当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間において存在している重要事象等は以下のとおりであります。
当社グループは、今後に売上を予定している米国向け大型鉄道車両案件において2015年に判明した設計確認事項についての設計見直しを実施することとしました。これにより、当該案件に大幅な納期遅延が見込まれるため、将来発生が見込まれる損失額について合理的に見積もられる額を算出し、前連結会計年度において引当計上しました。この結果、前連結会計年度は、101億71百万円の営業損失となり、2期連続の営業損失を計上しました。当第2四半期連結累計期間においては、当該案件について車両構造の基本となる構体構造からの設計見直しが必要であるとの結論に達したため、これまでに想定していた製造コストがさらに増加する見通しとなりました。このため、これについて合理的に見積もられる損失額を追加で引当計上したことや、新たにインドネシア向け大型鉄道車両案件で損失額を引当計上したことなどにより、44億3百万円の営業損失を計上することとなりました。また、期末においては損失額が更に悪化する見込みであり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。
このような状況に対して、「3.財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (6) 事業等のリスクに記載した重要事象等を解消、改善するための対応策」に記載のとおり、当該状況を解消し、改善するための対応策を講じていることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、各種政策の効果などにより雇用情勢が改善していますが、新興国経済の減速の影響などから、生産や輸出に鈍さが見られます。
このような経営環境のもと、当第2四半期連結累計期間の当社グループの業績は、国内向け鉄道車両は増加したものの、海外向け鉄道車両が減少し、売上高は前年同四半期比4.5%減少の509億30百万円となりました。利益面につきましては、海外向け鉄道車両案件における損失引当の計上などにより、営業損失は44億3百万円(前年同四半期は営業損失45億93百万円)、経常損失は40億22百万円(前年同四半期は経常損失47億
17百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は41億69百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失100億57百万円)となりました。
セグメント別状況は以下のとおりであります。
①鉄道車両事業
JR東海向けおよびJR西日本向けN700A新幹線電車のほか、名古屋鉄道向け電車、名古屋市交通局向け電車、東京メトロ向け銀座線電車、東京都交通局向け大江戸線電車などの売上がありました。海外向け車両としましては、米国向け2階建て電車などの売上がありました。その結果、鉄道車両事業の売上高は、海外向け車両が減少したことなどにより、277億79百万円と前年同四半期比13.7%減少となりました。
②輸送用機器・鉄構事業
輸送用機器におきましては、コンテナ貨車が増加したほか、ディーゼル機関車などの売上があり、売上高は59億60百万円と前年同四半期比6.5%増加となりました。
鉄構におきましては、東日本高速道路向け白竜大橋などの橋梁製作、常葉川跨線橋などの架設工事のほか、東海道新幹線大規模改修工事などの売上がありました。その結果、売上高は37億77百万円となり、架設工事が進捗したことなどにより前年同四半期比6.8%増加となりました。
以上の結果、輸送用機器・鉄構事業の売上高は97億37百万円と前年同四半期比6.6%増加となりました。
③建設機械事業
建設機械におきましては、国内向けで東日本大震災復興工事や東京オリンピック関連工事の需要などにより、大型杭打機などが増加したほか、海外向けでは韓国向け大型杭打機などを輸出しました。
発電機につきましては、海外向け発電機が減少したことなどから、売上は減少しました。
以上の結果、建設機械事業の売上高は107億72百万円と前年同四半期比5.4%増加となりました。
④その他
鉄道事業者向け車両検修設備のほか、各地のJA向け営農プラントの改修工事、家庭紙メーカー向け製紙関連設備、レーザ加工機、鉄道グッズ販売などの売上があり、その他の売上高は26億40百万円と前年同四半期比
47.3%増加となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、105億76百万円(前年同四半期は104億20百万円)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は6億83百万円(前年同四半期は9億43百万円の使用)となりました。これは、主に前年同四半期に比べ当第2四半期連結累計期間において、海外向け鉄道車両などの棚卸資産が減少したため資金の使用が少ないことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は7億88百万円(前年同四半期は9億29百万円の使用)となりました。これは、主に前年同四半期に比べて、当第2四半期連結累計期間において有形固定資産の取得による資金の使用が少ないことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億85百万円(前年同四半期は91億41百万円の獲得)となりました。これは、主に前年同四半期は長期借入金の借入による資金調達があったことに比べて、当第2四半期連結累計期間においてないことによるものであります。
