間における世界経済は、全体として緩やかな回復基調にありますが、米国の関税政策の影響による成長鈍化に対する懸念や、不安定な国際情勢等により不透明要素は依然として継続しております。また、金融資本市場の変動等の影響も引き続き注視が必要な状況にあります。
このような環境のなか、当社グループでは中長期成長戦略「MI30」で定めた重点施策に基づき、収益性の維持による安定的な財務基盤の実践と、製品市場別戦略として定期的かつ革新的な新製品を上市する目標を策定し取り組んでおります。当第2四半期においては、SG(サイングラフィックス)市場向けは、専用フィルムに印刷したデザインを形状や素材を選ばず、既製品や大きな素材に転写できる加飾方式を採用し、素材に直接印刷しないためミスプリントのリスクも低減できる当社初のUV-DTF(UV硬化式-Direct To Film)プリンタ「UJV300DTF-75」を市場投入しました。また、好評をいただいている当社のプリント&カット複合機「CJV200シリーズ」に、エコソルベントインクを搭載しプリント機能に特化させたエントリーモデルのプリント専用機「JV200-160/-130」も新たに市場投入しました。TA(テキスタイル・アパレル)市場向けでは、高画質・高品質を実現し、昇華転写プリントの仕事の幅を大きく広げ、誰でも簡単に使いやすく、業務効率を向上させる機能が充実した昇華転写用インクジェットプリンタ「TS200-1600」を発表しました。
売上高は、減収となりました。製品市場別ではSG市場向けの高画質のエントリーモデルであるエコソルベントインクジェットプリンタの牽引に加えて、当社初のUV-DTFモデルが北米・欧州を中心に多くの引き合いを受けたことから順調な立ち上がりとなりました。また、UVインク搭載モデルの販売は低調となりましたが、SG市場向けの製品戦略による製品ラインナップの拡充が着実に奏功しており、プリンタ本体、インクの販売ともに増収となりました。IP(インダストリアルプロダクツ)市場向けは、ミドルサイズのFB(フラットベッド)のUVモデル「JFX200-1213EX」が引き続き牽引しましたが、新製品の端境期にあたり主に小型FBモデルの販売低調が継続したことからプリンタ本体は大幅な減収となりました。インクの販売は大幅に伸長しましたが、全体では減収となりました。TA市場向けは、フラッグシップモデルのダイレクト昇華と昇華転写紙のプリントの両方に対応したハイブリッドプリンタが堅調に推移し、また、日本や欧州においてオンデマンド捺染が可能なダイレクト捺染インクジェットプリンタの販売が好調となりましたが、DTFモデルの販売が競争激化により減少した結果、プリンタ本体は大幅な減収となりました。インクの販売は、プリンタ本体の累計稼働台数の増加に伴い引き続き好調に推移しました。
利益面では、減益となりましたが、前中長期戦略において掲げた収益性の安定化を継続的に推進した効果により、営業利益率は10.1%を確保しました。なお、原価改善活動が恒常化したことから、2.3pt改善し51.0%と売上原価率は大きく改善しました。販管費は、「MI30」において示しております将来の成長に繋げる新たな領域への投資として研究開発費や人件費については積極的に投入しましたが、その他の費用は売上高に応じた執行に努めたことから前年同期比では増加したものの、期初計画との比較では抑制した結果となりました。
以上の結果、当中間連結会計期間における当社グループの売上高は393億79百万円(前年同期比3.8%減)、営業利益は39億90百万円(同15.1%減)、経常利益は37億64百万円(同12.9%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は27億53百万円(同15.3%減)となりました。
また、主要な為替レート(2025年4月~2025年9月の平均レート)は、1米ドル=146.04円(前年同期152.62円)、1ユーロ=168.06円(前年同期165.93円)で推移しました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、セグメントの利益につきましては、セグメント間取引消去の影響により中間連結損益計算書の営業利益から乖離してしまうため、記載を省略しております。
(日本・アジア・オセアニア)
売上高は177億85百万円(前年同期比2.9%減)となりました。日本では、SG市場向けのエコソルベントインクジェットプリンタやUV-DTFモデルなどの新製品が順調に立ち上がりましたが、UVインク搭載モデルの販売が減少したことから微増となりました。また、IP市場向けにおいては新製品の端境期の影響を受け減少し、TA市場向けはDTFモデルが減少しました。FA(ファクトリーオートメーション)事業は、基板検査装置や半導体製造装置の販売が好調に推移した一方で、基板実装装置事業やFA装置が低調であったことから大幅な減収となりました。アジア・オセアニアではSG市場向けは微増となりましたが、IP市場向けは小型FBの販売が減少し、TA市場向けは、高速昇華転写インクジェットプリンタ「Tiger600-1800TS」が大幅に増加しましたが、エントリーモデルの昇華転写プリンタが低調となり、販売は減少しました。以上の結果、全体では減収となりました。
(北・中南米)
売上高は119億27百万円(同2.3%減)となりました。北米では、SG市場向けは新製品のUV-DTFモデルやエコソルベントプリンタの立ち上がりが順調となり堅調に推移しました。IP市場向けは、大型FBが好調に推移した一方で小型FBモデルの販売が減少しました。TA市場向けは、「Tiger600-1800TS」やフラッグシップモデルのダイレクト昇華と昇華転写紙のハイブリッドプリンタが堅調に推移しましたが、DTFモデルの減少により本体の販売が減少しました。中南米は、SG市場向けは大幅に増加しましたが、TA市場向けのDTFモデルの減少により、全体では減収となりました。なお、北・中南米のインクの販売は累計稼働台数の増加により飛躍的に増加しましたが、全体では減収となりました。なお、北米の為替影響を除いた実質的な売上は増収となりました。
(欧州・中東・アフリカ)
