【要約中間連結財務諸表注記】

1.報告企業

ヤマハ発動機株式会社(以下「当社」という。)は日本に所在する株式会社です。当中間連結会計期間(2026年6月30日に終了した6ヶ月間)の要約中間連結財務諸表は、当社及び連結子会社(以下「当社グループ」という。)並びに関連会社及び共同支配企業に対する持分により構成されています。

当社グループは、二輪車、船外機、四輪バギー、サーフェスマウンター等の開発、製造、販売を世界各国で行っています。また、これらの事業における販売活動をサポートするために、顧客及び販売店に対して金融サービス事業を営んでいます。主な生産拠点は、日本、米国、インドネシア、タイ、インド、フィリピン、ベトナム、台湾、ブラジルにあります。

 

2.作成の基礎

(1) 要約中間連結財務諸表がIFRSに準拠している旨

当社グループの要約中間連結財務諸表は、連結財務諸表規則第1条の2第2号に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たしており、同規則第312条の規定によりIAS第34号に準拠して作成しています。

要約中間連結財務諸表の発行は、2026年8月5日に当社代表取締役社長 設楽元文によって承認されています。

 

(2) 測定の基礎

当社グループの要約中間連結財務諸表は、「3.重要性がある会計方針」に記載している公正価値で測定する金融商品、確定給付負債(資産)、及びトルコ、アルゼンチンの連結子会社における超インフレ会計の適用等を除き、取得原価を基礎として作成しています。

 

(3) 機能通貨及び表示通貨

当社グループの要約中間連結財務諸表の表示通貨は、当社の機能通貨である日本円であり、百万円未満を切り捨てています。

 

 

3.重要性がある会計方針

当社グループが本要約中間連結財務諸表において適用する会計方針は、以下の項目を除き、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同様です。

なお、当中間連結会計期間の法人所得税費用は、見積平均年次実効税率を基に算定しています。

 

(会計方針の変更)

当社グループが当中間連結会計期間より適用している主な基準書は、以下のとおりです。

基準書

基準名

新設・改訂の概要

IFRS第9号

IFRS第7号

金融商品

金融商品:開示

(2024年12月改訂)

自然依存電力を参照する契約に関する会計処理及び開示に関する改訂

 

上記基準書の適用による要約中間連結財務諸表への重要な影響はありません。

 

4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断

IFRSに準拠した要約中間連結財務諸表を作成するにあたり、会計方針の適用、資産・負債及び収益・費用の報告額並びに偶発資産・偶発負債の開示に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行っています。実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。

なお、これらの見積りや仮定は継続して見直しています。会計上の見積りの変更による影響は、見積りを変更した報告期間及びその影響を受ける将来の報告期間において認識しています。

要約中間連結財務諸表における重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断は、前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様です。

 

5.未適用の会計基準

要約中間連結財務諸表の承認日までに公表されている基準書及び解釈指針の新設又は改訂のうち、当社グループが早期適用していない主なものは、以下のとおりです。当社グループの要約中間連結財務諸表に与える影響は現在評価中です。

 

基準書

基準名

強制適用時期

(以降開始年度)

当社グループの
適用時期

新設・改訂の概要

IFRS第18号

財務諸表における
表示及び開示

2027年1月1日

2027年12月期

財務諸表における表示及び開示に関する現行の会計基準であるIAS第1号を置き換える新基準

 

 

 

6.事業セグメント

(1) 報告セグメントの概要

当社グループの事業セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会等が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。

当社グループは、製品の種類及び販売市場等の類似性に基づき、「ランドモビリティ」、「マリン」、「アウトドアランドビークル」、「ロボティクス」、「金融サービス」の5つを報告セグメントとしています。

各報告セグメントの主要な製品及びサービスは、以下のとおりです。

 

報告セグメント

主要な製品及びサービス

ランドモビリティ

二輪車、中間部品、海外生産用部品、電動アシスト自転車、電動アシスト自転車ドライブユニット(e-Kit)、車椅子電動化ユニット、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント

マリン

船外機、ウォータービークル、ボート、漁船・和船

アウトドアランドビークル

四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、ゴルフカー

ロボティクス

サーフェスマウンター、半導体製造後工程装置、産業用ロボット

金融サービス

当社製品に関わる販売金融及びリース

 

