【要約四半期連結財務諸表注記】

1.報告企業

KYB株式会社(以下、「当社」)は、日本に所在する株式会社です。当社及び子会社(以下、「当社グループ」)の主な事業内容は、油圧緩衝器・油圧機器の製造・販売並びに各事業に関連するサービス業務等を行っております。

 

2.作成の基礎

(1) 要約四半期連結財務諸表がIFRSに準拠している旨の記載

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、四半期連結財務諸表規則第1条の2「指定国際会計基準特定会社」の要件をすべて満たすことから、同第93条の規定によりIAS第34号に準拠して作成しています。

要約四半期連結財務諸表は、年次連結財務諸表で要求されている全ての情報が含まれていないため、前連結会計年度の当社グループの連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。

当社グループの2022年6月30日に終了する要約四半期連結財務諸表は、2022年8月8日に当社代表取締役社長執行役員 大野雅生及び当社代表取締役副社長執行役員 加藤孝明によって承認されております。

 

(2) 測定の基礎

要約四半期連結財務諸表は、公正価値で測定する金融商品等を除き、取得原価を基礎として測定しています。

 

(3) 表示通貨及び単位

要約四半期連結財務諸表の表示通貨は、当社の機能通貨である日本円であり、百万円未満を四捨五入しています。

 

3.重要な会計方針の要約

当社グループの要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度の連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。

なお、当第1四半期連結累計期間の法人所得税費用は、見積平均年次実効税率を基に算定しています。

 

4.重要な会計上の見積り及び判断

要約四半期連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行うことが義務付けられています。実際の業績は、これらの見積りとは異なる場合があります。

見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直されます。会計上の見積りの変更による影響は、その見積りを変更した会計期間及び影響を受ける将来の会計期間において認識されます。

本要約四半期連結財務諸表の金額に重要な影響を与える見積り及び判断は、前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様であります。

 

 

5.セグメント情報

(1) 報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社は、製品・サービス別に事業本部又は事業部を置き、各事業本部又は事業部は、取り扱う製品・サービスについて国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しておりますので、事業セグメントは「AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業」、「HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業」、「航空機器事業」、「特装車両事業」及びそのいずれにも属さない「電子機器等」によって区分しております。

このうち、「特装車両事業」及び「電子機器等」については、報告セグメントにおける量的基準等を勘案した結果、「その他」に含めて開示しております。したがって、当社グループは、「AC事業」、「HC事業」及び「航空機器事業」の3つを報告セグメントとしております。

「AC事業」は、四輪車用・二輪車用油圧緩衝器及びパワーステアリング製品を主とする四輪車用油圧機器等を生産しております。「HC事業」は、建設機械向けを主とする産業用油圧機器、舞台機構、艦艇機器、免制振装置等を生産しております。「航空機器事業」は、航空機用の離着陸装置、操舵装置、制御装置等を生産しております。

なお、各セグメントにおける主要製品は、下記のとおりであります。

セグメント

主要製品

報告セグメント

AC事業

ショックアブソーバ、サスペンションシステム、パワーステアリング、ベーンポンプ、フロントフォーク、オイルクッションユニット、ステイダンパ、フリーロック、鉄道車両用オイルダンパ

HC事業

シリンダ、バルブ、ポンプ、モータ、衝突用緩衝器、舞台機構、艦艇機器、免制振装置、シミュレータ、油圧システム、トンネル掘削機、環境機器

航空機器事業

航空機用離着陸装置・同操舵装置・同制御装置・同緊急装置

その他

特装車両事業

電子機器等

コンクリートミキサ車、粉粒体運搬車、特殊機能車、電子機器

 

 

(2) 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、注記「3.重要な会計方針の要約」における記載と同一であります。

報告セグメントの損益は、売上高から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出しております。

セグメント間の内部売上高及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

 

(3) 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失の金額に関する情報

前第1四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年6月30日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注)1

合計

調整額
(注)2

要約
四半期
連結
財務諸表
計上額

AC事業

HC事業

航空機器

事業

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

58,282

33,173

1,016

92,472

2,447

94,919

94,919

セグメント間の
内部売上高又は振替高

555

198

754

21

774

774

58,838

33,372

1,016

93,225

2,468

95,693

774

94,919

セグメント損益

(△は損失)

3,390

3,175

526

6,040

332

6,372

7

6,380

持分法による投資利益

91

91

91

91

その他の収益・費用

(純額)

832

251

2

579

30

550

550

営業損益(△は損失)

4,314

2,924

528

6,710

302

7,013

7

7,020

金融収益・費用(純額)

381

税引前四半期利益

6,639

 

(注) 1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない特装車両事業及び電子機器等を含んでおります。

2.セグメント損益の調整額7百万円は、セグメント間取引消去であります。

 

当第1四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注)1

合計

調整額
(注)2

要約
四半期
連結
財務諸表
計上額

AC事業

HC事業

航空機器

事業

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

64,402

32,379

1,476

98,257

2,151

100,409

100,409

セグメント間の
内部売上高又は振替高

220

160

380

18

398

398

64,623

32,539

1,476

98,638

2,169

100,807

398

100,409

セグメント損益

(△は損失)

