なお、重要事象等は存在しておりません。
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国の景気スローダウン懸念や株価の急落などから先行きの景気持続に対する不安が高まってまいりました。
米国ではFRBの利上げやトランプ減税の効果が次第に薄れる見通しにある中で株価が急落、長期金利が低下するなど、先行きの景気に対する不安が高まっております。欧州でもドイツを中心に成長が鈍化しつつあります。また中国も設備投資、個人消費などの国内需要が減少していることに加えて米中貿易戦争の激化に伴う輸出減少もあって実質成長率は6%台半ばまで低下しております。他方、新興国のインド、ブラジルやASEAN諸国などでは生産や国内消費はいまのところ底堅く推移しております。わが国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで堅調な企業業績や消費に支えられ、景気は底堅さを保っておりますが、先行きについては世界経済の減速懸念など不透明感が増してまいりました。
当社グループの主要産業分野である自動車業界につきましては、日本国内の新車販売台数(平成30年暦年)は、前年比0.7%増の約527万台となり2年連続で500万台を超え堅調さを保ちました。しかし、世界最大の市場である中国の新車販売台数(同)は、前年を2.8%下回る2,800万台強と28年ぶりの前年割れとなった模様です。他方、中国に次ぐ市場である米国の新車販売台数(同)は、1,700万台強となり前年比ほぼ横ばいと堅調さを維持した模様です。世界経済の減速懸念の高まりとともに、世界の自動車生産・販売の先行きにも不透明感が増しておりますが、平成30年暦年の世界の新車販売台数は総じて底堅く推移いたしました。
非自動車分野における造船業界につきましては、平成30年暦年の日本の造船会社の輸出船受注量は前年比14%増と2年連続で前年比プラスとなり、回復が期待できる状況に変化してまいりました。しかし、世界全体では依然として船腹過剰の状態が続いており、需給バランスの改善には暫く時間を要するものと思われます。建設機械業界につきましては、旺盛な外需に支えられ国内メーカーや米国などの建設機械メーカーの出荷金額も高水準で堅調に推移してまいりましたが、先行きについては中国での需要減速などから不透明感が増してまいりました。
一般産業分野につきましては、電気二重層キャパシタ用電極シートや電力・エネルギー関連の発電設備用の特殊軸受の需要などが押し並べて底堅く推移いたしました。
このような市場環境下、当社グループの当第3四半期連結累計期間における業績につきましては、自動車産業関連は総じて堅調な結果となり、当社グループの売上高は増加いたしました。また、非自動車分野における船舶向け売上高は長く低迷しておりましたが増加に転じ、旺盛な外需に支えられた建設機械向け売上高も増加いたしました。一般産業分野につきましても概ね底堅く推移した結果、グループ全体での売上高は前年同四半期に比べて4.9%増収の82,173百万円となりました。
利益面につきましては、販売費及び一般管理費の減少や、前年同四半期に計上された買収2社に係る一時的な費用が無くなったことなども寄与し、営業利益は前年同四半期に比べて11.5%増益の5,299百万円となりました。また、経常利益は前年同四半期に比べて6.0%増益の5,228百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同四半期に比べて9.4%増益の2,742百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
なお、セグメント間の内部売上高又は振替高は、セグメントの売上高に含めております。
① 自動車用エンジン軸受
国内は、自動車エンジンの高効率化にともなう高付加価値エンジン軸受の増加や平成30年暦年の国内自動車生産・販売が前年に引き続き堅調であったことなどが寄与し増加、海外も自動車産業全体で概ね堅調であった他、ターボチャージャー用軸受などの受注増を受け増加となりました。
これらの結果、売上高は前年同四半期に比べ4.5%増収の50,154百万円、欧州の利益減や棚卸未実現利益の調整の影響などからセグメント利益は前年同四半期に比べ11.8%減益の6,007百万円となりました。
② 自動車用エンジン以外軸受
世界の自動車産業全体が概ね堅調であったことを受けて、全体として売上高は前年同四半期に比べ7.0%増収の12,747百万円、セグメント利益は前年同四半期に比べ18.8%増益の2,445百万円となりました。
③ 非自動車用軸受
船舶分野の軸受販売では、世界全体の船腹過剰の影響を受けて需要が低迷しておりましたが、前年同四半期に比べて、売上高が増加に転じました。建設機械分野の軸受販売でも、旺盛な外需に支えられて前年同四半期に比べて、売上高が増加いたしました。また、一般産業分野におけるエネルギー分野の特殊軸受も底堅く推移して売上高は前年同四半期並みとなりました。これらの結果、全体として売上高は前年同四半期に比べ8.2%増収の7,416百万円、セグメント利益は前年同四半期に比べ31.3%増益の978百万円となりました。
④ 自動車用軸受以外部品
アルミダイカスト製品、曲げパイプ、ノックピン、NC切削品などから構成される本セグメントにつきましても、世界の自動車産業全体が概ね堅調であったことから、売上高は前年同四半期に比べ4.7%増収の12,002百万円、セグメント利益は242百万円となり、前年同四半期のセグメント損失588百万円から831百万円の改善となりました。
⑤ その他
電気二重層キャパシタ用電極シート、金属系無潤滑軸受事業及びポンプ関連製品事業に不動産賃貸事業等を加えたその他のセグメントも堅調に推移して、売上高は前年同四半期に比べ4.7%増収の2,088百万円、セグメント利益は前年同四半期に比べ7.0%増益の535百万円となりました。
(総資産)
当第3四半期連結会計期間の総資産は前連結会計年度末に比べ2.7%増加し164,442百万円となりました。これは主に現金及び預金が増加したことによります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間の純資産は前連結会計年度末に比べ13.5%増加し64,835百万円となりました。これは主に利益剰余金及び増資、自己株式の処分に伴い資本金、資本剰余金が増加したことによります。
(自己資本比率)
当第3四半期連結会計期間の自己資本比率は前連結会計年度末に比べ3.8ポイント増加し34.1%となりました。