 

(2) 報告セグメントごとの売上収益、利益又は損失の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「3.重要性がある会計方針」における記載と同一です。

報告セグメントの利益は、営業利益の数値です。

セグメント間の内部売上収益又は振替高は、市場実勢価格に基づいています。

 

(3) 報告セグメントごとの売上収益、利益又は損失の金額に関する情報

前中間連結会計期間(自 2025年1月1日 至 2025年6月30日

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注)1

合計

調整額
(注)2

要約中間
連結財務諸表計上額

 

ランド

モビリティ

マリン

アウトドアランド

ビークル

ロボティ

クス

金融

サービス

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への

売上収益

808,150

279,975

77,688

48,270

53,882

1,267,966

9,854

1,277,820

1,277,820

セグメント間の
内部売上収益

又は振替高

28,054

28,054

28,054

808,150

279,975

77,688

48,270

53,882

1,267,966

37,908

1,305,874

28,054

1,277,820

セグメント利益

又は損失(△)(注)3

59,397

38,917

13,670

1,541

8,051

91,155

7,122

84,032

84,032

金融収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6,586

金融費用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7,761

税引前中間利益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

82,857

 

(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、産業用無人ヘリコプター、モビリティサービスに係る事業を含んでいます。

2 調整額は、セグメント間取引消去によるものです。

3 セグメント利益又は損失(△)の合計は、要約中間連結損益計算書の営業利益と一致しています。

 

当中間連結会計期間(自 2026年1月1日 至 2026年6月30日

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注)1

合計

調整額
(注)2

要約中間
連結財務諸表計上額

 

ランド

モビリティ

マリン

アウトドアランド

ビークル

ロボティ

クス

金融

サービス

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への

売上収益

984,558

300,669

80,289

60,120

63,638

1,489,276

8,713

1,497,989

1,497,989

セグメント間の
内部売上収益

又は振替高

28,492

28,492

28,492

984,558

300,669

80,289

60,120

63,638

1,489,276

37,205

1,526,481

28,492

1,497,989

セグメント利益

又は損失(△)(注)3

112,731

46,042

11,981

3,665

12,127

162,584

4,107

158,476

158,476

金融収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7,556

金融費用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6,546

税引前中間利益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

159,487

 

(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、産業用無人ヘリコプター、モビリティサービスに係る事業を含んでいます。

2 調整額は、セグメント間取引消去によるものです。

3 セグメント利益又は損失(△)の合計は、要約中間連結損益計算書の営業利益と一致しています。

 

(4) 報告セグメントの変更等に関する事項

当社は、2026年1月1日付の組織変更において、産業用無人航空機事業の事業拡大を目的に、当該事業を行うUMS事業推進部を、「ロボティクス」事業を管轄するソリューション事業本部から、新事業開発統括部の配下に移管しました。

この組織再編に合わせて、当中間連結会計期間より、従来「ロボティクス」セグメントに含めていた「産業用無人ヘリコプター」等に係る業績は、新事業開発に係る損益を含む「その他」に含めることとしました。また、当該変更に伴い、前中間連結会計期間のセグメント情報は、変更後のセグメント区分に基づき作成したものを開示しています。

 

 

7.売上収益

(1)収益の分解とセグメント収益との関連

当社は「6.事業セグメント」に記載のとおり、製品の種類及び販売市場等の類似性に基づき、「ランドモビリティ」、「マリン」、「アウトドアランドビークル」、「ロボティクス」、「金融サービス」の5つを報告セグメントとしています。

これらの報告セグメントを仕向地(外部顧客の所在地)を基礎とし、国又は地域別に分解しています。

 

前中間連結会計期間(自 2025年1月1日 至 2025年6月30日

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

ランド

モビリティ

マリン

アウトドア

ランドビークル

ロボティクス

金融サービス

その他

合計

日本

38,421

14,749

5,159

9,178

4,695

72,205

北米

51,378

167,134

58,397

1,482

32,086

1,327

311,805

欧州

135,887

37,414

7,583

2,112

1,114

253

184,366

アジア

431,983

22,325

267

35,283

1,990

491,850

その他

150,479

38,351

6,280

212

20,681

1,588

217,592

合計

808,150

279,975

77,688

48,270

53,882

9,854

1,277,820

顧客との契約から

認識した収益

807,194

279,879

77,581

48,269

5,683

9,105

1,227,715

その他の源泉から

認識した収益

955

95

106

0

48,198

748

50,105

 