(3)事業上および財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は7億40百万円であります。
また、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当第2四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当第2四半期連結累計期間 (自 平成28年4月1日 至 平成28年9月30日) |
前年同四半期比(%) |
|
鉄道車両事業(百万円) |
17,184 |
△50.8 |
|
輸送用機器・鉄構事業(百万円) |
11,041 |
+15.9 |
|
建設機械事業(百万円) |
10,320 |
+15.8 |
|
その他(百万円) |
3,168 |
+64.0 |
|
合計(百万円) |
41,714 |
△24.6 |
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.金額は、販売価格によっております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
②受注状況
当第2四半期連結累計期間における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
受注高 (百万円) |
前年同四半期比(%) |
受注残高 (百万円) |
前年同四半期比(%) |
|
鉄道車両事業 |
68,868 |
+1,100.4 |
136,900 |
+10.7 |
|
輸送用機器・鉄構事業 |
10,029 |
+129.5 |
21,867 |
+22.0 |
|
建設機械事業 |
12,101 |
+2.4 |
4,453 |
+14.7 |
|
その他 |
3,215 |
△20.5 |
4,206 |
△16.1 |
|
合計 |
94,214 |
+262.8 |
167,429 |
+11.3 |
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③販売実績
当第2四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当第2四半期連結累計期間 (自 平成28年4月1日 至 平成28年9月30日) |
前年同四半期比(%) |
|
鉄道車両事業(百万円) |
27,779 |
△13.7 |
|
輸送用機器・鉄構事業(百万円) |
9,737 |
+6.6 |
|
建設機械事業(百万円) |
10,772 |
+5.4 |
|
その他(百万円) |
2,640 |
+47.3 |
|
合計(百万円) |
50,930 |
△4.5 |
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
|
相手先 |
前第2四半期連結累計期間 (自 平成27年4月1日 至 平成27年9月30日) |
当第2四半期連結累計期間 (自 平成28年4月1日 至 平成28年9月30日) |
||
|
金額(百万円) |
割合(%) |
金額(百万円) |
割合(%) |
|
|
Sumitomo Corporation of Americas |
11,928 |
22.4 |
9,301 |
18.3 |
|
東海旅客鉄道㈱ |
9,477 |
17.8 |
7,143 |
14.0 |
3.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
(6)事業等のリスクに記載した重要事象等を解消、改善するための対応策
当社グループは、「1.事業等のリスク」に記載した重要事象等に対処するため、以下の対応策を実施しております。
現在の状況の主なる要因たる北米事業については、大きな損失が発生している米国向け大型鉄道車両案件に関して、設計の見直し等に的確に対応すべく、設計部門における当該案件への専任体制の強化に加え、設計対応人員数を増強して進めています。また、製造体制の調整および見直しを進めるなど、当該案件の安定的かつ着実な遂行に向けた取組みを行っております。また、インドネシア向け大型鉄道車両案件については、プロジェクト推進体制の見直しを図るなど、これ以上損失が拡大しないよう取り組んでまいります。
一方、主力の国内事業については、安定的に利益を計上し、鉄道車両や橋梁の新規受注が増加するなど、底堅く推移しておりますが、更に高水準の受注獲得に努めていくとともに、好調な建設機械事業においては他事業の生産設備の活用などにより更なる売上の拡大を目指してまいります。同時に、原価低減および経費の削減を一層推し進め、利益体質の強化を図ってまいります。これらの施策については当社グループの総力を挙げて取り組み、業績改善に繋げてまいります。
資金面については、健全な財務バランスを保ちつつ、事業活動に必要な資金の安定的な確保および流動性の維持に努めております。また、当社は親会社(東海旅客鉄道㈱)グループが運営するCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)に参画しております。これにより、資金調達については、設備投資資金および運転資金等の必要資金は内部資金および金融機関から調達しているほか、CMSからの資金を親会社との連携強化により機動的かつ必要十分に調達できる状態としているため、資金流動性については、資金計画に基づき想定される需要に十分対応できる資金を確保しております。