これは主に純資産が増加したことによります。
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、16,879百万円となり前年同四半期末に比べ4,703百万円(38.6%)の増加となりました。
当第3四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動において獲得した資金は、5,371百万円(前第3四半期連結累計期間は6,265百万円の獲得)となりました。これは主に減価償却費6,396百万円、税金等調整前四半期純利益5,228百万円によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動において使用した資金は、4,069百万円(前第3四半期連結累計期間は8,826百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出3,837百万円の一方、条件付取得対価に係る公正価値の変動額1,850百万円によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動において獲得した資金は、3,790百万円(前第3四半期連結累計期間は1,658百万円の獲得)となりました。これは主に株式の発行による収入2,259百万円、自己株式の処分による収入4,574百万円によります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針は以下のとおりであります。
① 基本方針の内容
当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針は以下のとおりであります。
当社は、中長期的な視野に立って、販売・生産・技術・新事業などの事業戦略を掲げ、安定的な発展と成長を目指しておりますが、企業を取り巻く環境は常に大きく変化しており、その短期的な経営判断は、将来に向けた持続的な成長を確実なものとするうえで極めて難しい舵取りを要求されます。
安定的な発展と成長を確実なものとし、持続的な企業価値の向上を図っていくため、平成30年度から、新中期経営計画として「Raise Up “Daido Spirit” ~Ambitious, Innovative, Challenging~」(“大同スピリット”を更なる高みに引き上げ、大きな飛躍を果たす~高い志、改革する意欲、挑戦する心~)をスタートいたしました。
そして、当社は、当社の顧客及び仕入先をはじめとする取引先、従業員及びその家族、地域住民その他のステークホルダーと協調しながら、短期的かつ急激な変化への柔軟な対応と、上記の中長期的な視野に立っての企業経営による持続的な成長を目指し、そのような持続的な成長によって得られる利益を株主の皆様に還元することが、短期的、一時的な利益を株主の皆様に配当するよりも、株主の共同の利益に資するものと確信しております。
したがいまして、当社は、当社の顧客、仕入先をはじめとする取引先、従業員及びその家族、地域住民などをはじめとして、上記の中長期的な視野に立っての企業経営による持続的な成長を支持して下さる方に、バランスよく株式を保有して頂くことが望ましいと考えております。
② 基本方針の実現に資する取り組み
1) 基本方針の実現に資する特別な取り組み
(ア)中長期的な視野に立っての企業経営による持続的な成長を実現するための当社の財産の有効な活用
当社は、これまでも上記中長期的な視野に立った企業経営による持続的な成長を実現するために当社の財産を有効活用してまいりました。
今後も、中長期的な視野に立った企業経営による持続的な成長を実現するためには、今後の市場動向、変化に対応した生産・販売・技術の拠点体制の整備、国内外の子会社の生産性向上など当社レベルまでへの引き上げ及び製品・設計・製造・生産・開発の各技術の世界トップレベルの維持が必要となることから、株主の皆様への利益配当とのバランスを考慮しつつも、積極的な新製品及び生産技術などの研究開発、モノづくり力のアップ、産・官・学による先端技術の活用及び導入、知的財産権での企業防衛などに有効かつ効率的に当社の財産を投資してまいる所存です。
(イ)従業員による株式保有の推進
当社は、従業員持株会加入者に奨励金を支給すること等により、従業員による株式の保有を推進しております。
引き続き、従業員持株会拡充に向けた積極的な取り組みを実施してまいります。
(ウ)地域住民の当社に対する理解の促進
当社は、主要事業所での親睦行事や地域住民の工場見学会などへの参加等地域住民との交流を行い、地域住民による当社への理解が深まるよう心がけております。
2) 基本方針に反する株主による支配を防止するための取り組み
当社は、上記の基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されること(以下、「敵対的買収」といいます。)を防止するため、以下のように取り組んでまいります。
まずは、当社の資産を最大限有効活用しつつ、上記の中長期的な視野に立っての企業経営による持続的な成長を実現し、企業価値を増大させ、株主の皆様への適切な利益の還元を可能とするとともに、当社の企業価値の市場における評価の向上に結びつけるべく、積極的なIR活動に努めております。
その上で、継続的に実質株主を把握し、敵対的買収者が現れた場合には、当該敵対的買収者による買収目的の確認及び評価並びに当該敵対的買収者との交渉を社外の専門家の意見を聞きながら行い、当該敵対的買収者が当社の基本方針に照らして不適切と判断した場合には、適切な対抗手段を講じる考えであります。
また、敵対的買収者の出現に備えた事前の敵対的買収防衛策の導入につきましても、これを否定するものではなく、法令、関係機関の指針又は他社の動向も踏まえながら、株主共同の利益を確保しつつ、有効な方策を引き続き検討していく所存であります。
③ 上記取り組みの妥当性に関する判断及びその理由
上記取り組みが基本方針に合致し、株主共同の利益を侵害せず、当社の役員の地位の維持を目的とするものではない適切なものであることは、その取り組みの態様から明らかであり、対抗手段や敵対的買収防衛策につきましても、基本方針に反する場合にのみ発動するものであることから、適切であることは明らかであると思料いたします。
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は1,516百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。