(注)その他の源泉から認識した収益には、IFRS第16号「リース」に基づくリース収益及びIFRS第9号「金融商品」に基づく利息収入等が含まれています。

 

当中間連結会計期間(自 2026年1月1日 至 2026年6月30日

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

ランド

モビリティ

マリン

アウトドア

ランドビークル

ロボティクス

金融サービス

その他

合計

日本

35,002

11,491

3,786

9,793

4,000

64,074

北米

66,135

180,446

60,691

2,358

33,416

254

343,302

欧州

167,357

43,530

9,197

3,918

1,546

50

225,600

アジア

522,984

24,838

650

43,932

2,152

594,558

その他

193,078

40,362

5,962

117

28,675

2,256

270,453

合計

984,558

300,669

80,289

60,120

63,638

8,713

1,497,989

顧客との契約から

認識した収益

984,219

300,569

80,288

60,120

3,510

7,666

1,436,374

その他の源泉から

認識した収益

339

99

0

0

60,128

1,047

61,615

 

(注)その他の源泉から認識した収益には、IFRS第16号「リース」に基づくリース収益及びIFRS第9号「金融商品」に基づく利息収入等が含まれています。

 

当社グループの収益の源泉は、提供する財又はサービスの性質の違いにより、主として商品及び製品の販売と、金融サービスセグメントにおける金融サービスの提供に区分されます。

① 商品及び製品の販売

当社グループは、商品及び製品に対する支配が顧客に移転した時点で収益を認識しています。通常は、商品及び製品を顧客に引き渡した時点で、支配が顧客に移転したと判断しています。

なお、一定期間にわたりサービスを提供する取引には、主に有償の延長保証及びメンテナンスサービスの提供があり、履行義務の充足に応じて収益を認識しています。このほか、一部の契約においては、長期間の工事や開発の受託を伴うものがあり、これらについても契約に規定されている履行義務の充足に応じ、一定期間にわたり収益を認識しています。

取引価格については、顧客との契約に基づく対価により算定しています。対価の金額に重要な金融要素は含まれていません。

また、主に販売店に対して、特定期間の販売実績や特定モデルの販売台数等に基づき販売奨励金を支給することがあります。この販売奨励金は、報告された販売実績に基づく支給見込額を、対応する期間の売上収益の金額から控除しています。

なお、顧客との契約には、提供した商品及び製品が合意された仕様に従っていない等の場合には無償で修理又は部品の交換等を行うことを保証する条項が含まれており、この保証に関連する費用に対して、当社グループは製品保証引当金を認識しています。

 

② 金融サービスの提供

金融サービスの収益のうち、債権の利息収益については、利息相当額を契約期間にわたり認識しています。ファイナンス・リースに係る債権の利息収益は、利息相当額をリース期間にわたり認識しています。オペレーティング・リースから生じる収益は、リース料総額をリース期間で按分し認識しています。

 

8.棚卸資産

前中間連結会計期間及び当中間連結会計期間において「売上原価」として費用認識した棚卸資産の評価減(△は戻入れ)は、それぞれ2,378百万円及び△398百万円です。

 

 

9.配当金

配当に関する事項は、以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間(自 2025年1月1日 至 2025年6月30日

(1) 配当金支払額

 

決議

株式の種類

配当金の総額
(百万円)

1株当たり
配当額

基準日

効力発生日

配当の原資

2025年3月25日
定時株主総会

普通株式

24,441

25円00銭

2024年12月31日

2025年3月26日

利益剰余金

 

 

(2) 基準日が前中間連結会計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が前中間連結会計期間末後となるもの

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり
配当額

基準日

効力発生日

配当の原資

2025年8月5日
取締役会

普通株式

24,242

25円00銭

2025年6月30日

2025年9月5日

利益剰余金

 

 

当中間連結会計期間(自 2026年1月1日 至 2026年6月30日

(1) 配当金支払額

 

決議

株式の種類

配当金の総額
(百万円)

1株当たり
配当額

基準日

効力発生日

配当の原資

2026年3月25日
定時株主総会

普通株式

9,704

10円00銭

2025年12月31日

2026年3月26日

利益剰余金

 