3,935

1,898

146

5,688

9

5,678

0

5,679

持分法による投資利益

227

227

227

227

その他の収益・費用

(純額)

917

618

22

1,557

17

1,574

1,574

営業損益(△は損失)

5,079

2,515

124

7,471

8

7,479

0

7,479

金融収益・費用(純額)

42

税引前四半期利益

7,521

 

(注) 1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない特装車両事業及び電子機器等を含んでおります。

2.セグメント損益の調整額0百万円は、セグメント間取引消去であります。

 

 

(4) 報告セグメントの変更等に関する事項

当第1四半期連結会計期間より、当社グループ再編に伴いセグメント管理区分の見直しを行った結果、従来「HC事業」に含まれていた鉄道機器を「AC事業」に含めて開示しております。

また、前連結会計年度より、従来報告セグメントとしていた「システム製品」について、当社グループ再編に伴いセグメント管理区分の見直しを行った結果、「HC事業」に含めて開示しております。

このため、前第1四半期連結累計期間のセグメント情報については、変更後の報告セグメントの区分に基づき作成したものを記載しております。

 

6.有形固定資産、のれん及び無形資産

有形固定資産、のれん及び無形資産の帳簿価額の増減は、以下のとおりです。

 

 

 

(単位:百万円)

 

有形固定資産

のれん

無形資産

2022年4月1日

159,803

266

3,549

取得

2,788

7

自己創設

42

処分等

△68

△0

減価償却費及び償却費

△4,344

△181

減損損失

△231

為替換算差額

4,110

18

98

その他

△129

△4

2022年6月30日

161,928

284

3,511

 

 

 

7.引当金

引当金の内訳は、以下のとおりです。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2022年3月31日

当第1四半期連結会計期間

2022年6月30日

製品保証引当金(注)1.2.

16,523

14,741

その他(注)3.

6,008

9,720

合計

22,531

24,462

流動

13,920

16,120

非流動

8,612

8,341

 

(注)1.製品保証引当金については、製品の品質保証費用の支払に備えるため、過去の発生実績に基づく連結会計年度の売上高に対応する発生見込額に、発生した品質保証費用の実状を考慮した保証見込額を加えて計上しており、当該製品保証引当金の当第1四半期連結会計期間の残高は、2,781百万円(前連結会計年度2,942百万円)であります。

(注)2.2019年3月期において、当社及び当社の子会社であったカヤバシステムマシナリー株式会社(当該子会社は2021年7月1日をもって当社を存続会社とした吸収合併により解散しております)にて、製造・販売してきた免震・制振用オイルダンパーの一部について、性能検査記録データの書き換え行為により、大臣認定の性能評価基準に適合していない、または、お客様の基準値を外れた製品(以下、「不適合品」といいます。)を建築物に取り付けていた事実が判明いたしました。

        当第1四半期連結会計期間においては、2022年6月30日時点で交換が未完了の不適合品及び不明の対象製品全数(免震用オイルダンパー282本、制振用オイルダンパー842本の合計1,124本)を対象として、交換用免震・制振用オイルダンパーの製作費用、交換工事に要する費用、及び補償等を製品保証引当金に計上しており、当該製品保証引当金の当第1四半期連結会計期間の残高は、11,960百万円(前連結会計年度13,581百万円)であります。

(注)3.その他には、訴訟や補償などの支払に備えた引当金が含まれておりますが、当社及び当社子会社の立場が著しく不利になる可能性があるため、IAS第37号92項に従い個別に記載しておりません。

 

8.配当金

前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結累計期間における配当金支払額は、以下のとおりです。

 

前第1四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年6月30日)

配当金支払額

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2021年6月25日

定時株主総会

普通株式

1,916

75.00

2021年3月31日

2021年6月28日

 

 

当第1四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)

配当金支払額

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2022年6月23日

定時株主総会

普通株式

1,533

60.00

2022年3月31日

2022年6月24日

2022年6月23日

定時株主総会

A種優先株式

467

3,739,726.00

2022年3月31日

2022年6月24日

 

 

 

9.売上高

当社グループの事業は、AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業、HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業、航空機器事業及びその他により構成されており、当社グループでは、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。

当社グループでは、これらの事業を通じて得られる収益を売上高として表示しています。また、売上高は主要な製品別に分解しています。これらを分解した売上高と注記「5.セグメント情報」で記載しているセグメント別の売上高との関連は、以下のとおりです。

 

 

 

(単位:百万円)

セグメントの名称

主要な製品

前第1四半期連結累計期間

(自 2021年4月1日

   至 2021年6月30日

当第1四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

   至 2022年6月30日

AC事業

四輪車用油圧緩衝器

41,067

47,462

二輪車用油圧緩衝器

8,260

9,446

四輪車用油圧機器

6,391

5,081

その他製品

2,564

2,413

小計

58,282

64,402

HC事業

産業用油圧機器

31,204

30,986

システム製品

1,148

443

その他製品

821

950

小計

33,173

32,379

航空機器事業

航空機用油圧機器

1,016

1,476

小計

1,016

1,476

その他

特装車両

2,170

1,895

電子機器等

277

256

小計

2,447

2,151

合計

94,919

100,409

 