売上高は96億67百万円(同7.3%減)となりました。欧州では、SG市場向けは新製品のUV-DTFモデルやエコソルベントプリンタの立ち上がりが順調に推移したものの前年並みとなりました。IP市場向けは大幅な減収となり、また、TA市場向けは昇華転写のエントリーモデルが好調に推移しましたが、DTFモデルの大幅な減少に伴い本体の販売が大幅に減少し、インクの販売は前年並みとなりました。中東・アフリカでは、SG市場向けは引き続きエコソルベントのエントリーモデルが好調となり、また、TA市場向けの昇華転写のエントリーモデルが大幅に伸長しましたが、IP市場向けの小型・大型FBモデルともに大幅に減少しました。全体では減収となりました。
当中間連結会計期間における市場別の売上高は以下のとおりであります。
|
|
売上高(千円) |
構成比率(%) |
対前期増減率(%) |
|
S G 市 場 向 け |
16,521,648 |
42.0 |
1.5 |
|
I P 市 場 向 け |
9,777,303 |
24.8 |
△7.8 |
|
T A 市 場 向 け |
4,548,547 |
11.6 |
△14.7 |
|
F A 事 業 |
1,933,468 |
4.9 |
△9.8 |
|
そ の 他 |
6,598,751 |
16.8 |
0.1 |
|
合 計 |
39,379,719 |
100.0 |
△3.8 |
(SG市場向け)
売上高は165億21百万円(前年同期比1.5%増)となりました。プリンタ本体は、2024年秋に発売の高画質のエコソルベントプリンタやフラッグシップモデルのUVインクジェットプリンタが牽引しました。加えて新製品のUV-DTFモデルが北米・欧州において多くの引き合いもありましたが、エントリーモデルの販売が集中したことから増収幅は一定に留まりました。インクの販売は微増となりました。
(IP市場向け)
売上高は97億77百万円(同7.8%減)となりました。プリンタ本体は、ミドルサイズのFBモデルが引き続き牽引しましたが、新製品の端境期にあたり主に小型FBモデルの低調により大幅な減収となりました。インクの販売は大きく伸長しましたが、全体としては減収となりました。
(TA市場向け)
売上高は45億48百万円(同14.7%減)となりました。主に日本や欧州においてダイレクト捺染インクジェットプリンタが堅調に推移しましたが、DTFモデルの販売が急速に伸びた前期との比較において競争激化となったことから、大幅な減収となりました。インクの販売は、プリンタ本体の累計稼働台数の増加に伴い好調に推移しましたが、全体では大幅な減収となりました。
(FA事業)
売上高は19億33百万円(同9.8%減)となりました。FA事業は、基板検査装置や半導体製造装置の販売が好調に推移した一方で、基板実装装置事業やFA装置の低迷により減収となりました。
また、当中間連結会計期間における品目別の売上高は以下のとおりであります。
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|
売上高(千円) |
構成比率(%) |
対前期増減率(%) |
|
製 品 本 体 |
13,983,179 |
35.5 |
△12.7 |
|
イ ン ク |
16,025,800 |
40.7 |
2.3 |
|
保 守 部 品 |
3,598,236 |
9.1 |
5.5 |
|
そ の 他 |
5,772,503 |
14.7 |
△1.5 |
|
合 計 |
39,379,719 |
100.0 |
△3.8 |
当中間連結会計期間末における財政状態は以下のとおりであります。
(資産)
当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比べ5億41百万円増加し、767億16百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末と比べ3億89百万円減少し、572億14百万円となりました。これは、主に現金及び預金の減少等によるものです。また、固定資産は前連結会計年度末と比べ9億31百万円増加し、195億1百万円となりました。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比べ20億14百万円減少し、417億85百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末と比べ12億79百万円減少し、360億11百万円となりました。これは、主に電子記録債務の減少等によるものです。固定負債は、前連結会計年度末と比べ7億34百万円減少し、57億74百万円となりました。これは、主に長期借入金の減少等によるものです。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比べ25億56百万円増加し、349億30百万円となりました。これは、主に利益剰余金の増加等によるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物残高(以下「資金」という。)は、税金等調整前中間純利益の増加等があったものの、有形固定資産の取得による支出等により、前連結会計年度末に比べ17億14百万円減少し、101億60百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は17億20百万円(前年同期比27億87百万円減)となりました。これは、税金等調整前中間純利益37億72百万円等があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は20億32百万円(同11億15百万円増)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出17億40百万円等があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は15億69百万円(同51億25百万円減)となりました。これは、配当金の支払額10億8百万円等があったことによるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動に係る費用の総額は30億28百万円であります。なお、当該金額には既存製品の改良、応用等に関する費用が含まれており、「研究開発費等に係る会計基準」(企業会計審議会)に規定する「研究開発費」は22億96百万円であります。
また、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設等について、当中間連結会計期間に著しい変更があったのは次のとおりです。
砺波製作所本社工場の機械装置新設は、投資予想金額を2億97百万円から33百万円に変更しております。
該当事項はありません。