 

(2) 基準日が当中間連結会計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当中間連結会計期間末後となるもの

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり
配当額

基準日

効力発生日

配当の原資

2026年8月4日
取締役会

普通株式

24,268

25円00銭

2026年6月30日

2026年9月4日

利益剰余金

 

 

 

10.金融商品

(1)金融商品の公正価値

① 公正価値ヒエラルキーの定義

当社グループにおける公正価値ヒエラルキーのレベルの定義は、以下のとおりです。

レベル1:同一の資産又は負債に関する活発な市場における公表価格により測定された公正価値

レベル2:レベル1に含まれる公表価格以外の、直接又は間接に観察可能な価格を使用して算定された公正価値

レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法から算定された公正価値

公正価値の測定に使用される公正価値ヒエラルキーのレベルは、公正価値の測定に用いた重要なインプットのうち、最もレベルの低いインプットに応じて決定しています。

公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替が生じた場合には、各期末日に発生したものとして認識しています。

 

② 公正価値の測定方法

資産及び負債の公正価値は、関連市場情報及び適切な評価方法を使用して決定しています。

資産及び負債の公正価値の測定方法及び前提条件は、以下のとおりです。

 

(現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権、営業債務及びその他の債務)

これらの公正価値は、短期間で決済されるものであるため、帳簿価額と近似しています。

 

(その他の金融資産、その他の金融負債)

デリバティブは、主に為替予約、通貨スワップ契約及び金利スワップ契約で構成されています。

為替予約の公正価値は先物相場により測定しています。通貨スワップ契約及び金利スワップ契約の公正価値は、取引先金融機関等から提示された価格等に基づき測定しています。従って、デリバティブの公正価値の測定は、レベル2に分類しています。

上場株式の公正価値は、市場における公表価格に基づいて測定しており、活発な市場で取引されているため、レベル1に分類しています。

非上場株式・出資金等の公正価値は、マーケットアプローチ、インカムアプローチ等に基づく評価等を用いて測定しているため、レベル3に分類しています。

 

(販売金融債権)

変動金利建ての販売金融債権については、短期間に市場金利を反映することから、公正価値は損失評価引当金控除後の償却原価と近似していると考えられるため、償却原価を基に信用リスク相当の損失評価引当金を控除することにより算定しており、レベル2の公正価値により測定しています。

また、固定金利建ての販売金融債権については、回収期間ごとに将来キャッシュ・フローを国債の利回り等適切な指標に信用スプレッドを上乗せした利率で割り引いた現在価値を基に公正価値を算出しており、レベル2の公正価値により測定しています。

 

(社債及び借入金)

変動金利建ての社債及び借入金については、短期間に市場金利を反映することから、公正価値は帳簿価額と近似していると考えられるため、当該帳簿価額によっており、レベル2の公正価値により測定しています。

また、固定金利建ての社債及び借入金については、返済期間ごとに同様の社債発行又は同様の借入を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値を基に公正価値を算出しており、レベル2の公正価値により測定しています。

 

③ 経常的に公正価値で測定する金融資産及び金融負債

経常的に公正価値で測定する金融資産及び金融負債の公正価値は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度末 (2025年12月31日

(単位:百万円)

区分

レベル1

レベル2

レベル3

合計

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ

2,147

2,147

その他

584

584

その他の包括利益を通じて公正価値で測定
する金融資産

 

 

 

 

株式

36,291

26,574

62,866

その他

8

8

金融資産合計

36,291

2,731

26,583

65,606

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

3,180

3,180

金融負債合計

3,180

3,180

 

 

当中間連結会計期間末 (2026年6月30日

(単位:百万円)

区分

レベル1

レベル2

レベル3

合計

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ

2,802

2,802

その他

443

443

その他の包括利益を通じて公正価値で測定
する金融資産

 

 

 

 

株式

34,064

29,755

63,819

その他

7

7

金融資産合計

34,064

3,245

29,763

67,072

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

8,795

8,795

金融負債合計

8,795

8,795

 

 

前連結会計年度及び当中間連結会計期間において、公正価値レベル1とレベル2の間の重要な振替は行われていません。

 

 