(注)金額は、外部顧客への売上高で表示しています。

 

10.その他の費用

その他の費用の内訳は、以下のとおりです。

 

 

(単位:百万円)

 

 前第1四半期連結累計期間

(自 2021年4月1日

  至 2021年6月30日

 当第1四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

  至 2022年6月30日

製品保証引当金繰入額(注)

△476

△486

製品保証対策費(注)

716

235

その他

287

279

合計

527

28

 

(注)  当第1四半期連結累計期間において、免震・制振用オイルダンパーの不適合品の交換工事等が進捗したことに伴い、免震・制振用オイルダンパー事案に係る製品保証引当金の繰入及び取崩額を製品保証引当金繰入額として計上し、当第1四半期連結累計期間に追加的に発生した交換工事に要する費用及び対応部の人件費等の諸費用を製品保証対策費として計上しております。

 

 

11.1株当たり四半期利益

基本的1株当たり四半期利益又は四半期損失の算定上の基礎は、以下のとおりです。

なお、希薄化後1株当たり四半期利益については、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。

 

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2021年4月1日

至 2021年6月30日)

当第1四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

至 2022年6月30日)

親会社の所有者に帰属する四半期利益

(百万円)

4,680

5,012

親会社の普通株主に帰属しない金額

(百万円)

8

234

基本的1株当たり四半期利益の計算に

使用する四半期利益

(百万円)

4,672

4,778

期中平均普通株式数

(株)

25,542,529

25,541,947

基本的1株当たり四半期利益

(円)

182.91

187.07

 

 

12.金融商品

(1) 公正価値ヒエラルキー

公正価値で測定される金融商品について、測定に使用したインプットの観察可能性及び重要性に応じた公正価値測定額を、レベル1からレベル3まで分類しております。

レベル1:同一の資産又は負債の活発な市場における相場価格

レベル2:レベル1以外の直接又は間接的に観察可能なインプットを使用して測定した公正価値

レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法から算出された公正価値

 

前連結会計年度(2022年3月31日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

同一の資産又は
負債の活発な市場
における相場価格
(レベル1)

重要なその他の
観察可能な
インプット
(レベル2)

重要な
観察不能な
インプット
(レベル3)

合計

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

上場株式

12,240

12,240

非上場株式

768

768

その他

338

92

430

純利益を通じて公正価値で
測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ

合計

12,240

338

860

13,438

純利益を通じて公正価値で
測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

0

0

合計

0

0

 

 

 

当第1四半期連結会計期間(2022年6月30日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

同一の資産又は
負債の活発な市場
における相場価格
(レベル1)

重要なその他の
観察可能な
インプット
(レベル2)

重要な観察不能な
インプット
(レベル3)

合計

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

上場株式

12,080

12,080

非上場株式

770

770

その他

346

92

438

純利益を通じて公正価値で
測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ

2

2

合計

12,080

348

862

13,290

純利益を通じて公正価値で
測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

合計

 

 

前連結会計年度及び当第1四半期連結累計期間において、レベル1とレベル2、及びレベル3の間での振替は該当ありません。

 

(2) レベル2、3に区分される公正価値測定に関する情報

デリバティブの公正価値については、取引先金融機関等から提示された価格等に基づき測定しております。公正価値ヒエラルキーのレベル2及びレベル3に区分される公正価値評価の方法は、当該非上場株式及び出資金は割引将来キャッシュ・フローに基づく評価技法等により算定しております。また、会員権については、活発でない市場における同一資産を基に評価しています。事後の公正価値の変動をその他の包括利益として計上しております。

 

(3) レベル3に分類された金融商品の増減

前連結会計年度及び当第1四半期連結累計期間において、レベル3に分類される金融商品の重要な増減はありません。

 

(4) 償却原価で測定される金融商品

償却原価で測定される金融資産及び金融負債の公正価値は帳簿価額と近似しております。

 

 

13.偶発負債

(建築物用免震・制振用オイルダンパーの検査工程等における不適切行為の影響について)

2019年3月期において、当社及び当社の子会社であったカヤバシステムマシナリー株式会社(当該子会社は2021年7月1日をもって当社を存続会社とした吸収合併により解散しております)にて、製造・販売してきた免震・制振用オイルダンパーの一部について、性能検査記録データの書き換え行為により、大臣認定の性能評価基準に適合していない、または、お客様の基準値を外れた製品を建築物に取り付けていた事実が判明いたしました。

本件に関し、現時点において収集可能な情報に基づいて合理的に見積った交換用免震・制振用オイルダンパーの製作費用、交換工事に要する費用、及び補償等について、製品保証引当金を計上しております。その金額につきましては、「7.引当金」に記載のとおりです。

一方、本件に関連して訴訟を提起されている案件もありますが、当社の立場が著しく不利な立場になる可能性があるため、IAS第37号第92項に従い、個別に記載しておりません。なお、一部案件においては追加費用の発生なく終了し、またその他案件の訴訟手続も進んでおり、現時点においては経済的便益の流出の可能性は低下していると判断しております。

 

14.後発事象

 該当事項はありません。