④ レベル3の公正価値の期首残高から中間期末残高への調整表

経常的に公正価値で測定するレベル3の金融資産の増減は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

前中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

至 2025年6月30日

当中間連結会計期間

(自 2026年1月1日

至 2026年6月30日

期首残高

28,623

26,583

その他の包括利益

△1,117

△36

購入

2,144

3,982

売却

△32

△572

レベル3からの振替

△429

△193

その他

△634

0

中間期末残高

28,553

29,763

 

(注)1 観察不能なインプットのうち、割引率が上昇した場合は、株式の公正価値は減少する関係にあります。一方、割引率が下降した場合は、株式の公正価値は増加する関係にあります。

2 その他の包括利益に含まれる利得又は損失は、要約中間連結包括利益計算書上の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産」及び「在外営業活動体の換算差額」に表示しています。

3 レベル3からの振替について、前中間連結会計期間は投資先の連結子会社化によるもの、当中間連結会計期間は保有銘柄の上場に伴うレベル1への振替によるものです。

 

レベル3に区分された株式の公正価値の測定に関する重要な観察不能なインプットは、類似企業のExit倍率及び割引キャッシュ・フロー法に用いられる割引率等です。前連結会計年度末及び当中間連結会計期間末における割引率の加重平均値はいずれも20%から25%です。前連結会計年度末及び当中間連結会計期間末におけるExit倍率の加重平均値はいずれも19.6倍から21.6倍です。公正価値は類似企業のExit倍率の上昇(低下)、割引率の低下(上昇)により増加(減少)します。

なお、観察不能なインプットを合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場合に見込まれる公正価値の増減は重要ではありません。これらの見積りに当たっては、それぞれの場合に照らして妥当と思われる評価方法に基づいていますが、発行企業の財務状況及び将来の展望、取引の成否等の重要な仮定に対する不確実性や、異なる仮定及び見積方法を用いることにより、公正価値が大きく変化することがあります。

レベル3に区分された株式は、当社グループの連結決算会計方針に従い、当社グループの財務及び経理部門が公正価値測定の対象となる金融商品の性質、特徴及びリスクを最も適切に反映できる評価技法及びインプットを用いて公正価値を測定しています。公正価値の測定結果は外部専門家の評価結果を含めて、財務部門の責任者がレビューと承認を行っています。

 

⑤ 償却原価で測定する金融資産及び金融負債

償却原価で測定する金融資産及び金融負債の帳簿価額と公正価値は、以下のとおりです。

なお、帳簿価額と公正価値が近似するものは含めていません。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末

2025年12月31日

当中間連結会計期間末

2026年6月30日

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

販売金融債権

799,254

798,586

871,868

859,549

社債及び借入金

1,044,324

1,045,893

1,029,668

1,025,524

 

(注)  上記の償却原価で測定する金融資産及び金融負債の公正価値ヒエラルキーはすべてレベル2に分類しています。

 

11.企業結合

第91期中間連結会計期間で暫定的な処理を行っていたRobotics Plus Limited(以下「Robotics Plus社」という。)の企業結合について、第91期において会計処理の確定を行っており、前中間連結会計期間の記載にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いています。

 

 前中間連結会計期間(自 2025年1月1日 至 2025年6月30日

当社は、2025年2月3日開催の取締役会において、ニュージーランドRobotics Plus社の全株式を取得し、子会社化することについて決議し、2025年2月24日付で株式譲渡契約を締結、2025年4月1日付で全株式を取得しました。

 

 (1) 企業結合の概要

 ① 被取得企業の名称及び事業の内容

被取得企業の名称   :Robotics Plus Limited

被取得企業の事業の内容:農業用自動機の受託開発

 

 ② 取得日

2025年4月1日

 

 ③ 取得した議決権付資本持分の割合

取得日直前に所有していた議決権比率 13.2%

取得日に追加取得した議決権比率   86.8%

取得後の議決権比率         100.0%

 

 ④ 企業結合の主な理由

Robotics Plus社は、ロボット工学、オートメーション化及び解析技術をベースとした農業分野の自動化ソリューションを開発しています。農薬等の散布に加え、除草などの機能を備えた農業用UGV(Unmanned Ground Vehicle)や、果物の自動パッキング機、木材丸太の自動計測装置の開発実績があります。

当社は、農作業を自動化する技術の開発強化と、農業テクノロジー分野の事業開発を目的に、2017年からRobotics Plus社に出資しています。

本株式譲渡契約に先立ち、デジタル技術を活用した農業ソリューションを提供するオーストラリアのスタートアップ The Yield Technology Solutions Pty Ltdの資産を買収し、オーストラリアに新しく設立した Yamaha Agriculture Australia Pty Ltdにて資産継承しています。また、この2社を子会社とする新会社 Yamaha Agriculture, Inc.を米国に設立しました。これら一連の活動により、精密農業を可能にする自動化及びデジタル化のソリューションを開発・提供し、持続可能かつ収益性の高い農業の実現に貢献することを目指します。

 

 ⑤ 被取得企業の支配を獲得した方法

現金を対価とする株式の取得

 

(2) 被取得企業の取得原価及び対価の種類ごとの内訳

取得の対価

現金

4,152百万円(NZD 47.6百万)

 

取得日以前に保有していた資本持分の公正価値

4,900百万円

取得原価

 

9,052百万円

 

 

(3) 主要な取得関連費用の内容及び金額

2025年6月末までに発生したデューデリジェンス費用等27百万円を要約中間連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含めて表示しています。

 

 

(4) 取得資産及び引受負債の公正価値、非支配持分及びのれん(注)1

(単位:百万円)

項目

金額

流動資産

2,706

非流動資産

5,602

資産合計

8,309

流動負債

918

非流動負債

4,498

負債合計

5,416

資本合計

2,892

のれん(注)2

6,160

 

 

 (注)1 条件付対価はありません。

2 のれんは主に超過収益力を反映したものであり、税務上、損金算入されません。

 

(5) 業績に与える影響

前中間連結会計期間の要約中間連結損益計算書上に認識している取得日以降の損益情報、及び企業結合が前中間連結会計期間期首である2025年1月1日に行われたと仮定した場合の要約中間連結財務諸表に与える影響の概算額(非監査情報)は重要性が乏しいため、記載していません。

 

(6) 子会社取得による支出

(単位:百万円)

項目

金額

現金による取得対価

4,152

取得日に被取得企業が保有していた現金及び現金同等物

△333

子会社取得による現金支払額

3,819

 

 

 当中間連結会計期間(自 2026年1月1日 至 2026年6月30日

(台湾山葉機車工業股份有限公司による自己株式の取得及び消却)

当社が発行済株式の51%を所有していた連結子会社 台湾山葉機車工業股份有限公司(以下「YMT」という。)は、2026年1月9日付で、非支配株主よりYMTの発行済株式49%を7,840百万 NTD (38,868百万円)で取得しました。また、2026年1月27日付で、YMTはこの取引で取得した自己株式を消却しました。

これは、連結の範囲の変更を伴わない子会社に対する所有持分の変動が生じる資本取引となり、自己株式の取得38,868百万円により、非支配持分が21,317百万円、資本剰余金が19,930百万円減少し、その他の資本の構成要素が2,379百万円増加しています。

 

 

 

 

 

12.自己株式

(1)自己株式の取得

  前中間連結会計期間(自 2025年1月1日 至 2025年6月30日

2025年2月12日開催の取締役会決議に基づき行った自己株式の取得状況は、以下のとおりです。

買付け期間

方法

取得株数(株)

金額(百万円)

2025年2月13日~2025年3月18日

市場買付け

8,229,000

9,999

 

 

  当中間連結会計期間(自 2026年1月1日 至 2026年6月30日

該当事項はありません。

 

13.後発事象

(OLV事業の構造改革の実施)

当社は、このたびアウトドアランドビークル(OLV)事業の構造改革を実施することを決定しました。まずは、その一環として、米国ジョージア州のYamaha Motor Manufacturing Corporation of America(YMMC)におけるROV(レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル)の自社生産を終了し、パートナー企業からのOEM供給を前提とした協業モデルへ移行します。それに伴い、創出された経営資源をATV(四輪バギー)やゴルフカーへ集中投下することで、OLV事業全体の収益力向上を図ります。

 

(1)構造改革の内容

当社はこれまでレクリエーショナル用途を中心としたROV商品を展開してきましたが、協業モデルへの移行を通じて商品ラインアップを維持し、市場規模の大きいユーティリティ用途の商品展開を強化します。これにより、北米市場におけるマルチプロダクト戦略を維持し、製品全般の販売拡大を図ります。

ATVでは、当社の強みである商品開発力、内燃機関技術、販売基盤を活かし、スポーツタイプやハイエンドモデルを中心に商品競争力と収益力のさらなる向上を図ります。

ゴルフカーでは、米国市場における用途の多様化を踏まえた商品力向上を図るとともに、顧客接点及びサービス体制の強化を通じて事業基盤の拡充を進めます。

なお、本施策に伴う事業運営体制の見直しの具体的な内容は以下の通りです。

 

① 人員の最適化

収益性の向上及び持続的な成長を支える人員・コスト構造の構築に向け、グローバルで人員配置の見直しを進めます。具体的には、正社員約200名の削減を予定するとともに、派遣人員の適正化などを通じて、合計約300名の人員調整を計画しています。加えて、開発機能を中心に、営業部門及び生産部門においても人員配置の最適化を進めます。

 

② 生産体制の効率化

ROVの自社生産終了により創出される工場スペースや生産余力を活用し、ゴルフカー事業向けの組立・物流機能を中心に生産レイアウトの最適化を推進します。これにより、生産効率の向上、設備稼働率の改善及び将来的な設備投資の抑制を図ります。

 

③ 調達の最適化

調達先の見直しや、部品の共通化を進めるとともに、調達規模を活かした共同調達の検討などを通じて、部材コストの低減及び調達効率の向上を図ります。

 

 

(2)今後の見通し

2026年業績への影響については、本構造改革に伴う一過性費用として、約120億円の計上を見込んでいます。一過性費用の主な内訳は、人員体制の最適化に伴う費用、自社生産モデルの生産終了に伴う追加的な販促費用、在庫廃棄や取引先への対応に係る費用並びに減損損失等が含まれます。

今後の見通しについては、本構造改革を着実に実行することにより、2027年に大幅な収益改善を実現し、収益構造の改善及び資本効率の向上を通じて、OLV事業の2028年単年度黒字化を目指します。当社としては、本年2月に公表した米国本社機能のケネソーへの移転を含め、中長期的に安定的かつ継続的な収益創出が可能な事業基盤を構築し、米国市場及びグローバル市場でのプレゼンスと企業価値の向上に取り組んでいきます。

 

14.1株当たり中間利益

基本的1株当たり中間利益及び算定上の基礎、希薄化後1株当たり中間利益及び算定上の基礎は、以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

(自 2025年1月1日

至 2025年6月30日

当中間連結会計期間

(自 2026年1月1日

至 2026年6月30日

(1)基本的1株当たり中間利益

54円56銭

117円37銭

(算定上の基礎)

 

 

親会社の普通株主に帰属する中間利益

 

 

親会社の所有者に帰属する中間利益(百万円)

53,061

113,900

親会社の普通株主に帰属しない金額(百万円)

基本的1株当たり中間利益の計算に使用する

中間利益(百万円)

53,061

113,900

発行済普通株式の期中平均株式数(株)

972,490,705

970,481,205

(2)希薄化後1株当たり中間利益

54円51銭

117円32銭

(算定上の基礎)

 

 

希薄化後の普通株主に帰属する中間利益

 

 

基本的1株当たり中間利益の計算に使用する

中間利益(百万円)

53,061

113,900

中間利益調整額(百万円)

希薄化後1株当たり中間利益の計算に使用する

中間利益(百万円)

53,061

113,900

発行済普通株式の期中平均株式数(株)

972,490,705

970,481,205

業績連動型譲渡制限付株式報酬制度による希薄化の

影響(株)

378,521

339,637

創立70周年記念従業員持株会を通じた株式付与による希薄化の影響(株)

471,240

希薄化効果の調整後(株)

973,340,466

970,820,842

 

 

 

2 【その他】

2026年8月4日開催の取締役会において、当期の中間配当に関し、次のとおり決議しました。

(1) 中間配当による配当金の総額…………………… 24,268百万円

(2) 1株当たりの金額………………………………… 25円00銭

(3) 支払請求の効力発生日及び支払開始日………… 2026年9月4日

(注) 2026年6月30日現在の株主名簿に記載又は記録された株主もしくは登録株式質権者に対し、支払いを行います。